年齢や性別に関係なく、メンバーがいきいきと活躍できる職場づくりを進めている企業にインタビューする本企画。今回は、Web系・エンターテインメント系・人材系の各事業で「世界に愛されるインターネットサービス」を展開する株式会社アピリッツにお話を伺いました。
事業概要:ビジネスとエンターテインメントの両軸で成長を続ける総合IT企業
2000年7月に創業した株式会社アピリッツは、「ザ・インターネットカンパニー」というビジョンを掲げ、クライアントが求めるWebサービスの開発支援や、自社コンテンツを含めたスマートフォン向けゲームアプリの企画・開発など、幅広い領域で事業を展開している総合IT企業です。
組織面では、500名以上のプロフェッショナルが在籍し、平均年齢が31.1歳と若手メンバーの比率が高いことが特徴です。スキルアップのためのサポートが充実しているほか、新技術を積極的に取り入れるカルチャーが根付いており、これらの魅力に惹かれて入社する人が多いようです。
成長を続けるアピリッツは、2021年2月にJASDAQ株式上場を果たし、2022年4月には東証スタンダードに市場変更しました。さらなる発展を見据え、2024年9月からは本社を「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」に移転する予定です。
※取材は2024年4月実施。従業員数等のデータも取材時点で公開されているものを参照
会社名 | 株式会社アピリッツ |
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住所 | 東京都渋谷区神宮前六丁目27番8号 京セラ原宿ビル5F |
事業内容 | ・各種Webサービスの企画・運営 ・各種Webサービスのコンサルティング・アクセス解析 ・各種Webサービスのパッケージ・ASPの開発・販売 ・各種Webサービスシステムの受託開発 ・各種Webサービスシステムのインフラ構築・保守・監視 ・オンラインゲームの企画、開発、運営 |
設立 | 2000年7月18日 |
公式ページ | https://appirits.com |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
このインタビューでは、デザイン部門の部長を務める佐藤香絵さん、Webコンサルタントが集まる部署の部長代行である村田隼也さん、そしてWebコンサルタントとして活躍する大多和将さんにお集まりいただき、アピリッツでの働きがいなどについて詳しくお話を伺いました。
アピリッツの組織文化:自律的な行動と積極性を重視する社風
▲新卒でアピリッツに入社した村田さん。ゲーム開発のプランナー等を経て、現在はWebコンサルティングを担う部署のマネジメントを行っている
編集部
本日はよろしくお願いいたします。アピリッツさんはどのような会社なのでしょうか?
村田さん
率直に答えるなら「メンバーが職域にとらわれず自律的に動き出す、何にでも本気で取り組む会社」だと感じています。
例えば、私はWebコンサルティングチームのマネジメントが主な役割ですが、それとは別にWeb広告の運用やSEO対策など、会社全体の広報やネットワーク周りも担当しています。これは自ら手を挙げて担当することになりました。
アピリッツには自社のマーケティングを行う専門部署がありません。そのため、過去にゲームのプロモーションを担当し、Webサービスを扱う部署でも広告運用の案件に関わった経験がある私が立候補しました。
▲前身である株式会社KBMJ時代から在籍する佐藤さん。現在、デザイン部門の部長を務めている
佐藤さん
このカルチャーは全社的に浸透しています。例えば、自社の情報を「Appirits spirits」というブログで発信していますが、人事部のカメラが得意なメンバーを中心に、社員自らが撮影や記事作成を行っています。
自分たちのサービスをもっと知ってもらうため、採用シーンでより多くの人に興味を持ってもらうために、社員が自発的に動いているのです。
■アピリッツの情報発信ブログ「Appirits spirits」はこちら!
https://spirits.appirits.com/
編集部
組織横断で動く必要がある場合はどのように対応されているのでしょうか?
佐藤さん
各部署から委員を選出し、横串を通すようなスタイルでプロジェクトを進めていきます。例えば、2024年9月のオフィス移転に伴い、社内に運動スペースを設けるプロジェクトを進めています。そのために運動室委員会を立ち上げました。
各部署の事業に直結しない業務は、部署を越えたメンバーで対応するのが基本です。担当者が不明確にならないよう、お互いに声を掛け合う雰囲気があります。
年齢に関係なく挑戦できる環境:多様な経験が生み出す働きがい
▲Webコンサルタントとして活躍する大多和さん。今回のメンバーでは最年少
編集部
大多和さんは、現在のお仕事の中でどんなときに働きがいを感じますか?
大多和さん
これはアピリッツというよりコンサル業務全般に共通すると思いますが、提案によってお客様のサイトやWebサービスのアクセス数・売上などの数値が好転したときはチームが認められたと感じます。また、「使いやすくなって結果も出ました」などと喜びの声をいただけると、さらにやりがいを感じます。
村田さん
私も同感です。現在の業務はWebサイトやアプリの分析をする土台を作るようなもので、クライアント自身がツールを使って分析できるようになるまでフォローしていくのが役割です。そのために、各種ツールの使い方のレクチャーや現場担当者向けのセミナー等も実施しています。
最終的には、分析データを使ってクライアントのビジネスの価値を最大化していくことが私たちのチームのミッションです。「教わったように分析して施策に反映させた結果、収益が伸びました」というお話を聞くと、非常に嬉しく感じます。
編集部
デジタルマーケティングやコンサルティングの担当者として、クライアントと近い距離でサポートしていけることが働きがいに繋がっているということですね。その中で、アピリッツさんならではの特徴はありますか?
大多和さん
弊社ならではという視点でいうと、年次に関係なくハイレベルな仕事がアサインされること、かつ裁量を持たせてもらえることは働きがいに繋がっていると思います。
これまでを振り返ると、私が所属しているWebコンサルティングやデジタルマーケティングの部門は、当初は非常に少数精鋭でした。上長にあたるポジションが部長や執行役員クラスしかいなかったので、その経験豊かなメンバーが担当していた案件を任されることになり、自由とともに責任をすごく感じました。
中でも、入社半年で現在の他部署の部長のクライアント訪問に同行したときのことはよく覚えています。不動産関係の基幹サービスの案件で、「どんなサービスを作りたいか」という上流工程の話でした。業界知識のない私は議事録を取ることしかできず、必死に食らいついていきましたが、十分に貢献できたとは言い難い結果となりました。
その部長からは「大多和くんの集中力が切れていくのを感じました」と冗談交じりに言われましたが(笑)、反省を活かして努力を重ね、信頼を得ることで仕事の幅と自由度も増していきました。
場数を踏んだおかげで対話におけるフレームワークが理解できましたし、自分の中の引き出しが増えたことは間違いありません。入社後すぐにいろんな経験が積めたことは、確実に自分の糧になっていると感じます。
アピリッツの人材像:情熱と柔軟性を兼ね備えたプロフェッショナル集団
編集部
ブログなどを拝見して、アピリッツさんには意欲的な若手メンバーが多く揃っていると感じたのですが、実際にはどんな雰囲気ですか?
村田さん
やはり若いからか、担当する案件に情熱的にコミットするメンバーが多いと感じています。お客様から「ここを改善したい」と相談いただいたときに、解決するまで伴走していく人が目立ちますね。
ビジネス面も考慮しつつ、「我々の担当範囲はここまで」と線引きするのではなく、クライアントと一緒に課題を解決していくチームのような関係性を築きたいと考えています。
編集部
平均年齢が若いメンバーが揃っているからこその特徴は、他にもありますか。
村田さん
全社的に、新しい技術を取り入れ、変化に柔軟に対応していける組織であることが特徴的です。言い換えれば、「考えが凝り固まった人」がいないんです。これは年齢ではなく、仕事に対する姿勢の問題です。
例えば、コロナ禍でメンバー間のコミュニケーションが減ったため、バーチャルオフィスの「Gather」を導入しました。すると、みんなすぐに使いこなしただけでなく、自分でカスタマイズして楽しんでいました。また、ウェブ解析ツールが新しいバージョンに切り替わったときも、新システムにとても早く順応していきました。
このような高い吸収力と柔軟な対応力は、アピリッツらしさだと言えるでしょう。
充実のスキルアップ支援制度:最大年間120万円以上の手当で社員の成長をバックアップ
編集部
続いて、アピリッツさんの社内制度についてお聞きしたいです。エンジニアやデザイナー、コンサルタントなどすべての部署においてスキルアップが求められると思うのですが、そのための会社からのサポートはありますか?
村田さん
代表的な制度として、資格手当が非常に充実しています。Google Analytics個人認定資格などの該当資格を取得すると報奨金が出ますし、基本情報技術者などのIPA(独立行政法人情報処理推進機構)資格であれば難易度に応じた手当が毎月支給されます。
例えば、ITパスポート試験に合格するだけで毎月5,000円の手当が受けられるのは大きな魅力です。また、情報処理安全確保支援士など、取得後に更新が必要で、その度に数万円の登録費用がかかる資格も、業務上必要であれば全額が補助されます。
こういったサポートはモチベーション向上に繋がり、私たちのチームでも「Google Analyticsの資格は全員取ろう」と声を掛け合いながら勉強に励んでいます。
さらに特徴的なのは「APN表彰手当」です。これは、AWS関連資格を取得して一定の条件を満たした場合、報奨金と期間限定の手当が支給されるものです。先ほどの資格手当と合算すると、年間120万円以上の支給となります。
■「APN表彰手当」の詳細が掲載されたプレスリリースはこちら!
https://appirits.com/press_release/pr20210625.html
編集部
すごい金額ですね…!資格を取得し、スキルを磨き続けることを推奨するという御社の姿勢が現れています。会社外での研修についてはいかがですか?
佐藤さん
外部研修の受講についても全額補助が出るので、かなり好評です。ALL DIFFERENT(旧ラーニングエージェンシー)社が提供する研修から自由に選ぶことができ、マネジメントやロジカルシンキング、決算書の読み方などジャンルも幅広いので、社員それぞれが自分に必要なものを学んでいます。
また、マネージャー層以上には、とんとんさん(※)が運営するオンラインスクール「hintゼミ」で新たな視点から経営について学ぶ機会や、場合により数十万円の費用がかかるスクラムマスターの資格取得も希望に応じて受けられます。
(※)株式会社hint代表の斉藤徹さん。『だから僕たちは、組織を変えていける』などの著書がある
知識の獲得と共有を促進:書籍購入制度とナレッジシェアの取り組み
編集部
その他に、実際に活用している制度はありますか?
大多和さん
私が助かっているのは書籍購入制度ですね。月5万円までという上限はありますが、実際には気になった本を自由に購入できるという運用になっています。
以前はあまり本を買う習慣がありませんでしたが、この制度のおかげでお客様や上長から紹介された本をすぐに購入できるようになりました。お客様の会社や業界に関する本を事前に読んで話題作りに活用したり、特定のスキルやフレームワークについて学んでチームメンバーに共有したりと、仕事にも直接役立てています。
また、社内では「読書は自己成長につながる」という考えが浸透しており、人事部門のメンバーがさまざまなジャンルのベストセラーや話題の本を多数購入してオフィスに置いてくれています。最新の書籍が常に揃っていて、社員同士で感想を共有できる環境が整っています。
編集部
なるほど。ナレッジ共有を当たり前に行っているんですね。
大多和さん
そうですね。日常的な意見交換に加えて、チーム単位で勉強会も開催しています。そこでは最近の案件を振り返り、フィードバックを共有しています。Webコンサルタントは業界のトレンドや新しいツールなどの知識を常に更新する必要があるので、全員が意識して自分が得た情報を積極的に共有するようにしています。
ジェンダーに関係なく評価されるアピリッツの職場環境
編集部
アピリッツさんは全体のおよそ3割が女性社員だと伺いました。佐藤さんから見て、女性の働きやすさという点ではいかがでしょうか。
佐藤さん
実感として、女性が働きやすい環境はすごく整ってきていると思います。弊社はシステム開発がメインということもあって、私が入社した当時は男性が圧倒的に多かったんです。でも今は女性のエンジニアも増えていますし、デザイン部署だと比率が逆転して女性8割・男性2割になっており、かなり状況は変わりました。
また、現在の人事部長が女性(取材に同席している川口亜衣子さん)なので、同じ目線で親身になって相談に乗ってくれる点がすごく心強いです。
編集部
女性をサポートするような制度はありますか?
佐藤さん
例えば弊社の生理休暇は、有給休暇扱いになっています。体調面などは個人差があるので、非常にありがたい制度だと思っています。
ただ、そういった制度面を除き仕事で「男性だから」「女性だから」と区別することは一切ない会社だということは強調したいです。働くときはとにかく働く、アウトプットをしっかり出していくというのはアピリッツの全社員に共通していて、性別による違いはありません。
ここで言う「とにかく働く」というのは、労働時間を長くするという意味ではありません。最善の結果を出すために効率的に動くことを重視しています。
実際、規定の営業日数に対する残業時間は約15時間と業界平均に比べてかなり少なくなっています。また、フレックスタイム制での残業時間は9時間以下です。これらの数字からも、アピリッツの労働環境の良さがおわかりいただけるのではないでしょうか。
進化する育児支援:「パパママリモート制度」で働きやすさを向上
▲管理職である佐藤さんも現在子育て中。男女ともにさらに働きやすい組織にするためプロジェクトを進めている
編集部
育児と仕事の両立について、アピリッツさんの取り組みを教えてください。
佐藤さん
特にお話ししたいのが、「パパママリモート制度」です。これは小学生未満のお子さんがいる社員を対象に、通常よりリモートワークの回数を増やせる制度です。全社でワーキンググループを作って社員の声を聞き、私が中心となって取りまとめ、2023年から試験運用を開始しています。
この制度を始めたのは、子育て中の社員が増えてきたためです。通常週2回のリモートワークが可能ですが、子どもの急な体調不良などで足りなくなるという声がありました。そこで、子どもが0~3歳までは年間12回、3~6歳は年間6回、追加でリモートワークができるようにしました。今後も社員の活用状況を見ながら、必要に応じて調整していく予定です。
編集部
育児サポート制度があっても、仕事の状況や職場の雰囲気で使いづらいケースもあると聞きます。アピリッツさんの場合はいかがですか?
佐藤さん
当社は育児と仕事の両立に対する理解が進んでいる職場だと思います。育休からの復帰時には面談などのフォローを欠かさず行っています。また、「子育て中の社員にはこの案件が適している」といった配慮の声が、男女問わず社員から自然に出てくるんです。
現在、1年間の育児休暇を取得している男性社員が3人おり、出産予定日の半年前から育休の調整を始めるのが一般的になっています。このように、男女ともに育児を「自分ごと」としてとらえている雰囲気があります。
編集部
佐藤さんご自身の子育てと仕事の両立について、振り返っていかがでしょうか。
佐藤さん
現在、子どもは小学2年生です。出産から復帰までの期間は非常に忙しく、あまり記憶に残っていません(笑)。当時はまだ、出産・育児を経て働き続ける事例が少なかったので、大変だったのは仕方のないことだと思います。
現在は制度が整ってきており、リモートと出社を組み合わせて柔軟に時間調整しながら働く社員が増えています。また、リーダーやプロジェクトマネージャーも育児状況を考慮して案件を割り当てているので、以前と比べてかなり働きやすくなっていると実感しています。
アピリッツが求める人材像:ポジティブマインドと成長意欲を持つ挑戦者
編集部
最後に、この記事を読んでアピリッツさんに興味を持った読者の方に向けて、採用に関するメッセージをお願いします。
大多和さん
何でも楽しめる人が向いていると考えています。IT業界は変化が激しく、業務でも予期せぬ事態が起きることがありますが、「何とかしよう!」と前向きに取り組める人はアピリッツに適していると思います。
村田さん
Webコンサルティングの部署では、クライアントワークが中心です。お客様と自分たちにとって最良の結果を追求できる、「当事者意識」を持った方と一緒に働きたいですね。
アピリッツでは、様々なお客様と多様な案件に携わる機会があります。未経験の分野でも「仕事の幅を広げられる」とポジティブに捉え、会社のサポート制度を活用しながら学び続けられる方を歓迎しています。
佐藤さん
近年、「労働環境は良いが、成長の機会が少ない」と考えて転職を希望する方が増えています。そのような悩みをお持ちの方は、ぜひご応募ください。
アピリッツでは、入社後すぐに様々な案件に携わることができ、研修や面談などのフォローも充実しています。妥協せずベストを尽くして、自分の成長に繋げたいという人にはうってつけです。
また、育児と仕事の両立も支援しているので、長期的なキャリアを考えて働き続けられます。興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください!
編集部
アピリッツさんには多様な分野のクライアント案件があり、どんな状況も前向きに捉えるエネルギッシュなメンバーが揃っているので、自己成長を目指す方に適しているようですね。本日は、ありがとうございました。
■取材協力
株式会社アピリッツ:https://appirits.com
採用ページ:https://recruit.appirits.com/