性別や年齢に関わらず社員がいきいきと活躍する企業を特集するこの企画。今回は『お部屋探しCAFEヘヤギメ!』をはじめとする不動産事業を展開する株式会社S-FITにお話を伺いました。
不動産業界のDX化を牽引:株式会社S-FITの革新的な取り組み
株式会社S-FITは賃貸仲介を中心に多様な不動産事業を展開する企業です。「不動産市場の課題解決企業」をパーパスに掲げ、従来のアナログな手法が残る不動産業界全体の効率化と顧客サービス向上を目指し、DXへの取り組みを積極的に進めているのが特徴です。同社の事業の一つである個人向け賃貸仲介『お部屋探しCAFEヘヤギメ!』では、受付から内見、契約までをオンラインで完結できる新しい形の仲介スタイルを提供しています。また「DX戦略統括部」を新設するなど、社内のDX化も精力的に推進しています。
会社名 | 株式会社S-FIT(エスフィット) |
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住所 | 東京都港区六本木1-6-1泉ガーデンタワー29階 |
事業内容 |
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設立 | 2003年6月19日 |
公式ページ | https://www.sfit.co.jp/ |
今回は人事部課長の池田さん、新設されたDX戦略統括部リーダーの矢野さん、仲介営業として活躍する新卒2年目の南さんという3名の女性社員に、同社における若手社員や女性社員の活躍、それを支える制度やカルチャーについて詳しくお話を伺いました。
未経験者の早期成長:株式会社S-FITの手厚い教育支援体制
▲人事部課長の池田さん
編集部
では早速、若手活躍のトピックについて伺います。まずは御社の社員様の平均年齢を教えていただけますでしょうか。
池田さん
現在の平均年齢は、全正社員で30.0歳、営業職のみだと25.7歳です。未経験で入社する者が多いのが特徴で、特に営業職では9割以上が未経験入社となっています。
編集部
S-FITさんで未経験の若手社員さんが多数活躍されているのには、どのような背景があるのでしょうか?
池田さん
不動産事業には土地建物の取引・開発・賃貸・管理などがありますが、S-FITでは賃貸物件の仲介営業から始められるのが大きなポイントです。賃貸仲介は不動産事業の基礎となる部分が多く、未経験からでも比較的挑戦しやすいんです。また、売買仲介よりも短期間で契約を決めるお客様が多いため、経験を多く積める点もメリットです。実際に営業現場で様々なお客様と接しながら、人間力や不動産知識を培えることが、多くの未経験社員の成長につながっています。
もう1つ重要なのが、弊社の新人教育の体制です。S-FITでは新入社員に対して先輩社員がメンターとなって手厚いサポートを行っています。一人前になるまでは先輩社員が寄り添って指導を行うため、経験の有無に関わらず安心して力をつけていけるのだと考えています。
ルーキー賞への道:具体的な目標設定と先輩社員のサポート体制
▲2年目社員の南さん
編集部
南さんは新卒で入社されて現在2年目とのことですが、ご自身の活躍エピソードなどがあれば教えていただけますか?
南さん
私は新卒で店舗事業部に配属されました。入社後すぐにメンターとして先輩に付いていただき、「不動産仲介営業のルーキー賞を取る」という目標を定めました。ルーキー賞はS-FITで毎年実施している、その年の新卒社員の中での売上上位を表彰する制度です。具体的な月間目標を設定し、それを実行することで、去年のルーキー賞を受賞することができました。これは先輩社員や店舗の店長の手厚いサポートがあったからこそ達成できたと思います。
編集部
具体的に先輩社員の方からはどのようなサポートがあったのでしょうか。
南さん
仕事面では、接客方法を丁寧に教えていただいたり、実際の接客時に同席してフォローしていただいたりしました。これによりお客様にご満足いただける接客ができ、契約につながりました。
精神面でも大きな支えとなりました。契約が取れずに悩んだ時も、店長が話を聞いて一緒に解決方法を考えてくださり、スランプを乗り越えられました。初めての契約時には一緒に喜んでくれました。
店舗全体に相談しやすい雰囲気があったことも重要でした。入社当初は遠慮がちでしたが、先輩方は嫌な顔一つせず丁寧に指導してくださいました。時には私の遠慮に気づいて声をかけてくださることもありました。気兼ねなく相談できる雰囲気は、若手社員の活躍に非常に重要だと実感しています。
編集部
先輩社員から受けたアドバイスで印象に残っていることはありますか?
南さん
「無理難題を言われても、一度は受け止める」というアドバイスが印象深いです。対応が難しいことでも最初から否定せず一旦受け入れ、その上でより良い方法を提案することで、お客様により高い満足を提供できると学びました。このアドバイスは今でも常に実践しています。
キャリア拡大の機会「ジョブローテーション制度」
▲DX戦略統括部リーダーを務める矢野さん
編集部
その他にも、若手社員の活躍を後押しする制度があれば教えてください。
池田さん
社員が新しいことにチャレンジできる制度として、ジョブローテーションを導入しています。矢野は実際にジョブローテーションを活用し、若手社員ながらいろいろな部門を経験して今はDX戦略統括部でプロジェクトリーダーを担っています。
編集部
そうなんですね。矢野さんの入社後のご経歴を伺ってもよろしいですか?
矢野さん
私は新卒でS-FITに入社し、最初は企業の社宅探しに特化した法人営業部に所属していました。そこで新卒社員をはじめとする若い年齢のお客様と接する機会が多かったことから採用人事に興味を持ち、入社3年目のときにジョブローテーション制度を活用して人事部に異動しました。
人事部では主に新卒採用を担当しつつ、採用業務の効率化にも取り組みました。具体的には、採用管理システムの機能を最大限に活用し、それまで一部で行われていた紙での管理をなくすなど、採用業務のDX化を進めました。
S-FITには「課題解決大賞」という、身の回りの業務の課題とその解決策を提案する社内コンペがあります。人事部での私の取り組みが評価され、大賞をいただくことができました。その結果、新規部署であるDX戦略統括部でプロジェクトリーダーを任せていただいています。
編集部
DX戦略統括部ではどのようなお仕事をされているのですか?
矢野さん
さまざまな専門技術を用いて社内DXを進めていくのが主な仕事内容です。高度な専門技術の活用が求められるため、刺激にもなりますし、自己成長にもつながっています。また会社全体の知識やそれぞれの部署での仕事の理解が必要な部署でもあるので、これまでの営業部や人事部での経験がとても生きていると感じます。
編集部
ジョブローテーションに挑戦することでご自身の活躍の場を広げていかれたのですね。矢野さんが若くしてリーダーに抜擢されていることからも、年齢に関わらず成果を出した社員をしっかりと評価する体制があることがわかりました。
活躍する女性社員の姿が、新たな女性活躍を生む
編集部
続いて女性活躍について伺います。先ほどの南さん、矢野さんからお話いただいた内容からも伝わってきましたが、改めて御社での女性社員の方の活躍状況を教えてください。
池田さん
S-FITでは男女の垣根なく活躍できる環境があり、特に営業スタッフでは女性社員の活躍が目立っています。南を始め、新卒の中でも多くの女性社員が成績上位にランクインしているのが特徴です。
南さん
私がS-FITで働く中でも、性別に関係なくチャンスや活躍の場があると実感しています。実際に私の在籍する店舗では、店舗事業部で年間成績上位を競っているトップランナーの女性社員がリーダーを務めているんです。目指すべき存在が身近にいることは刺激にもなりますし、女性でも活躍できるんだという希望にもつながっています。
また、会社全体に相談しやすい雰囲気があるため、ロールモデルとなる先輩から直接アドバイスを受けられるのもポイントです。私の店舗のリーダーは、成果を出しながらも帰宅時間が早いという、営業スキルだけでなく業務効率の面でも参考になる存在です。そういう仕事ぶりを目の当たりにしながら、アドバイスをもらって実践できることが、自身の成長につながっていると感じています。
産休・育休からの復帰率100%!女性が働き続ける職場
編集部
女性活躍において、働き方の面で整えている制度はありますか?
池田さん
S-FITには通常の産休・育休に加え、子どもが9歳年度末になるまで利用可能な時短勤務制度があります。実際に多くの社員が制度を活用しています。私はS-FITで産休・育休を取得した第1号社員なのですが、それ以降の他の社員も含めて産休・育休からの復帰率は100%です。若手のうちからキャリアを築くことができ、さらにライフステージが変化しても働き続けられる環境があることが、弊社の女性社員の活躍を支えていると思います。
編集部
産休・育休からの復帰率100%という実績は、多くの女性にとって安心材料となりますね。御社で女性社員の方がライフステージの変化を経て働き続けられる秘訣は何だと思われますか?
池田さん
産休や育休、時短勤務といった制度を整えることはもちろん、それを活用できる風土が社内にあることが大きな理由です。制度を取得する側の社員も今の自分にできることを精一杯やり、それに対して周囲も自然と応援するという空気感が醸成されています。一人ひとり尊重し合うS-FITの風土が、男女問わず働きやすい環境を支えているのだと考えます。
社長と社員の距離感の近さが、アットホームな雰囲気や一体感を生む
▲紫原社長とのミーティング風景
編集部
これまでのお話から、御社全体に相談しやすく助け合える雰囲気があるのが伝わってきました。なぜそういった社内カルチャーが醸成されていると思われますか?
池田さん
社長と社員の距離感の近さが、会社全体のカルチャーを醸成する大きな要素となっています。例えば、成績優秀者や昇進者を対象とした社長との食事会があります。また、本社の社長室は会議がないときは基本的に開放されているため、社長と社員がフラットに話すことができます。社長は社員から愛され、憧れられる太陽のような存在です。この社長の存在があるからこそ、S-FIT全体にアットホームなカルチャーが形成されているのだと思います。
▲成績優秀者や昇進者は、ラグジュアリーなお店で社長と食事ができる
編集部
社長との距離が近いことで、社長のお考えが社員の方に浸透しやすいという面もあるのでしょうか。
池田さん
はい、その通りです。先ほど述べた社長と直接話す機会に加え、「月刊社長」という社内広報の取り組みで毎月社長の思いを全社に共有しています。会社の規模は徐々に大きくなりつつありますが、社長の想いを社員全員が知る機会があるのは、会社の一体感や機運を高めていく上で重要なポイントだと考えています。
また現在S-FITは変革期の最中にあり、さまざまな新しい取り組みが生まれています。常に最先端を見据える社長の考えに触れることは社員にとって刺激になりますし、会社全体で同じ方向を向きながら挑戦していけるのだと実感しています。
株式会社S-FITが求める人材像:新しい価値観の創造に挑戦する人
編集部
最後に、S-FITに興味を持った読者の方にメッセージをお願いします。
池田さん
現在、私たちが働く時代は、新しいものが次々と生まれ、これまで常識だと思われていたことが数か月後には通用しなくなるほど、目まぐるしい変化の中にあります。そのため、従来のやり方を見直し、今までにない価値を創造することが求められています。
S-FITも現在変革期にあり、新しい挑戦を進めています。このような状況下で求められるのは、過去の成功体験に捉われず、未来を見据えて行動と改善を繰り返せる人材です。
当社では、ジョブローテーション制度や研修など、新しい環境や価値観に触れる機会を多く用意しています。「不動産市場の課題解決企業」を掲げる弊社だからこそ、変化を恐れず新しい価値を共に創造できる方と一緒に働けることを楽しみにしています。
編集部
池田さん、矢野さん、南さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
■取材協力
株式会社S-FIT:https://www.sfit.co.jp/
採用ページ:https://www.sfit.co.jp/recruit/