企業の魅力的な職場環境や、そこで働く社員たちへのサポート体制についてお話を聞く本企画。
今回は「企業と顧客のより良い関係を支える」というミッションのもと、アプリマーケティングプラットフォーム「MGRe(メグリ)」を提供するメグリ株式会社を取材しました。
メグリ株式会社とは
メグリ株式会社は、企業のアプリ開発・運用から顧客とのコミュニケーションまでを一貫してサポートするIT企業です。
設立から約10年間担っていた受託開発でノウハウを蓄積し、それを基盤に自社プロダクトである「MGRe」を開発しました。
「MGRe」は、アパレルなど小売業界を中心に、多くの企業に導入されているSaaSモバイルアプリです。実店舗やECサイト、その他のチャネルの体験を統合し、ユーザーに対して適切にコミュニケーションをとることができるのが特徴です。
会社名 | メグリ株式会社 |
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住所 | 東京都中央区京橋2-7-8 FPG links KYOBASHI ROOM706 |
事業内容 | アプリマーケティングプラットフォーム「MGRe」の開発・運営 |
設立 | 2007年6月 |
公式ページ | https://mgre.co.jp/ |
働き方 | 選択可 ・シェアオフィス出社 ・リモート勤務 ・ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
今回はメグリ株式会社のエンジニアの方々の開発環境や社員の皆様の働き方などについて、プロダクト部CTOの大久保和彦さん、プロダクト部VPoEの二木裕美さんにインタビューしました。
超有名企業も導入するアプリ運用のサービス「MGRe」を開発
▲小売業界に多数導入実績のあるアプリマーケティングプラットフォーム「MGRe(メグリ)」(公式サイトより引用)
編集部
まず最初に、メグリさんの事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか。
大久保さん
メグリ株式会社は、アプリマーケティングプラットフォーム「MGRe(メグリ)」の開発・運用により、企業のDX化をサポートしています。
アプリ開発から運用、分析までの幅広いサービスを提供しており、パタゴニア日本支社様、バロックジャパンリミテッド様、オンワードホールディングス様をはじめとするアパレル業界のお客様に多く導入いただいています。
最近では、ドラッグストアのセイムスを展開されている富士薬品様、阪急阪神百貨店様、ハンズ様などアパレル以外の小売や飲食業界で導入してくださるケースも増えています。
▲「MGRe(メグリ)」導入企業の一例(公式サイトより引用。その他取引先・導入事例)
編集部
有名な企業様がたくさん導入されているのですね。私も「MGRe」でつくられたアプリを既に使っているかもしれませんね。
企業ごとにカスタム可、既存のデータもフル活用。「MGRe」ならではのサービスが好評
編集部
メグリさんのメインプロダクト「MGRe」のサービスを詳しく教えていただけますか。
大久保さん
「MGRe」の特長は、企業様ごとにアプリをカスタマイズできることです。世の中が目まぐるしく変化する中で、企業様のニーズが変わったときには、それに応じた技術を使ってアプリをアップデートできます。
企業様は、蓄積したデータをそのまま資産として生かしながら、新しい機能を持ったアプリを運用できます。例えば、店舗に来店した顧客に向けた「会員証」の機能では、既存のECサイトで集めていた顧客情報やポイントを、アプリに一元化できます。
また、企業様がすでに配信済みのYoutubeやInstagramなどのコンテンツを、「クローラー」の機能を使ってアプリ上に閲覧しやすくまとめ、顧客の端末に直接アクションできる「プッシュ通知」の機能を使って配信することもできます。
このようなアプリの運用やマーケティングの支援によって、私たちのミッション「企業と顧客のより良い関係を支える=Make Good Relationship」が果たせるのだと思います。「メグリ」という社名は「Make Good Relationship」の頭文字に由来しているんですよ。
▲メグリ株式会社の社名の由来でもあるミッション「企業と顧客のより良い関係を支える=Make Good Relationship」(公式サイトより引用)
編集部
「MGRe」でつくるアプリは、お客様がそれまで持っていたデータと連携させることができるのですね。
大久保さん
そうですね。私たちが提供するサービスだけではなく、お客様がそれまでに構築してきたデータも使って、エンドユーザーに特別な価値を提供しようとしています。
「すべてのデータを喜びの体験に」がメグリのビジョンであり、私たちは「理想の顧客体験」を生み出すために「MGRe」の開発・運用を続けています。
エンドユーザーのニーズは、単なる商品の購入だけではなく体験へと変化しています。「MGRe」であれば、大切な既存データもフル活用して、企業様が顧客とのコミュニケーションを活発にしたり、付加価値のある販促施策を打ち出せたりします。
「MGRe」のローンチから4年。伴走でのサポートが評価され継続率は99.6%
編集部
「MGRe」を導入した各企業様が、それぞれ独自のアプリをつくるのは難しい作業ではないのでしょうか。
大久保さん
企業様によっては、システムに関する知識をお持ちでない場合があります。そんな場合でも無理なくアプリをつくれるように、最適な機能のみを厳選した枠組みがテンプレート化されていて、思ったより簡単に構築することができるんですよ。これまでどの企業様も無事にアプリをリリースしています。
メグリには10年以上受託開発を担ってきたノウハウがあります。アプリを運用するバックエンドシステムも一括して提供していますので、システムの細かい調整など、何でも頼っていただけます。
編集部
それなら、どんな企業様でも安心ですね。メグリさんのサービスが、たくさんの企業様に受け入れられている理由は他にもありそうですね。
大久保さん
メグリがワンストップで企業様を支援できることも、私たちが選ばれている理由の一つだと思います。私たちは、導入後にマーケティング施策を実行するためのデータ分析支援ツールの提供や、運用のアドバイスを行うところまで、一貫したサポートを行っています。
規模や予算に合わせてプランを選べるのも、私たちが評価されている理由だと思います。比較的簡単に始めやすい「エントリー」プランからスタートした企業様は、サービスの規模が拡大するのに合わせて「スタンダード」、「エンタープライズ」へと段階的にプランをアップデートして継続的にご利用くださっています。
こういった点をご評価いただき、「MGRe」はサービス開始から4年が経つのですが、継続率は99.6%となっています。
編集部
メグリさんの提案力や設計力が企業様に喜んでいただけている証ですね。
大久保さん
また、「MGRe」の料金システムも特徴のひとつです。私たちは「アクティブユーザー課金」を採用しています。
「アクティブユーザー課金」とは、毎月アクティブユーザーを正しく計測し、その結果に基づいた料金をお支払いいただく方法です。「ダウンロードしたけどアプリは使っていない」という顧客の数は含めず、「アプリを利用した」つまり実際に効果が出ている顧客の数に対して料金が発生するシステムですので、私たちも運用の支援に全力で取り組んでいます。
編集部
メグリさんがたくさんの企業様から選ばれている理由に納得いたしました。導入以降も伴走してくれるメグリさんになら、企業様も安心して運用の相談などができそうですね。
増員が予定されているメグリのエンジニア。チームはさらにパワーアップ
▲年2回、オフラインで社員が集合する機会がある
編集部
メグリさんで働くエンジニアの皆様は、どのような組織の中で働いていらっしゃるのでしょうか。
大久保さん
まず、弊社のエンジニアは「MGRe」というプロダクトを構築・運用・改善していくチームと、企業様ごとの課題解決をシステム連携や開発を通じてご支援するチームとに別れて活動しています。プロダクト構築チームには企画、マーケティング、エンジニアリングの担当者が在籍しており、お互いに協力しながら考えて、プロダクトをつくり上げようとしています。
たとえば、「ポイント機能を採り入れたらどうか」というアイデアが出ると、即時にチームの課題として吸い上げられますし、マーケティングの観点から「こういったことを市場に投入したいね」と意見が出れば、チーム一丸となってプロダクトに落とし込んでいきます。
編集部
チームで課題解決をしていらっしゃるのですね。
二木さん
メグリのエンジニアには中途入社の人も多く、様々なキャリアを持っていますが、個人の意見も大切にしながら議論し、チームで本当に価値あるものを創出することにこだわりを持っています。
大久保さん
弊社はリモート勤務のエンジニアが多いのですが、チャットツールなどで積極的にコミュニケーションをとる機会をつくっており、孤独になることはありません。チームで解決することがエンジニアのやりがいにもなっています。協力的な雰囲気はメグリのチームの魅力だと思います。
編集部
エンジニアの皆様を取り巻く社内環境について、これから変化はございますか。
大久保さん
社外のパートナーさんにお手伝いいただいている業務がたくさんありますので、自社内のエンジニアを増員・強化したいと思っています。
エンジニアの人数が増えれば、プロダクトを構築するチームと、企業様を直接ご支援するチームの間で業務のローテーションなどが可能になります。これにより、エンジニア個人の業務の幅を広げられると考えています。
二木さん
エンジニア自身のキャリアもここ数年で変わってきました。実装だけをメインに担当するというよりは、カイゼンをリードしたり、PMの補佐を行うPMOを担当するなど技術分野以外にもチャレンジする人も増え、エンジニアの視点も変化してきています。
エンジニアが増え、チームが大きくなっても、チーム内のひとり一人が役割を意識し、メグリとしてのミッションを大事にしながら、自分たちが提供できる価値は何なのかという問いに向き合い続けて、企業様に特別な価値を提供し続けられるエンジニアチームでありたいと思います。
技術選定・導入の場面ではエンジニアがチームを主導
▲開発を主導するのはエンジニア。新しい機能や技術の検証を積極的に行う
編集部
メグリさんではどのようなプロセスで開発が進んでいくのでしょうか。
大久保さん
私たちは開発のプロセスとして、両輪の方法を持っています。ひとつは、3ヶ月単位で目標を設定し「MGRe」というプロダクトを大きく成長させるもの。もうひとつは、日々いただくリクエストや課題などを、少しずつでも確実に改善していくものです。
大きな機能開発もできるし小回りのきいた改善もできる、この両輪でプロセスを進めています。
編集部
開発を主導するのはエンジニアの方なのですか。
大久保さん
エンジニアが主導して、チームを動かしています。技術選定の場面では、経営側の掲げるものよりも、エンジニアリングとして「これが理想だろう」と推奨したものが後押しされるという文化があります。
また、メグリには開発しているプロダクトのコードレビューをする文化もあり、エンジニアは誰が開発したコードにも触れられる環境です。エンジニア同士でコミュニケーションを図ることをとても大事にしています。
▲メグリ株式会社の開発技術(公式サイト:エンジニア向け会社紹介資料より引用)
編集部
エンジニアの技術的なレベルアップを、メグリさんがサポートする制度はあるのですか。
大久保さん
カンファレンスへの参加費用は会社からサポートがあります。また、技術書など業務に関連する書籍であれば、ジャンルを問わず購入費を会社が負担する制度(上限あり)を利用できます。
メグリは新技術や新機能を取り入れることに積極的ですので、これまで使っていたものより効率が良く、エンジニア自身が興味を持っているものであれば、実際に試してみながら最適化を目指すこともできます。現在はAWS Fargate・Aurora Serverless、GCP BigQueryなどの技術を採り入れています。
編集部
エンジニアの皆様同士、またチームの仲間同士で意見を出し合い、プロダクトに新しい機能を持たせる検証などをしていらっしゃるのですね。技術を学ぶためのサポート制度もあり、これから技術を高めていきたいエンジニアの方にとっては刺激的な職場なのではないかと感じました。
社員の6割が子育て中。柔軟な働き方で無理なく仕事に取り組める
▲メグリ株式会社の社員のうち6割は子育て中のパパ・ママ
編集部
メグリさんでは子育て中の社員の方が多いとお聞きしましたが、どれくらいの割合なのでしょうか。
二木さん
経営陣も含め、社員の6割がパパ・ママです。子育て中に仕事を両立するのが大変だということを、会社が理解して全面的に支援してくれているので、子育てをしている社員にとっては働きやすい環境だと思います。
人によってコアタイムが違うのですが、フレックス制がありますし、時短制度も利用できます。また、勤務場所も柔軟に選んでもらえるように設定していまして、シェアオフィスでも、リモートでも仕事ができます。どちらも選択可能なのですが、ほとんどの社員がフルリモートで勤務しています。
編集部
フルリモートでフレックス制だと、柔軟に働くことができそうですね。
大久保さん
例えばお子さんが体調を崩したときなどは、変に気を遣わずに病院に行けると思いますよ。ほかにも「子どもの送迎で1時間抜けます」や「子どもが風邪をひいてしまったのでしばらく休みます」ということがあります。それぞれが当たり前に時間をやりくりしています。
二木さん
メグリではそのような場面でも全然ネガティブなムードにならず、「早く病院に行ってあげて」と背中を押したり、「大変だね」と励ましたりしています。仲間たちのそういう言葉を聞くと「うちの会社って良いな」と思うんですよ。
会社としては、クオリティはもちろん求めるものの、納期までに任された仕事ができあがっていれば良いので、勤務時間は個人のコントロールに任せています。
▲毎週、全社員がリモートで参加するミーティングも実施。雑談タイムなども設け、部署を超えたコミュニケーションが取れる機会にもなっている
編集部
フルリモートの方にも出社の機会はあるのですか。
二木さん
週に1日程度出社しないと業務ができない職種もありますが、例えばエンジニアであれば、全体の半数以上が2〜3ヶ月に1日出社するか、もしくはそれ以下という出社頻度です。
編集部
社員の方によって様々な働き方をされているのですね。人生の長いスパンの中で、それぞれが快適に働ける場所や制度を選べるのは、とても魅力的だと感じました。
フルリモートでもコミュニケーションは活発。気軽に話せる仲間たち
▲仕事ができる場所としてコワーキングスペース「ビジネスエアポート」を契約している
編集部
エンジニアの皆様はフルリモートをされている場合が多いとのことでしたが、社員同士のコミュニケーションはどのようにとっていらっしゃるのですか。
二木さん
SlackやSpatialchatを使って気軽に話ができるようにしています。あらかじめ時間を決めておいたミーティングで週3〜4回会うこともありますし、突発的に声を掛けて雑談をすることもあります。
大久保さん
エンジニアは本社以外だと、都内各所のコワーキングスペース「ビジネスエアポート」や自宅など、それぞれが快適に働ける場所で仕事をしています。時間の約束がなくても相談したいことがあれば、グループチャットツールで「今から話していいですか」と気軽に声を掛けています。
編集部
なるほど。リモート勤務を選択している方々は、気軽に話せるツールを活用して、コミュニケーションを活発にしているのですね。
リモート手当やサービス利用補助などメグリならではの福利厚生あり
編集部
メグリさんにはリモート勤務の方に手当がつくのですね。
大久保さん
エンジニアだけではなく、すべての社員を対象として、シェアオフィスを利用しなかった日にリモートワーク手当が支給されます。ほかにも、子育て中の社員をサポートするベビーシッター補助制度などもあります。
多くの社員に喜ばれているのは、「クライアントサービス利用補助」です。アパレルや飲食の企業様が導入くださっているアプリサービスを利用して商品を購入した場合に、一定額が会社から補助されます。取引先のファンになり、いちアプリユーザーとしての体験を通して気付けることも多くありますね。
編集部
それは魅力的ですね。エンジニアの方がOSをWindowsとMacから選べることや書籍購入制度があること、結婚休暇や配偶者出産休暇が整備されていることも注目ポイントだと思いました。
エンジニアを全国から採用。リモートワークなので居住地は問いません
編集部
メグリさんでフルリモート勤務をされている方の中には、遠方の地方の方もいらっしゃるのですか。
大久保さん
島根に住みながら勤務しているエンジニアがいますよ。あとは、リモートワークをしている間に、実家の沖縄に戻っていたエンジニアもいます。東京にいる私たちはそのことにしばらく気づかずにいました。
編集部
ネット環境さえあって、仕事に影響がなければ問題ないという感じなのでしょうか。
大久保さん
フルリモートの皆さんは、しっかり自身のアクセスラインを確保した上で勤務しています。任せられた仕事はきっちりこなしてくれていますので安心しています。例えば今後、海外から応募があったとしても、設定しているコアタイムにコミュニケーションが取れる方であれば採用が可能だと思います。
メグリにきてほしいのは、自身の技術をアップデートさせたい方
▲採用のポイント、一緒に働きたいエンジニア像を語る大久保和彦さん
編集部
居住地はどこでも大丈夫とのことでしたが、具体的にどのようなエンジニアの方を採用したいとお考えですか。
大久保さん
まずは私たちの事業「MGRe」を「オモシロイ」「もっと知りたい」「改善したい」と思ってくださる方が良いですね。エンジニアが駆使できる技術に興味があって「これから技量を上げていきたい」と成長意欲を燃やしている方は是非ご応募ください。
二木さん
大久保さんが言ったとおり「MGRe」に魅力を感じてご応募くださる方と一緒に働きたいです。また、業務ではチームで取り組むことが多いので、チームでコミットして成果を出すことや、業務で発生する課題についても前向きに捉えて、日々自身や会社のアップデートや成長を楽しめる前向きな方が、メグリに来てくださると嬉しいです。
住んでいる場所、ライフステージ、性別などは関係なく、色々な応募者さんと出会いたいですね。同じような人ばかりが集まっても、生み出せないものってあると思うんですよ。志を同じくして仕事に没頭できる新しい仲間たちと、それまで考え付かなかった新しい何かを生み出せたらいいなと思います。
編集部
メグリさんのミッションや事業に共感したエンジニアの方は、どこに住んでいても、どんなキャリアでもジョインできる可能性があるのですね。本日はありがとうございました!
■取材協力
メグリ株式会社:https://mgre.co.jp/
採用ページ:https://mgre.co.jp/careers