日本の「これから」をつくっていく成長企業を紹介するこの企画。今回はゲーム業界特化の求人メディア「RecGame(リクガメ)」を運営するなど、主に人材という面からゲーム・エンタメ業界を支えて盛り上げているランウェイ・エージェンシー株式会社を取材させていただきました。
ランウェイ・エージェンシー株式会社とは
▲ランウェイ・エージェンシー株式会社のロゴマーク(公式サイトより引用)
ランウェイ・エージェンシー株式会社は、変化が激しいゲームやエンタメ業界を支援するトータルサポートカンパニーです。人材紹介、転職サポート、新卒採用サポート、採用代行といった人材支援と、ゲーム開発サポートをはじめとするプロジェクト支援のサービスを展開しています。
ゲームやエンタメを生み出す組織と人材を「エージェント」という立場でサポートし、Made in Japanのコンテンツが世界にはばたくためのRunway(滑走路)になりたいという思いを込めて、ランウェイ・エージェンシーという名前と滑走路を思わせるロゴマークになりました。
会社名 | ランウェイ・エージェンシー株式会社 |
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住所 | 東新宿オフィス(本社) 東京都新宿区新宿6-27-28 イーストサイドタワーアネックス402 |
事業内容 | ゲーム・スマートフォンアプリ分野の人材コンサルティングおよび人材紹介業 ゲーム業界特化型の求人媒体広告事業 プロジェクト支援事業、スタートアップ支援事業ほか |
設立 | 2014年1月6日 |
公式ページ | http://www.runwayagency.co.jp/ |
働き方 | 基本は出社勤務だが、職種や状況によってハイブリッド勤務、フルリモート、時短勤務など柔軟に対応可 ※ただし、新人はOJTにて業務を覚えるためフル出社 |
今回は、ランウェイ・エージェンシー株式会社の代表取締役である長井馨さん、取締役の三上隆史さんと茂木健児さんに、人材紹介業者が数多くあるなかで成長を続けてこられた理由、若手活躍、採用にあたって求めている人物像などについて、お話を伺いました。
ゲーム業界特化の人材紹介・転職支援サービスを展開
▲ランウェイ・エージェンシー株式会社が掲げているミッション
編集部
最初に、ランウェイ・エージェンシーさんの事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか。
長井さん
簡潔に言いますと、HR領域(※)でゲームとエンタメ業界特化型の人材紹介サービス、転職支援サービスを行っています。
(※)HR領域とは、人的資材を「採用」して「整備・育成」して活用する、人的資材全体に関する業務のこと。
茂木さん
「人と企業の最適な出会いを生み出し、ゲーム業界を盛り上げる」というミッションのもと、特にゲームという領域にエッジをきかせているのが弊社の特色です。
人材紹介会社は有料職業紹介事業所だけで3万社近く(※)が存在しており、そのなかでIT特化型やWeb特化型などの人材紹介会社は珍しくありません。しかし、ゲームにフォーカスして展開している会社というのは、かなりユニークなのではないかと思います。
(※)厚生労働省の発表によると、有料職業紹介事業所の数は2021年度時点で27,899社となっている。
ゲーム業界というのは、現在とても実績のある会社が10年後には存在しなかったり、その逆があったりという、変化に満ちた業界です。そのゲームビジネスをトータルサポートしていきたいというのが、もともとありました。現在はそのなかでも、「人材」と「プロジェクト支援」という2つの軸を掲げて事業を展開しています。
自社求人メディア「RecGame」の月間総閲覧数は10万件!
▲ゲーム業界に特化した、自社求人メディアの「RecGame」
編集部
具体的にはどのようなサービスがあるのでしょうか。
茂木さん
特に注力しているのは「人材の支援」です。人材支援サービスにもかなりいろいろあるのですが、今は人材紹介、いわゆる転職支援サービスに重きを置いて展開しています。
ゲーム業界に特化した転職支援の自社求人メディア「RecGame(リクガメ)」は、約10万件の月間総閲覧数を誇り、約250社の3,500件を超える求人を常時掲載中です。
編集部
プロジェクト支援では、BPO(※)などのサービスも行っていらっしゃるのでしょうか。
(※)BPOとは、ある業務プロセスを一括して外部委託すること。
茂木さん
現在はBPOサービスは手掛けていませんが、企業さまのニーズに対して我々が事業支援やソリューション提供をするにあたって、BPOという形をとることが将来的にあるかもしれません。現在でも、クライアントさまの窓口として、候補者のスクリーニングをしたり、一次選考の途中の過程まで我々が行ったりするRPO(採用代行)はしております。
編集部
ランウェイ・エージェンシーさんのクライアントさまには、どういった企業が多いのでしょうか。
茂木さん
スタートアップの小さい会社さまから、誰もが知っている有名な大手企業さままで網羅しています。300社以上とお取引させていただいた実績がありますが、弊社のどの事業のどのクライアントさまにも共通しているのがゲームに関連した事業を行っているという点です。
編集部
なるほど。いろいろと事業を展開されていくなかでも、常に「ゲーム業界を盛り上げる」というミッションが背景にあるというわけですね。
業界特化と幅広い職種の取り扱いで他社と差別化
編集部
ランウェイ・エージェンシーさんが、他社と差別化を図り、「RecGame」などの自社サービスを拡充し、ここまで成長してこれた理由について教えてください。
長井さん
先ほど申し上げた通り、ゲーム業界に特化しているということが1つです。逆に、ゲーム業界というなかでは職種を特化せずに、幅広く取り扱っているということも他社と差別化を図れた理由となっています。
例えば、ゲーム業界のなかでもグラフィックデザイナーなどの求人に関して非常に強い会社さまはいらっしゃるのですが、デザイナーだけではゲームをつくることはできません。
ゲームを開発するためには、プランナーも、デザイナーも、プログラマーも必要です。また、ゲームを海外でリリースするにあたっては、それぞれの国の文化や慣習などに合わせて翻訳や表現の変更などをして、最適化するローカライズのような業務も求められます。
ゲーム業界には幅広い職種や求人があって、それを業界に特化しながら幅広く取り扱っているのがランウェイ・エージェンシーなのです。
茂木さん
それから、社内にゲーム・エンタメ業界の出身が多いという強みもあります。代表の長井はゲーム開発会社の役員を兼任していますし、私もほかのゲーム関連事業を並行して行っています。三上はもともとゲーム会社でクリエイターをしていました。
ゲーム、エンタメ業界出身者が多いため、ゲーム業界内に強いパイプがありますし、開発・制作現場への理解もあるというのが、強みであり大きな特徴です。
自社保有メディア「RecGame」がクライアントを引き寄せる
編集部
ゲームに特化した業界で、幅広い職種の取り扱いや業界内に強いパイプがあるという以外にも、多くのクライアントさまとお取引できている理由がありましたら教えてください。
茂木さん
わかりやすく「ゲーム特化」とは言っていますが、成長産業であるWeb3(※)など、ゲーム事業をやりつつ、その発展形としてさまざまな領域にチャレンジしていらっしゃる会社さまや、日本に進出をしたいという外資系の会社さまなどともお取引があります。
(※)Web3とは、ブロックチェーン技術を活用した、非中央集権型の分散型インターネットのこと。次世代インターネットともいわれている。
そうとはいえ、ゲーム・エンタメ業界に特化していることは確かです。そのなかで多くのクライアントさまとつながりを持てたのは、「RecGame」の存在が大きいと思います。
編集部
ランウェイ・エージェンシーさんが保有していらっしゃる自社求人メディアですよね。
茂木さん
はい。「RecGame」は、ゲーム業界で転職したい方、ゲーム業界に転職したい方が見る転職支援サイトです。求職者の方がサイトに来てくださるというのはもちろんなのですが、コーポレートサイトとは別につくられたサービスサイトであるにもかかわらず、採用をしたいという企業の人事の方もまた、「RecGame」に来てくださいます。
それは、SEO対策(※)をしっかりやっていることもあって、「ゲーム業界に転職したい」「(ゲーム業界の)職種 転職」などと検索していただくと、「RecGame」が上位表示されることが多いからです。
(※)SEOとは「検索エンジン最適化」を意味し、検索エンジンで自サイトが上位表示されるよう施策することを指す。
人事の方は転職支援サイトも常に巡回されていますので、検索順位が高いということでサイトに来ていただき、それをきっかけに「うちも載せたい」「相談したい」とお声がけいただくケースが多くあります。
営業に時間をさかれず、クライアントへの価値提供に注力できる
編集部
人材紹介業というと求人を開拓するために企業への営業に力を入れているイメージが強いのですが、ランウェイ・エージェンシーさんは営業にどのような工夫をされていますか。
茂木さん
確かに、人材ビジネスというと、テレアポをしたり、飛び込み営業をしたりといった営業スタイルをとっている会社さまは少なくありません。ただ、弊社はあまり「営業」というものをしていないんです。「RecGame」などを通してお問い合わせをいただき、その流れで個別に商談をしてお取引になるというケースが多くなっています。
編集部
SEO対策が功を奏しているということでしょうか。
茂木さん
SEOはあくまで入口です。問い合わせが来た後のプロセスというのは、弊社のサービスの魅力やメンバーさんたちの営業力に依存しています。ゲーム業界にくわしく、事情をわかっているという点を評価していただいていますし、弊社が「ゲーム業界を目指す人たちが集まってくる会社」だとゲーム業界で認識していただいているというのも大きいです。
ただ、上流のところでクライアントさまに気づいてもらえる仕組みを戦略的につくれたことで、ひたすら数を打つような営業に時間をさくことなく、クライアントさまへの価値提供に注力できるというのは有難いと思っています。
ゲーム業界は人材の流動性が高いので、各社が優秀で即戦力になる方を常に募集しています。ランウェイ・エージェンシーが成長できているのは、各社のニーズに対して価値を提供できているからではないかと自負しています。
業界自体の成長や業界周辺の事業領域との取引増も成長の要因
▲ランウェイ・エージェンシー株式会社の東新宿オフィス(本社)
編集部
1つの業界に特化していらっしゃると、業界自体の好調・不調には大きく影響を受けるのではないでしょうか。
長井さん
それは、ありますね。成長という観点でいうと、やはりゲーム業界自体が成長産業だというのは大きいです。ゲームのなかでも家庭用のゲーム機でプレイするコンシューマー系のゲームが良い時期、スマホのゲームが良い時期という流行りすたりは多少ありますが、業界全体としては成長を続けています。
ゲーム業界が成長産業であり、ランウェイ・エージェンシーはその成長産業の人材を扱っているからこそ成長できているというのは確かです。
ただ、直近ではゲーム業界にプラスして、ゲーム業界周辺の事業領域の企業さまとの取引を増やしています。先ほど茂木がお話ししたWeb3関連ですね。メタバースとか、VTuberとか、VR(仮想現実)とかXR(クロスリアリティ)といった領域の企業さまなど、エンタメ成長産業にも手を広げているというところも、弊社の成長に繋がっていると考えています。
編集部
成長業界であるゲーム業界に特化して幅広い職種を取り扱い、自社メディアのSEO対策をしっかり行うことでクライアントさまからの問い合わせを増やし、業界に精通した社員さんたちが魅力的な価値提供を行っているということですね。
それに加えて、さらにゲーム業界周辺の成長産業にも手を広げつつあるということで、ランウェイ・エージェンシーさんの成長の秘訣がよくわかりました。
ゲームをつくること以外でゲーム業界のサポートを
編集部
ランウェイ・エージェンシーさんで活躍されている方というのは、皆さんどういった経歴を持っていらっしゃるのでしょうか?
三上さん
ゲーム専門学校の先生だった方、ゲームの企画職だった方、ゲームの開発側だった方など、ゲーム業界に何かしらかかわりを持っていた方が多いですね。私自身は、もともとゲーム会社でクリエイターといいますか、デザイナーをやっていました。
編集部
三上さんが、「ゲームをつくる側」から今のお仕事に転身されたのはなぜだったのでしょうか。
三上さん
ゲームの3Dデザイナーをしていたのですが、ゲームの開発というのは開発期間が長いんです。2年、3年、長ければ4年ぐらいかかることもあります。その間、1つのこと、同じ業務をずっと繰り返しているうちに、「ゲームをつくることとは少し違うことで、ゲーム業界をサポートできたらいいな」と考えるようになったのです。
私は外でいろいろな人と会ったり、話したり、コミュニケーションを取ったりするのが好きでしたので、長井と知り合って、人材紹介という形でゲーム業界をサポートしていく会社を立ち上げるという話を聞きまして、一緒に何かできたらと転身を決めました。
問題意識からゲーム業界の人材のハブになることを決意
編集部
長井さんが起業しようと思われたきっかけを教えてください。
長井さん
私は新卒で大手の人材紹介会社に入社しまして、もともと人材派遣や人材紹介事業を行っていたんです。退職後にオーストラリア留学を経て、帰国後はゲーム会社に人事として入社し、そこではゲームクリエイターの採用をずっとやっていました。
ゲームクリエイターの採用にはいろいろなスタイルがありまして、プロジェクトベースで人を採用するということも多くあります。当時のプロジェクトベースの採用は「このゲームを作るから、このプロジェクトに合う人を集めましょう。ゲームができたらプロジェクトは解散です、皆さんさようなら」ということが割とよくありました。
せっかく集めた人をリリースしてしまうなんて、とてももったいないですよね。
編集部
そこに、問題意識を持たれたということですね。
長井さん
そうです。ゲームをリリースした後もイベントやアップデートなどを随時行っていく運営型ゲームが増えてきたことで、ゲームをリリースしたら人材をばらすということは今は少なくなっています。でも、当時はそうではありませんでした。
そこで、人材紹介会社で人材育成や人材紹介をしてきた経験だったり、ゲーム会社での採用経験やプロジェクトのために人を集めてきた経験だったりを生かして、私たちが人材のハブになれないかと考えました。そうすれば、プロジェクトのために集めた方々に、解散後はまた別のプロジェクトに入っていただくこともできるかもしれません。
自分がやってきたことを生かしてゲーム業界の人材ニーズへの対応をしていくことは、クライアントさまにも、仕事を探す方にもプラスになるのではないかということで、事業を始めました。
日本が誇るゲームというコンテンツをもっと盛り上げたい
編集部
人材ビジネスを幅広い業界に向けてではなく、ゲーム業界に特化して始めることを決断されたのはなぜだったのでしょうか。
長井さん
それは、オーストラリア留学をしていたときの経験がもとになっています。日本から来たというと、現地の方々が「あの日本のアニメ、面白いよね」だとか「日本人だったら、あのゲームやってるでしょう?」というふうに、必ずといっていいほどマンガやアニメやゲームの話をしてくるんですよ。
それまでは、外国人から見た日本というのは自動車やカメラといった製品のイメージを持たれているのかなと思っていたのですが、実際は「日本はコンテンツの国」「いろいろなゲームやアニメを生み出す国」として見られているのだということに驚きました。
そうした世界に誇れる日本のコンテンツを盛り上げたいという思いもあって、帰国後にゲーム会社に入社し、そこで先ほどの「もったいない」にたどりつき、現在のようにゲーム業界の人材をやることになったというわけです。
編集部
なるほど。ゲームをつくる側ではなく、人材のハブになることでゲーム業界をサポートしたいという方たちがランウェイ・エージェンシーさんには集まっていらっしゃるのですね。
好きだからこそ、新しいことを学ぶのにも抵抗がない
編集部
ランウェイ・エージェンシーさんには、ゲーム業界に関わりのある方や業界経験者が多いということでしたが、若手の方はどうなのでしょうか。
三上さん
新卒の社員は就業経験がありませんので、もちろん仕事として業界にかかわってきたという方はいません。ですが、弊社に入社してくる社員というのは、新卒、転職組にかかわらず、ゲーム・アニメ・エンタメという分野が大好きだという方が多いです。
編集部
経験のない方に対して、ゲーム業界にかかわる上で必要な知識、最新技術、業界の流行りなどをレクチャーするような研修というのはあるのでしょうか。
三上さん
変化が激しい業界ですので、新しいことにもある程度精通しているということは確かに必要です。最近ですと、VR、メタバース、ブロックチェーン技術などについて理解していたほうが、クライアントさまや求職者の方に対しても適切なサポートができると思います。
ただ、ゲームなどの分野が好きで、そうした分野に強いという人が、その分野を人材という面からサポートするということに興味を持って弊社に入社してくれますので、基本的にそういった研修は必要ないんです。
編集部
元から、業界で必要な知識のある方が入社されるということですね。
三上さん
NFT(※)など最新のものに関しては、まだ知識がない社員もいます。ただ、今後ゲームやエンタメに深く関わってくるだろう技術を自ら学ぶことに対して抵抗がない、「難しそうだ」と身構えてしまわない方が多いですね。
(※)NFTとは「非代替性トークン」と日本語に訳されるデジタルデータのこと。コピーができず、偽造や改ざんも容易に行えない唯一無二のものであるため、ゲームのアイテムやメタバース上の土地などに単なるデジタルデータ以上の付加価値が付く。
新人は1年ほどでRACAの両面対応をひと通り任されることに
編集部
若手の方はどういった業務を担当されるのでしょうか。
三上さん
エージェントさまによっては、求職者に対応するキャリアアドバイザー(CA)と、クライアントさまを担当するリクルーティングアドバイザー(RA)をわけているところもありますが、ランウェイ・エージェンシーでは基本的にはRACA両面対応となります。
とはいえ、新入社員の方には先輩社員のフォローを受けながら、OJT(※)でまずはキャリアアドバイザーとして求職者の方の対応をしていただいています。
(※)OJTとは、On the Job Trainingの略で、実務を通じて業務に必要な知識やスキルを身につけること。
茂木さん
求職者を獲得するという業務から始めていただいて、獲得した求職者の方にコンサルを行って、それから徐々に企業対応を覚えていくという流れです。
企業対応は営業というよりは、「クライアントさまの課題やニーズを吸い上げて、それに対する課題解決を行う」というコンサルティングに近い業務をしています。近頃は課題やニーズが人材支援にとどまらず、プロジェクト単位だったり案件単位だったりで、営業・プロモーション・ゲーム開発などの事業支援を行うというような流れもできつつあります。
こうした企業相手のコンサルティングというのは、一朝一夕でできるようにはなりません。そのため、弊社の新人のOJTは対クライアントというよりも、対求職者にまず重きが置かれているのです。
編集部
どれくらいで企業対応が任されるようになるのでしょうか。
三上さん
早くて半年、大体は1年ほどで、求職者の面談をやって、その面談した方を企業さまにご紹介して、転職決定まで持っていくという一連の流れを全部1人でできるようになります。OJTのなかで自分が担当したクライアントさまや、フォロー役の先輩社員が担当していたクライアントさまを引き継いでもらうという形ですね。
柔軟な勤務スタイルによる多様な働き方
編集部
人材紹介会社の若手の仕事というと「営業で新規開拓!」というイメージが強いなか、最初からキャリアアドバイザーの仕事に専念できるということでしょうか。
長井さん
はい。先ほどお話ししましたように、ランウェイ・エージェンシーの場合はクライアントさま側からご連絡をいただいていますので、営業の新規開拓ということをほとんどしていません。
そのぶん、「この求職者の方を、そのクライアントさまにご紹介しよう」「あのニーズに対して、どういった提案をしようか」というところにエネルギーをかけることができるのは、弊社の強みですね。
編集部
勤務スタイルというのは、どのようになっていらっしゃるのでしょうか。
茂木さん
バックグラウンドの異なるメンバーが、年齢、性別、ワークスタイルや勤務時間などにとらわれず、多様な働き方をしています。
スカウト専任のリクルーターの中には完全にフルリモートでやっている方もいますし、私は一部リモートを取り入れたハイブリッドです。時短で就業している方もいらっしゃいますし、そこは人それぞれいろいろなバリエーションがとれる、柔軟な体制になっています。
意欲とアイデア次第!インターンが新規事業を立ち上げたことも
編集部
ランウェイ・エージェンシーさんの今の社員数を教えてください。また、職種はコンサルタントのほかにもあるのでしょうか。
長井さん
現在の社員数は18名です。自社メディアである「RecGame」の情報更新を行っている方や、クライアントさまにインタビューをして記事を作成したりというメディアのコンテンツをつくる業務をしている方もいます。
社員数的にも職種はいくつもはありません。ただ、「新しいことをやりたい」「今やっている業務以外にも、新しいことに関わりたい」という方に関しては、できるだけその意欲をかって、新しいチャンスがあれば挑戦をしてもらうようにしています。
茂木さん
そうですね。やるべきビジネスの数字をこなしたうえでの話にはなりますが、「企業さまからのニーズでこういうのがあった」「こうしてみてはどうだろう」というアイデアを自由に社内に提案でき、良いアイデアであれば実行できるような土壌や環境はあります。
実際に、転職支援の求人メディア「RecGame」の派生版として登場した「RecGame新卒」という新サービスは、インターンの学生が企画して形にしたものです。
編集部
ゲーム業界が好きで、その業界に強い・興味があるという若手の方が多いからこそ、自ら新しい知識を学んだり、社内外問わず業界をサポートするような新しいアイデアを出すことができるというわけですね。
営業に時間をとられず、新しいことに挑戦しやすい環境があるということで、御社の若手の方が生き生きと活躍されているのだと感じました。
新卒も中途もアルバイトも業務委託も積極採用中
編集部
最後に、求職者の方にメッセージをいただけますでしょうか。
長井さん
ランウェイ・エージェンシーは、新卒も、中途も、アルバイトも、業務委託も、積極採用中です。ゲームやエンタメに強い関心や興味があるという方に、ぜひご応募いただきたいと思っております。
ゲームが好きでも、ゲームエンジニアであったり、ゲームプログラマーであったり、デザイナーであったりしないと、ゲーム会社に入るというのはなかなか難しいのが現状です。ですが、「エンジニアやデザイナーではないけれど、ゲームやエンタメに関わっていきたい」という方は大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
そういう方は、当社にご応募ください。つくる側ではありませんが、ゲームやエンタメにも関わっていただくことができると思います。
ですから、ゲームやエンタメに強い関心がある、興味があるという方にぜひお越しいただきたいですし、そういう方が弊社で活躍されています。
編集部
ゲーム業界にかかわれるのは、「ゲームをつくる側」だけではないということですね。「プログラマーやデザイナーではないけれど、エンタメが好きで関心がある」という方には、朗報だと思います。
本日はありがとうございました。
■取材協力
ランウェイ・エージェンシー株式会社:http://www.runwayagency.co.jp/
採用ページ:http://www.runwayagency.co.jp/recruit/