若手や女性が活躍する企業のカルチャーや、インターンシップ制度への取り組みを紹介するこの企画。今回はTikTokを中心とした短尺動画(ショートムービー)領域で広告代理店事業・プロダクション事業を展開するstudio15株式会社を取材しました。
studio15株式会社とは
studio15株式会社は、TikTokを中心とした短尺動画領域で広告代理店事業・プロダクション事業を展開する2019年設立のベンチャー企業です。
現在、約150名のクリエイターが所属する同社はTikTok公認のMCN(※)に成長し、美容・コスメ、ファッション、食品、アプリなど、多くの企業のTikTokにおけるプロモーションをサポートしています。
※MCN(マルチチャンネルネットワーク)複数のYouTubeチャンネルと提携し閲覧者の開拓、コンテンツのプログラミング、クリエイターのコラボレーション、デジタル著作権管理、収益化、営業などを含むサービスを提供するサードパーティ サービスプロバイダ
会社名 | studio15株式会社 |
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住所 | 東京都渋谷区宇田川町10-2 いちご渋谷宇田川町ビル6階 |
事業内容 | ・クリエイターサポート事業 ・インフルエンサーマーケティング事業 ・エンターテイメント事業 ・ダンス&ミュージック制作事業 |
設立 | 2019年1月 |
公式ページ | https://studio15.co.jp/ |
そこで今回は、最短で多くのエンゲージメントを獲得できる方法を熟知している若手社員や女性メンバーの活躍を中心に、代表取締役の岩佐さんと、管理部広報の吉田さんにお話を伺いました。
TikTokに特化した広告代理店事業とプロダクション事業を展開
編集部
はじめに、studio15さんの事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか。
岩佐さん
当社はTikTokを中心とした短尺動画領域で、広告代理店事業とプロダクション事業の2つの事業を展開しております。
広告代理店事業では、TikTokクリエイターを起用したプロモーションや広告運用に加え、企業のTikTokアカウントの運用代行やコンサルティング、そして、studio15の自社メディアの運営を行っています。
TikTokクリエイターのマネジメント業務を担うプロダクション事業では、企業やファンとクリエイターの間に立ってスケジューリングや各種調整を行うなど一般的なクリエイターマネジメントに加え 、クリエイターの投稿する動画の企画も時には手伝ったりと、活動プロデュースからファン交流まで幅広くサポートをすることで、TikTokクリエイターのさらなる活躍の場の創出と最適な環境の提供を行い、クリエイターの可能性を最大化することを目的としています。
▲140万人のフォロワーがいる大人気カップル系TikTokクリエイターの「きょんぺい」のいっぺいが所属。専属クリエイターとしての活動はもちろん、studio15の特別顧問として動画の企画や編集なども担っている。
編集部
成長著しいstudio15さんの強みはどこにあると思われますか?
岩佐さん
現在、150組のクリエイターが所属する当社では、自社所属クリエイター以外にも国内のプロダクション、芸能事務所、フリーのクリエイターと連携しており、プロジェクトに最適なキャスティングが可能です。
また、TikTok公認MCNとして、トレンドの変遷に柔軟性と施策実行力を持って対応できることも強みとしております。当社では最新のトレンドや最新の機能に沿った世界中の多くの施策を常にストックしており、創業から300社以上のSNSマーケティングを行ってきた実績を活かし、新鮮なアイデアでお届けすることに尽力しています。
平均年齢27歳の若手活躍の背景にあるチャレンジングな社風
▲TikTok世代の20代が多く在籍するstudio15では、成長意欲を持った社員が活躍中
編集部
studio15さんでは現在、約35名のスタッフが在籍してると伺っております。男女の比率や平均年齢についてお聞かせください。
吉田さん
男性6割、女性4割、平均年齢は27歳となっております。
編集部
平均年齢27歳と、非常に若いメンバーが活躍されているstudio15さんでは、TikTok世代の方がプロデュースに携わっているとお見受けします。円滑な業務遂行のため、企業としてのサポート体制などはありますか?
吉田さん
社長である岩佐自身が営業の現場にも立っていた経験から、現場に即した指導をしてくれることに安心感があります。また、ベンチャー企業としてスピードの早い成長や高い目標設定などが求められる中、ナレッジ(知識)を共有し、メンバー1人ひとりの経験値を上げることを大切にしているように感じます。
社長が現場の感覚を忘れないでいてくれることで、経営層と現場との乖離が少ないという点に加えて、ここ数年で企業が急速に拡大してきたことで、バックグラウンドはさまざまながら入社時期や年齢の近い社員の数も多く、お互いに教え合いながらコミュニケーションを取っています。TikTokという市場が年々成長していることもあり、それぞれの部署がサポートをし合い、より良い会社にしていこうという気持ちで業務にあたっています。
岩佐さん
当社の特徴として、裁量が大きいことが挙げられます。職域やスキル以上の仕事を任せることもありますが、その分、積極的にチャレンジできる環境が当社には根付いています。
過去の経験やバックグラウンドだけを見るのではなく、本人のやる気と相談しながらさまざまな仕事を任せ、結果を出すことでマネージャークラスにどんどん昇進するなど、成長意欲を持って仕事に向き合えるサポート体制を整えています。
具体例としては、YouTuberとして活動していた者が、入社1年半でマネジメント業務に就いた事例があります。このように、もともと持っていたスキルを活かせる業務だけを任せるのではなく、別領域の仕事を担当することで、成長を実感しながらキャリアアップを目指せる仕組みになっています。
編集部
トップである岩佐さん自らが指揮を執り、裁量を持って仕事に向き合えるstudio15さんでは、安心感とやりがいを感じながら業務に邁進することができますね。
ユーザーとクリエイターの知見を活かし、提案につなげる女性スタッフが活躍
編集部
TikTokでは美容関係のショートムービーやクリエイタータイアップ広告も多く、女性視点での運用やサポートが高い信頼につながるのではと思われます。studio15さんでは女性スタッフはどのような活躍をされているのでしょうか。
岩佐さん
女性の感性を運用や編集に反映し、成果につなげている女性スタッフが活躍しています。
美容関係の商材やサービスをPRにするにあたり、実際にその領域に近い者が運用に携わることで説得力が生まれます。日頃からTikTokを女性の目線で見ているからこそ感じるものがあるのでしょう。その感覚を企画や撮影・編集に活かしたり、美容分野で人気のインフルエンサーを起用したりなどのアイデアが生まれます。
クライアント様は商品に強いこだわりと思い入れがあります。それに対し、理解が浅かったりズレたコメントがあったりすると、気分を害されるかもしれません。
当社の女性スタッフはユーザーとクリエイター、両方の知見を持つことで商品に対し、しっかりミートした提案ができます。大手化粧品メーカー様からのご依頼も多数ある中、このような女性の感性は、当社の業務で存分に活かされていると感じます。
編集部
なるほど。読者の理解をより深めるため、実際に活躍されている女性スタッフさんの事例を紹介いただけると幸いです。
岩佐さん
企業様のTikTokアカウントをお預かりし、運用を担当している元クリエイターの20代の女性スタッフを紹介します。
彼女は最近まで人気TikTokクリエイターだったのですが、弊社にクリエイティブディレクターとして入社しました。
企画から撮影、編集、投稿、レポーティングといった一連を担っており、ブランディングから商品購買につなげると共に、TikTokというメディアを通して企業様や商品の知名度を上げることに貢献しています。
▲studio15では、コンテンツの企画立案から撮影、編集、投稿、レポーティングといった一連を運用担当者が担っている
岩佐さん
日本を代表するナショナルクライアント様や業界でも有名な企業のアカウントでもフォロワーや再生回数が少ない場合は多いのですが、それを自分の力でフォロワーを増やしたり、動画の再生回数を増やしたりしていって、存在感のあるものに仕立てていくことにやりがいを感じているように思われます。
編集部
岩佐さんから見て、その方が活躍できている理由はどこにあると思われますか?
岩佐さん
クリエイター出身ということもあり、普段からTikTokをたくさん見ている彼女は、“ユーザーが面白いと思えるコンテンツとは何か”を、常に探求していることが活躍の理由と分析します。
短尺動画であるTikTokは、他のSNSに比べ、ユーザーが広告をなかなか受け入れない傾向にあります。このような制限がある中、いかにユーザーのニーズに応え魅力あるコンテンツを作るかが、成功のカギと言えるでしょう。
編集部
前提としてTikTokが好きなことはもちろん、魅力あるコンテンツとは何かを研究し、PDCA(※)を上手く回すことが活躍につながっているのですね。
※PDCA:Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4つのプロセスを繰り返し行うことで、業務効率を改善するためのフレームワーク
studio15のオープンなオフィス環境が提案力向上につながる
編集部
ここまでお話を伺い、studio15さんで活躍されている方は、提案力に長けているように感じます。それを養うにはどのような工夫をされているのでしょうか。
岩佐さん
仕事のためにTikTokを見るよりも、肌感覚で使っているメンバーを採用する傾向にある当社では、自分の好きなことを仕事のパフォーマンスに直結することで、各々が提案力を高めています。
現役の人気TikTokクリエイターが頻繁に遊びに来たり、運用を手伝ったりする環境にある当社は、スタッフが意見を直接聞きながら仕事ができるので、ユーザーが求めることを理屈ではなく感覚として理解をすることができます。この感覚が結果、良い提案につながり、提案力を高めていると分析します。
社員のほとんどがTikTokが好きで毎日見ているので、部署の垣根を超えて相談ができることも当社の強みです。このようなオフィス環境が、提案力にも大きく影響していると考えます。
編集部
ナレッジを共有するためのミーティングや、研修会などをわざわざ設けなくても、普段の会話や雑談から自然発生的にアイデアが生まれていることがわかりました。
クリエイター並みの知識を持つ、TikTok世代のインターン生が活躍
▲studio15のインターン生はアシスタントとして、撮影などクリエイティブな現場を体験することができる
編集部
studio15さんではインターンシップ制度を導入されていると伺っております。現在、インターン生は何名いらっしゃるのでしょう。
吉田さん
現在は1名のインターン生が在籍し、TikTok運用のアシスタント業務を担っています。
編集部
インターン生を受け入れるに至った背景についてもお聞かせいただけますか?
岩佐さん
TikTok世代の大学生は、日常的にTikTokを使い、1日数時間TikTokを見ている者もいます。それを仕事のパフォーマンスに直結してほしい思いからインターンシップ制度を導入しました。
インターン生のアイデアや意見はとても貴重で、事実、私や当社のクリエイター並みの知識を持っている学生もいます。
編集部
好きなことを仕事にし、インターン生でありながら意見を言えたり、アイデアが採用されることで、学生は仕事へのモチベーションを高めることができ、studio15さんとしてはトレンドをいち早くキャッチできる、win-winの関係と言えますね。
短尺動画領域を牽引する高い成長意欲とチャレンジ精神のある方を歓迎
編集部
本記事を通し、studio15さんの魅力ある事業や若手や女性が活躍できるカルチャーに興味を持った方は多いと思われます。最後に、岩佐さんより採用に寄せたメッセージをお願いします。
岩佐さん
studio15には、クリエイターマネジメント、クリエイティブ、営業をはじめとしたさまざまなバックグラウンドを持つメンバーが在籍し、所属クリエイターやクライアント様の成功のため、強い想いを持って業務に向き合っています。
短尺動画領域は、新しい上に急激に成長してるマーケットであり、無限の可能性を秘めています。マーケットを自分で作る楽しさを感じ、成長したいと思う方や、チャレンジ精神のある方と一緒に、この新たな領域を切り拓いていきたいと考えています。
当社では意欲のある方には裁量を与え、活躍できる場を用意しています。ジョインを希望される方はぜひ、問い合わせをいただければ幸いです。
編集部
短尺動画領域という新しいマーケットの最先端を行くTikTokという媒体で、自分の感性を最大限に活かしながら仕事に向き合えるstudio15さんのカルチャーは、やりがいや仕事のモチベーションにつながると感じました。
本日はありがとうございました。
■取材協力
studio15株式会社:https://studio15.co.jp/
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