若手が活躍できる環境を作り、独自のサービスを展開しながら成長を続けている企業にインタビューする本企画。今回は、美容医療の口コミ・予約アプリを展開している株式会社トリビューにお話を伺いました。
利用者数ナンバー1の美容医療口コミ・予約アプリ「TRIBEAU」を展開
日本初の美容医療口コミ・予約アプリ「TRIBEAU」を展開しているのが、株式会社トリビューです。
アプリでは写真付きの口コミや症例写真、相場価格情報を掲載しているだけでなく、トリビュー限定のお得なメニューの掲載や美容クリニックへの予約機能も備えており、美容医療を受けたいと考えているユーザーに公正で有益な情報を提供しています。
会社名 | 株式会社トリビュー |
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住所 | 東京都渋谷区恵比寿1-19-23 東邦ビル3階 |
事業内容 | 美容医療・整形の口コミ・予約アプリ「トリビュー」の開発・運営 |
設立 | 2017年7月26日 |
公式ページ | https://corp.tribeau.jp/ |
同社のユーザーへの姿勢は高く評価されており、国内美容医療アプリでは利用者数ナンバー1、2023年には前年比200%の成長を実現しました。
同社の成長の理由や若手社員の活躍ぶりについて、代表取締役の毛 迪(モウ デイ)さんにお話を伺いました。
「自分に合ったクリニックを探したい」というニーズに応えたサービス
編集部
初めに、トリビューさんの事業内容について伺わせてください。
毛さん
トリビューは国内ダウンロード数最多の美容医療アプリ「TRIBEAU」を展開しています。アプリでは美容外科、美容皮膚科、審美歯科の分野で「口コミ検索」「施術検索」「クリニック検索」「オンライン相談・予約」を一括で行えます。
「TRIBEAU」の特徴は、施術を受けたユーザーの口コミが写真付きで掲載されていることです。予約情報に基づいた相場価格情報やユーザーの評価を掲載しており、客観的な口コミ情報を参考に自分に合ったクリニックやメニューを選ぶことができます。
編集部
なぜ美容医療に特化したアプリを手掛けようと思われたのでしょうか?
毛さん
弊社の調査によると、クリニックでの美容医療施術に後悔したことがある方は40%にも上ります。それだけ、美容医療業界では自分の悩みに適したクリニックやドクター、施術メニューを探すのが難しいのです。
保険診療であれば、どの病院に行ったとしても金額や処方される薬、ドクターの対応は大きく変わらないでしょう。しかし、美容医療などの自由診療の場合、クリニックによっては同じ施術で値段が数倍違うということもあります。
また美容医療と一言で言っても美容外科・美容皮膚科・審美歯科と様々な領域があるため、ドクターごとに施術の得意、不得意があります。「自分に合ったクリニック、ドクターを見つけたい」というニーズは以前からありましたが、なかなかそのニーズに応えられるサービスがありませんでした。実際に私がこのサービスを立ち上げたのも、美容医療を初めて受けた際に感じた、ユーザーが情報弱者になりやすい美容医療業界ならではの課題感がきっかけでした。
編集部
とことんユーザーの悩みを解決することにこだわったプラットフォームを作ったということですね。
美容医療の市場規模が世界4位の日本、若者を中心に美容医療の捉え方が変化
編集部
日本の美容医療の市場規模はどれくらいなのでしょうか?
毛さん
現在の日本の美容医療の市場規模は7,000億円ほどといわれています。世界でみると中国、アメリカ、ブラジルに次いで4番目の市場規模です。美容医療といえば韓国を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は日本は韓国よりも市場規模が大きいのです。
編集部
なぜここまで日本で美容医療の市場規模が伸びているのでしょうか?
毛さん
日本で美容医療の市場規模が伸びている理由の1つとしては、SNSでオープンにする方が増えたというのは挙げられるでしょう。
かつては整形などの美容医療は隠すことが一般的でしたが、今では芸能人やインフルエンサーが「こんな施術を受けた」ということを比較的オープンにしています。
一般の方でも友人同士で美容医療について日常的に話すことも増えてきましたし、若い方を中心に美容医療についての捉え方が変わってきています。
気軽にチャレンジしやすいメニューが増えたということも、市場規模の伸びの背景として挙げられるでしょう。従来の美容医療のイメージといえば鼻を高くしたり、骨を削って顔を小さくしたりなど数十万〜数百万円するような施術でした。
しかし、今では1~2万円ほどのライトな施術が増えています。ほくろ除去や脱毛、肌のトーンを明るくするなど、どちらかといえばエステに近いような施術の人気が高まっています。
編集部
人々の美容医療についての意識が大きく変わりつつあるのですね。
毛さん
そうですね。10年前と比較すると、美容医療を受ける方の数は2倍ぐらいになっています。また女性だけでなく、ひげ脱毛など男性の間でもニーズが広まっています。若々しくいるための美容医療という意識をお持ちの方が男女問わず増えていると感じていますね。
今後もさらに伸びることが予想されるこの成長業界において、トリビューが選ばれ続けるサービスとなれるようにマーケティングを強化していこうと考えています。より多くの方に「TRIBEAU」を知っていただいて、利用率を上げていくことに挑戦していきます。
「ニーズを探究し続ける」姿勢がトリビューの強み
編集部
トリビューさんはどれぐらいのペースで成長されているのでしょうか?
毛さん
「TRIBEAU」は2023年6月に累計流通額が100億円を突破し、前年と比較して200%伸びました。累計流通額とは、ユーザーが「TRIBEAU」を通して予約し受けた施術の累計金額のことです。
ここまで愛されるサービスに成長できたのは、ユーザーニーズを徹底的に探究してきたためです。バリューの1つとして「Users Rule ニーズを探求し続ける」を掲げており、ユーザーが欲しいものをしっかり深堀りしていく文化があります。
ユーザーのニーズを把握するためユーザーインタビューや市場調査を定期的に実施し、ユーザーが何に困っているか、今どういう行動を取っていてどういう価値を提供すれば満足いただけるかを常に探求しています。
ユーザーの思いを深く知ることは私だけではなく、弊社の社員全員が意識しています。だからこそ、本当の意味でユーザーの困りごとを解決できるサービスを作り出せているのです。
編集部
美容医療に特化したアプリについてはトリビューさんが日本初ですが、今では競合のサービスもあると思います。他社と比べてトリビューさんの強みは何でしょうか?
毛さん
競合サービスと同様に弊社の「TRIBEAU」でもお得なメニューを掲載していますが、それ以上に競合サービスと差をつけている要因としては「蓄積されたデータ」にあると思います。
業界の先駆けとして弊社は2017年からサービスを展開しており、その分競合サービスと比べてユーザーの生の声を多く蓄積しています。例えば二重整形の体験談は数万件にも上りますし、1,000件以上の口コミが寄せられているクリニックもあるのです。
多くのユーザーの生の声を見ながらクリニックを選べるというのは、「TRIBEAU」の独自性なのではないかと思います。
編集部
他社に先駆けてサービスを展開されたトリビューさんだからこその強みですね。
29歳で部長になるケースも、ミッションに共感し若手が成長
編集部
トリビューさんの社員さんの平均年齢について伺わせてください。
毛さん
トリビューの社員の平均年齢は31歳です。美容系だからといって女性が特別多いというわけではなく、女性社員は全体の6割ほどです。
弊社のサービスを使っているユーザーのボリュームゾーンは20~30代です。もともとサービスのユーザーだった方が入社するケースもありますので、興味を持ってくれる方が20~30代に多いのかなと思います。
編集部
もともとユーザーだった方が入社されるケースもあるとのことでしたが、どのような思いを持って入社されるのでしょうか?
毛さん
弊社に入社する社員には大きく2つのパターンがあります。
まずは私たちのビジョン「美容の新しい当たり前を作る」、ミッション「ありたい自分でいられる世界を実現する」に共感して入社するケースです。
何かしらの美容に関する悩みを持っていて、それを解決してポジティブになれたという経験を持っている方、または施術で困ったり後悔したりした経験をお持ちの方がビジョンとミッションに共感してジョインされます。
もう1つは、toCのサービスに携わりたいというケースもあります。誰かの人生に与える影響が大きいようなサービスに関わりたいという思いで入社されますね。
編集部
かなり若い組織といえますが、早い段階での昇進もあるのでしょうか?
毛さん
トリビューのセールス部長は29歳の女性です。組織として年功序列は採用していないので、成果を出せればきちんと評価してもらえる環境にあります。
この方も最初はメンバーとして入社してリーダー、マネージャーとステップアップしてきました。私たちのミッションに共感したうえで成果を出しながら成長しています。人からのフィードバックを素直に吸収して変化していける方ですので、その点を買って部長に抜擢しました。
編集部
セールス部長さんが活躍された例をお聞かせください。
毛さん
弊社は2023年に提携クリニック向け料金プランの改定を行いました。これまで1つのプランのみでしたが、今は4つのプランを用意しております。今回の料金プラン改定にあたって、クリニックの方々にヒアリングをさせていただきました。
セールス部長には料金プラン改定について一連の取りまとめを担ってもらいましたね。
編集部
料金プランはサービスの根幹ともいえる部分ですが、そこを若手の方が担われているのですね。
自分のスキルがわかる明確な評価制度、社内外の知見を聞ける環境にある
編集部
トリビューさんの評価制度についてお教えください。
毛さん
トリビューではグレード制を採用しており、給与もグレードに合わせて上がっていきます。次のグレードに上がるためのチャレンジ目標というのを上長と相談しながら設定して、日々成長するためのチャレンジができる環境を作っています。
編集部
上長とコミュニケーションを取る場面は日常から用意されているのでしょうか?
毛さん
弊社では上長との1on1を定期的に実施しています。そのなかでどのようにすればチャレンジ目標を達成できるのか、何がボトルネックなのかという対話は日常的に行われていますね。
また、上長だけに限らず別部署の社員に相談するという場面もよくあります。全員で「TRIBEAU」という1つのプロダクトを作っていますので、やはり横の連携は欠かせません。
部署横断の定例会やランダムにチーム分けしたシャッフルランチ、月に1度の全体の締め会などを通して、他部署とのコミュニケーションを積極的にとっています。
編集部
より良いプロダクトを作るために社内の連携を強めているのですね。
毛さん
優れたプロダクト作りという点でいえば、時には専門的な知見をお持ちの社外の方を招いて対話をすることもありますね。
スタートアップですので専門的な知見となると社内で蓄積されていないケースもあり、自分たちだけで解決しようとはせず、知見のある方をお招きして相談しています。
編集部
社内だけでなく、外部の知見も合わせることで強いサービスを作り出せているのですね。
出社とリモートのハイブリッド勤務、求められる丁寧なコミュニケーション
編集部
社内の雰囲気についても伺わせてください。
毛さん
先ほどお伝えした通り、社員みんなで1つのサービスを作っていますので横のコミュニケーションが多いですね。正社員は週3日出社と週2日リモートのハイブリッド勤務を採用しており、業務委託や派遣の方々はフルリモートで勤務しているので、Slackでのコミュニケーションが活発です。
テキストやオンラインミーティングでのやり取りが多いので、コミュニケーションについてはお互いに丁寧に取ることを心掛けています。
編集部
丁寧なコミュニケーションとは具体的にどのようなものでしょうか?
毛さん
テキストでのコミュニケーションは場合によっては伝わりにくいこともあるので、相手が理解しやすい伝え方を意識してコミュニケーションを取っていますね。相手の立場に立つことを大切にしています。
編集部
コミュニケーションの齟齬が生まれないよう、互いに配慮しながら対話をしているのですね。
求めるのは成果を出すため前向きに自らチャレンジできる人材
▲「ルールが定まっていない部分もあるが、そこをポジティブに捉えてチャレンジしてほしい」と話す毛さん
編集部
トリビューさんにはどのような方がフィットするのでしょうか?
毛さん
弊社のミッションやビジョンに共感し、ユーザーの大きな課題を解決することにやりがいを感じられる方であればトリビューにフィットすると思います。
私たちは社員30~40人規模の会社ですので、まだルールが定まっていない部分も多いです。そんな状況をポジティブに捉え、成果を出すために自分からチャレンジできる方を歓迎しています。
編集部
最後にトリビューさんに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いいたします。
毛さん
第二創業期を迎えた今、事業成長のフェーズにあり採用を強化しています。また、ポジションもどんどん増えていて、新たに部長やマネージャーに任用された方もいます。
今後の事業拡大に伴いマネジメントレイヤーや企画職などの採用も行う予定のため、最短で成長し自分の可能性を広げたいという、ベンチャー志向をお持ちの方には良い環境だと思います。
先ほどもお伝えした通り、弊社は年齢関係なく成果次第で抜擢しているので、短期間で成長したいという方はぜひ入社いただければと思います。
編集部
積極的に成長しながら自分の実力を試していきたいという方にとって魅力的な職場だと感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社トリビュー:https://corp.tribeau.jp/
採用ページ:https://corp.tribeau.jp/career/