Z世代が支持。SNSに新風を起こすTieUpsの成長と発信のカルチャー

新しい働き方を取り入れている企業にお話を伺うこの企画。今回はZ世代に支持されるSNSプラットフォームなどを運営するTieUps株式会社を取材しました。

TieUps株式会社とは

TieUps株式会社はプロフィールサイト作成ツール「lit.link(リットリンク)」と、コミュニティSNS「WeClip(ウィークリップ)」を運営する企業です。どちらのプラットフォームもカスタマイズ性が高く、ユーザーが自らの「好き」を自分らしい形で発信できるようになっています。

会社名 TieUps株式会社
住所 東京都渋谷区宇田川町2渋谷ホームズ1306号室
事業内容 統合サービスの開発と運営
マーケティングサービスの開発と運営
設立 2020年4月30日
公式ページ https://tieups.com/

ユーザー同士の「好き」が響き合う「コミュニティSNS」で、オンライン空間から世の中に新しい風を起こすTieUps株式会社の社風や働き方について、人事の田中友誉(たなかともよ)さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
mirai/

TieUps株式会社 人事

田中友誉(たなかともよ)さん

推し活に利用も。「好き」を発信できる2つのプラットフォーム

編集部

まずはじめに、TieUpsさんの事業内容について教えてください。

田中さん

弊社の事業の柱はプロフィールサイト作成ツール「lit.link」とコミュニティSNS「WeClip」の開発・運営です。どちらもサイトやコミュニティ作成のために専門的な知識は必要なく、スマホから誰でも無料で使うことができます。

lit.linkは自分を1ページで表現するプロフィールサイトを作成でき、TwitterやInstagramなど複数のSNSをまとめてリンクで紹介できます。初めて使う方でもテンプレートがあるので、好きなデザインを選ぶだけでお洒落で自分好みのプロフィールサイトを作れます。

lit.linkのサービス内容のイメージ画像
▲lit.linkのサービス内容。スマホでお洒落なプロフィールサイトが作れ、複数のSNSをまとめられる利便性でZ世代やインフルエンサーから支持されている

編集部

主にどのような方がlit.linkを利用されているのでしょうか。

田中さん

私も利用しているのですが、一般の方だけでなく、多くのタレントやインフルエンサーの方にもご利用いただいています。彼らのような情報発信者の体験を向上させることも、弊社の使命です。

lit.linkは、特にZ世代から支持されていて、2022年の11月頃にユーザー数150万人を突破し、現在では180万人に迫っています。日経TRENDYのトレンド大賞では「α・Z世代部門ヒット大賞」も受賞いたしました。

また、自分の好きなアイドルや俳優のプロフィールを作成する、いわゆる「推し活」のツールとして利用するユーザーもいます。それに対し、紹介された芸能人の方やインフルエンサーが反応することもあり、ファンとの架け橋の役目も果たしています。こうした新たな使い方がユーザーの中から生まれるのも、lit.linkの特徴だと思います。

編集部

先ほど私も田中さんのlit.linkのページを拝見したのですが、好きな音楽のプレイリストなどもあり、同じような趣味を持つ方と繋がれたり、会話のきっかけになりそうだと感じました。

田中さん

ありがとうございます。もう1つの事業の柱であるWeClipも、自分の好きなモノやコトのコミュニティを作ることができ、「好き」を軸にユーザー同士が繋がれるサービスになっています。WeClipでの交流の中からイベントが企画されることもあります。

WeClipのサービス内容のイメージ画像
▲WeClipのサービス内容。好きなアーティストのコミュニティでファン同士が交流できるチャット機能などもある

編集部

公式サイトを拝見すると、WeClipにはたくさんのウィジェットが用意されていて自由に組み合わせることができるようですね。

田中さん

はい。ユーザーは「バナーウィジェット」や「チャットウィジェット」など、様々なウィジェットをカスタマイズし、自分の「好き」を最大限に表現・発信しながら、交流することができます。

弊社はWeClipをユーザーと共に創り上げ、成長するコミュニティSNSとして位置づけており、ウィジェットについても、常にユーザーに新しい機能の要望を呼び掛けています。今後は「ショート動画ウィジェット」などを開発予定です。

WeClipのウィジェットのイメージ画像
▲WeClipのウィジェットの一部。ユーザーの要望を取り入れながら新機能が追加されていく(公式サイトより)

田中さん

今後の展開としては、2022年にベータ版をリリースしたiOSアプリを、2023年に本リリースする予定です。また、企業向けのビジネス版のダッシュボードというサービスも近々出す予定です。

「秒」単位の作り込みが極上のユーザー体験を生み出す

編集部

公式サイトを拝見すると、lit.linkもWeClipも直感的に使えるような工夫がされているように感じます。使いやすいインターフェイスやデザインというのもTieUpsさんが力を入れていることなのでしょうか。

田中さん

代表の小原(代表取締役の小原史啓さん)が元々美術大学の出身であることから、現在もデザイナーを兼任しているため、UIにはこだわっています。ただ、UIと同等かそれ以上にUX(ユーザーエクスペリエンス)、つまりユーザー体験にもこだわっています。

UXの向上には「直感的な使いやすさ」が欠かせませんが、弊社ではこの「直感的」とは具体的にどういうことなのかを定義づけ、画面タッチのしやすさや、入力に対する反応速度など、秒単位でこだわって作り込んでいます。

編集部

TieUpsさんのプロダクトには、トレンドに敏感なZ世代の心を捉える華やかさと、緻密に計算されたユーザビリティがあります。そうした魅力的なプロダクトの運営に携われるのは、エンジニア志望の転職希望者にとっては、非常に魅力的なのではないでしょうか。

メンバーの特性を尊重。強みを活かして結果にコミットできる

インタビューを受けるTieUps株式会社の田中さん

編集部

TieUpsさんで働いている方は、どのような方が多いのでしょうか。

田中さん

結果にこだわりながらも、過程を楽しむことができ、結果を出すために協力してくれる周りの人への感謝や誠実さを忘れない方が多いですね。皆、結果を出すために頑張るところと、楽しむところのメリハリを持って働いています。

また、弊社は営業なら営業、マーケティングならマーケティングと、それぞれの部署で特性を持ったメンバーが集まっているので、お互いの価値観や働き方を尊重し合う雰囲気があります。この特性というのは、部署ごとだけでなくメンバー個人にも言えることで、たとえば企画力が優れている人や、社内の調整が上手い人など、それぞれの強みや特性が尊重される社風があります。

編集部

個々の特性を尊重してもらえる職場なら、新たにジョインする方も思い切り自分の力を発揮できそうですね。

創業時から続くメンバーによる積極的な情報発信

編集部

公式サイトを拝見すると、TieUpsさんは、ブログやTikTokなどで、積極的に情報発信を行っていたメンバーが集まってできた会社のようですね。メンバーによる情報発信は今も盛んなのでしょうか。

田中さん

おっしゃる通り、弊社はもともと、TikTok100万再生超えの経験者や、Twitterのフォロワーが約5万人などといった、情報発信に強いメンバーが集まってできた会社です。代表の小原とCTO(最高技術責任者)の土井(土井優紀さん)もSNSで知り合っています。

現在も積極的に自身の知識やスキルを発信するメンバーが多いです。たとえばWeClipはコミュニティを作る・参加するという点に特化しているサービスなので、「コミュニティとは何か」ということから考えて作っています。

そうしたサービスの根幹を成す考え方や運用などについて、WeClipのコミュニティデザインチームのリーダーが発信をしています。会社としてもメンバーの情報発信については引き続き力を入れていきたいと考えています。

編集部

メンバーによる情報発信はTieUpsさんの成り立ちに関わるものであり、だからこそ、現在でも大切にしているのですね。

カフェ風オフィスでオープンコミュニケーションを体現

TieUps株式会社のオフィス
▲TieUpsさんのオフィス。落ち着いたカフェのような雰囲気で、メンバーの会話も弾む

編集部

2022年6月に新しいオフィスに移転されたと伺いました。新しいオフィスの使い心地はいかがですか。

田中さん

新しいオフィスになってから、今まで以上にメンバー同士のコミュニケーションが盛んになりました。というのも、代表の小原が空間デザインが好きなことと、不動産会社で働いていたメンバーがいたこともあり、新しいオフィスは話がしやすいカフェのような作りになっています。

弊社は代表の小原が会社の状況についてメンバーにオープンに伝えてくれることもあり、オープンコミュニケーションが根づいているのですが、新しいオフィスは弊社のそのカルチャーを体現したものになっていると思います。

編集部

カフェのような作りというのはお洒落で素敵ですね。仕事をする場でありながら、メンバー同士が話しやすく、居心地の良い空間になっているのですね。

田中さん

そうですね。ですから、オフィスを使って色んなイベントを開いたりもしています。メンバー同士で料理を作ったり、宅配ピザを頼んでゲームをしたりと、さまざまなことをしていますが、それがメンバーの絆や一体感を強める時間になっているように思います。

無駄な会議はなし。情報共有は週イチ1時間に集約

編集部

オープンコミュニケーションが根づいているというお話がありましたが、情報をオープンに共有するために、会議のやり方やコミュニケーションツールの使い方など、工夫していることはあるのでしょうか。

田中さん

会議ということでいえば、弊社は無駄な会議はしないようにしています。むやみに会議の数を増やしても、情報共有の質は上がりません。ですから現在弊社で行っている全体会議は週に1回1時間のみです。ただし、よほどのことがない限り、正社員のメンバーには参加をお願いしています。

この会議で各部署ごとに目標達成率や業務の進捗を報告するのですが、会議の冒頭に代表の小原から資金調達の状況など、会社の現状について話があります。代表から直々にリアルな会社の状況を聞けるのも、スタートアップである弊社ならではだと思います。

編集部

会議の回数を絞り、参加をできる限りマストにすることで、情報共有の意識を高めているのですね。代表の小原さん自ら包み隠さず会社の状況を伝えてくれるのは、メンバーにとっても安心感があるだろうなと思いました。

社内Twitterの役割も。Slackの個人チャンネルで自由に発信できる

編集部

その他に、コミュニケーション面において工夫していることはありますか?

田中さん

弊社は社内のコミュニケーションにSlackを活用しているのですが、Slackに「times」という各メンバーごとのチャンネルを設けています。通常、Slackのチャンネルはチームや部署単位で作り、情報共有するものだと思いますが、そのチャンネルをメンバーごとに個別で作っているものです。

代表の小原が自分のtimesで会社の現状を赤裸々に書いていたりするので、それを読むことで、メンバーも会社の状況をリアルタイムで知ることができます。ちなみに私自身はこのtimesを社内Twitterのような感覚で使っています。

編集部

Slack上でも仕事のことだけでなく、ちょっとしたことも書き込めてオープンなコミュニケーションが展開されているのですね。

田中さん

そうですね。オープンなコミュニケーションがありますし、弊社が取り上げられている記事やTwitter投稿などの共有もSlackでしています。新しく入った方もSlackの個人のチャンネルで自分のことを発信していただくと、周りのメンバーとコミュニケーションを取りやすくなると思います。

家族優先のフレックス制度でメリハリを持って働ける

PCを操作するTieUps株式会社の田中さん

編集部

TieUpsさんではフレックス制度を導入しているとお聞きしましたが、勤務時間などはどのようになっているのでしょうか。

田中さん

フレックス制度につきましては、コアタイムを10時から14時に設定していて、お子さんの送り迎えなど各自の用事に合わせて中抜けできるようにしています。実際、中抜けして自分の趣味やご家族との時間を過ごすメンバーもいます。皆、仕事とそれ以外の時間のメリハリをつけて働いています。

編集部

メンバーの方の働き方について、実際の例を紹介してもらえますか。

田中さん

フルリモートのエンジニアの方なのですが、小さいお子さまがいるため、フレックス制度を利用して働いてもらっています。10時から14時のコアタイムであっても、お子さまが急に発熱した時など、緊急時はお子さまのことを優先してもらっています。

中抜けする際の情報共有についても、さきほどお伝えしたSlackのtimesチャンネルで「何時から抜けます」ということを伝えてもらえれば問題ないです。

もともとこの方は、子育てと仕事の両立という点を重視して転職先を探していたようなのですが、フレックス制度があることと、ご家族優先という弊社のスタンスが、入社を決める一因になったと聞いています。

編集部

実際に子育てと仕事を両立しているメンバーがいるというのは、転職先を探している子育て中の方にとっても、心強い情報だと思います。

プライベートも充実。ハイブリッド勤務でパフォーマンスUP

編集部

フレックス制度以外の働き方についても教えてください。

田中さん

現在はエンジニアの方はフルリモートで、それ以外の方は月・火・水が出社で木・金がリモートワークとなっています。

エンジニアは職種的にフルリモートでも結果を出せる環境がありますが、それ以外の方は、他のメンバーと顔を合わせる機会を確保しつつ、家族との時間もできるだけ多く取ってもらいたいため、出社・リモートを組み合わせたハイブリッド型の勤務にしています。家族との時間や、リラックスする時間もパフォーマンス向上のためには必要な時間だと考えています。

社会情勢の変化に対応するためのハイブリッド型勤務など、新しい働き方を取り入れた会社は多いと思いますが、弊社の場合はそういうわけではありません。代表の小原は弊社を創業する前に会社員をしていた時期があったのですが、その時、毎日出社することで、仕事とは関係のないところで疲れてしまったり、パフォーマンスを発揮しきれないもどかしさを感じていたようです。

「会社員時代に感じた理不尽な思いをメンバーにはさせたくない」という代表である小原の想いから、弊社では適度にプライベートな時間も確保できるハイブリッド型の働き方を採用しています。

編集部

TieUpsさんのハイブリッド型の働き方には、代表の小原さんの会社員時代の経験と、メンバーへの想いが込められているのですね。新たにジョインする方も、ハイブリッド型の勤務であれば、自分の時間も確保しつつ、実際に顔を合わせながら他のメンバーと信頼関係を築いていけるので、働きやすいと思います。

アウトプットとスキルアップを後押しする福利厚生

インタビューを受けるTieUps株式会社の田中さん

編集部

TieUpsさんには結果にこだわる方が多いと伺いました。会社としても、メンバーが結果を出すことを後押しするような制度や福利厚生を用意しているのでしょうか。

田中さん

スキルアップに関連する福利厚生の1つとして、業務に関する勉強のための書籍購入費を会社で負担しています。それに加え、弊社では購入した書籍の内容を要約すると、書籍購入費とは別に、一律1,000円を支給しています。得た知識を自分のものにするには、インプットと同じくらい、アウトプットも大事だからです。

編集部

インプットだけでなくアウトプットも重視し、アウトプットをしたメンバーに対して、しっかり補助を出すというのは、情報発信を大切にしているTieUpsさんらしい制度ですね。

田中さん

他にも弊社の事業はマーケティングの知識が重要ですので、その知識を学ぶための費用を会社で負担しています。具体的には、マーケティングについて体系的に学べる「グロースX」というサービスがあるのですが、このサービスの利用料を会社で負担しています。マーケティングの力は弊社のサービスのベースとなる力ですから、会社としてもスキルアップの支援をしっかり行っています。

その他にも福利厚生として、「英会話レッスン無料」(英語教師経験のあるメンバーのレッスン料を会社負担)や、自分のPCで仕事をする場合、PCの購入費の1/60を毎月会社が支給するといった制度があります。

求めるのは結果にこだわり、過程を楽しめる人

TieUps株式会社のエントランス

編集部

会社として成長段階にあるTieUpsさんは、これから人も増やしていくことになるかと思うのですが、採用の際に重視するポイントがあれば教えてください。

田中さん

最も重視するのは、プロ意識を持って成果を出すことにちゃんとこだわることができるかどうかです。その上で、結果を出すまでのプロセスも楽しめる方が、弊社の社風に合っていると思います。結果にこだわりながらも楽しむところは楽しむという、メリハリを持った働き方ができる方がいいですね。

あとは、弊社は創業してまだ数年のスタートアップですので、新入社員であってもやりたいことがあればチャレンジできる環境です。ですから具体的に「こういうことをやってみたい」というアイデアがあり、積極的に手を挙げられるアグレッシブな方を求めています。

求職者の方へメッセージ

編集部

最後にTieUpsさんへ興味を持った方へメッセージをお願いします。

田中さん

弊社は結果にこだわりながらも、楽しんで仕事をしているメンバーが集まっています。そういった社風に共感できる方は、すぐに馴染めるのではないかと思います。

私自身、結果にこだわり、過程を楽しむという点に共感していただける方とは、弊社に入社する・しないは別にしても、ぜひ一度カジュアルにお話しできたら嬉しいです。弊社は社外でコミュニティのイベントなども開いているので、お会いできる機会は多いと思います。ご縁があれば、ぜひ一緒に働きましょう!

また、弊社は東京にありますが、エンジニアに関してはフルリモートなので、住んでいる場所は問いません。実際、海外からジョインしているメンバーもいます。エンジニア以外の職種についても、東京だけでなく、千葉や神奈川に住んでいるメンバーもいるので、少しでも興味があれば、まずは採用ページからご連絡をいただけると嬉しいです。

編集部

本日は、お忙しい中お話を聞かせていただきありがとうございました。今回お話を伺って、TieUpsさんには自分の強みを活かし、成長しながら結果を追い求めていける環境と社風があると感じました。今より成長したい、やりたいことがあるという方は、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

■取材協力
TieUps株式会社:https://tieups.com/
採用ページ:https://www.wantedly.com/companies/company_3327605