若手メンバーや女性がいきいきと活躍している企業を紹介する本企画。今回は、英国式リフレクソロジーを提供するリラクゼーションサロン「Queensway(クイーンズウェイ)」などを運営する、株式会社RAJAにインタビューを実施しました。
英国式リフレクソロジーで人気の「Queensway」を運営
株式会社RAJAは、英国式リフレクソロジーで人気のサロン「Queensway」の運営をはじめとしたリラクゼーション事業やウェルネス事業を展開している会社です。同社のセラピストが提供している英国式リフレクソロジーは、国内でのパイオニアであり、驚異的なリピート率を誇ります。
会社名 | 株式会社RAJA |
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住所 | 東京都新宿区市谷仲之町3-5 |
事業内容 | ・リラクゼーション事業 ・ウェルネス事業 |
設立 | 1996年7月 |
公式ページ | https://www.queensway-group.jp/ |
今回は、株式会社RAJAの人事総務部教育担当で、エグゼクティブセラピスト・インストラクターとしても活躍する武田微来さんと、株式会社RAJAの人事総務部部長の耕野俊彦さんに、若手に向けた研修制度やキャリアパス、女性社員が活躍している理由について、英国式リフレクソロジーで人気のサロン「Queensway」の仕事を中心にお話を聞かせていただきました。
充実の研修環境。入社2年目でセラピストの各資格を取得した武田さん
▲株式会社RAJAの武田微来さんは、入社3年目にしてインストラクターとして活躍している。
編集部
RAJAさんでは、20~30代の若手が活躍されていると伺っています。武田さんは、いつ入社されたのでしょうか。
武田さん
私が入社したのは2021年です。1年目は「Queensway」の銀座並木通り店に配属されて、基本であるリフレクソロジーの技術とオプションサービスの首肩リフレクソロジーの技術を身に付けました。指名を増やすこと、お客様に愛されるセラピストになることを目標に頑張っていきました。
2年目には、会社の研修を積極的に受けて、資格取得に努めました。ヘッドリフレクソロジー、ハワイアンロミロミ、ボディリフレクソロジーの資格、痩身エステの技術とリフレクソロジーエステの資格も取ったので、Queenswayでやっているほぼ全ての技術を2年目で取得することができました。
編集部
たった2年でそんなに多くの技術と資格を身に付けることができるなんてすごいですね。仕事をがんばる上で目標があったのでしょうか。
武田さん
私は、入社したときから「Queensway LUX(クィーンズウェイ・リュクス)で働きたい」という目標を持っていました。「Queensway LUX」はワンランク、ラグジュアリーな店舗で、トップセラピストだけが集結する憧れのブランドなんです。
全ての資格を取得した後、2年目の1月からQueensway LUXのセラピストとして、少しずつ経験を積ませていただくことができました。
編集部
努力が認められて、憧れの店舗で働くことができたんですね。3年目である今は、どのような仕事をされているのでしょうか。
武田さん
2023年4月から、インストラクターとして若いスタッフの育成を担当しています。主に新卒の方を相手に、日々学びながら奮闘している状況ですね。
編集部
3年目で指導する立場になるのは、通常の企業では早いケースだと思います。RAJAさんでは、どのような方をインストラクターに抜擢されるのでしょうか。
耕野さん
インストラクターは会社の顔とも言うべき大事な立場なので、誰でもなれるわけではありません。全ての技術を習得していること、お客様からの評価が高いこと、さらに後輩を育成することに意欲があることを条件に、本人の希望も踏まえて人事部で選んでいます。
編集部
誰でもインストラクターになれるわけではないけれど、実力と適性があれば、武田さんのように入社3年目でも年齢に関係なく選ばれる、ということですね。
自社スクールあり。現場・本社などキャリアパスも多彩
編集部
RAJAさんで働くためには、フットケアをはじめさまざまな技術の習得が必要だと思うのですが、研修制度について教えてください。
武田さん
RAJAは自社のスクールを持っているので、セラピストとしていろいろな技術を学べます。新入社員は4~5月に2カ月間のプログラムが組まれていて、しっかり研修を行います。
新入社員以外の既存のスタッフも、新しい技術を学びたい方は、勤務をしながらプログラムに参加して、学べる仕組みになっています。
編集部
入社後に、セラピストとして技術を身に付けられる環境があるのですね。基本的な技術を身に付けた後は、どのようなキャリアパスがあるのでしょうか。
武田さん
私のようにインストラクターになったり、トップセラピストとしてQueensway LUXで働いたり、あるいは店舗でリーダーとして活躍する社員もいます。
編集部
店舗でキャリアアップをする例について、お話を伺ってもいいですか?
武田さん
だいたい入社5年後ぐらいに店長としてリーダーを務める例が多いと思います。店長より上のキャリアとしては、たとえば入社後10年目にいくつかの店舗を統括するエリアマネージャーに就いているスタッフもいます。
編集部
エリアマネージャーになるための資質、適性はどのようなものが必要だと思いますか?
武田さん
今お話ししたエリアマネージャーのスタッフは、店長時代にとにかく店舗のことを一番に考えていて、売り上げ目標を達成するためにはどうすればいいのかを真剣に考えて実行する人なんです。
ミーティングを頻繁に行うなど、「店舗のみんなで目標に向かって頑張ろう!」と盛り上げることができる人が、やはりエリアマネージャーに適任だと思いますね。
編集部
お客様とスタッフの信頼を得られる方が、店舗運営を中心にキャリアアップされるんですね。現場ではなく、本社などで活躍する例もありますか?
武田さん
新卒で入社をして、関西を拠点にリフレクソロジストとして働いていた方が、入社3年目で本社のマーケティング部で活躍しています。SNS活動が得意なスタッフなので、TikTokなどを中心にQueenswayの宣伝活動に携わっています。
編集部
まずは現場の店舗でお客様と接して、いろいろなことを学んだ上で、現場や本社など適性に応じたキャリアアップの道があるということなんですね。
若手社員を積極採用中。創業時からのベテランスタッフも一緒に活躍している
▲株式会社RAJAでは、幅広い年代のスタッフが一緒に働いている。
編集部
RAJAさんで働くスタッフは、どのぐらいの年齢層の方が多いのでしょうか。
耕野さん
現在多いのは、20代と40~50代です。
編集部
若い方が多い一方で、ベテランの方も活躍しているんですね。
耕野さん
1996年の創業後に入社したメンバーが今も継続して働いているので、40~50代だけでなく、60~70代のスタッフもいます。
「日本でリフレクソロジーを健全に普及していきたい」という創設者の想いからスタートした会社なので、当時はまずリフレクソロジーのスクールがあって、そこで学んだ人がQueenswayの直営店で働ける、というスタイルでした。
2014年にツカダ・グローバルホールディングのグループ傘下になってからは、スクールでの学びを大事にしつつ、新卒・中途の採用人数も増やすスタイルに変化しているので、20代のスタッフも多くなっています。
編集部
以前は手に職をつけるためにスクールに通った後に入社された方が多かったのが、現在は新卒もしくは若い方の中途入社が多くなっているということですね。
耕野さん
はい。スクールのノウハウを生かした研修制度が確立されているので、若いスタッフは技術を早く習得できますし、キャリアアップも可能です。
編集部
ベテランも若手も分け隔てなく活躍できるんですね。RAJAさんで働くスタッフについて、共通する特徴はありますか?
武田さん
やはり接客業なので、笑顔が多い方、言葉遣いが美しい方は「RAJAらしいスタッフだな」と思います。コミュニケーション能力が高い方がたくさんいます。
あとは、お店の中を常にきれいにしておくことも大事なので、細かな点にも気づく方、整理整頓ができる方が多いこともRAJAの特徴だと思います。
編集部
ホスピタリティを大事にされる方が多いんですね。
武田さん
そうですね。「お客さんと接して、喜んでいただける仕事がしたい」と考えているスタッフが集まっているので、自然とコミュニケーション能力も接客の能力も高くなるのだと思います。
スタッフは女性が8割。「手に職」があるから復職しやすい
▲株式会社RAJAでは、様々な年代、ライフステージの女性スタッフが活躍している。
編集部
RAJAさんで働くスタッフの方は、女性の比率が高いですよね。
耕野さん
スタッフは女性が8割、男性が2割です。最近は男性のお客様も増えてはきましたけど、やはり圧倒的に女性のお客様が多いので、スタッフも女性が多くなるのかなと思います。
編集部
本社や店舗のマネジメント職に関しても、女性が多くいらっしゃいますか?
耕野さん
現場の店長はほぼ女性ですし、店長をまとめるエリアマネージャーも女性の割合がとても高いですね。
編集部
一般のスタッフも管理職も、ともに女性が活躍しているんですね。結婚や出産などライフステージの変化については、RAJAさんではどのように対応されていますか。
耕野さん
もちろん産休・育休を取得することができますし、子育てが落ち着いてからも戻って来やすい体制になっています。「手に職を持つ」といいますか、セラピストは技術職ですから、一度身に付ければ簡単には忘れないため復職しやすい職種だと思います。
産休・育休から復職するときには、私どもの技術チェックがあります。チェックをクリアした方が、現場でまたお客様のケアを担当することができるシステムにしています。
編集部
復職前に技術チェックがあるというのは、RAJAさんならではですね。
耕野さん
技術チェックの対象は、産休・育休などを取得したスタッフだけではありません。店舗で勤務している一般のスタッフも、ひとつのコースの提供が2週間空いてしまった場合は、クオリティを維持するために専属インストラクターの技術チェックを受ける必要があります。
編集部
2週間でチェックを入れるというのは、とても短いスパンですね。
耕野さん
RAJAのお店は、技術と接客のレベルの高さがあってこそ全国に広まってきたので、私たちのクオリティを守るための管理はとても大切にしているんです。
編集部
厳しいチェックによってお店全体のクオリティも保たれるし、スタッフも自信を持って復職ができるんですね。やはり、復職する意欲の高い方が多いのでしょうか。
武田さん
産休を取ってすぐ復帰するスタッフもいますし、新卒入社のスタッフと話をしていても、「産休を取ったらすぐに復帰したい」という言葉はよく聞きます。私もそうですが、やっぱりセラピストの仕事が好きという気持ちが強いのだと思います。
編集部
自分が好きで選んだ仕事だから、ずっと長く働きたい、ということなんですね。
セラピストの心構えを学べる、学生インターン制度あり
▲株式会社RAJAでは、学生インターンの受け入れを行っている
編集部
RAJAさんでは、インターンの受け入れはありますか?
耕野さん
学生向けのインターン制度があります。長期ではなく、スポット的な形で受け入れを行っています。
編集部
スポット的というと、いわば職場体験のような形でインターンを受け入れるのでしょうか。
耕野さん
インターンの方とバックヤードに一緒に入って、タオルをたたんだり、温かい枕を作ったりという、お客様に提供する備品類の準備を体験してもらうところからスタートします。
RAJAでは、施術に入る前に容器に40度ぐらいのお湯を張って足を温めるんですよね。とても気持ちが良くてリラックスすると好評なのですが、その足湯に使うエッセンシャルオイルを調合したりもします。
あとはお客様に対する簡単なご案内をやってもらうこともありますね。通行人の方にチラシを渡してご説明する体験をしてもらうこともあります。
編集部
普段は目に触れないバックヤードの作業や、お客様と接するときの心持ちを体験できるんですね。インターンの学生からは、どのような感想が聞かれましたか?
耕野さん
実際のサービスを体験してみたインターンからは、「イメージしていたよりも、意外と体力を使うことが分かりました」とか「ただ施術をするだけではなく、きめ細かいサービスがいろいろあるのだと思いました」という声をよく聞きますね。
編集部
現場の体験を通じて、セラピストの仕事の魅力をさらに深く感じることができるんですね。
英国式リフレクソロジーの技術と誇りを受け継いでいく方を歓迎
編集部
最後に、この記事を読んでRAJAさんに興味を持った方に向けて、採用に関するメッセージをお願いします。
耕野さん
RAJAのサロンで提供する英国式リフレクソロジーを受けると、本当に気持ちがいいんです。
創業者は、日本で初めての国際線の客室乗務員だったのですが、当時の客室乗務員というのは大変厳しい仕事でした。体調管理の一環として世界各国のマッサージを受ける中で、イギリスで体験したリフレクソロジーに感銘を受けて、英国式リフレクソロジーという名前が付いたという歴史があります。
道具を使わず、素手で人の疲れや心を癒していけるリフレクソロジーを、もっともっと日本全国に拡げていきたいと思っていますので、一緒に普及に取り組みたいと思ってくれる方に来ていただきたいです。
編集部
RAJAさんは、英国式リフレクソロジーのパイオニア企業ですからね。採用を担当されている株式会社ツカダ・グローバルホールディング人材開発部の齋藤さんからも、メッセージをいただけますか?
同席されていた齋藤さん
私は先日から株式会社RAJAの内定者の研修や施術体験に同行しているのですが、タオルのたたみ方やお客様へのかけ方をマスターするために、姿勢や目線の合わせ方を何回も何回も厳しく練習する姿に感動しました。
「パイオニアとしての誇り、プライドを守るために、なんて価値の高いことを実践しているんだろう」と感じましたね。
簡単に覚えられる技術ではないので、ある程度の覚悟を持って、英国式リフレクソロジーを普及させたいという気持ちを持てる方に引き継いでいきたいと考えています。
▲株式会社ツカダ・グローバルホールディング人材開発部の齋藤さん
編集部
RAJAさんで仕事をするスタッフは、英国式リフレクソロジーの歴史やプライドを受け継いでいく同志でもあるわけですね。武田さんからも、これから一緒に働く仲間に向けて、メッセージをいただけますか。
武田さん
疲れている方がいらっしゃるサロンなので、「お客様の疲れを癒したい」、「人のために働きたい」という気持ちを持っている方と一緒に働きたいと思っています。セラピストの持っている想いは、手から全て伝わっていくものなんです。
「来てくれて本当にありがとうございます」、「ゆっくり休んでいってください」と心から思える方は、すてきなセラピストになれると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
同時に、がんばればがんばった分だけキャリアアップできる会社なので、自分自身でどんどん成長して、キャリアアップしたい方に来ていただきたいですね。
編集部
RAJAさんが拡げていきたい技術というのは、スキル的なものだけではなくて、先人から引き継いでいる誇りやセラピスト自身の気持ちも大事なのだということがわかりました。本日は、どうもありがとうございました。
■取材協力
株式会社RAJA:https://www.queensway-group.jp/
採用ページ:https://www.queensway-group.jp/recruit_.html