ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、ムスベル株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
全国40箇所以上の店舗に結婚相談所を展開するムスベル。2021年1月に結婚相談所大手の「ファイン・ブライダル」と「Kizuna」、「エンクル」が統合して誕生したという経緯があり、会員数(※1)が業界最大級(※2)であるほか、プロの仲人によるサポートで多くの会員様を成婚に導いています。
(※1)2023年9月時点の日本ブライダル連盟、全国結婚相談所連盟、TMSのwebサイト掲載会員数合計(地域によって例外あり)
(※2)日本結婚相手紹介サービス協議会(JMIC) 加盟の結婚相談所の加盟連盟を含む会員数と比較(非公開業者除く)
同社の特徴は、仲人アポインター・仲人カウンセラー・仲人アドバイザーの3職種がチームを組んで会員様の成婚をトータルでサポートする点です。仲人アドバイザー1人あたりの担当会員数(※3)を約65人と少なく抑えることで、親身な対応を実現しています。また、女性が多い環境の中、育児との両立などライフステージに応じた柔軟な働き方に対応している点も魅力です。
(※3)2025年4月時点での仲人1人あたりの担当活動会員数
今回は、ムスベル株式会社が運営する「結婚相談所ムスベル」での働き方や女性のキャリア事例について、本社人事担当の高橋さん、松本店店長の八田さん、松本店勤務の佐藤さんにお話を聞かせていただきました。
ムスベルの店舗勤務:3職種でチームを組み成婚をサポート
▲ムスベル株式会社が運営するブライダルジュエリーブランド“ペ・シュエット”の指輪
編集部
結婚相談所を展開されているムスベルへの転職を検討している方に向けて、詳しい情報をお聞きできればと思います。職種としてはどのような区分があるのでしょうか?
高橋さん
ムスベルの職場は本社スタッフと店舗スタッフに分かれており、今回特にご紹介したいのは、店舗スタッフとして勤務する「仲人アポインター」「仲人カウンセラー」「仲人アドバイザー」の3つの職種です。
この3職種はそれぞれ異なる役割を持っています。まず仲人アポインターは電話にて婚活に関するお悩みをお聞きし、相談所に来店されるきっかけを作ります。仲人カウンセラーは来店されたお客様により詳しくヒアリングした上で、相手の立場に寄り添った提案を行うことでご入会をしていただき、本格的な婚活のスタートに向けて背中を押すポジションです。
そして、私たちの強みといえるのが仲人アドバイザーという職種です。一般的に「仲人」と聞いて想像するお仕事かもしれません。私たちはウェブサイトにも「本物の仲人がいる結婚相談所」というキャッチコピーを掲げているとおり、会員様には必ず担当として仲人アドバイザーが付き、マッチする方とのお見合い設定からプロポーズ、顔合わせ後のアドバイスまで、ご成婚に向けてトータルで支援しています。
編集部
働くうえでの魅力はどんな点でしょうか?
高橋さん
まず、スタッフ間で密に連携していることが挙げられます。
全国40箇所を超える店舗では紹介した3職種の社員が在籍しているのですが、仲人アポインターがお聞きした内容を仲人カウンセラーにしっかり伝え、ご入会後もその情報は一気通貫で仲人アドバイザーに共有されているというようにチームで会員様の婚活の成功に向けて動いています。3つのそれぞれの職種のスタッフ全員でプロの「仲人」として従事しています。
そして、もう一つの魅力は、会員様お一人お一人に割く時間が多い点です。結婚相談所の中には、仲人1人が会員200人を受け持つようなケースがあるとお聞きしますが、ムスベルでは平均すると65人(※)なんです。それだけ、親身かつ丁寧に対応していけます。
(※)2025年4月時点での仲人1人あたりの担当活動会員数
近年は業界においてAIによるマッチングを導入するなど効率化を図る事例が見られますが、私どもを含めその根底にあるのは会員様の成婚を願う気持ちです。
結婚したいという気持ちはあっても行動に移せない、もしくは成婚につながらないという方に対してサポートさせていただき、結果として幸せにつながったときはとても嬉しいです。加えて、社会的に未婚・晩婚化が進んでいる中、ムスベルのサービスが社会貢献につながるという働きがいも感じています。
八田さんの声:転職やダイエットまでアドバイスして成婚につなげたケースも!
▲松本店の八田店長(左)と佐藤さん(右)
編集部
それでは、実際に店舗で働く八田さんにお話を伺います。お仕事の中で印象に残っているエピソードをお教えいただけますか?
八田さん
ある男性会員様の成婚をお手伝いさせていただいた事例が印象に残っています。
私は現在店長を務めていますが、仲人カウンセラーとしても長年の経験を持っています。その中で、とある男性会員様およびお母様とお話しさせていただいたんです。会員様は、当時の勤務環境に加えて恰幅の良い体型もあり、結婚をあまり現実的に考えておらず、親御様が心配されていたという背景がありました。
その後、不安な点をお聞きした上でご入会に至り、仲人アドバイザーと連携した後、お母様にもご協力いただいてダイエットを始めることになりました。また、お忙しい中、転職活動も並行して実施されていました。
ムスベルでの活動を通して信頼関係を築いていく中で、アドバイスを聞き入れていただき、数年かけてダイエットも転職も成功させたんです。それが自信となったのか、自然に女性にアプローチできるようになり、ついに成婚されました。
トータルで3年間程度の道のりだったので、最終的には親御様より涙を浮かべながらお礼のお言葉をいただきました。スタッフ一同胸を打たれ、また改めてムスベルでの仕事のやりがいを感じました。
編集部
条件に合う方のご紹介だけでなく、そこまで親身になって長期的にお世話していくことに驚きました。ちなみに、ご本人様でなく親御様からサービスを提供していくケースも多いのでしょうか?
八田さん
地域によって割合は異なるものの、まずは親御様へのお電話がきっかけで会員様ご本人に入会いただくことは結構多いですね。都心の店舗だと比較的会員様ご本人のお問合せがきっかけでの入会というケースがよく見られ、松本店は親御様経由というケースが目立ちます。ご家族全体をサポートして喜んでいただけることは、当社の特徴でもあります。
佐藤さんの声:親御様からのお礼の言葉がやりがいに
編集部
八田さんと同じく、松本店で勤務する佐藤さんにもお聞きします。ムスベルで働いていて感じるのはどんなことでしょうか。
佐藤さん
仲人アポインターの仕事をしていて、会員様ご本人、そしてご家庭全体の事情に踏み込む責任感は強く持っています。お話を伺っていると、皆様当然ながら本当にいろいろな人生を過ごされてきて、いろんな想いがあるんです。八田の話にもあったように、そこには多くの場合、親御様の強い願いもあります。
だからこそ、こちらもできる限り寄り添って話を聞き、少しでもお役に立ちたいと思って仕事に臨むようにしていますね。
編集部
具体的なエピソードもぜひお教えいただけますか?
佐藤さん
記憶に残っているのは、あるご家庭に架電した際に、いきなりお母様が「結婚相談所は信じられない。息子は別のところに入会したけど誰も紹介してくれなかった」とおっしゃったことです。でもそのときは私も若かったので(笑)、「そういうご経験をお持ちだからこそ必ずサポートしたい!」と思って、無料相談会にご案内し、入会していただきました。
その後、偶然私がアポイントを取った女性と成婚されて、お母様から連絡をいただいたんです。「最初は悪魔かと思ったけどあなたは天使だったね。電話してくれてありがとう」というお礼の言葉を聞いたときは、働いていて本当に良かったと思いましたね。
教育制度:職種ごとに充実のサポート。ロープレ研修や動画教材で成長できる
▲店舗で面談を行う松本店の八田店長
編集部
結婚相談所ムスベルに勤務されるお二人にお話を伺い、すごく働きがいのある仕事だとわかったのですが、人に寄り添って婚活を支援するのは難しそうな印象も受けました。入社後の社員の成長支援についてもお聞きしたいです。
高橋さん
スムーズに業務を覚えていくために、職種ごとに教育体制を整備しているのでご安心いただければと思います。
オンボーディングで商品知識(各コースの詳細)についてしっかりお伝えするほか、仲人アポインターであれば本番の架電を想定した研修を実施しますし、マニュアルやトークスクリプトも準備しています。仲人カウンセラーや仲人アドバイザーに関しても、同様に店長や長く勤めているスタッフが座学だけでなくロールプレイングなどを用いてレクチャーしていきます。
過去にテレアポや営業職、サービス業に従事していたなどの経験があれば、それも活かしていただくことができます。また、実務を始めてからも店舗やエリア単位でのOJTの機会もあるので、手厚いフォローの中で成長していけると思いますよ。
いずれにしても、専門知識がいきなり必要になるわけではないので、会員様に親身になって寄り添う気持ちがあれば問題ないと考えています。
編集部
八田さんは店長として教育する側に立つこともあると思いますが、どのようなことを意識していますか?
八田さん
高橋も言っていたように、業務手順や知識だけをひたすら教えていくというよりは、「楽しくやりがいのある仕事だよ」ということをまずは伝えていますね。仕事の意義を理解すれば、毎日楽しく出勤していただけるようになりますから。
あと、補足するなら研修中は動画教材も活用しているんです。会員様への対応などテキストだけだとわかりづらいところ、動画を見れば理解しやすいですし、その後に一緒に横について丁寧にゆっくり不明点などを教えています。
ムスベルの女性活躍:ライフステージを考慮した上でキャリア構築が可能
▲お客様に架電をする松本店の佐藤さん
編集部
ムスベルは全社的に女性が多いと伺っています(※)。女性社員がどんなキャリアを歩めるのか、中途採用で店長に就任されている八田さんにご自身の経験をもとにお聞きしてよいでしょうか。
(※)ムスベル株式会社採用サイトによると女性362人(87%)・男性54人(13%)(2024年12月6日時点)
八田さん
率直に感じるのは、ムスベルでは性別や年齢に関係なくキャリアアップが可能ですし、出産・育児などのライフステージの変化も考慮してもらえる環境があるということですね。
私は31歳で入社し、37歳で店長を任せていただいたのですが、入社時にはすでに小学生の子どもがいたんです。学校のイベントに参加したり、中学に入ったら部活のサポートをしたりと、子どもを優先しないといけないことも多くて、仕事と両立できるかどうか不安を感じていました。
でも、当時の店長にも私の状況や勤務について相談することで、一つずつクリアにしていくことができたんです。例えばシフトを変更して土日のお休みを取ることもできましたし、「仕事も育児も頑張りたいならちゃんとバックアップするから」とありがたい言葉もいただきました。
編集部
佐藤さんはいかがでしょうか?
佐藤さん
八田と同じように、当社では女性が自分らしいキャリアを叶えていけると感じています。私は育休を2年間取得して復帰したのですが、店長に1on1を実施してもらえる機会があるので、キャリア面での不安や悩み事についていろいろと相談できたんです。
もちろん改まった1on1の場だけでなく、店長や周りのスタッフが表情を見て「今日は元気がなさそうだけどどうしたの」などと声をかけてくれることも多いです。だから、安心して働くことができています。
働き方:育児と仕事の両立のために勤務時間を変更するなど柔軟に対応
▲新宿本社の社内風景
編集部
佐藤さんは先ほど育休取得と復帰について話されていましたが、育児と仕事の両立や周囲のサポートについてお教えいただけますか?
佐藤さん
仕事に復帰してから日々感じているのは、勤務面などでフレキシブルに対応してもらえるので、育児と仕事の両立においてすごく助かっているということです。
私がいる松本市は地域柄なのか子どもが多くて、保育園がいっぱいで入れなかったんです。そのため一時保育を活用しながら、家族にもお願いしてみんなで子どもを見ていくという状況でした。一時保育は預かってくれる時間が短いので会社を早めに上がらせてもらうなど、いろいろなご相談をさせていただきましたね。
具体的には、勤務時間の調整について相談できるほか、お休みも無理なく取得できるので、近所の公園や近隣の温泉に行ったりと、ゆっくりとした子どもとの時間を持つことができています。
他社様の事例を見ていると、勤務形態を変更したり、フルタイムではなく時短勤務を選んだりということもあるかと思います。しかし、ムスベルでは日頃から店舗内でのコミュニケーションも取りやすく、それぞれの事情についての相談もしやすい環境のため、勤務時間の調整がしやすく、本当に感謝しています。
高橋さん
補足すると、当社は育児支援として独自の制度を運用しているわけではないんです。今後は整備をして、より働きやすい環境にしていきたいと考えていますが、現時点では各社員のケースに応じて対応しています。
ムスベルの採用方針:会員様に寄り添えることが第一条件
編集部
ムスベルの採用方針をお教えいただけますか?
高橋さん
多くの店舗で募集している仲人アポインター・仲人カウンセラー・仲人アドバイザーに共通する採用方針としては、「会員様に寄り添えること」が第一条件です。
私たちの仕事は、結婚に関して相談しづらいような悩みを抱えている方やそのご家族に対して向き合い、ときには勇気づけて背中を押しながら、成婚というゴールへと伴走していくことです。だからこそ、会員様に親身になって対応していける方でないと、楽しく長く働き続けることは難しいと思います。
なお、結婚相談所や婚活支援サービスなどで働いていた経験は重視していません。ブライダルコーディネーターや無形商材の営業など親和性がある仕事をしていた方も中にはいらっしゃいますが、結婚相談所の経験者が入社することはかなり少なくて、他業界・他職種から入られるケースがほとんどです。
編集部
松本店のお二人も育児と仕事を両立されていますが、応募者のライフステージに関しても要件などは設けていないのでしょうか。
高橋さん
もちろんです。八田と佐藤のように20代〜30代で入って長く活躍するケースもあれば、子育てが一段落した40代〜50代で入社することも珍しくありません。結婚を支援する職業柄、その方の人生経験を活かせる場面も多いですから。
「結婚相談所で働きたい」と思って転職活動をする方はあまり多くないかもしれないのですが、とても素敵な仕事ですので、性別や年齢問わずご応募いただければと考えています。
八田さん・佐藤さんから転職検討者へのメッセージ
編集部
最後に、八田さんと佐藤さんから転職を検討している読者に向けてメッセージをお願いいたします。
八田さん
ムスベルで働いていて一番嬉しいのは会員様が成婚されたときで、店舗のみんなで喜べる本当にやりがいのある仕事です。楽しいと思える仕事ができることは日々の活力にもつながってくると思いますので、同じ喜びを感じていただきたいです。
なお、「人の相談に乗ることが多い」という方は向いているはずです。当てはまる人はぜひ一緒に働きましょう!
佐藤さん
私は子どもを持って、地域や社会に貢献したいという気持ちが大きくなってきたのですが、同じような方はムスベルの仕事がマッチするのではないかと思います。特に、人と関わることが好きで誰かの役に立ちたいという方はピッタリではないでしょうか。
その想いは一方通行ではなく、ときには成婚された方から「子どもが生まれました」と年賀状が届くこともあります。会員様に感謝され、社会貢献にもつながる良い仕事だと実感していますので、いろんな方と働けると嬉しいです。
編集部
本日はありがとうございました!
編集後記
会員数(※1)が業界最大級(※2)で、全国に店舗を展開されている結婚相談所ムスベル。松本店で勤務されているお二人からは「幸せなご家庭を増やして、地域に貢献していきたい」という想いが強く伝わってきました。
また、高橋さんからは「新宿本社・本店が移転してとてもキレイになり、新しい仲間もどんどん増えています。ムスベルのお仕事に少しでもご興味をいただいた方はご応募を待ちしております」と伺っており、働く環境としてもさらに魅力的になったようです!
(※1)2023年9月時点の日本ブライダル連盟、全国結婚相談所連盟、TMSのwebサイト掲載会員数合計(地域によって例外あり)
(※2)日本結婚相手紹介サービス協議会(JMIC) 加盟の結婚相談所の加盟連盟を含む会員数と比較(非公開業者除く)
ムスベル株式会社の働き方のまとめ
仕事の特徴 |
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やりがい |
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教育制度 |
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働き方 |
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求める人物像 |
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ムスベル株式会社の基本情報
企業名 | ムスベル株式会社 |
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住所 | 東京都新宿区新宿1-14-12 玉屋ビル1階 |
事業内容 |
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創業 | 1990年7月 ※2021年1月にグループ会社を統合して「ムスベル株式会社」に商号変更 |
公式ページ | https://www.musbell.co.jp/company/ |
採用ページ | https://recruit.musbell.co.jp/ |
募集職種 | 全国店舗や本部での各職種(採用ページ参照) |