多くの若手社員が活躍し、成長を続ける企業をインタビューする本企画。今回は、エンジニアプラットフォーム事業などを展開する持株会社、株式会社TWOSTONE&Sonsにお話を伺いました。同社は、技術者の育成や派遣、ソフトウェア開発などの事業を通じて、IT業界の発展に貢献しています。
株式会社TWOSTONE&Sonsとは
▲株式会社TWOSTONE&Sonsは創業以来事業領域を拡大してきた(公式ページより)
株式会社TWOSTONE&Sonsは、企業とITエンジニアのマッチングサービスや、プログラミング教育サービスなど、エンジニアに特化したプラットフォーム事業を中心に様々なビジネスをグループで展開しています。
2013年に、当時大学生だった現代表の河端保志さんと高原克弥さんが設立したBranding Engineerが前身です。創業時から「不合理な常識を疑い、新しい価値をうみだす」という理念を掲げて様々な事業を展開してきました。2023年6月、より大きな社会課題に向き合い、革新的なビジネスを展開していくために、Branding EngineerからTWOSTONE&Sonsへと社名を変更し、新たなスタートを切りました。
会社名 | 株式会社TWOSTONE&Sons |
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住所 | 東京都渋谷区渋谷2-22-3 渋谷東口ビル6F |
事業内容 | ITを活用したサービス事業 |
設立 | 2013年10月2日 |
公式ページ | https://twostone-s.com/ |
グループの各事業拡大と同時に、株式会社TWOSTONE&Sonsが力を入れているのが若手社員の育成です。新卒入社からわずか数年で、本体の執行役員やグループ会社の代表を務める社員もいるなど、若手が経営メンバーとして活躍しています。
若手が活躍できる環境がどのように作られているのか、経営戦略本部副本部長であり、採用部部長でもある吉野翔さんにお話を伺いました。
ITエンジニアと企業をつなぐプラットフォーム事業
▲ITエンジニアの教育、キャリアコンサルティング、企業とのマッチングサービスなどを提供している(社内資料より)
編集部
はじめに、TWOSTONE&Sonsさんの事業内容について教えてください。
吉野さん
TWOSTONE&Sonsグループの主力事業は、ITエンジニアのプラットフォーム事業です。この事業は、現在グループ会社の1社となっているBranding Engineerが担っています。
具体的なサービスの一つが、プログラミング教育サービスの「tech boost」です。エンジニアを目指すユーザーや、IT人材を育成したい企業に対し、独自のITスキル養成カリキュラムを提供しています。
もう一つのサービスが「Midworks」で、フリーランスのエンジニアに対してキャリア支援を行っています。同時に、技術面で課題を抱える企業に、サービスに登録しているフリーランスのエンジニアを紹介しています。
編集部
エンジニアのキャリア支援と同時に、企業の課題解決にも当たっているのですね。
吉野さん
その通りです。ITエンジニアのプラットフォーム事業は個人向け(toC)と企業向け(toB)に分かれます。個人向けでは、エンジニアのキャリアについて入り口から出口までを支援しています。
企業向けでは、十分な技術力を持っている企業が多くないという現状があります。そこで、技術力に課題のある企業と、私たちがキャリア支援しているエンジニアをマッチングさせることで、企業のシステム開発を支援しています。
マーケティング支援と新規事業展開
▲第二の事業の柱としてマーケティングソリューションを提供している(社内資料より)
編集部
ITエンジニアに関する事業以外にもビジネスを展開しているとお伺いしました。
吉野さん
TWOSTONE&Sonsグループでは事業の第二の柱として、マーケティング支援事業も展開しています。この事業は、グループ会社である株式会社Digital Arrow Partnersが運営しており、広告運用やクリエイティブの制作、オウンドメディアの構築支援など、企業が抱えるマーケティング領域における幅広い課題に対してソリューションを提供しています。企業のマーケティング部門や宣伝部門の役割を、外部パートナーとして担っているというイメージです。
また、ITエンジニアのプラットフォーム事業で展開しているようなキャリア支援やマッチングサービスも提供しています。近年、マーケティングの知見を持ったビジネスマンの独立が活発化しており、フリーランスのマーケターがスキルを向上できるカリキュラムを提供しています。
さらに、マーケター不足に悩む企業も多いため、マーケターと企業をマッチングするサービスも展開しています。
編集部
事業の幅が広がっていますが、「マッチング」という観点では共通しているのですね。ほかに力を入れている事業はございますでしょうか?
吉野さん
はい、その通りです。新規事業の立ち上げにも取り組んでおり、さらに事業領域を拡大しようとしています。
ホールディングス化による事業拡大戦略
▲2023年6月1日に「Branding Engineer」からホールディングス体制に移行し、社名変更した
編集部
事業領域を拡大していくなかで、2023年6月1日にホールディングス体制に移行し、Branding Engineerから社名変更されました。新しい社名にはどのような思いが込められているのでしょうか?
吉野さん
TWOSTONE&Sonsは創業時から河端保志さんと高原克弥さんの2名体制で経営を続けています。代表2名の異なる価値観が重なって現在のTWOSTONE&Sonsが形成されています。社名には、VisionとValueという2つの価値観が重なることで強い意志が生まれ、「社会に新しい常識を生み出す」という意味が込められています。
「TWOSTONE」の由来は「意思=石」になぞらえたことです。この意思を信じて共に歩む社員やグループ会社などの仲間たちを「Sons」と名付け、現在の社名となりました。
編集部
ホールディングス化に至った背景について教えてください。
吉野さん
前身のBranding Engineerは、創業時より「不合理な常識を疑い、新しい合理的な常識を作り出す」というビジョンを掲げていました。既存の既得権益によって生じた不合理な状態を解決し、新しい合理的な状態を作っていくという思いが込められています。
Branding Engineerは、当初ITエンジニアの分野における不合理を解決する会社として立ち上げられました。しかし、事業領域を拡大していく過程で、ITエンジニアの分野に限らず、社会のさまざまな領域に「不合理な常識」が存在していることに気づきました。
2023年に創業10周年を迎えるにあたり、より幅広い分野での不合理の解決を目指し、事業領域の拡大と意思決定の迅速化、そして柔軟な組織運営を実現するため、ホールディングス化を決断しました。
「BREAK THE RULES」:継承される企業理念
▲ホールディングス化を経ても掲げている理念に変わりはない(公式ページより)
編集部
ホールディングス化にあたり、経営ビジョンはそのまま受け継がれるのでしょうか?
吉野さん
経営ビジョンについては、「BREAK THE RULES」となります。「不合理な常識をぶっ壊す」という思いは、Branding Engineer創業時の経営ビジョンと変わりません。
今後は新規事業や既存事業の拡大を進めていきますが、経営判断は全てこの経営ビジョンに基づいて行います。私たちの根底にあるのは「不合理な状況を合理的な状況に変えていきたい」という強い思いです。この思いを胸に、どの分野に参入するかを決定していきます。
吉野さん
TWOSTONE&Sonsはホールディングス化にあたり、新しいミッション「COMMITMENT TO OUR DREAMS」を打ち出しました。これは「やってみせるを信じ合う」という意味です。できるかできないかよりも、社員それぞれの「やってみせる」という想いにかけてみようという会社の姿勢を表現しています。
事業を創出していくためには、社員同士が意見をぶつけ合うことが重要になります。そのため、社員一人ひとりが自分の「BREAK THE RULES」への思いを発信し、そこから生まれる「やってみせる」という想いを大切にしていきたいのです。これにより、新しいアイデアや革新的な解決策が生まれることを期待しています。
編集部
社員それぞれがビジョンを大切にするだけでなく、ビジョンを基にした自分の思いを言葉にし、行動に移していくことが重要になってくるのですね。
高目標設定による持続的成長の実現
編集部
事業拡大に伴い、ホールディングス化と企業としての規模が大きくなりつつあるTWOSTONE&Sonsさんですが、事業の成長度合いについて教えてください。
吉野さん
TWOSTONE&Sonsの年間売り上げについて、2022年8月期は68億7,000万円でした。2021年8月期は42億8,300万円でしたので、20億円以上売り上げを増やせていることになります。また、四半期売上高についても現在、11四半期連続で最高値を更新しており、飛躍的に成長しています。(2023年8月期第3四半期決算発表時点)
編集部
持続的な成長を実現できていますが、その要因としては何が挙げられるでしょうか?
吉野さん
TWOSTONE&Sonsが展開している事業領域の市場自体が成長市場であることが大きな要因として挙げられます。ニーズが増えている分野に対して、しっかりと事業を展開していくことが大切です。
とはいえ、市場が120%成長しているとして、会社が110%の成長しか実現できなかったとすれば、それは相対的に後退していることになります。そのため、市場の成長以上に自分たちが成長していかなければなりません。
編集部
市場以上に成長していくために会社として心掛けていることは何でしょうか?
吉野さん
TWOSTONE&Sonsが創業以来大切にしていることは、高い目標を掲げることです。具体的には、各事業で昨対比で2倍の成長を追いかけることを基本姿勢としています。
結果として全事業で毎年200%成長が実現できているわけではありませんが、2倍の成長という高い目標に対し、社員一人ひとりがどういうアクションを実行していくのかを大切にしています。仮に結果として150%成長だったとしても、それは200%成長を目標にしたからこその結果であり、最初から150%を目標にしていては成し得なかった成果だったかもしれません。
「2倍の成長を実現するためにどうすれば良いのか」ということを社員それぞれが真剣に考えて計画を立てているのです。
成長している市場に対し高い目標を掲げ、目標に対して愚直に行動できているというのが成長要因だと考えています。
編集部
社員さんの目標に対する行動は、ミッション「COMMITMENT TO OUR DREAMS」にも表れていると感じました。
若手社員の抜擢と経営参画
編集部
TWOSTONE&Sonsさんは、事業の拡大とともに、社員数も増えているのでしょうか?
吉野さん
はい、社員数は増えており、それに伴って組織も大きくなっています。組織図が縦に伸びることで、リーダーやマネージャー、部長などの役職も増えています。そのため、社員のステップアップの機会も自然と増えているのが現状です。
編集部
若いころから役職を与えられて活躍している社員もいらっしゃるのでしょうか?
吉野さん
はい、実際にそういった例があります。2018年4月に入社した社員は、現在執行役員としてグループ全体のマーケティング領域を管理しています。彼はまだ20代半ばです。TWOSTONE&Sonsは東証グロースの上場企業ですが、この年齢で上場企業の役員としてマーケティング全般を担当しているのは、非常に珍しいキャリアだと言えるでしょう。
また、当社のグループ会社で、エンジニアのマッチングサービスを展開しているUPTORYという会社があります。その代表取締役は、新卒入社から3年目の社員なんです。このように、若手社員にも大きな責任と機会を与えているのが特徴です。
「やってみせる」文化:若手の挑戦を支援
編集部
お二人とも華々しいキャリアを歩んでいらっしゃいます。若手の活躍を応援するようなカルチャーがTWOSTONE&Sonsさんにあるのでしょうか?
吉野さん
TWOSTONE&Sonsの経営メンバーは、よく「『打席=成長の機会』はどの企業よりも数多く用意する」ということを発信しています。そのうえで、「バットを振るか振らないかはあなた次第」「空振りしてもいいからやりきってほしい」と伝えていますね。
この姿勢は、先ほど申し上げたミッション「COMMITMENT TO OUR DREAMS」にもつながります。社員の「やってみせる」を会社として信じているのです。
成長の機会を与えたとしても、それをチャンスと捉えるかどうかは社員次第です。社員が「ここは踏ん張り時」と思うのであれば、目標達成のために努力できるような、成長を支援する環境づくりを意識しています。
自分の思い描いているキャリアを実現するため挑戦していく。そして自分のフィールドが広がっていく。このように社員の「やってみせる」を信じ続けた結果、社員と会社の信頼関係が深くなっていったのではないかと思います。
編集部
社員の挑戦を促し、会社が信頼して任せることで若手社員が成長しているのですね。
吉野さん
社員の挑戦に応えていくというところは、今回のホールディングス化の一つの背景になっています。事業領域を増やす過程でグループ会社を増やしていけば、それだけ社長のポストも増えます。今後さらにうちのグループから、経営者をどんどん輩出していきたいと考えています。
TWOSTONE&Sonsは今後も、組織も事業も大きくなっていきますが、学生二人で創業したというベンチャーマインドは、どんなに大きくなろうとも変わることはありません。そんな背景もありますので、「社長になりたい」「事業責任者になりたい」という思いにしっかり応えていこうというカルチャーは残り続けます。
編集部
ベンチャーマインドを大切にしているというお話がありましたが、会社の雰囲気は一言で言うとどうでしょうか?
吉野さん
TWOSTONE&Sonsには何事に対しても積極的な社員が多いですね。アグレッシブな雰囲気で、何か分からないことがあればどんどん周りを巻き込み、相談しています。今後は、リアルな場での社員の交流会みたいなものも増やしていきたいですね。
TWOSTONE&Sonsが求める人材像
編集部
最後にTWOSTONE&Sonsに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いいたします。
吉野さん
TWOSTONE&Sonsは永久にベンチャー企業です。そのため、変化を楽しみ、積極的に行動し、成長に貪欲な方に来ていただきたいですね。
我々は、求める人物像として「笑顔でフルベットできる人」を掲げています。高い壁に対しても、強い知的好奇心が勝り、楽しんでフルベットできるような人を求めています。成長につながる機会をたくさん用意するので、そこに全てを賭けるような方々で会社を構成したいと考えています。
挑戦して失敗しても構いません。失敗は先輩や上司がカバーし、責任は責任者が取ります。失敗を恐れず行動できる方を歓迎します。
吉野さん
自分の成長にフルベットすることは、苦しく大変なものです。時に下を向いてしまうこともありますが、それでも笑顔を忘れずイキイキと働いてほしいですね。困難な状況の中でも楽しさを見出すような、「笑顔のフルベッター」でいられる方に来ていただきたいです。
一人ひとりの挑戦をTWOSTONE&Sonsは大切にしています。結果に最後まで徹底的にこだわり、周囲を積極的に巻き込んで、自身の成長につなげていってほしいですね。
編集部
TWOSTONE&Sonsの社員の方々が熱意を持って働いているのが伝わってきます。思い切り挑戦できる環境が、若手の圧倒的な成長を可能にする要因だと感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社TWOSTONE&Sons:https://twostone-s.com/
採用ページ:https://twostone-s.com/recruit/