メタバース空間で社内会議!monoAI technologyのユニークな職場環境に迫る

フルリモートなどの柔軟な働き方を取り入れる企業を紹介する本企画。今回は、メタバースプラットフォーム「XR CLOUD」を提供するmonoAI technology株式会社をインタビューしました。

monoAI technologyはメタバースプラットフォーム「XR CLOUD」を提供

monoAItechnology株式会社が提供する「XR CLOUD」のイメージ画像

monoAI technology(モノアイテクノロジー)株式会社は、「先進技術で、エンタメと社会の未来を創造する。」という理念のもと、XR事業を展開しています。

主力事業として開発・運営する「XR CLOUD」は、10万人規模が同時に接続可能なメタバースプラットフォームで、利用者はPCやスマートフォンなどからバーチャル空間上のイベントに参加することができます。

monoAItechnology株式会社が提供する「XR CLOUD」のイメージ画像

また、企業などの顧客向けにXR CLOUDをカスタマイズし、独自のメタバース空間を開発する「メタバースサービス事業」も行っており、阪急阪神ホールディングスが主催するオンライン音楽祭や、ピクシブ株式会社が開催するオンライン即売会「NEOKET」など、多くの人気イベントを支えています。

会社名 monoAI technology株式会社
住所 兵庫県神戸市中央区三宮町1-8-1
さんプラザ3階34号室
事業内容 XR事業
設立 2013年1月
公式ページ https://monoai.co.jp/
働き方 フルリモート

monoAI technology株式会社は柔軟な働き方を推進しており、約140名の社員が全国各地からフルリモートで勤務しています。自社プロダクトを活用したメタバース空間で朝会を行ったり、夏と冬はエアコン費用として月に1万円を支給するなど、リモート環境を支える仕組みも充実しています。

今回はCOOの山下真輝さんに、フルリモートでの働き方やコミュニケーション促進の取り組みなどについてお話ししていただきました。

本日お話を伺った方
monoAItechnology株式会社COOの山下真輝さん

monoAI technology株式会社
COO

山下 真輝さん

フルリモートで全国採用!monoAIが取り入れる柔軟な働き方

monoAItechnology株式会社が制作したメタバース空間にアバターが集合するようす

編集部

monoAIさんでは、約140名の社員がフルリモートで働いているそうですね。

山下さん

弊社は2020年からフルリモート勤務を続けています。そのため、採用も全国で行っており、社員が住んでいる場所はさまざまです。東京や神奈川などの首都圏が最も多く60名ほどが住んでいるほか、大阪周辺や高知、九州から勤務するメンバーもたくさんいます。

編集部

みなさん自宅で勤務しているのでしょうか?

山下さん

自宅で働く人がほとんどですが、神戸の本社のほか東京、福岡にも拠点を置いているので、必要があればそこで仕事をすることもできます。

また、事情があって自宅だと会議などで声を出すことができず、拠点からも離れた場所に住んでいる社員がいれば、会社がマンションの一室を借りて仕事部屋として提供することもあります。

エンジニアや子育て社員が働きやすい環境を実現

編集部

フルリモートの導入について、社員からはどのような声が上がっていますか?

山下さん

エンジニアからは、自分が集中できる環境で作業ができるようになり、生産性が上がったという感想を聞くことが多いです。また、現在はフルリモートを前提として全国採用をしているので、地方で暮らす優秀なエンジニアと出会えるチャンスも増えました。

編集部

子育て中の社員にとっても、働きやすい環境と言えそうですね。

山下さん

そうですね。実際、弊社の求人に応募してくれる方の中には、出社が必要な企業で働いていたものの子育てとの両立が難しく退職したという方も多いです。

勤務時間についても、出勤や退勤の時間を前後に1時間程度ずらすなど、個人の事情に合わせて柔軟に対応しています。基本的な勤務時間は10時から19時ですが、子どもを保育園に迎えに行くために18時から19時までいったん仕事を抜けて、代わりに19時から20時まで勤務することなども可能です。

編集部

柔軟な勤務体系があるmonoAIさんには、ワークライフバランスを実現しながら働ける環境が整っていると感じました。

リモート環境でパフォーマンスを発揮するカギは?

monoAItechnology株式会社が開発したメタバース空間

編集部

フルリモートの導入前後で、社員のパフォーマンスに変化はありましたか?

山下さん

エンジニアのパフォーマンスは格段に上がったと感じます。通勤に労力や時間を割く代わりに開発に全集中できますし、余計な雑音が入らないことで作業が早くなっています。

一方で、営業をはじめとするビジネス系の部門の場合は、ひとりで黙々と仕事をするというよりは周囲と情報共有したり相談したりしながら進めることも必要で、リモート環境だと煮詰まってしまう人もいます。そのため、営業チームではバーチャルオフィスツールの「oVice」を独自に導入してオンライン上で気軽にコミュニケーションできる環境を整えています。

編集部

新しい技術を習得したり、ノウハウを共有したりする取り組みもあれば教えてください。

山下さん

定期的にZoomを使ったオンライン勉強会を開催しています。実務に直結するような内容のものが多く、開発に関わる最新技術について詳しい社員が教えることもあれば、参加者が開発で悩んでいることを話してみんなで解決策を出し合うこともあります。

編集部

情報共有やノウハウの共有がきちんとできる仕組みがあるので、フルリモートでも不安を感じることなく働くことができそうですね。

朝会や全社ミーティングはメタバース空間で開催

monoAItechnology株式会社の社員がアバターとなって朝会に参加するようす
▲monoAI technology株式会社は、自社開発の「XR CLOUD」を活用しメタバース空間で朝会を行っている。

編集部

XR事業を手がけるmonoAIさんは、社内コミュニケーションでも自社の技術を活用していると伺いました。

山下さん

弊社ではさまざまな場面でXR CLOUDを活用しています。例えば、毎日の朝会もメタバース空間で開催しています。

編集部

朝会ではどのようなことを話しているのでしょうか?

山下さん

社員持ち回りで、最近感じたことなどを自由に話してもらっています。一人暮らしの社員はフルリモートだと喋る機会が減るので、自分の心境を話してストレスを解消する機会になればいいなと思い、このような場を設けています。

最近作ったお昼ご飯について話す人もいれば、技術の話をするエンジニアもいて、そこから話が広がってコミュニケーションが生まれることもよくあります。

編集部

朝会以外でもメタバースを利用する機会はありますか?

山下さん

会社全体の経営方針や部署ごとの進捗を共有する機会が月に1度あり、その集まりもメタバース空間で実施しています。会場やアバターを自由に作れるのがメタバースの良いところなので、この機能を最大限に活用してクリスマスやお正月、ハロウィンなど、毎回、季節感のある会場を作っています。

宇宙空間を再現したメタバース会場でセミナーを行うようす
▲monoAI technology株式会社は、全社集会や外部の方向けのセミナーの際、季節感やテーマ性のある会場を制作している。

編集部

遊び心のある取り組みで、社員にとっては息抜きにもなりそうですね。

山下さん

普段のミーティングはZoomで行うことが多いので、たまにエンタメ性のある会議を行うことで社員は気分転換できていると思います。メタバース会場を制作するメンバーも、毎月みんなの反応を見るのを楽しみにしながら新しい仕掛けを考えています。

編集部

そこで作ったものが、monoAIさんの開発に生かされることもあるのでしょうか?

山下さん

そうですね。社内向けに作ったものがアイディアのヒントになったり、お客様への提案に役立ったりすることもあります。その点でも、メタバースを使った会議を行うことには大きな意義があると感じています。

月1万円のエアコン代補助も。monoAIの手厚い福利厚生とは

編集部

フルリモート勤務に関連した福利厚生や補助制度はありますか?

山下さん

夏場と冬場はエアコン代が高くつくので、それぞれ3ヶ月ずつ、月1万円を補助しています。それ以外の月も、5,000円を支給しています。

また、快適に働ける環境を整えてほしいので、必要があれば仕事机や椅子などの備品を無償で貸し出しています。私も高機能チェアを会社から貸与してもらっています。

編集部

リモートでも安心して快適に働けるよう、手厚いサポートを行っているのですね。

山下さん

ほかにも、リモートによる運動不足を解消するためにジムの費用を半分補助する制度があるほか、平日13時から希望者がオンラインで集まり、10分間の運動をする取り組みも行っています。

部活やオンライン飲み会も費用補助あり

編集部

社内交流を促すような福利厚生や制度があれば教えてください。

山下さん

弊社は部活動を推進しており、5人以上の部員がいる場合は活動費も支給しています。住んでいる場所が離れているので麻雀やゲームなどオンラインでできる部活がほとんどですが、毎月麻雀大会やゲーム大会を開催するなど、精力的に活動しています。

また、月に1度オンライン飲み会を開催しており、参加者には飲み物やおつまみ代として1,000円を支給しています。普段話す機会がないメンバーとも交流してほしいので、参加者をいくつかのグループにランダムに振り分けて、コミュニケーションを取ってもらっています。

編集部

オンラインで話せる機会があれば、新しく入ったメンバーもほかの社員と打ち解けることができますね。

変化が激しいXR業界だから、monoAIは「新しいこと」に前向きな人を歓迎

monoAItechnology株式会社の神戸本社のオフィス

編集部

monoAIさんには、どのようなカルチャーや社内の雰囲気がありますか?

山下さん

フルリモートなので個々のカルチャーが点在しており、会社として「これ」というカルチャーがあるわけではありません。

また、弊社はメタバース事業を始める前はゲーム開発を行っていたので、ゲーム時代からいたメンバーとメタバース事業を始めてから入社したメンバーでも違いがあります。事業転換する前からいるメンバーは黙々とモノづくりに没頭するクリエイターが多く、メタバース事業になってからのメンバーはビジネス寄りのマインドが強いように感じます。

ただ、monoAIのプロダクトを良くするために自分の強みを活かそうとする点では、どのメンバーも共通しています。

編集部

monoAIさんの働き方や雰囲気にフィットするのは、どのような方だとお考えでしょうか?

山下さん

まずは、フルリモートなのでセルフマネジメントができる方です。開発スケジュールなどを意識しながら自分で責任を持って業務を進められることが大事だと考えています。

また、XRは技術の移り変わりが激しい業界で、昨日の技術が今日には古くなっているようなこともあります。そのため、新しいものを前向きに受け入れ、挑戦することが好きな方なら活躍していただけると思います。

編集部

フルリモート環境で個々が強みを活かして働くmonoAIさん。日々進化するXR業界で、最先端の技術を追求しながらスキルアップしたいと考える方にぴったりの環境だと感じました。

本日は、ありがとうございました。

■取材協力
monoAI technology株式会社:https://monoai.co.jp/
採用ページ:https://monoai.co.jp/recruit