ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、サイカルトラスト株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、サイカルトラストで働く魅力をご紹介します。
サイカルトラスト株式会社は、顧客のニーズに合わせたブロックチェーンシステムの開発やブロックチェーン技術を用いた真贋の診断・偽造防止など、真正性を確保するための革新的なサービスを提供しています。同社が開発するプラットフォームは、国内外で複数の特許を取得し、さらにISO(国際標準化)に向けた取り組みにも着手しており、業界に大きなインパクトを与えています。
今回は、同社の魅力的な職場環境やエンジニアの成長機会について、代表取締役の須江さんとwebディレクターの岩山さんにお話を伺いました。
深刻化する偽造品問題の解決に挑むサイカルトラスト
編集部
まず、サイカルトラストのビジョンについてご紹介いただけますか?
須江さん
弊社の掲げているビジョンは「ウソ・偽りのないトラストな世界を」です。その実現に向け、ブロックチェーン技術を使って、模造品・偽造品を世の中から排除するためのソリューションを提供しています。
模造品・偽造品の問題は近年ますます深刻化しており、商品のブランド価値や消費者の信頼を損なうだけにとどまらず、模造医薬品、偽造半導体などの“ニセモノ”が人命や社会生活の安全を脅かしているのが現状です。
サイカルトラストで働く魅力:特許技術やISOに携わる貴重な経験ができること
編集部
御社で働く魅力というと、最も大きいものは何でしょうか?
須江さん
特許技術やISO(国際標準化)に携わることができるという点が、弊社の大きな特徴であり、魅力であると思います。このような業務に携わる経験は、とても価値のある、なかなか得難い経験です。
サイカルトラストが開発した”Web3型”真正性担保グローバルエコプラットフォームの「鑑定証明システム®」は、国内外で複数の特許を取得しています。ISOに向けて、弊社は「ISO/TC307国内委員会」会員として登録されました。
編集部
実際、そのような環境に魅力を感じて入社される方が多いですか?
須江さん
エンジニアに関していえば、世間的にブロックチェーンエンジニアの数がそこまで多くないので、ブロックチェーン技術を身につけられるということに魅力を感じて応募してくださる方も多いです。
ブロックチェーンエンジニアは知識・技術だけでなく経験も必要とされる職種のため、実は紹介という形で入社される方が多いのですが、まったくブロックチェーンに関する技術がない状態で入社されたエンジニアもいます。その方の熱意を買い、成長を見越して採用しました。
また、ブロックチェーン関連以外でも、ECサイトの制作や普通のホームページの制作なども行っていますので、フロントエンドからバックエンドまでさまざまな形でエンジニアの方の活躍の場があります。
編集部
エンジニア以外の職種の方は、御社のビジョンや理念に共感して入社される方が多いのでしょうか。
須江さん
そういう方もいます。ただ、マネジメントやwebディレクターなどエンジニア以外の職種の方の場合は、ビジョンや理念どころか、ブロックチェーンが何かよくわからないまま「聞いたことはあります」「ビットコインの仕組みですよね?」というくらいの状態で入社する方も少なくありません。
ただし、「入社後に、サイカルトラストの理念に沿って、ビジョンをともに追ってくれる人かどうか」という点は、採用の選考時にしっかり見ています。
編集部
ブロックチェーン技術に詳しくない状態で入社された方は、御社のどのようなところに魅力を感じているのだと思われますか。
須江さん
弊社はベンチャー企業ですので、ベンチャー企業ならではの魅力に惹かれて入社してくださる方が多いですね。大企業にはないスピード感でいろいろなことを経験できるとか、挑戦ができるとか、ストックオプション(※)もありますので会社の成長ですとか、そういったところに期待していただいているのではないでしょうか。
※ストックオプション:将来、一定価格で自社株式を購入できる権利。社員のインセンティブに活用できるため、業績次第で収入をあげる効果が期待できる。
エンジニアに求めるのは、ブロックチェーン技術より人柄
編集部
サイカルトラストがエンジニア採用時に重視していることはなんですか。
須江さん
もちろんブロックチェーンに関係する技術を持っている方というのは有難いのですが、弊社においては技術面よりもまずは人間性を重視しています。
特許をいくつも取得するような開発を行っていますので、技術や情報の漏洩はあってはならないことです。そのため、信頼できる方というのを第一においています。その上で、向上心があり、自分はまだまだだという謙虚さがある方が望ましいです。この向上心と謙虚さがあるかないかで、スキルアップの質や速度は大きく変わってきます。
編集部
技術の面でいうと、ブロックチェーン以外にこんな分野に強いと望ましいというものはありますか。
須江さん
ブロックチェーン技術に転用しやすいという意味で、Node.jsに詳しい方は望ましいですね。また、ブロックチェーンだけでなく、RFIDやICチップのノウハウを持っている方、ホームページの集客のノウハウを持っている方など、かなり幅広い分野の技術や知識を持つエンジニアを求めています。
編集部
サイカルトラストのエンジニアには、どのようなタイプの方が多くいらっしゃるのでしょうか。
須江さん
画一的ではないので「こういうタイプ」というのはないのですが、総じて個性的かもしれません。
例えば、趣味のカメラに没頭するあまり、毎日会社に一眼レフを持って来て休憩時間のたびに写真を撮り続ける方や、エンジニアリング以外の引き出しが尋常じゃなく多くて、芸術や建築など何について聞いてもくわしく教えてくれる方などがいます。一方で、黙々と仕事に集中するタイプもいて、本当に人それぞれです。
教材や資格取得の費用面を含めてエンジニアのスキルアップを積極的にサポート
編集部
エンジニアの方々のスキルアップ支援について教えてください。
須江さん
定期的な勉強会以外は、エンジニアの自主性を重視しています。「こういうことを学びたい、やりたい」と提案してくれる方に対して、費用面を含めてサポートは惜しみません。具体的な制度はないのですが、外部の勉強会への参加、必要な教材の購入、資格取得などについては、会社側でしっかりと支援をする用意があります。
また、これはエンジニアに限らずですが、情報共有やフィードバックが丁寧なので、成長しやすいと思います。
例えば、打ち合わせがあれば必ず1人以上がログ、議事録を書いて打ち合わせ後に全体のチャットルームに共有します。何を話したか、打ち合わせでどんな宿題が出て、誰がやらなければいけないかをまとめて情報共有するということが、当たり前のように行われています。
こうすることで、ヌケや記憶齟齬が起こらないのはもちろん、次の打ち合わせに向けた準備をすすめたり、この先どんな知識や技術が求められるかを把握して学びに生かしたりすることが可能です。
サイカルトラストの働き方:業務効率と成長力アップのためのフル出社制
編集部
サイカルトラストの働き方について教えてください。
須江さん
基本的に、エンジニアも含めてフル出社制をとっています。エンジニアはリモートワーク制にしているという会社も多いのですが、コロナ禍の時分にリモートワークを取り入れて効率の悪さを実感したため、あえてフル出社という形に戻しました。リモートワークだと、コミュニケーションにズレが生じやすく、業務効率が落ちてしまったためです。
ただ、フル出社で業務効率が落ちないよう、高スペックのPCを用意したり、出社時間を遅めの朝10時にしたり、エンジニアの働きやすさを考慮した環境面での整備を行っています。
編集部
フル出社にすることで業務効率は改善されましたか?
須江さん
全員がフル出社して密なコミュニケーションを図り、お互いの進捗や意識を共有することで、より精度高く、よりスピード感をもって業務を進められるようになりました。また、いろいろな仕事を経験するチャンスがまわってきやすいという一面もあります。
サイカルトラストでは「急遽、打ち合わせが入って、資料作成が必要になる」といった突発的な業務がよく発生しがちです。出社してその場に居合わせることで、やったことのない業務でも、周囲に尋ねたり手助けをしてもらったりしながら、チャレンジしてみることができます。
そして、そういった仕事をこなすことで、対応力や新しい知識が身につき、周囲との協力体制・信頼関係が構築されて、個人の成長につながっていくわけです。また、プロジェクトリーダーによる勉強会やノウハウ共有の機会も頻繁に設けています。
編集部
勉強会やノウハウ共有は、オンラインよりも対面で行うほうが効果が高いのでしょうか?
須江さん
直接話をして、聞いて、ホワイトボードなどに書いて、その場で質問や意見交換をしつつ、お互いの理解度を把握しながら進めていけますので、オンライン参加よりも深い学びが得られるはずです。こういった学びの機会は、週に1回から数回は必ず実施しています。
編集部
岩山さんは入社してまだ3カ月(取材時)だそうですね。入社間もない岩山さんから見ても、フル出社だからこそのメリットは感じますか?
岩山さん
感じますね。私はまさに、IT業界やブロックチェーンについてまったく知識がない状態で入社しましたが、フル出社で対面で学べる機会が多いからこそ成長できていると感じています。
OJTもあるのですが、成長につながったと感じるのは打ち合わせへの積極的な参加です。
不明点ばかりですが、入社してすぐの頃から特許関連の打ち合わせにも参加しています。打ち合わせ前には事前情報として、自社が取得している特許・その特許を用いた開発内容・アプローチする業態などをインプットして臨み、理解し、そしてまた次の打ち合わせに向けて情報を入れて理解しての繰り返しです。
打ち合わせで飛び交うITやブロックチェーン関連の専門用語を1つずつ拾って、調べたり、用語集をつくったり、周りのエンジニアの方に質問したりしながら、どんどん覚えていくという地道な学びを何度も繰り返して、現在も引き続きその学びを行なっています。3カ月経ってようやく、少しずつ話についていけるようになりました。
「最初は、わからないのは当たり前」と周囲の方に言っていただけていたこと、1つ疑問を投げかけると、質問の答えにプラスアルファで「こういう背景があって、こういうふうになったんだよ」と雑談を交えて前後のストーリーを教えてくださる方が多かったことが、とても有難かったです。
編集部
会議への積極参加と蜜なコミュニケーションというフル出社ならではのスタイルが、成長の機会を生んでいるわけですね。
サイカルトラストからのメッセージ:会社の成長と共に自身の成長も実感して
編集部
最後に、サイカルトラストに転職したい、興味があるという読者の方に向けて、メッセージをお願いします。
須江さん
ベンチャー企業の大きな魅力は、会社の成長過程を一緒に体験できることです。これは、将来独立を考えている方にとっても、貴重な経験になるでしょう。
ただし、かなりのスピード感で会社が成長をしているため、個人としてもスピード感のある成長が求められます。例えば、国際標準化の仕事1つとっても、その概念から学ばなくてはなりません。ブロックチェーン技術に関しても専門用語が多く、情報量が多いため、日々新しい知識を吸収していこうという向上心が不可欠です。
また、少数精鋭のベンチャー企業ですから、1つの分野、1つの職種にとどまらず、突発的な業務にも柔軟に対応し、マルチタスクをこなすことが求められます。新しいことに挑戦したい、自身の経験値を高めてどんどん成長したいという方にとっては、もってこいな職場です。
弊社に入社した方の多くが「3カ月しか経っていないのに、1年以上いるような感覚」と言うほどのスピードで、自身の成長を感じることができます。
編集部
新しい技術や知識に興味があり、マルチタスクを楽しめ、そして会社と共に成長したいと考えている方にとって、大きな可能性を提供してくれる環境だということですね。本日はどうもありがとうございました。
この記事のまとめ
ビジョン |
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働く環境 |
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エンジニア採用 |
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キャリア開発支援 |
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求める人材 |
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cycaltrust(サイカルトラスト)株式会社の基本情報
住所 | 東京都港区南青山1-12-3 LIFORK MINAMI AOYAMA(S105) |
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事業内容 |
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設立 | 2020年5月 |
公式ページ | https://cycaltrust.co.jp/ |
募集職種 | エンジニア(バックエンドエンジニア、アプリ開発) |