注目の成長企業の働き方や、先進的な取り組みを紹介するこの企画。今回はオフィス移転やオフィス内装、オフィス家具販売など、法人企業のワークプレイスに関する総合的なコンサルティングを行う47(よんなな)ホールディングス株式会社にインタビューを行いました。
47ホールディングス株式会社は、「ワークプレイスで、ゆたかな未来を」を理念に、働く場所や環境などの質の向上に取り組む、ワークプレイスの総合コンサルティング企業です。4つのグループ会社でそれぞれオフィス仲介・オフィス内装・オフィス家具販売事業を展開しており、よりよいワークプレイスの構築に向けたサポートをワンストップで提供しています。
会社名 | 47ホールディングス株式会社 |
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住所 | 東京都渋谷区広尾1-13-1 フジキカイ広尾ビル6階・7階 |
事業内容 | ・賃貸オフィス仲介 ・オフィス内装のデザイン ・オフィス家具のEC販売 |
設立 | 2002年11月11日 |
公式ページ | https://47co.jp/ |
47ホールディングス株式会社はお客様の要望に応える形で成長を続けており、それに合わせて札幌支店や大阪支店の設置、東京本社におけるオフィス拡張など、会社規模も大きく拡大しています。
今回は47ホールディングス株式会社の成長を支えるカルチャーや、若手活躍を支える充実の学習機会、多様なコミュニケーションを生む取り組みなどについてお話を伺いました。
人が介在して価値提供をする「ワークプレイスの総合コンサルティング企業」
▲「オフィス移転」「オフィス家具」「オフィス内装」から総合的にワークプレイスの構築を支援
編集部
まずは、47ホールディングスさんの事業内容について簡単に教えていただけますでしょうか。
加藤さん
47ホールディングスは、ワークプレイス、つまり働く環境という切り口から主に3つの事業を展開しています。1つ目はオフィス仲介事業、2つ目はオフィス内装事業、3つ目はオフィス家具の販売事業です。
この3つの事業に共通しているのは、人が介在して価値提供をするというビジネスモデルであることです。集客自体はwebで行いますが、その後はweb上でのやりとりで完結するのではなく、お客様一人ひとりにスタッフがつき、お客様のご要望や相談に寄り添いながら二人三脚でサポートしていく形を取っています。
編集部
47ホールディングスさんが「ワークプレイスの総合コンサルティング企業」と称されているのも、「人が介在して価値提供する」ことを事業の核とされているからなんですね。
「お客様の思いに応えたい」という姿勢が成長のベース
▲事業拡大に合わせて従業員数も大きく増加している47ホールディングスさん
編集部
47ホールディングスさんは前身となる「東京オフィスコンサルティング」の2002年の設立以来、順調に成長を続けられているそうですね。成長を示す具体的な数字などがあれば教えていただけますか?
加藤さん
売上高は、基本的にはずっと右肩上がりで推移しています。前10年と比較すると10倍以上の成長を、ここ数年ずっと続けているという状況です。
事業規模の拡大に合わせて採用も強化しており、現在(2023年4月時点)では全社で180名ほどのスタッフがおります。スタッフ数は5年前と比較すると2倍以上に増えていますね。
編集部
売上の拡大とともに、会社規模も拡大し続けているのですね。ここまで成長できた要因はどこにあるとお考えでしょうか。
加藤さん
まず売上高が成長している背景には、事業ドメインが増えたことがあります。先ほど3つの事業を展開していると説明しましたが、創業当初に手掛けていたのはオフィス仲介事業のみでした。そこから派生していくような形で、オフィス内装業と家具の通販業を立ち上げていったのです。
新たな事業の立ち上げは、「お客様の要望にお応えしたい」という思いからきています。というのも、物件の契約だけですとどうしても「箱だけ用意して終わり」という感じがあり、ワークプレイス構築のすべてに関わることができないと感じていました。
箱を準備するだけでなく、その中身である内装を手掛けたり、オフィス家具のご要望があるのであればそこもお手伝いしたりと、より良いワークスペース構築のためにお客様を総合的にサポートしたいという思いから、事業の数が増えていったという経緯があります。
今ではたくさんのお客様に、複数のサービスをご利用いただいております。また、移転をお手伝いしたお客様から次の移転についてもお願いされたり、従業員が増えてきて家具が足りなくなってきたお客様から久しぶりのご連絡があったりと、リピートのお客様も多くなっています。
そういう意味では、お客様が本当に求めているサービスを弊社が提供できているのかなと思っています。お客様のご要望にお応えしたいという姿勢が、信頼につながっているのではないでしょうか。
編集部
47ホールディングスさんの成長の背景に、お客様をサポートしたいという強い思いがあることが良く分かりました。
若手社員の活躍を生む充実の研修制度
編集部
47ホールディングスさんでは、未経験で入社された若手社員の方も多く活躍されていらっしゃると思います。社員の成長を支える研修体制にはどのようなものがあるのでしょうか?
加藤さん
弊社では入社後1日から2日かけて管理部研修を行っています。この研修では、就業規則や社内ツール、また会社の歴史などについて理解していただくことを目的として実施しています。その後は配属先でのOJTスタイルでの研修を行います。
仲介営業の研修を例に取ると、まずはお客様から反響がどのように来ているのかというそもそもの仕組みを理解してもらうための研修を行います。入り口部分から理解してもらった上で、先輩社員の内見に同行し、先輩社員とお客様とのコミュニケーションの様子を学ぶというOJTスタイルの研修を1か月程行います。2か月目くらいのタイミングでロールプレイングを行い、それに合格したら自身で物件提案や内見対応ができる、というような流れになっています。
自身でお客様対応をするようになっても、「新人」という枠組みの間は基本的に内見やお客様対応にはマネージャーが同行し、手厚いフォローを行います。わからないことはマネージャーに聞きながらしっかりと業務のやり方を覚えてもらい、その後に独り立ちしていってもらう、という形ですね。
編集部
全体の業務フローを理解した上で、独り立ちするまでの段階的なフォロー体制があるんですね。
小さなチームだからこそできる手厚いフォローアップ
編集部
47ホールディングスさんはチーム単位で動いているそうですが、大体1チーム当たりどのくらいの人数でやっていらっしゃるのでしょうか?
加藤さん
1チーム当たり3人から4人くらいの構成で、その内1人がマネージャーとなっています。
編集部
そうなんですね。割と少人数でのチーム編成だと思うのですが、少人数ならではのメリットはありますか?
加藤さん
“あるある”な課題ですが、新人のときには先輩に聞かなければ分からないことが多いにも関わらず、先輩が忙しそうにしているから聞けないということがありますよね。その課題を、小さな組織をたくさん作り、マネージャーが管理する人数を少なくすることで解消しています。
プレイングマネージャーである人でも、見る人数が少ないために手厚いフォローができるようになっていますね。
成長企業ならではの「アップデートしていく」研修。業務時間外学習もサポート
編集部
47ホールディングスさんはかなり社員の学習サポートに力を入れていらっしゃるとお聞きしました。今ご説明いただいた新人研修の他にも、普段からいろいろな研修をされているのでしょうか?
加藤さん
まさに成長企業ならではの特徴かもしれませんが、「この研修をマストでやっていこう」というよりは、今必要なことに対して必要な研修をしている段階ですね。定常化する研修とスポット的な研修を試行錯誤しながら見定めていけたらなと思っています。
編集部
その都度ブラッシュアップしながら新しい施策を打っていらっしゃるんですね。その中でも、特に若手社員の方の成長につながるような学習機会はありますか?
加藤さん
業務時間を使った研修だけでなく、業務時間外におけるメンバーの主体的な学びもサポートしています。これは若手社員や未経験の社員の活躍にもつながる、47ホールディングスならではの特徴かもしれませんね。
具体的に言うと、営業のスキル向上に直結するものから、考え方の基礎をなすものまで、さまざまな「学びのツール」を会社から提供しています。半年かけてそれらのツールを網羅しながら学習していけるものとなっています。さらに月1回、そのツールで学んでいるメンバーが集まり、ブレストしながら学習を深めていけるような機会も、会社として用意しています。
編集部
社内研修だけでなく、主体的な学びもしっかりとサポートしてもらえるんですね。未経験の方であっても成長できる環境があることが良く分かりました。
目標をしっかり共有する面談が、モチベーション維持のカギ
編集部
47ホールディングスさんでは、研修などの学習機会の提供の他に、若手社員の方の活躍をサポートする仕組みはありますか?
加藤さん
毎月の目標面談と、1on1ミーティングの2軸で、しっかりとメンバーとコミュニケーションを取りながら目標を共有しています。
目標が明確でないまま仕事をしていると、「何のためにやっているのか」を見失ってしまうことも少なからずあると思います。面談で会話しながら、個人と会社で目標をしっかり共有することで、モチベーションを保ちながら働けるようにしています。
編集部
しっかりコミュニケーションを取ることで、本人の活躍の希望と会社の方向性のズレも防げますね。活躍の意欲がある人がより活躍しやすくなることにもつながるなと感じました。
自然発生的なコミュニケーションを生む仕掛けが、社内のカルチャー・雰囲気を作っている
▲2022年11月に増床した東京オフィス
編集部
47ホールディングスさんのカルチャーについてもお聞きします。会社全体としてはどのような雰囲気があるのでしょうか。
加藤さん
とてもコミュニケーションが取りやすい雰囲気があるのが特徴です。リモートワークも多いのですが、Slackを用いたコミュニケーションも盛んですし、オンラインミーティングもフェイストゥフェイスのミーティングも順次開催しています。営業に限って言うと、チームミーティングもかなり頻繁に行われていますね。
また、47ホールディングスは全社グループで4社あるため、部署内だけでなく業務が違うメンバー同士でどうコミュニケーションを生み出すかということに関しては、ハード面・ソフト面でさまざまな施策を展開しています。
例えば「よんななおみや」という、全国各地のお土産・グルメを選び、それを全社員に配るという取り組みを行っています。それによって「今月のあれ美味しかったよね」などの、ちょっとした業務外のコミュニケーションが生まれています。
またワークプレイスの事業をしているだけに自社のワークスペースにも力を入れており、自然とコミュニケーションが生まれるような仕掛けづくりをしています。その1つに、新しく増床したフロアに設置した「47Bar」というバーカウンターがあります。そこでお酒が飲めることで、自然と人が集まってくるようなスペースになっていますね。
▲自然と人が集まる「47Bar」(公式noteから引用)
編集部
「47Bar」のお写真も拝見しましたが、社員の方が気軽にコミュニケーションを取ることができる素敵な場所だなと感じました!こちらは皆さん曜日などを決めて集まっているのでしょうか?
加藤さん
いえ、特に曜日などは決めず、平日は仕事が終わった人から飲み始めている感じですね。最近ですと3人くらいが飲んでいるところに私が通りがかって、私はまだ仕事中だったのですが「終わったら来てくださいね!」と声をかけられたり、といったこともありましたね。
「何曜日の何時から開催」という厳密なルールを作らなくても、大枠のルールを決めておくだけで、皆さんそれぞれが自立して常識を持って動いてくれます。これはメンバーのスキルの高さ故かなと思います。
また、47ホールディングスではフリーアドレスを採用しているのですが、これも「2日間同じ席に座らない」というルールのみの設定でも、皆さんそのルールの中できちんと運用してくれています。メンバーが意識高く取り組んでくれるからこそ、コミュニケーションのための仕組みがうまく回っているなと感じますね。
編集部
素晴らしいですね!その他にコミュニケーションを促進する取り組みなどはありますでしょうか。
加藤さん
47ホールディングスには部署に関係なく、やりたい人が有志で手を挙げて参加できるプロジェクトが結構あるので、そのプロジェクトを通じて新しいつながりが生まれたりもしています。それは47ホールディングスならではの特徴かもしれないですね。
また、47ホールディングスでは「名刺キャンペーン」というのも行っています。新しく入社された方に対して、既存の従業員の皆が名刺を持って挨拶に回るというもので、それによって入社当初からいろいろな方とコミュニケーションを取れるようにしています。
あとは入社予定の方にご自身の写真とプロフィールをいただき、従業員に展開しておくんですよ。それを事前に皆が見ておくことで、いざ入社当日になっても「初めまして」というよりも「ようこそ!」という雰囲気になりますね。
編集部
確かに、入社当初からウェルカムな雰囲気だったりコミュニケーションを取る機会があると、会社に早く馴染むことにもつながりますよね。
営業会社に珍しい「個でなくチームで動く」ということを大切にしている
編集部
今お話いただいたように、47ホールディングスさんが密なコミュニケーションを大切にされている理由はどんなところにあるのでしょうか。
加藤さん
47ホールディングスが「チームを大切にしている会社」だということが大きな理由ですね。47ホールディングスは所謂“営業会社”なのですが、一般的な営業会社が個への評価に比重を置いているのに対し、個だけではなくチームも大切にしているというのが、47ホールディングスの他にない魅力でもあると思っています。
例えばスケジュールの都合で自分のお客様に対応できない場合は、47ホールディングスではお客様にリスケをお願いするのではなく、チーム、あるいは部署内のメンバーがフォローするようにしています。これは営業会社では結構珍しいことなんです。
編集部
個を評価する会社様の場合は、「営業数字を取られる」となってしまいますよね。
加藤さん
そうなんです。47ホールディングスではそういうところがないのがポイントです。営業だけでなく、他の部署でも相互のサポート体制があるのは同じですね。お客様のために、チーム全体で業務が回るような動きをしているのが特徴だと思います。
あと仲介営業の場合は「共有会」を実施して、成功事例や失敗事例、お客様からの声を共有しています。自分の経験を自分だけの成功につなげるのではなく、部署、ひいては会社全体の成長につなげるための取り組みです。
もちろん営業として個人の目標数字を持っているので、競争意識も持っているとは思います。一方で、協力体制を取りながら切磋琢磨して、お客様の課題解決をしていくスタイルが出来上がっていますね。
まずは個の目標に向けて挑戦し、チームから学びを得て、再び目標に挑戦する。この繰り返しを行うことで、個々の営業成績が向上し、結果として自己成長にも繋がります。個の評価のためにも、チームは大事である、ということですね。
編集部
47ホールディングスさんがチームでの動きを大切にされているのは、どのような理由からなのでしょうか。
加藤さん
本質はやはり「お客様のため」ということです。例えば何か問題やミスが発生したとして、それで困るのはお客様ですよね。個人に責任を負わせることでお客様の困りごとを解消できないのであれば、それをチームでカバーしていくのは当然のことだと思います。チームで動くことで、お客様の困りごとを解消するための柔軟な体制となるようにしています。
お客様のために努力できる、誠実なメンバーが集う
編集部
47ホールディングスさんで働く社員さんに共通する特徴などがあれば教えてください。
加藤さん
「嘘をつかない」「誠実でいる」という、人として絶対に守りたい部分を、当たり前のようにできているメンバーが多いと思います。
最初の方にもお伝えした通り、弊社はお客様の悩みに寄り添い、希望を叶えるために事業を拡大していったからこそ成長してきました。だからこそ、売上第一ではなく、「お客様のために努力する」姿勢を持つメンバーが多いことはありがたい環境だなと感じています。
編集部
誠実な方が多いというのは、「人が介在して価値提供をする」という47ホールディングスさんならではの特徴ですね。
求める人材は「主体的に行動する」「変化を楽しむ」人
編集部
これまでお話いただいたことと重なる部分もあるかもしれませんが、改めて47ホールディングスさんが求める人材像について教えてください。
加藤さん
弊社がバリューとして掲げる「いつも誰かのために」「至誠を貫く」「主体的に行動する」「変化を楽しむ」の4つはどれもとても大切ですが、特に中途採用の方には「主体的に行動する」「変化を楽しむ」という部分が求められると思っています。
逆に言うと、「自己成長」よりも「安定した働き方」を重視する方は弊社にはマッチしづらいかもしれません。特に営業職の場合は、もちろん「お客様のために」が第一ではありますが、やはり目標数字の達成のためにどれだけ行動できるかも重要になります。
47ホールディングスには挑戦できる環境が整っています。挑戦したことで発生する波には良いものも悪いものもあると思いますが、それを楽しみながら自己成長につなげていける人が、47ホールディングスで活躍できると思います。
▲47ホールディングスさんの掲げる4つのバリュー(採用サイトから引用)
「やってやるぞ」という気概のある人と一緒に会社も成長していきたい
編集部
最後に、47ホールディングスさんに興味を持った求職者の方にメッセージをお願いします。
加藤さん
47ホールディングスには活躍したい人が活躍できる環境があります。「やってやるぞ」という気概のある方に入っていただきたいですし、そういった方が評価される会社であり続けたいと考えています。
会社とともに成長していける方をお待ちしております。興味を持たれた方は、お気軽にお問い合わせください。
編集部
47ホールディングスさんには、意欲のある方が確実に自分を成長させられる環境があると感じました。本日はお時間をいただきありがとうございました!
■取材協力
47ホールディングス株式会社:https://47co.jp/
採用ページ:https://47co.jp/recruit