株式会社夢工房の「クレド」がもたらす女性管理職100%の職場環境

独自のカルチャーを持ち、女性や若手社員が生き生きと活躍する会社を紹介するこの企画。

今回は、リノベーション事業を中心に、新築・注文住宅・店舗設計や不動産事業など、幅広く住まいづくりに関する事業を手掛ける株式会社夢工房にお話を伺いました。同社は、顧客一人ひとりのニーズに合わせた魅力的な空間づくりを得意としています。

株式会社夢工房:自然素材と顧客ニーズに応えるフルオーダーの住まいづくり

株式会社夢工房のショールーム
▲自然素材を生かした株式会社夢工房のショールーム

株式会社夢工房は、横浜・川崎・東京を中心に、中古マンションや戸建のリフォーム・リノベーション、注文住宅の設計・施工を手掛ける会社です。

「自然と暮らす、やさしい住まい」をコンセプトに、無垢材・珪藻土・漆喰などの自然素材にこだわったフルオーダーの住まいづくりを行っています。

会社名 株式会社夢工房
住所 神奈川県横浜市都筑区仲町台1-3-7ヤマヒョウB館201
事業内容 ・リフォーム・リノベーション事業
・新築・注文住宅事業
・店舗デザイン・改装事業
・不動産仲介事業
・ガーデン・エクステリア事業
・損害保険代理業
設立 2008年11月
公式ページ https://www.marutaka-c.com/

建築業界では一般的に女性が少ないとされていますが、株式会社夢工房では社員の過半数以上を女性が占めています。さらに、管理職はすべて女性社員となっており、性別に関わらず生き生きと活躍できる環境が整っています。

今回は株式会社夢工房で活躍されている3名の女性社員の方にインタビューを行いました。性別や年齢などに捉われず活躍できる秘訣や、その根底にある「クレド」(企業理念・行動指針)などについて詳しくお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社夢工房執行役員・人事・経理担当・お客様サポートの竹林麻理子さん

株式会社夢工房
執行役員・人事・経理担当・お客様サポート

竹林麻理子さん

株式会社夢工房リノベーションプランナーの遠藤紅香さん

株式会社夢工房
リノベーションプランナー

遠藤紅香さん

株式会社夢工房広報・マーケティング室の鈴木未以菜さん

株式会社夢工房
広報・マーケティング室

鈴木未以菜さん

取材・編集
保科有伽のプロフィール写真

ミライのお仕事編集部

保科 有伽

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、サッポロビールやYahoo! JAPAN、キヤノンマーケティングジャパンなど、これまでに約500件の取材を実施。人事・採用の現場で15年以上の経験を持ち、国家資格キャリアコンサルタント、有料職業紹介責任者、メンタルヘルスマネジメントII種などの資格を有す専門家。

自然素材を活用した株式会社夢工房のリノベーション:人と環境に優しい住まいづくり

編集部

最初に、夢工房さんがどのような事業を展開されているかお教えいただけますか?

鈴木さん

夢工房は、無垢材、漆喰や珪藻土などの自然素材を使ったリノベーション事業を中心に、新築・注文住宅・不動産事業を行っている会社です。横浜市都筑区で創業し、約20年の実績があります。

編集部

夢工房さんが手掛けている住まいづくりには、どのような特徴があるのでしょうか。

鈴木さん

住まいづくりの特徴としては、「自然素材の活用」のほかに、「お客様のご要望を元に一から作り上げるフルプラン設計」「施工管理まで自社で実施する一貫した体制」が挙げられます。これにより、お客様のニーズに細かく対応し、高品質な住まいを提供しています。

私たちは、まずひとりの人として誠実であることを大切にし、そのうえでお客様の想いに寄り添う住まいづくりを目指しています。

株式会社夢工房の特徴:女性管理職100%と多様なロールモデルの存在

mirai/
▲夢工房さんでは女性が多く活躍されている

編集部

早速ですが、夢工房さんでの女性活躍についてお伺いしていけたらと思います。夢工房さんでは多くの女性社員の方が働いていらっしゃいますが、男女比率はどうなっているのでしょうか。

竹林さん

夢工房では現在25人の社員がおり、うち女性が16人、男性が9人となっています。また現在の管理職の登用状況については、管理職全員が女性社員です。

編集部

夢工房さんでの女性社員の方の活躍が伝わる数字ですね。実際に女性の目線で見て、夢工房さんでの働き方はどうお感じになりますか?

遠藤さん

よくニュースなどで「社内に固定的性別役割分担意識が残っている」「女性管理職の登用が進んでいない」ということは耳にするのですが、夢工房で働いているとまったく感じることがありません。女性だから、ということで苦労することなく働けるのが当たり前になっています。

社内には子育てをしながら時間を区切って働いている女性社員もいますし、直属の上司のようにとてもパワフルに働いている女性社員もいます。周りにロールモデルがたくさんいるので、「自分もそういうふうになれるのだろう」とイメージできるのがありがたいですね。

育休支援:社員に寄り添う柔軟な対応で継続就業を実現

編集部

夢工房さんには子育てをしながら働かれている方もいるとのことですが、育児休業取得の実績はありますか?

竹林さん

はい。2018年に新卒で入社した女性社員が、当社で初めて育児休業を取得しました。彼女は元々リノベーションプランナーとして働いていましたが、育児休業後は営業事務として復帰しています。将来的には元の職種に戻りたいという希望も持っています。

遠藤さん

その社員から今回の取材に際して、「入社当初から率直に意見を伝え、会社がその都度真摯に向き合い改善策を考えてくれたからこそ、会社への信頼が深まった」「自分のライフスタイルの変化に応じて話し合い、自分に合った仕事ができるのが夢工房の良さ」というコメントをいただいています。

竹林さん

その社員は会社の理念に共感し、強い意欲を持っていたので、私たちも彼女が力を発揮できる環境を提供するため、何度も話し合いを重ねました。そうして新しい働き方を実現していきました。夢工房の特徴は、一律の働き方を押し付けるのではなく、社員との対話を通じて実情に合わせた柔軟な対応ができることだと思います。

編集部

会社と社員の信頼関係があってこそ実現できる取り組みですね。多様な働き方を可能にする柔軟性が、様々なロールモデルを生み出しているのだと感じました。

採用・評価基準:「クレド」への共感を重視し、性別や年齢に捉われない人材登用

編集部

女性社員や女性管理職の多さを数字で示していただきましたが、これは夢工房さんが意図的に女性の採用や登用を進めた結果なのでしょうか。

竹林さん

いいえ、そうではありません。夢工房では現在、女性社員が活躍していますが、会社として女性を重点的に採用したり積極的に登用したりしているわけではありません。

会社としての価値観や評価軸に基づいて採用や評価を進めていった結果として、自然に女性社員や女性の管理職が増えていったというのが実際のところです。

編集部

夢工房さんが大切にされている価値観とはどのようなものですか?

竹林さん

私たちのミッションは、単に見栄えの良い「家」という「箱」を作るのではなく、そこに住まう人々の "笑顔の暮らし" を創造していくことです。

つまり、どんなに素敵な家ができ上がっても、お客様が住まいづくりを通して「幸せ」を感じられなければ意味がありません。「想い」が何よりも大切なんです。だからこそ、私たち夢工房の社員も「想い」や「考え方」をとても大切にしています。

夢工房には「クレド」という考え方のベースがあります。その内容は「礼儀・礼節」から始まり、「他者との関わり方」「自己との向き合い方」などについても記されています。

一見当たり前に思えることばかりですが、これらを愚直に実行し続けることは意外と難しいものです。そのため、評価軸としては性別や年齢、実績よりも「この人であれば、どのようなときも、どのようなお客様に対しても、クレドに基づく正しい判断軸で行動できる」という点を重視しています。

採用についても同様で、スキルや実績も重要ですが、考え方やプライベートの過ごし方も含めた人となりを深く見た上で、入社していただいています。

株式会社夢工房の若手育成:「人を信頼して任せる」文化が生む挑戦の機会

株式会社夢工房リノベーションプランナーの遠藤紅香さん
▲入社5年目の遠藤さんはアシスタントチーフとしても活躍中

編集部

夢工房さんでは女性社員の方だけでなく若手社員の方も多く活躍されていますね。

竹林さん

先ほどの話に通じますが、夢工房ではクレドを軸に評価しているため、社歴に関係なく「この人になら任せられる」と思えるような人、会社の理念やビジョンを理解して、よりよくしたいという想いのある人たちには、積極的に機会を作り、チャレンジしてもらっています。

社内でいろいろなプロジェクトを進めているので、そういった人たちにどんどん前に出て、活躍してほしいですね。

編集部

具体的に若手社員の方がプロジェクトを任されたエピソードなどがあれば教えてください。

遠藤さん

私は新卒入社して今年で5年目なのですが(取材は2023年9月)、リノベーションサービスのプランナーとして、1年目の頃からお客様のメイン担当として住まいづくりに携わってきました。失敗や挫折もありながらも、お客様から嬉しいお言葉をいただけたり、担当したお住まいがHPの施工事例として採用されたりと、自信になる出来事にも多く恵まれました。

会社全体に関わることとしては、3年目の頃から採用メンバーとして面接に同席させてもらったり、OJTを任せてもらったりしています。また最近では新しいショールームをオープンするプロジェクトにメインメンバーとして関わり、設計の方とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めました。

鈴木さん

先ほどの育休第一号社員からのコメントでもありましたが、会社として人を信頼して任せてくれるというところが徹底されていると感じます。

私自身、入社後1、2か月で会社の大きいプロジェクトに参画しました。正直なところ、入社後1、2か月では私がどのような人間なのか、どのようなことができるのかを会社として把握できていなかったと思います。それにもかかわらず信頼して仕事を任されたことがすごくモチベーションになりました。その信頼にきちんと応えたいと思いましたね。

竹林さん

若手社員のパワーを会社全体に活かしていってもらうための「アシスタントチーフミーティング」という新たな取り組みも実施しています。

これは、今回のインタビューに参加している遠藤・鈴木を含め、20~30代前半の社員を「アシスタントチーフ」という役職に任命し、ミーティングを行ってもらうものです。その中で出た意見やアイディアなどを踏まえて、社内でいろいろなことにチャレンジしていってもらえたらと思っています。

株式会社夢工房広報・マーケティング室の鈴木未以菜さん
▲入社間もなく大きなプロジェクトに参加された鈴木さん

編集部

若手社員の方であってもどんどん新しいことに挑戦できる環境があるということがわかりました。この挑戦を支える仕組みなどはあるのでしょうか。

遠藤さん

直属の上司との1on1ミーティングがあるので、そこで小さなことも含めていろいろなことを相談できています。またメンバーと一緒にプロジェクトを進めているため、基本的に一人で悩むということはありません。同年代のメンバーと進めるプロジェクトも多いので、思ったことはすぐに共有できています。

信頼関係に基づく自由と活発なコミュニケーション

編集部

夢工房さんが会社として、社員の方との信頼関係をとても大切にされているのが伝わってきました。

竹林さん

そうですね。それは働き方に関しても同じです。勤務時間の使い方も細かく規定せず、社員一人ひとりがオンオフをつけてベストパフォーマンスを発揮できることを尊重しています。社員を信頼しているからこそ、自由な雰囲気があるのだと考えています。

その結果、社員同士のコミュニケーションも自然に生まれています。社内はフリーアドレス制を採用しているので、その時々で隣り合わせたメンバー同士が仕事中に会話を交わす光景がよく見られます。

遠藤さん

私たちは「チーム夢工房」という言葉をクレドに掲げ、社内でもよく使っています。夢工房では文字通り、チームで家づくりを行っています。プロジェクトの中で様々なスタッフが関わり合うため、会社全体で活発にコミュニケーションを図りながら業務を進められていると実感しています。

「クレド」への共感がお客様との信頼関係構築に貢献

株式会社夢工房の打ち合わせ風景
▲夢工房さんのお客様を大切に思う気持ちが伝わる丁寧な打ち合わせ(公式サイトから引用)

編集部

夢工房さんのメンバーに共通する特徴があれば教えてください。

竹林さん

やはりクレド(企業理念)を大切にしていることです。明るい人や真面目な人など、性格はそれぞれ異なりますが、「お客様も一緒に働く仲間のことも、家族のように思ってほしい」という弊社代表取締役の高野の思いを理解し、他者に対する思いやりを持って日々活躍してくれています。

鈴木さん

お客様からのアンケートを見ても、特定のメンバーに限らず「本当に親身になって寄り添ってくれる姿勢が信頼できる」という言葉をたくさんいただいています。お客様を家族のように大切にし、良質な住まいをつくりたいという思いが伝わっているのだと感じます。

株式会社夢工房が求める人材:性別に関わらず、顧客と同僚を家族のように大切にできる人

株式会社夢工房執行役員・人事・経理担当・お客様サポートの竹林麻理子さん
▲夢工房にフィットするのは「お客様や共に働く仲間を家族のように考える人」だと話す竹林さん

編集部

最後に、この記事を読んで夢工房さんに興味を持った方へのメッセージをお願いします。

竹林さん

夢工房では多くの女性が活躍していますが、性別にかかわらず、クレドを軸にお客様や共に働く仲間を家族のように考え、自ら成長していく意欲のある方たちとお仕事をしていきたいと考えています。

夢工房には「良い製品」を「良い考え方」で提供できる環境があります。ご興味を持っていただけた方は、ぜひご連絡ください。お待ちしております。

編集部

大切な考え方であるクレドが全社に浸透しているからこそ、お客様や社員の方との信頼関係が築かれているのだと感じました。その信頼が、社員の方のモチベーションや「夢工房で働き続けたい」という思いにつながっているのですね。

本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。

■取材協力
株式会社夢工房:https://www.marutaka-c.com/
採用ページ:https://www.marutaka-c.com/corporate/recruit/