株式会社ROBOT PAYMENTの採用担当者に聞く|社員の挑戦を応援する風土とキャリアパス

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は転職を検討されている方に向けて、請求・決済・入金の確認・債権管理といったフローに対応するサービスを展開する株式会社ROBOT PAYMENT(ロボットペイメント)にインタビューしました。

企業間決済において請求管理業務を効率化するシステムや、資金繰りを改善するサービスなどを付与して成長している同社は、会社の評価制度を一新し、プロジェクトを引っ張るリーダー候補育成に注力。そこから、新卒採用での「同一評価・同一報酬」の撤廃や、役職のジャンプアップが可能な制度設計など、意欲的な取り組みも生まれています。

今回は、HRBP部HRBP課(人事担当)のマネージャー・上村さんに取材し、2025年7月から本格始動する人事制度や社員の意欲を叶えるキャリアパスに関するお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社ROBOT PAYMENTのオフィスで話をする上村岳生さん

株式会社ROBOT PAYMENT HRBP部HRBP課マネージャー

上村 岳生さん

株式会社ROBOT PAYMENTのHRBP部HRBP課マネージャー。ハウスクリーニング会社での開発経験や別業種での企業での採用業務の経験を評価され、2022年4月に入社。エンジニア採用担当として実績を残し、現在に至る。

取材・編集
大滝雄介のプロフィール写真

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。

「役割等級制度」の導入で意欲に応じたキャリアパスを描ける

株式会社ROBOT PAYMENTのオフィスで話をする上村岳生さん
▲2022年4月に入社し、人事を担当する上村岳生さん

編集部

ROBOT PAYMENTでは2025年7月から「役割等級制度」を導入されるそうですね。具体的に、どのような点が変わるのでしょうか。

上村さん

勤務年数やスキルに関係なく、全社員を一定の基準で評価する点が大きく変わります。新卒においても、一律で評価・報酬を同じくして新入社員を採用する「同一評価・同一報酬」という習慣を廃止し、入社1年目であってもしっかりと成果を出している社員には高い報酬を支払い、ポジションを付ける方針です。

また、これまでは下から順に職階が上がっていく仕組みで、「この職階は部長クラス」というように職階と役職が漠然と結びついているような状態でした。これからはその管理職ルート以外にも、スペシャリストとしてグレードを上げていくような選択も可能となります。

編集部

会社が提示した能力を満たすと、早期に昇格できる可能性もありますか?

上村さん

もちろんです。現時点で想定しているのは、「ジャンプアップ制度」というものです。具体的には、社員側から「上の階級の職務に挑戦したい」と宣言し、会社側が希望する役職に見合う目標を提示する流れです。半期以内に目標を達成できた社員には、高い役職への飛び級が認められます。

また、この「縦の飛び級」以外に、本人の希望と所属部署の本部長の承認があれば経営幹部の育成ルートにつながるという「横の飛び級」も準備しています。意欲次第で、キャリアパスの幅は明確に広がっていくと思いますね。

編集部

制度を一新することに決めた理由を教えていただけますか?

上村さん

チャレンジする社員の意欲を守るためです。現在弊社は部長・本部長といったリーダー枠に空きがあり、取締役や執行役員が現場に出ています。今後は部長・本部長を任せられる人材を育てていきたいと思っています。

また、数名の社員から「チャレンジしたいことがあるけれど、機会が見出せない」「昇給・昇格の道筋が分からない」といった意見をもらい、社員の意欲を活かしきれていない状況に気付きました。昇給・昇格の仕組みを整えて、社員が「やりたいこと」を実現できる会社にしていきます。

カスタマーサクセスからエンジニアに!社内公募制度でのキャリアチェンジ

株式会社ROBOT PAYMENTのオフィス風景

編集部

所属部署でのキャリアアップや経営幹部を目指すルート以外にも、新しい業務にチャレンジするようなチャンスはありますか?

上村さん

はい。キャリアチェンジを希望する社員に向け、社内公募を実施しています。これまでは人員が必要になった際に外部から採用していましたが、該当する業務に興味があったり、素養が見込めたりする社員を公募で集めるようになりました。

例えば、カスタマーサクセス(CS)のマネージャーだったある社員は、社内公募でエンジニア職にキャリアチェンジしました。彼はプログラミングのスキルを獲得したいとの思いから、エンジニア職への公募に手を挙げたそうです。現在はプログラマーとして、現場で活躍してくれています。

編集部

大幅に業務内容が変わったわけですね。その社員の方について、詳しく伺えるでしょうか。

上村さん

彼は元々開発業務への興味があったそうですが、開発チームとも関わるうちにさらにその想いを強め、社内公募に対して申し出ました。CSとして個別案件に対応するより、システムを改善して根本的に多くの顧客に貢献したいというモチベーションがあり、将来的には2つの部署での経験をもとにPdM(プロダクトマネージャー)に挑戦していきたいと言っていましたね。

異動後の話を聞くと、ビジネスサイドで「こんなことができれば」と考えていた機能を実際に自分の手で作ることにやりがいを感じているほか、CSで得た知見や想いを開発チームに共有することができているそうです。システムの表層ではなく仕組みまで理解し、セキュリティや性能など「非機能」の視点まで幅広く学べていることに喜びを感じているとのことでした。

受け入れ側のエンジニアチームにも快く歓迎され安心してチャレンジできたこと、能動的なインプットが必要になるので大変ではあるが毎日成長できている実感があることにも満足しているそうです。1つのケースではありますが、キャリアチェンジで当人も会社もWin-Winになったと感じています。

チャレンジできる環境あり!メンバーの協力体制も

株式会社ROBOT PAYMENTのオフィスで話をする上村岳生さん

編集部

キャリア面で挑戦を推奨する会社だと感じたのですが、2022年4月に入社された上村さんはどんなチャレンジをしてきましたか?

上村さん

私は入社後に、新しいポジションである「エンジニア採用担当」を任されました。前例がないため、自分で「エンジニア採用を拡大するための手立て」を考えていきましたね。

例えば、当初は不定期の更新だったテックブログを、月に2〜3本はリリースできるようにスケジュールを組みました。テックブログではエンジニアの業務を紹介していたため、価値観がマッチする人材の採用につながると考えたんです。

執筆には現場のエンジニアたちの協力が必要だったのですが、快く引き受けてくれました。本来の業務と関係のない取り組みにもかかわらず、執筆者のエンジニアが仲間を増やすために、カジュアル面談や面接に参加してくれたケースもあったほどです。

編集部

新しい取り組みを始めるにあたって、メンバーも力を貸してくれたのですね。

上村さん

そのとおりです。新しい採用担当が急に依頼してきても新参者扱いはせず、仲間として受け入れてもらえました。テックブログの強化を提案した際にも、「仲間を増やすためなら」と協力してくれましたね。

また、企画をまとめて上司に「これで進めて良いですか?」と確認したときも、「よし、その案でやってみよう」とスピーディーに承認してもらえました。

編集部

その結果、エンジニアの採用数は増えたのでしょうか?

上村さん

はい。コンスタントなブログ更新でアクセス数が3倍ほどに伸び、「テックブログを見ました」と言って応募してくる求職者も増えました。

最終的に20〜30名ほどのエンジニアを採用し、「組織拡大」の目標を達成できたんです。エンジニアに限らず、弊社には「これをやってみたい」と声を挙げた人をサポートする雰囲気が根付いています。

対面での交流も多いROBOT PAYMENTの組織風土

株式会社ROBOT PAYMENTのオフィスビルとMIYASHITA PARK
▲オフィスがあるビル(左)からはMIYASHITA PARK(右)がすぐ近くに立地している

編集部

ROBOT PAYMENTの社内の雰囲気について教えていただけますか。

上村さん

コミュニケーションが非常に活発ですね。弊社はリモートワークを取り入れていますが、社員同士の交流が少なくなりがちなので、忘年会、新年会、バーベキューなど、対面での交流機会を提供しています。年に3回のイベントは希望制ですが、70〜80%の社員が参加してくれます。

ちなみに、渋谷区にオフィスがありますが、会議のある月曜日だけ出社する社員もいます。神奈川県や北海道、熊本県など、社員の住まいも幅広いです。開発部のエンジニアはフルリモートが認められているので、出社の必要はありません。

編集部

リアルで集まる機会があると、社員さん同士の絆も深まりそうですね。会社単位ではなく、部署のメンバーで集まることはありますか?

上村さん

はい。開発部で食事会を企画した際には、ほとんどの社員が参加していました。遠方の熊本県から駆けつけてくれた方もいて、顔を合わせて楽しい時間を過ごしたようです。

エンジニアと聞くと気難しそうだと感じる方もいるかもしれませんが、弊社は例外です。和を大切にする雰囲気なので、すぐに馴染めると思いますよ。

4名以上で構成される「同好会」も好評。趣味・嗜好の近い仲間で楽しむ

株式会社ROBOT PAYMENTのオフィス内にあるバーカウンター
▲オフィスには腰を落ち着けて話せるバーカウンターも設置

編集部

部署の枠を超えて、社員同士で交流する機会はありますか?

上村さん

4名以上から結成できる「同好会」が 10個以上結成されていて、部署を超えた交流が可能です。社内で使用しているコミュニケーションツール「Slack」のチャンネルでメンバーを募集するほか、会社で顔を合わせた際に「こんな同好会を作ろうと思っているから、入らない?」と声をかけるケースもあります。

ちなみに私は、2024年11月に発足したばかりの「キャンプ同好会」に所属しています。現時点(2024年12月取材)で5名のメンバーがいますが、人事・広報・経理・情報システム・営業と、全員違う部署から集まっているんですよ。

1回目の活動として、つい先日、静岡県の裾野でキャンプをしました。たまたま大雨に降られてビショビショになりましたが、それも含めて良い思い出です。

編集部

ほかには、どのような同好会が盛り上がっていますか?

上村さん

いずれの同好会も楽しそうですが、中でも「バレー同好会」は体育館などを借りて熱心に練習していますね。法務部の社員がリーダーを務めていて、本業と同じくらい張り切っているようです(笑)。部署はもちろん、新卒からママさんまで幅広い年代のメンバーが活躍しています。

採用メッセージ:「熱量あふれるリーダー」を歓迎

株式会社ROBOT PAYMENTのオフィスで話をする上村岳生さん

編集部

転職を検討中の方に向けて、ROBOT PAYMENTの求める人物像を含めたメッセージをお願いします。

上村さん

社員数が100名を超え、「転換期」に入った弊社が求めているのは、プロジェクトを引っ張る「熱量」を持った人材です。新卒・中途にかかわらず、採用面接の際には「キャリアの方向性に関心があるか」を重視します。自分の言葉で、「どのような経験を積み、活躍したいか」のビジョンを語れる方とぜひ一緒に働きたいです。

私たちは「やってみたい」と手を挙げる意欲を受け止め、応援していく雰囲気が根付いています。与えられた仕事をこなすだけでなく、「こんな業務に挑戦したい」「こうすればもっと働きやすくなる」といった声を挙げられる方ほどやりがいを感じられる環境です。

現在(2024年12月取材時点)、弊社には130人超の社員が在籍しています。金融(堅実さ)とIT(柔らかさ)を融合したサービスを担う会社なので、社員も「安定して働きたいタイプ」と「会社を良くするためのチャレンジを惜しまないタイプ」に分かれます。どちらにも良さがありますが、今は新規プロジェクトを推進できる「チャレンジ精神のある人材」の採用を強化しています。

社内には新規プロジェクトなどを進める「リーダー職」など、チャレンジに適したポジションの用意がある状況で、中途はもちろん、新卒入社でも大きなチャンスがあります。立ち上げの転換期だからこそ、新たな変化を生む楽しさを感じていただけると思います。トップダウンではなく、「会社の前線で活躍したい!」という方はぜひ応募してください。

編集部

本日は、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

編集後記

現在変革期にあるというROBOT PAYMENTの制度やカルチャーについて、人事としてチャレンジングなミッションを成功させてきた上村さんにたっぷりお話しいただきました。なお、オフィスはMIYASHITA PARKのすぐそば。メンバーの皆さんからも渋谷という土地に負けないようなパワーと明るさを感じました!

記事のまとめ

事業の特徴
  • 決済分野に特化し、請求管理から消込、債権管理まで一貫したサービスを提供する業界のスペシャリスト
  • 2021年の上場以降も毎年120-130%の成長を継続中
  • サブスクペイ、請求管理ロボが主力で、新規プロジェクトも多数展開
働き方の特徴
  • 完全フルリモートワークを導入し、北海道から九州まで全国各地に社員が在住
  • 金融の堅実さとITの革新性をバランスよく融合した企業文化
  • 部署を越えた協力関係が根付いており、横断的なプロジェクトも多数存在
キャリア開発
  • 「ジャンプアップ制度」により、半期での上位職階への挑戦機会を提供予定
  • ブロンズからダイヤモンドまでの職能等級制度を導入し、明確なキャリアパスを提示予定
  • カスタマーサクセスからエンジニアへなど、大胆なキャリアチェンジも可能
組織体制・成長機会
  • 「100人の壁」を超えた転換期で、部長・本部長クラスのポジションが10個以上存在
  • 新規事業立ち上げに伴うプロダクトマネジメント職なども多数募集中
  • 2030年に向けた中長期計画も策定中
社内コミュニケーション
  • 同好会活動や年3回の全社イベントを通じて活発な交流を促進
  • 全社イベントは任意参加ながら70-80%の高い参加率を維持
  • 4名以上で自由に同好会が発足でき、部署を越えた交流の場として機能
求める人物像
  • 自身のキャリアの方向性に関心があり、明確に語れる人材
  • 部署の垣根を越えて会社をより良くする議論ができるリーダー的人材
  • 職種や経験よりも「熱量」を重視し、主体的に変革を作り出す意欲のある人材

株式会社ROBOT PAYMENTの基本情報

住所 東京都渋谷区神宮前6-19-20 第15荒井ビル4階
事業内容 ・フィナンシャルクラウド事業
・ペイメント事業
設立 2000年10月
働き方 リモートワーク可能(開発部はフルリモート可能)
公式ページ https://www.robotpayment.co.jp/
採用ページ https://www.robotpayment.co.jp/
recruit/
募集職種 採用ページ参照

事業の特徴

株式会社ROBOT PAYMENTのオフィス内にある上場記念の木槌
▲同社は2021年に東証グロース市場に上場。記念の木槌が社内に飾られている

企業間の決済に特化したサービスを展開するROBOT PAYMENTは、「お金をつなぐクラウドで世の中を笑顔に」のビジョンを掲げ、サブスクリプションに特化した決済関係のサービスを展開するFintech企業です。2021年に上場を果たした後も、毎年120〜130%の成長を続けています。

事業の強みとしては、長年にわたり業種ごとの特徴を踏まえた決済のシステム化に取り組んできたため、決済だけでなく請求・入金確認・債権管理(売上の管理)などの関連業務をトータルでカバーできる点が挙げられます。それぞれの工程に特化したサービスは他にあるものの、全てをカバーした上で、定期決済にも強いのが特徴です。

具体的なサービスとしては、「サブスクペイ」「請求管理ロボ」といった主力プロダクトに加え、新たにファクタリングサービス(※)の「ファクタリングロボ for SaaS」などもスタートしています。
※事業者が保有している売掛債権(売掛金・受取手形など)をファクタリング会社に買い取ってもらうサービス。現金化や保険によるリスク軽減が可能