ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、新潟県胎内(たいない)市役所にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同市役所で働く魅力をご紹介します。
胎内市役所は幅広い業務を経験できる環境が特徴で、若手職員の活躍が目覚ましい組織です。「新しいことを学びたい、チャレンジしたい」という希望に対し、外部組織に出向し成長していく機会が与えられるケースがあるほか、市内イベントの企画など地域貢献につながるような意欲的なプロジェクトに携わることもできます。
また、市長も含めた職員同士の距離が近く、採用フローでは市長をはじめ上位4名が参加するユニークな面接が行われることや、職場外でのスポーツ活動や地域行事への参加などさまざまな交流の機会があることも魅力的です。
今回は、胎内市役所の職場環境や働き方について、総務課(現在出向中)の金子さん、総合政策課の時田さん、商工観光課の渡邊さんにお話を聞かせていただきました。
若手職員に聞く「胎内市役所でのチャレンジ」とは
▲出向中の金子さん。「そろそろ、地域の方の顔が見える市役所での業務が恋しくなってきています(笑)」とのこと
編集部
胎内市役所は、若手職員にチャレンジの機会を与えることが特徴だと伺っています。金子さんはどのような出来事が思い浮かびますか?
金子さん
私は総務課人事係に所属していますが、現在、個人的な強い希望で出向中です。これがキャリアにおける挑戦だと感じています。
経緯としては、「これまでに経験がない新しいことを学びたい、挑戦したい」という思いを抱いていたとき、公的なネットワークが更改するタイミングがあり、新ネットワークや自治体DXについて「勉強してきてください」というお話をいただきました。そして、大きく異なる分野での2年間の出向が実現したという形です。
出向先は「地方公共団体情報システム機構」で、全国の自治体職員が使用するLGWAN(Local Government Wide Area Network)(※)回線の構築・運用業務に携わっています。職場では総務省からの出向者や全国の自治体から来ている方々と一緒に、それぞれの自治体の業務やシステムについて情報交換しながら進めています。
(※)自治体間を相互につなげて情報の共有や交換を行う、行政専用ネットワーク
▲取材に対応いただいた渡邊さん。商店街の活性化に精力的に取り組んでいる
編集部
お二方は業務の中でチャレンジだと感じていることはありますか?
渡邊さん
商工観光課で私が担当している業務の一つに商店街の活性化事業があり、それが当てはまると思います。当市において商店街の活性化は長年の課題となっているのですが、2024年度には庁内に商店街活性化プロジェクトチームを立ち上げ、主担当者として活性化につながる取り組みを進めています。
具体的には、商店街の若手店主と協力して、街歩きマップを作成したり、商店街の方々が企画したイベントの支援などをしています。
▲取材に対応いただいた時田さん。2024年夏には地域活性化イベントを企画し、市外からも多くの人が来場した
時田さん
総合政策課に所属している私は、地域のイベントや集会所の整備などに使える補助金を通して地域の皆さんの活動支援を行ったり、地域おこし協力隊・集落支援員のサポート業務を行っています。現在、都市部から来られた6名の協力隊員と集落支援員が、地域の賑わい創出や人口減少対策の活動などに取り組んでいます。
2024年夏には、集落支援員が限界集落と呼ばれる地域でのイベントを企画しました。キッチンカーやワークショップ、絵画や音楽のパフォーマンスなど、半年がかりで一緒に準備を進め、当日は地域の人口の16倍である、約800人にご来場いただきました。この出来事は印象に残っていますね。
コンパクトな自治体で幅広い業務を経験し、地域に貢献できる働きがい
編集部
胎内市役所ならではのお仕事の特徴ややりがいについてお教えいただけますか?
金子さん
胎内市は人口約3万人の小さな自治体です。市役所も決して人数が多くはありませんが、その分、職員一人が担当する業務が幅広いところが特徴だと思います。
大規模な自治体では職員が専門的な分野に特化した業務を担当することが多いようですが、胎内市役所はさまざまな仕事を経験でき、短期間で多彩な知識を身につけられる環境です。先ほどお伝えした出向もそうですが、それまでの業務と大きく違う分野であっても、チャレンジする機会が豊富にあります。
渡邊さん
自分が入庁する以前は、市役所の仕事に対し、ひたすらパソコンに向かっているようなイメージを持っていました。ですが実際には市民の皆さんと接する機会が多く、色々と意見交換をしたり、お困りごとを解決したりできることにやりがいを感じています。
例えば、商店街の活性化では、空き店舗を新規出店希望者に貸し出せるような取り組みや、ベンチの設置による景観向上などを進めています。私は庁内のプロジェクトの主担当者として、メンバーから出た意見を商店街の若手店主の方々に繋ぎ「具体的にどう実行するか」「もっと良い方法はあるか」など、一緒に考えていますね。
時田さん
総合政策課での仕事を通して、自分の取り組みが協力隊・支援員の活動につながり、その方たちが頑張ったことによって地域が賑わう。こういった“縁の下の力持ち”的な役割が果たせることに、やりがいを感じています。
距離感が近く柔軟な組織風土。採用面接には市長も参加
編集部
胎内市役所の組織としての魅力をお聞かせいただけますか。
渡邊さん
コンパクトな自治体だけあって、距離感が近いのは私たちならではだと思います。市長のお話を聞く機会が多く、トップのビジョンもよく見えますし、それは人材採用のフローにも反映されています。
実は当市役所では、1次試験後の2次面接において、市長、副市長、教育長、総務課長という市の上位4名が直接面接を行うんです。私自身の選考試験の時も、扉を開けたら市長がいてとても驚きましたが、上司となる人の顔が見える、良い方法だと思いました。
時田さん
私が感じているのは、胎内市役所の「温かさ」で、それは私の入庁のきっかけにもなりました。
大学時代に、地元の新潟県に帰って公務員になりたいという気持ちがあり、複数の市役所を検討していました。その中で、胎内市役所はインターン募集を出していなかったのですが、インターン受入れの相談をしたところ「いつでも来ていいですよ」と言ってもらえました。さらに受入れにあたっては、私の希望に合わせたプログラムを組んでいただいたりと、親身な対応が印象に残っています。
入庁してからもやはり、人の温かさを常に感じられる職場です。私の今の業務は、前任者がとても経験豊富な職員だったので、自分に務まるのかと不安に思いましたが、周りの職員が常にサポートしてくれました。
職場の一体感を育む。スポーツから伝統行事まで充実の交流機会
編集部
市役所内はどんな雰囲気なのでしょうか?
渡邊さん
庁内はどの課も職員同士の距離感が近くアットホームで、分からないことはすぐに聞ける雰囲気があります。昼休み中などのちょっとした雑談も、和気あいあいと盛り上がっていますね。
編集部
職員の方同士、業務外でも交流があるのでしょうか。
渡邊さん
有志でのさまざまな活動が行われ、部署を越えた活発な交流があります。私は野球部に所属していて、休日に練習をしたり、大会に出たりしています。他にもランニング、サッカー、バスケットボール、バレーボール、ボーリングなどさまざまな活動があり、幅広い年代の職員が参加して楽しんでいますよ。
金子さん
胎内市には「中条まつり」という伝統行事があり、商店街を踊りながら歩く「民謡流し」が行われるのですが、その際には市長をはじめ、市の職員が多く参加します。
本番が近くなってくると、胎内市外出身の職員や新入職員のために、踊りの上手な先輩職員がお昼休みに練習会を開いてくれます。完璧には踊れなくても、職員が一体となり、地元の文化に触れる良い機会として楽しんでいます。
採用情報|自然に恵まれた胎内市役所で、一緒に働く仲間を募集
編集部
最後に、胎内市役所への転職を検討されている方へ、採用に関する情報やメッセージをお願いできますか。
金子さん
胎内市役所の最大の特徴は、やはり人の温かさだと思います。「困ったことがあればお互いにフォローする」という雰囲気があり、みんなで一緒に胎内市のために働いていこうという方向性が共有されています。胎内市のために働きたいという思いを持つ方に、ぜひ応募していただきたいです。
また、胎内市は山、川、海のある、自然に恵まれたまちです。その自然を生かした産業も盛んですし、行政としても積極的に魅力を発信しているので、こういったまちづくりに携わりたい方も歓迎します。
編集部
お話を伺って、胎内市役所の若手職員の方々が幅広く活躍されている様子と、その活躍を支える庁内のチームワークの良さがよく分かりました。
本日はありがとうございました。
この記事のまとめ
仕事の特徴 |
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社風・職場環境 |
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キャリア支援 |
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ワークライフバランス |
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求める人物像 |
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胎内市役所の基本情報
住所 | 新潟県胎内市新和町2番10号 |
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公式ページ | https://www.city.tainai.niigata.jp/ |
採用ページ | https://www.city.tainai.niigata.jp/gyose/saiyo/ |
募集職種 | 一般事務・土木・建築職 |