受発注の現場も、メンバーの働き方も。CO-NECTは常にアップデートし続ける

新しい働き方を取り入れている企業の皆様にお話を伺うこの企画。今回は、非効率な手法が残っている受発注の現場を変えるべく、誰でもわかりやすく使用できるシステムを開発している「CO-NECT株式会社」(読み:コネクトカブシキガイシャ)を取材させていただきました。

CO-NECT株式会社とは

CO-NECT株式会社のメイン事業は、自社で開発・運営しているBtoB受発注システム「CO-NECT(コネクト)」です。CO-NECTを使えば、電話やFAXなどアナログな手段で実施していた受発注業務をデジタルに置き換えられるため、受注側・発注側の両方にとって作業が楽になるなど大きなメリットがあります。

「やさしいテクノロジーで社会をアップデートする」という企業理念を持つCO-NECT株式会社は、「商品を発注する」「注文を受ける」というまさにビジネスの基本となる領域において、誰でも使えるような設計思想と高い技術力で新しいスタンダードを創り出そうとしています。

会社名 CO-NECT株式会社
住所 東京都千代田区神田錦町二丁目2番地1 KANDASQUARE 10F Wework内
事業内容 BtoB受発注システム「CO-NECT」の開発・運営
BAR&ウイスキー好き向けアプリ・メディア「HIDEOUT CLUB」の開発・運営
設立 2015年6月12日
公式ページ https://conct.co.jp/
サービスページ https://biz.conct.jp/

そんなCO-NECT株式会社のメンバーの特徴や働き方、そして採用時に重視するポイントなどについて、代表取締役である田口さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
CO-NECT株式会社の代表取締役である田口雄介さん

CO-NECT株式会社
代表取締役

田口雄介さん

日本の受発注を変えるシステム「CO-NECT」を展開

CO-NECT株式会社が開発・運営するシステム「CO-NECT」のイメージ
▲メイン事業はBtoBの受発注システム「CO-NECT」(公式サイトより引用)

編集部

最初に、御社の名前を冠しているメイン事業「CO-NECT」について教えてください。

田口さん

CO-NECTはBtoBの受発注システムで、スマホやPCを使ってかんたんに操作していただけるのが特徴です。手書きでの発注書の作成や電話対応などの手間が省けるので時間の削減になりますし、受注FAXの文字の読み間違いなど、ありがちなミスをなくすこともできます。

私どもが開発時にこだわったポイントは「とにかくわかりやすくすること」ですね。業種や規模を問わずいろいろな方にお使いいただくため、例えるならシニア向けのスマートフォンのように、直感的に使えるUI/UXデザインにしています。

おかげさまで現時点で25,000社以上の企業に導入していただいており、継続率も99%と「使い続ける価値がある」と評価していただいていると思います。クライアントからの意見や要望もnotionですぐに共有できる仕組みにしていて、日々改善を続けています。

編集部

CO-NECTを開発したきっかけは何だったのでしょうか?

田口さん

弊社は「HIDEOUT CLUB」というウイスキー愛好家向けアプリも運営しているのですが、その絡みでバーの経営者が発注作業で困っている現場を見たことがきっかけです。商品の注文時に、発注書を毎回手書きでFAXしていて、非常に面倒くさいとおっしゃっていたんですね。

そこで原型となる発注サービスをリリースしたところ非常に好評だったので、受注側であるメーカーや卸業者の管理も楽になるよう機能を広げ、受発注のプラットフォームであるCO-NECTが徐々にできてきたという経緯です。現在は、飲食や小売のみならず医療・建築・アパレルなど幅広い業種の皆様にご利用いただいています。

実は、日本全体で見ると今も約7割の企業が電話・FAXなどのアナログな手段で受発注をおこなっているんです。この状況を改善するために受発注のスタンダードとなるシステムを創り、社会全体の生産性を上げることが、CO-NECTのミッションだと考えています。

編集部

公式サイトの導入事例を拝見したところ、各業種の方々から本当に多くの喜びの声が届いていますね。受発注の担当者でない限り普段意識することは少ないかと思うのですが、全国の企業がこんなに不便を感じていらっしゃったことに驚きました。

「CO-NECT」というシステムを広め、あらゆる企業や店舗でおこなわれている「受注・発注」の分野においてDXを推進することで、社会全体の課題を解決されようとしているんですね。

CO-NECTの導入事例一覧:https://biz.conct.jp/supplier/lp/case/

メンバーに共通するのは「やさしいテクノロジー」への共感

CO-NECT株式会社の代表取締役である田口雄介さん

編集部

CO-NECTさんのメンバーには、どんなタイプの方が多いですか?

田口さん

ホスピタリティがあるというか、率直に「ウチは親切な人間が多いな」とは日々感じていますね。たとえば自分の業務とは関係のないタスクであっても、組織にとってプラスになると思ったら自発的に動いてくれることもよくあります。

みんなバックグラウンドはさまざまで、私や共同創業者の川崎(取締役CTOの川崎文洋さん)のようにITベンチャー系の出身もいますし、東証プライムに上場している大企業から参画してくれたメンバーもいます。

全員に共通しているのは、「やさしいテクノロジーで社会をアップデートする」という弊社の理念に共感してくれていることですね。受発注システムは年代・業種問わずユーザーの対象が幅広いので、誰でも扱える「やさしい」プロダクトを作って、社会課題を解決することにおもしろさを感じてくれているんだと思います。

編集部

なるほど。どんなユーザーにも利用してもらえるよう、システムやデザインの細かい点に配慮しながらサービスを続けていけるのは、人の気持ちが想像できるホスピタリティのあるメンバーが多いからかもしれないですね。

大事にする4つのバリュー「巧速」「進化」「公正」「自律」

編集部

働く上で、社内で共有している行動指針のようなものはありますか?

田口さん

弊社が定めているバリューがそれに該当しますね。このバリューは2022年の6月にアップデートしたもので、内容は「巧速」「進化」「公正」「自律」の4つです。

CO-NECT株式会社のバリュー「巧速」「進化」「公正」「自律」
▲CO-NECTさんの4つのバリュー(公式サイトより引用)

田口さん

バリューは組織としての価値観を示すものであり、各メンバーが仕事を進めていく上での判断基準にもなるものです。スピード感を大事にしつつ質を保つことや、業務上の仕組みをアップデートし続けること、自律自走ができるプロとして結果にこだわることなど、全員が意識して仕事に取り組んでくれています。

また、バリューを定めた経緯等についてはWantedlyのストーリーでもお話ししているので、そちらもご覧いただければと思います。

CO-NECTさんのバリューの詳細はこちら:https://www.wantedly.com/companies/conct/post_articles/438613

編集部

このバリューで示されているような、働く上で目指すべき姿がしっかりと定まっていれば「何を大事にしている会社なのか」がすぐにわかるので、採用時のミスマッチを防ぐことができそうですね。また、新しくジョインされたメンバーにとっても、仕事の進め方に迷ったときの方針が示されているのはすごく助かると思います。

一番パフォーマンスが出せる働き方にアップデートする

CO-NECT株式会社のオフィスが入っているKANDASQUARE

編集部

現在の皆さんの働き方について、お教えいただければと思います。

田口さん

実は、CO-NECTは働き方に関する制度面を整備している途中なんです。少し前までは、基本的に出社とリモートのハイブリッド型にしていて、週1回の部署ミーティングや月1回の全社ミーティングで出社する機会を設けていたのですが、現時点ではそれもストップしています。

なので後々変更する可能性はあるのですが、今のところは10時から16時をコアタイムとしたフレックス制で、出社に関しては自由にしています。リモートワークがもはや当たり前になっているので、ひとつの場所に集まって仕事をするという前提から考え直している状況ですね。

現在のメンバーには長野県や香川県、またイギリスからフルリモートで勤務している人もいるので、そもそも地理的に出社が難しいケースもあります。いわば「分散型組織」として、すべてのメンバーに対応したルールにするため、現在いろいろと検討しています。

編集部

そうなんですね。これから新しい働き方のルールを作っていく上で、大切にしていることはなんでしょうか。

田口さん

一番パフォーマンスを出せる働き方を選んでもらうことですね。以前までは、出社して対面で仕事をする機会があるほうがパフォーマンスが上がると考えていました。でもよく考えると、フルリモートのメンバーが能力を発揮できていないかというと、そんなことはないんです。

オフィスでも自宅でも、仕事のパフォーマンスとはそれほど関係しないんじゃないかと感じたので、働く場所を会社側が強制的に決めるのではなく、個人の裁量に任せようということですね。

もちろん、直接会ってディスカッションがしたければ出社をしてもいいわけです。先ほど分散型組織という言葉を使いましたが、これは別に必ずリモートにするというわけではなく、そのほうが仕事が捗るのであれば毎日出社しても問題ありません。

編集部

出社して対面で仕事をすることにこだわるわけでもなく、絶対にフルリモートにしないといけないわけでもないと。細かい制度面はこれからだと思いますが、その都度パフォーマンスが出せる環境を選べるというのは、多くの方にとって魅力的に映ると思います!

メンバー間のコミュニケーションを生み出す表彰制度あり

編集部

現在はオンラインが中心かと思いますが、メンバー間のコミュニケーションはどうされているでしょうか。

田口さん

ツールとしては、Slackを使ったテキストコミュニケーションをベースに、Google MeetやZoomを使ったWebミーティングも頻繁におこなっています。

常に「進化」するというのは弊社のバリューのひとつですが、コミュニケーションに関してもいろいろとトライできる環境です。たとえばエンジニアの発信で、Slack上に新しいチャンネルを作って他部署とラフにやり取りができるようになりましたし、効果が期待できる提案はどんどん取り入れるようにしています。

編集部

日常のやり取りではなく、イベント的に交流を促すような仕組みはありますか?

田口さん

CO-NECTには「バリュー大賞」という表彰制度があるのですが、これはコミュニケーションを生み出すきっかけのひとつになっていますね。月初めに「先月、最もバリューを体現したと思う人は誰だと思いますか」という投票をおこなって、得票数が多い人がMVPとなります。

あとは、状況にもよりますが歓迎会や懇親会などのイベントも不定期で開催しているので、出社が可能なメンバーについては、対面で顔を合わせるタイミングも設定しています。

編集部

ありがとうございます。コミュニケーション面に関しても、「進化」というバリューを体現するように、これからいろいろな仕組みができていきそうですね。

バリューに共感し、自発的に動ける人を募集中

CO-NECT株式会社の代表取締役である田口雄介さん

編集部

最後に、採用についてお話を伺えればと思います。応募者と面談をするときなどに、気をつけて見ているポイントはあるでしょうか?

田口さん

まずは、我々が掲げている4つのバリュー「巧速」「進化」「公正」「自律」についてしっかりと説明させていただいた上で、そこに共感していただけるかという点はすごく重要かなと思っています。

4つのバリューはどれも重要ですが、「自律して働けるかどうか」というのは特にチェックするポイントです。やはりリモートで働くことが多いと思いますので、指示を待つだけではなく自発的に業務を進める必要がありますから。

あとは、その方のマインドも見るようにしていますね。過去の経歴や実績などスキルベースで話せる部分も当然大事ではあるのですが、実際そのときにどういうマインドで仕事をされてきたのかについて、会話をしていく中で意識して話していただいています。

編集部

バリューを非常に大事にしているCO-NECTさんだからこそ、新しく入ってくるメンバーに対してもその点でのマッチングを求めているんですね。基本的な価値観が同じであれば、会社側も応募者側も満足できる結果につながりそうです。

田口さんからのメッセージ

編集部

最後に、この記事をお読みになっている方にメッセージをお願いいたします。

田口さん

私たちCO-NECTは、受発注の現場で課題を抱えている企業、そしてそこで働く方々のためにシステムを開発し、社会をアップデートすることを目的にしています。アップデートするのは私たち自身も例外ではなく、これから分散型組織としての働き方を定めていく段階なんです。

そこで必要になるのは、プロフェッショナルなメンタリティを持っている人材です。成果を出すためにやるべきことをやりきれるかどうかが重要になると思っているので、そのために充実して働くことができる環境を会社としてどう用意するか、そして文化としてどう根付かせるかを現在検討しています。

企業規模としても、仕組みとしてもこれからどんどん変わっていくフェーズなので、これから入社いただく方は組織を一緒に作り上げていく経験ができるのではないかと思います。そこに面白さを感じていただける方は、ぜひご連絡いただければと思います。

編集部

考えてみれば、日本のあらゆる会社や、普段通っているお店のすべてが受発注をおこなっています。CO-NECTさんはその現場で今も続いている旧来のシステムを改善していくことで、社会全体を良くしようとされているんですね。

そんなCO-NECTさんの仲間の一員になれば、「仕事がラクになった」というクライアントの喜ぶ姿を目の当たりにすることができそうですし、仕組みを整えて組織が成長していく過程を体験していくことができそうですね。

本日はありがとうございました!

■取材協力
CO-NECT株式会社:https://conct.co.jp/
受発注システムCO-NECT:https://biz.conct.jp/
採用ページ:https://conct.notion.site/CO-NECT-c84923ef886e4b53bdb346b193201911