食のDX化を目指す「シコメルフードテック」で、多様な人材が活躍するポイントとは

魅力ある働き方やSDGsに取り組む企業を紹介しているこの企画。今回は、飲食・食品業界といった巨大なレガシー産業にパラダイムシフトを起こそうと奮闘する「株式会社シコメルフードテック」を取材しました。

株式会社シコメルフードテックとは

株式会社シコメルフードテックは、“「おいしい!」をうみだす仕組みをつくる”というミッションを掲げ、飲食店・フード提供事業者の仕込みを外注できるプラットフォーム『シコメル』の開発・運営を行うスタートアップです。

質の高い「仕込み済み」商品を作り届けることによって、人材不足の解消とコスト削減を行い、飲食店や食品工場の生産性と利益率のアップを目指しています。

会社名株式会社シコメルフードテック
住所東京都渋谷区渋谷1-2-5
MFPR渋谷ビル B1F
事業内容・仕込み代行プラットフォーム『シコメル』の開発・運営
・飲食店および食品事業者へのメニュー提案・開発
・飲食店および食品事業者へのコンサルティング
設立2019年12月
公式ページhttps://corp.shikomel.com/
働き方・フレックスタイム制度 (コアタイム:12:00~15:00)

・リモートワーク制度

株式会社シコメルフードテックが開発した、仕込み問題解決アプリ『シコメル』は5,000店舗以上もの飲食店が利用しています(2023年5月時点)。

今回は、そんな勢いのある株式会社シコメルフードテックが手掛けるSDGs実現へ向けた事業や、若手社員が活躍しやすい社風について、コーポレート部で人事を務める中山奈奈さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社シコメルフードテックのコーポレート部で人事を務める中山 奈奈さん

株式会社シコメルフードテック
コーポレート部 人事

中山 奈奈さん

「仕込み」から新たな「仕組み」を作る

株式会社シコメルフードテックのミッション
▲シコメルフードテックが掲げるミッション(公式サイトから引用)

編集部

はじめに、シコメルフードテックさんの事業内容についてお聞かせください。

中山さん

シコメルフードテックは、食のDX化を目指すスタートアップ企業です。2つの事業フェーズで「仕込み」の常識を変え、飲食・食品業界の課題を抜本的に解決し、フードビジネスのインフラになることを目指しています。

1つ目は「シコメル1.0」です。自店舗のレシピを元に味を再現した仕込み済み商品を、シコメルアプリで発注できるサービスです(マイストア)。単なる飲食店と工場をマッチングするのではなく、レシピにもとづいた最適な工場の選定、試作から商品販売、発送までを一貫して手掛けています。

これにより、飲食店では労働時間や人件費の削減、設備・賃料を抑えたコンパクトな店舗作りなどが実現します。

株式会社シコメルフードテックが開発した「シコメル」のサービス概要

2つ目は「シコメル2.0」です。今すぐ使える有名店や有名シェフ監修の仕込み済み商品を、全国の飲食店さんが発注できるサービスです(シコメルストア)。

レシピ提供者には売上に対してフィーをお支払いすることで、飲食業界に新しいマネタイズポイントを創造しています。また、シコメルストアの利用者は簡単に人気のメニューを拡充することができるので、売上アップに繋がります。

取り扱っている商品数は約400品、ジャンルも様々です(2023年5月時点)。キャンペーンなども実施していて、ストアを見るだけでもわくわくしますよ。

株式会社シコメルフードテックでの調理風景

編集部

シコメルフードテックさんのプロダクト『シコメル』の開発に至った背景について教えてください。

中山さん

『シコメル』は、飲食業界が長年抱える課題解決と経営の効率化をサポートするために開発されました。

昔から、飲食業界は高い固定費や低い利益率で、すぐに赤字に陥ってしまうビジネス構造になっています。そして、厨房で行われる受発注などの業務は基本的にほぼアナログのままです。

また、飲食店はご存知の通り、長時間労働・過重労働が発生しているケースも多いです。それに伴って飲食業界を離れる人も多いので、人手不足に陥り、年々採用コストが上昇しています。

そうした状況を受け、20年来飲食業界に携わってきた会長の西原(取締役会長の西原直良)が、自分でサービスを作ろうと起業したのが、シコメル開発の背景です。

飲食店様が抱える課題の1つに、仕込みのフードロスがあります。例えば、突然雨が降ると来客予測と実際の来客数の差が開いてしまい、仕込んでいた多くの食材が無駄になってしまいます。食品は当然ながら日が経つほど傷みが進むので、ロスが出やすいんです。

『シコメル』は1〜2日前から受発注が可能なので、仕込みの調整がしやすくなりフードロス防止にも有効です。このように、『シコメル』を通して人材不足やフードロスといった飲食店様が抱える課題をサポートしています。

編集部

シコメルフードテックさんは、サービスを通して飲食業界の古い慣習をまさに打ち破ろうとされているのですね。また、フードロスを減らせるということは、SDGsの観点からもすごく意義のあることだと感じました。

20代・未経験でも活躍できる。カギは熱量とスタートアップの働き方との相性

株式会社シコメルフードテックで活躍する社員たち
▲20代で部長に昇格した社員がいるように、スピード出世を目指すことも可能 

編集部

シコメルフードテックさんでは若手の社員さんも多く活躍され、早期に部長職など責任あるポジションに就く方も多いと伺っていますが、いかがでしょうか。

中山さん

はい。20代で部長になった社員は2人います。そのうちの1人は飲食コンサル出身です。これまでマネジメントの経験はなかったのですが、やる気と実力が見込まれ、入社半年で部長職に就任しました。他には、30代半ばの部長も3人います。入社半年間はリーダーとして勤め、その後部長に昇格しました。

編集部

中山さんもシコメルフードテックさんの1人目の人事としてご活躍されていますが、ご苦労などはありましたか?

中山さん

これまで割と規模の大きな企業に勤めており、業務内容も縦割りだったため、入社当初から裁量権を持って幅広く進められた点にはとても驚きましたね。

採用担当や人事がいない中での配属だったので、当時は試行錯誤を繰り返していましたが、この機会は自分にとって大きなチャレンジでありスキルアップにつながると感じました。

人事を務めて1年になりますが、採用に関する業務全般を任せてもらえたことで、今では大きな自信になっています。オンボーディングなど他の人事業務にも携わっているので、今でも日々成長を実感しています。スピード感があって「自分も会社を変えていける!」と思わせてくれる環境ですね。

編集部

裁量権が大きいからこそ大変な部分もありそうですが、その分早くに知識や経験値を得られるのでやりがいを感じられそうですね。

株式会社シコメルフードテックの社内のようす
▲シコメルフードテックの執務スペースのようす

失敗から成功を生み出す。チャレンジ精神が称賛される

編集部

若手社員が活躍できるようなサポート・環境について、シコメルフードテックさんならではの特徴を教えてください。

中山さん

経営陣との距離がとても近いのが特徴ですね。川本(代表取締役社長の川本傑)はリクルートで10年以上マネジメントに携わっていたため、経営・育成に長けているのはもちろんですが、何よりも距離感が近く話しやすいんです。

社員の目線に立って意見を吸い上げてくれたり、フラットな雰囲気の中でフィードバックがもらえたりするので、モチベーションの向上にもつながっていると感じます。

あと、西原や川本はスピード感を持って積極的に行動することに重きを置いているんです。トライ&エラーを繰り返してチャレンジできる社風なので、若手や入社して間もない社員も成長が速いのだと思います。

編集部

失敗を気にせず挑戦を繰り返して、ブラッシュアップしていくことが大事というわけですね。

株式会社シコメルフードテックのアプリに使用する料理写真の撮影風景
▲アプリに載せる料理写真の撮影風景。一人ひとりが主体性を持って業務に取り組む

経歴ではなく実績をもとに評価・表彰される

編集部

他には、シコメルフードテックさんの若手社員が活躍されている要因はありますか?

中山さん

人事評価制度として、半年間の実績をもとに評価する「ミッショングレード制」を採用していることも影響しているかもしれません。年齢や経歴、目に見えるスキルなどに関係なく、成果によって公平に評価するので、若手社員のやる気を促進していると感じますね。

あとは、半期ごとに活躍した社員への表彰もおこなっており、こちらもモチベーション向上につながっているのではと思います。内容としてはミッションや組織への貢献度によって経営陣が選定する「MVP」と、ミッションバリューである「顧客志向・創造性・自責性・スピード」を体現した社員を、社員全員による投票で選定する「MVV」の2つです。

例えば、前職で管理栄養士をされていた方は、入社直後に施設向けのプロジェクトを任され半年でMVPを受賞しました。初めての挑戦や壁が多い中、顧客への熱い想いをもって、スピーディーにプロジェクトを立ち上げたことが評価のポイントになりました。

飲食からITまで、多様なバックグラウンドのメンバーが集結

株式会社シコメルフードテックで働く社員
▲シコメルフードテックさんには、バックグラウンドが多様な社員がそろう

編集部

シコメルフードテックさんで働く社員の方々の特徴を教えてください。

中山さん

年齢の割合で言うと30代が中心で幅広く、出身業界もさまざまです。飲食・食品業界の出身者もいればミシュランシェフ、IT企業出身者まで、一人ひとりバックグラウンドは異なりますね。加えて、入社半年以内の方も多く在籍しています。

社員の経験や価値観が多様だからこそ、社員の多様性を受け入れて模索しながら会社を作り上げている感じです。

株式会社シコメルフードテックの社内のようす
▲ソファ席があるなど、オープンでコミュニケーションがとりやすい社内

一緒に巨大な市場に変革を起こしたい人、成長したい人を大歓迎

株式会社シコメルフードテックで人事を務める中山さん
▲「変化の中で、やりがいや楽しみを見つけられる方が向いている」と話す中山さん

編集部

シコメルフードテックさんに入社される方に、共通点はありますか?

中山さん

弊社のビジョンに共感している点ですかね。実体験を通して課題を解決したい・社会貢献したいという意気込みを持つ方も非常に多い印象です。

以前に「シコメルフードテックのどのような点に、魅力を感じて入社したのか?」という志望動機についてアンケートを取ったところ、「ビジョンへの共感」「会社の将来性」「個人の成長」が多い結果となりました。

みなさん、ビジョン実現のために「一緒に頑張っていく!」という気概を感じます。

成長に貪欲で、バイタリティのある人はフィットする環境

編集部

採用にあたり、どのような方がシコメルフードテックさんにフィットするとお考えでしょうか。

中山さん

1人何役も担うマルチタスクが求められるので、決められた役割をこなすよりも、一緒にルールや事業を作ったり、自分の仕事以外もサポートしたりできる柔軟な方がフィットしていると感じます。また、スタートアップは変化が激しいので、自己成長のためにはキャリアに対してアグレッシブな姿勢が必要です。

シコメルフードテックは数年後に上場を目指している会社です。スタートアップのスピード感やチャレンジを楽しめる方は合うと思いますよ。随時カジュアルな面談を行っていますので、お気軽にお問い合わせいただけると嬉しいです。

編集部

シコメルフードテックさんでは、食品業界における仕込み業務を効率化する事業でフードロス削減を促進し、SDGsの実現に貢献していることがわかりました。

また、経験・年齢問わずポテンシャルの高い社員には裁量権を与えるなど、20代も十分に活躍のチャンスがある環境です。興味を持った方は採用ページからお問い合わせください。

本日は、取材にご協力いただきありがとうございました。

■取材協力
株式会社シコメルフードテック:https://corp.shikomel.com/
採用ページ:https://corp.shikomel.com/recruit