若手や女性社員の活躍を後押しする企業を紹介する本企画。今回は、化粧品や健康食品の製造販売などを行う武内製薬株式会社にインタビューしました。
武内製薬株式会社とは
武内製薬株式会社は、自社ブランドの化粧品やプロテインなどの健康食品を製造販売するほか、製品開発の技術を活用して他社ブランド製品の製造を行うOEM事業を手がけています。
複数の自社工場や、本社に処方開発ラボを持ち、企画から原料調達、製造、販売までを一気通貫して行う体制が社内に構築されており、少量生産への対応や品質の高い製品を低価格で販売できる点に強みがあります。
会社名 | 武内製薬株式会社 |
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住所 | 東京都品川区西五反田1-18-9五反田NTビル5階 |
事業内容 | 化粧品、医薬部外品、医療機器、食品添加物の製造及び製造販売 |
設立 | 2013年6月 |
公式ページ | https://takeuchi-corp.jp/ |
武内製薬株式会社には、営業未経験で入社した女性社員が子育てをしながら大きな実績をあげるなど、性別やライフステージに関係なく活躍している社員がたくさんいます。また、若手の挑戦を後押しするカルチャーがあり、20代で事業部長としてプロジェクトを率いる社員もいます。
今回は、OEM事業部で営業を担当する豊田さん、武田さん、竹田さん、プロテイン事業を統括する三上さん、採用担当の有賀さんにお話を伺いました。
自社工場やラボを持ち、化粧品や健康食品の企画から販売まで一気通貫で行う
編集部
はじめに、武内製薬さんの事業内容について教えてください。
三上さん
弊社は、化粧品や、プロテインを中心とする健康食品の製造販売を行っている会社です。自社ブランドの商品を楽天やAmazonといったECサイトを使って販売するほか、ドラッグストアなどの小売店で販売する製品の開発にも力を入れており、販路を積極的に拡大しているところです。
また、自社ブランド製品の開発スキルを活用してお客様ブランド名の商品を製造するOEM事業も成長しています。
▲武内製薬株式会社のプロテイン「THE PROTEIN(ザプロ)」は、甘すぎずスッキリ・爽やかな味わいが特徴。
編集部
武内製薬さんの事業の強みはどのような点にありますか?
三上さん
私たちは都内2ヶ所に自社工場を持っており、企画から原料調達、製造、販売までを一気通貫して行う体制が社内に構築されています。これは、少量の生産に対応できることや、高品質の製品を低価格でお届けできる弊社の強みにつながっています。
また、本社には処方開発を行うためのラボを併設しています。営業チームと開発チームが同じ空間にいることで、OEM事業ではお客様のニーズに合わせた商品をスピーディーに開発することができます。
▲武内製薬株式会社は、本社の一角にあるラボで製品開発を行っている。
消費者に届けたいのは「自分を好きになる体験」
▲武内製薬株式会社は「もっと自分を好きになる体験を世界に届ける」というミッションを掲げている(公式サイトから引用)
編集部
健康食品や化粧品といった武内製薬さんの製品に共通しているコンセプトはありますか?
三上さん
弊社は2013年にブラジリアンワックス脱毛事業からスタートし、美容領域で商品展開を拡大してきました。その間、製品を通じてお客様にお届けしてきたのは、使う人が自分に自信を持てたり、悩みを解決できたりするような「自分を好きになる体験」です。
そんな製品を作り続ける会社でありたいという思いから、2022年には「もっと自分を好きになる体験を世界に届ける」というミッションを策定しました。
編集部
新たなミッションの策定に続き、2023年9月には新社長が就任しました。武内製薬さんは変化の時を迎えていると言えるのでしょうか。
三上さん
そうですね。創業10年の若い会社ではありますが、第二創業期とも呼べるような大きな転換期を迎えていると思います。
プレーヤーとして先頭に立つタイプだった創業社長からコンサル出身で各事業部に権限委譲するスタイルの新社長にバトンタッチしたことで、社員はより主体的に動こうとするなど意識に変化が出てきたと感じます。
編集部
パワーアップした武内製薬さんが、今後どのような製品で「自分を好きになる体験」を提供してくれるのか、楽しみです。
女性比率56%の武内製薬には営業で活躍する女性が多数
編集部
武内製薬さんは女性従業員の比率が56%ということで、女性の活躍についても伺いたいと思います。まず、豊田さんはOEM事業部の営業第一チームでリーダーをされているということですが、どのような業務を担当しているのでしょうか?
豊田さん
私のチームでは、武田と竹田が新規案件の獲得をはじめとするメインの営業活動を担当しており、私は既存のお客様を中心とした営業を行っています。また、入社間もない社員がいるので、新人教育も私が担当しています。
編集部
豊田さんのチームで働く武田さんは2022年2月に入社したと伺いました。すでに新規案件の獲得という重要なお仕事を担当しているということは、元々営業の経験があったのでしょうか?
武田さん
いいえ。入社前はアパレル販売やリクルートの営業部の庶務に携わっており、営業の経験はありませんでした。武内製薬には事務職で入社したのですが、キャリアアップを目指すなかで営業のスキルを身につけたいと思い、入社1ヶ月後に営業職に配置転換してもらいました。
編集部
志願して営業未経験からスタートしたのですね。ここまでのご自身の成長について、どのように感じていますか?
武田さん
はじめはプロテインのOEM製造の営業担当として、お客様の要望を聞きながらオリジナルのプロテインを開発する業務を経験しました。その後、2023年4月に豊田のチームに配属になり、新たに化粧品やワックス、ペットケアやアロマなど幅広い商材を担当するようになりました。
それまで化粧品に関する知識があまりなかったのですが、豊田に営業のノウハウを教えてもらいながら積極的に挑戦した結果、2023年度前期は自分の中で「ギネス記録」とも言える営業利益を叩き出すことができました。
編集部
チームのサポートを受けながら、大きな実績を上げることができたのですね。
武田さん
そうですね。リーダーの豊田が先頭に立ってチームを引っ張ってくれますし、チームワークができるような雰囲気づくりをしてくれます。女性だけのチームなので、仕事帰りに飲みに行って女子校のようなノリでお互いの悩みを分かち合うこともあります。
チーム一丸となって取り組んだり、分からないことを気軽に質問できたりする環境があるからこそ、未経験でもここまで成長することができたのだと思います。
子育て社員が安心して働ける環境がある
編集部
武田さんは子育て中のママさんでもあるということですが、どのように仕事との両立を図っていますか?
武田さん
私は小学生と幼稚園生の2人の子どもを育てながら働いていますが、両立が難しいと感じたことはありません。
弊社は若い社員が多く、子育て中の人はあまりいませんが、みんな子育ての事情には理解があります。そのため、子どもが急に熱を出した時も心おきなく仕事を休むことができますし、定時で帰ることに後ろめたさを感じることもありません。
編集部
豊田さんはチームリーダーとして、子育て中のメンバーが働きやすいような環境づくりも意識しているのでしょうか。
豊田さん
そうですね。武田が休みの時にお客様からの急ぎの連絡があれば私が代わりに受けますし、チームがなるべく定時で仕事を終えられるようなマネジメントを心がけています。
こうしたサポートはありますが、武田が大きな成果を出しているのは何よりも彼女の努力の賜物だと感じています。
編集部
活躍する武田さんの姿は、これから結婚や出産を経験する若手社員のお手本にもなりそうですね。
社員同士の「距離の近さ」があるから未経験でも安心
編集部
竹田さんも、武田さんとほぼ同時期に入社したということですが、武内製薬さんで働こうと決めた理由は何だったのでしょうか?
竹田さん
私は前職で大手航空会社のオペレーターをしていました。大きな組織なので、自分は機体を飛ばすための歯車のひとつでしかないと感じることが多く、もっと自分の存在意義を実感できるような職場でキャリアアップを目指したいと思い、転職を決めました。
編集部
武内製薬さんで営業としての一歩を踏み出した時、周りのメンバーはどのように支えてくれましたか?
竹田さん
右も左も分からない状態からのスタートでしたが、OJTを担当してくれた豊田に叱咤激励されながら丁寧に教えてもらいました。
また、大企業で働いていた時代にはなかった「社員同士の距離の近さ」があり、豊田だけでなく当時のチームリーダーや部長まで入社間もない私のケアをしてくれました。このような社風があったからこそ、未経験でも安心して挑戦することができました。
編集部
風邪などをひいてお休みが必要になることもあると思いますが、そんな時に気兼ねなく申し出ることができるような環境もありますか?
竹田さん
そうですね。体調が悪い時には遠慮せずに休める環境だと思います。急な病欠を咎めるようなことを言う人はいませんし、「体調が悪くても仕事に行かなくては」と思わせるような雰囲気もありません。
また、子育て中の社員に限らず定時で帰りやすい雰囲気があるので、プライベートと仕事のどちらも充実させられる職場環境だと思います。
編集部
ここまでお話を伺って、武内製薬さんでは社員がお互いを思いやり、意識的に働きやすい職場を作ろうとしているのだと感じました。
20代で事業部長に。武内製薬は若手社員に活躍のチャンスがある
▲三上さんは、20代でプロテイン製品「ザプロ」の事業部長を務める。
編集部
ここからは、若手社員の活躍をテーマに伺いたいと思います。三上さんは20代でプロテイン製品「THE PROTEIN(ザプロ)」の事業部長を務めていますが、入社してからの歩みを教えてください。
三上さん
私は新卒で入社した大手電機メーカーを約1年で退職したあと、ウェブ広告代理店などでの広告運用の仕事を経て、2022年1月に武内製薬に入社しました。入社当初はAmazonでの広告運用を担当していましたが、プロテイン事業が立ち上がるタイミングでザプロ事業を担当することになりました。
そこでは、自社ECサイトでのザプロの販売を担当する予定だったのですが、ブランドを一から立ち上げることに興味があったので、商品開発からブランド設計、マーケティング、SNS運用などプロジェクト全体を率いる立場になりました。
経験したことのない仕事もたくさんありましたが、試行錯誤しながら取り組んだ結果、最近になって安定的に利益を出せる事業部へと成長させることができました。
編集部
短期間で事業部長に抜擢されたことについては、どう感じましたか?
三上さん
前の社長がかなり自由な発想をする人だったので、私が抜擢されたことにもそこまでの驚きはなく、むしろ「チャンスが来たな」とワクワクしました。
もちろん少しの不安はありましたが、困った時は助けてくれる仲間がいますし、決まったからにはしっかりやり切ることだけを考えました。
若手活躍の背景に「抜擢文化」あり
編集部
武内製薬さんには、三上さんのようにチャンスにワクワクできる人が多いのでしょうか。
三上さん
そうですね。弊社には、抜擢文化やスピード感を持って事業を動かすカルチャーが根付いています。だからこそ、社員は「常にチャンスがある」と思いながら働いていますし、巡ってきたチャンスを掴むために日頃から準備しています。
今後もどんどん新しい事業や商材が増えると思うので、事業の立ち上げに関わったり、リーダーとしてチームを率いたりするチャンスも一層増えると思います。
編集部
若手に任せたり、スピード感を持って事業を進めたりするためには、ある程度リスクを覚悟することも必要になりませんか?
三上さん
弊社は、失敗を責めるのではなく、失敗を次にどう活かすかにフォーカスすることを大切にしています。「失敗してもいいからチャレンジする」という考えが浸透しているため、結果的に事業の成長スピードも早いのだと思います。
編集部
豊田さんは、若手社員が活躍できる秘訣は何だとお考えですか?
豊田さん
弊社には新社長をはじめ、役職があるからといって上から物を言うような人はいません。そのため、若手だからと遠慮することなく意見を言ったり手を挙げたりしやすいのだと思います。
編集部
キャリア面談や人事評価といった制度はありますか?
三上さん
定期的な面談や人事評価制度はありますが、創業10年のベンチャーなので、会社の成長や組織の拡大といった変化に合わせて半期ごとに制度を見直しています。
会社は社員の声に耳を傾け、常により良い人事制度を探ってくれていると感じます。
編集部
武内製薬さんには、挑戦を歓迎するカルチャーに加え、社員のキャリアにしっかりと向き合おうとする姿勢もあるのですね。
プロテイン飲み放題!武内製薬ならではのユニークな福利厚生
編集部
武内製薬さんには、「プロテイン飲み放題」などのユニークな福利厚生があると伺いました。
三上さん
社内には自社ブランドのプロテインや、競合調査などで取り寄せたプロテインがたくさんあるので、社員が自由に飲めるようにしています。
このような福利厚生があると言うと、弊社の社員は全員ムキムキなのかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。最近は健康のために、筋トレをしていなくてもプロテインを飲まれる方が増えてきているので、弊社にもそういった志向性の社員が増えていると感じています。
編集部
鍛えている社員にとっては、ありがたい制度だと思います。ほかにもユニークな福利厚生はありますか?
竹田さん
福利厚生というより商品開発の一環ですが、自社ブランドの化粧品については新商品ができたときに試すことができます。
編集部
そのような福利厚生は、自社の製品に対する理解や愛着にもつながりそうですね。
武内製薬はスピード感と主体性を持つ挑戦者を歓迎
編集部
積極的な事業展開を続けるうえで、武内製薬さんが求めるのはどのような人材でしょうか?
有賀さん
私たちは「スーパースピーディー」、「オーナーシップ」、「ポジティブ」という3つのバリューを掲げており、弊社にはそれを体現できるメンバーが揃っています。
今のお仕事に「スピード感がないな」と感じている方や、もっと自分が主導して責任ある仕事をしたい、もっとステップアップしたいと感じている方に、武内製薬はとてもマッチする会社だと思います。
編集部
健康食品や美容領域への興味はどの程度重視していますか?
有賀さん
興味をお持ちの方はもちろん大歓迎ですが、興味がなくても弊社のカルチャーやバリュー、ミッションに共感してくれる方であれば活躍していただけると思います。
編集部
年齢や性別に関係なく活躍できるカルチャーを持つ武内製薬さん。第二創業期を迎え、新しい事業や新製品の開発にも積極的なので、プロジェクトの立ち上げなど責任ある仕事に挑戦したい方にぴったりの職場だと感じました。
本日は、ありがとうございました。
■取材協力
武内製薬株式会社:https://takeuchi-corp.jp/
採用ページ:https://takeuchi-corp.jp/recruit/