中小企業の採用を支援する株式会社ネットオン。右肩成長の背景にある社員育成の取り組みに迫る

中小企業の採用を支援する株式会社ネットオン。右肩成長の背景にある社員育成の取り組みに迫る(求職者向け)

若手社員が力を発揮できるような制度や仕組みづくりに力を入れる企業を紹介する本企画。今回は、中小企業の採用支援を行う株式会社ネットオンにインタビューしました。

中小企業向け採用支援ツール「採用係長」を手がける株式会社ネットオン

株式会社ネットオンのオフィスのエントランス

株式会社ネットオンは、「中小・地方企業向けのHR Techのリーディングカンパニー」を目指し、中小企業の採用支援に関わる事業を展開しています。

主力事業の採用業務クラウド「採用係長」は、自社専用の採用サイトを最短2分で作成できるツールで、Indeedをはじめとする6つの求人検索エンジンへの一括連携や応募者の一括管理ができることから、採用業務の効率化を目指す中小企業を中心に約6万5000社(2024年3月時点)が導入しています。

会社名 株式会社ネットオン
住所 大阪府大阪市北区野崎町7-8 梅田パークビル1階
事業内容 クラウド型採用業務ツール「採用係長」の運営
設立 2004年10月
公式ページ https://neton.co.jp/
働き方 ・ハイブリッド(出社+リモート)

株式会社ネットオンでは、社員が目標に向かって取り組みやすいように評価基準の明確化を図っているほか、定期的な1on1や新入社員のメンター制度など社員の活躍を支える仕組みが充実しています。

また、プロダクトの成長には部署の垣根を越えた協力が必要と考え、チームワークを重視した働き方を推進しています。

今回は、代表取締役の木嶋諭さんと総務・財務Teamの林祐輔さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社ネットオン代表取締役の木嶋諭さん

株式会社ネットオン
代表取締役

木嶋 諭さん

株式会社ネットオン 管理Sec. 総務・財務Teamの林祐輔さん

株式会社ネットオン
管理Sec. 総務・財務Team

林 祐輔さん

ネットオンは中小企業の採用に特化した事業で右肩成長を実現

株式会社ネットオン代表取締役の木嶋さんがインタビューに応えるようす

編集部

まず、2004年の創業から現在までのネットオンさんの事業の変遷についてお話しいただけますでしょうか?

木嶋さん

創業時は採用に特化せず、中小企業の課題を解決するサービスということでWebシステムの開発支援やWebサイトの製作、Webマーケティング支援を行っていました。

しかし、複数のサービスを手がける中で、尖った特徴的なサービスが作れないという課題を感じるようになり、2017年の「採用係長」の事業スタートをきっかけに採用に特化することにしました。その結果、以前より早いスピードで成長できるようになったと感じています。

編集部

数多くある業界の中でも「採用」に特化した理由は何だったのでしょうか?

木嶋さん

創業以来さまざまな分野の受託サービス開発やWebマーケティングを手がける中で、特に高い成果が出ていたのが採用に関する受託案件でした。お客様から感謝の声をいただくことも多く、弊社の強みとも言えるサービスになったことから、この分野にフォーカスすることにしました。

もうひとつの理由として、外部環境の変化があります。2010年代に入って、Indeedをはじめとする求人情報特化型の検索エンジンが広く普及しました。求人を行う企業は環境の変化に合わせた採用マーケティングを行う必要に迫られていたことから、大きなニーズを感じました。

編集部

市場のニーズがネットオンさんが得意とする分野と合致したことが、採用に特化した事業の誕生につながったのですね。

「採用係長」で中小企業の採用力を大企業並みに底上げ

株式会社ネットオンの林さんがインタビューに応えるようす

編集部

2017年にリリースした「採用係長」は、利用事業者が6万5000を超え、ネットオンさんの主力事業になっています。プロダクト誕生の経緯についてご紹介いただけますか?

林さん

少し前までは、求職者は転職情報を集めたWebサイトに行って職探しをするのが主流でしたが、今は企業のWebサイトなどへ「情報を探しに行く」傾向があります。そのため、企業は自ら積極的に情報発信しないと求職者から候補として見てもらえません。

しかし、求職者に知ってもらうためのWebサイトを中小企業様に作れるかというと、なかなか自分たちだけでは難しいという事情もあります。その結果、知名度でもIT知識でも優る大企業様との「採用力」の差がどんどん広がってきています。

そこで、中小企業様の採用力を大企業様並みに底上げし、中小企業の根幹である「人」の部分を支えていきたいということで「採用係長」が生まれました。

編集部

「採用係長」の成長の要因は何だとお考えですか?

林さん

日本企業の9割以上を占める「中小企業」の採用課題の解決に特化させたサービスであることだと言えます。

大企業様の場合、求人応募の数もとても多いので、効率よく採用管理できる高機能なプロダクトが必要になります。一方、中小企業様の場合は採用管理の効率化より、まずは求職者にアピールするWebサイトを作って、露出を増やして応募者を増やしていくという上流部分の対応が重要です。

このニーズに対応するため、「採用係長」は採用ページや求人票、法令に違反しないPR内容などを簡単に作成できる点を打ち出しています。中小企業様には兼任人事の方も多いので、忙しい担当者でも簡単に採用サイトを作れる点も大きな魅力になっていると感じます。

こうしたことを背景に、「採用係長」は中小企業様におけるポジションが確立され、右肩上がりで成長できているのだと思います。

編集部

実際に導入している企業様からは、どのような声が届いていますか?

林さん

お客様からは、マッチ度の高い採用ができたという声のほか、求人票を簡単に作成できる点など機能面への評価もいただいています。採用に関わるノウハウを学ぶことができたと言っていただくこともとても多いです。

編集部

中小企業が採用面で抱える多くの課題をまとめて解決できることが、「採用係長」が支持される理由なのですね。

カスタマーサポートを強化し業界ナンバーワンを目指す

編集部

今後も「採用係長」が成長を続けるために、ネットオンさんはどうプロダクトの差別化を図っていますか?

木嶋さん

林の話にもあったように、まずは使いやすさの追求が挙げられます。もうひとつはサポートです。良いプロダクトを作っても、使いこなせなければ途中で利用がストップしてしまいます。

弊社のカスタマーサクセスチームがしっかり伴走することで、中小企業様のHRテックが進んでいくような環境を作り出したいと考えています。

編集部

利用者はどのようなサポートを期待できるのでしょうか?

木嶋さん

例えば、求人票を作成しても各種検索エンジンにヒットしなければ多くの応募者に見てもらえませんよね。見た目の良さだけではなく、応募者が集まる実効性のある求人票や、デジタルマーケティング要素を踏まえた採用サイトを作るサポートを大切にしています。

編集部

ネットオンさんの今後の成長目標についても教えてください。

木嶋さん

採用にはさまざまな課題がありますが、なかでも中小企業様の一番の課題である「応募者を集める」ことにフォーカスしたいと考えています。PRや応募者集客の広告運用で弊社の強みを発揮し、中小企業向けの採用ツールとして一番になりたいと考えています。

20代でチームリーダーに!ネットオンは社員の能力を引き出す仕組みが充実

株式会社ネットオンの社員らがオフィスで仕事するようす
▲オフィスへの出社時はフリーアドレス制となっており、同じ部署メンバー単位での出社が基本。

編集部

ここからは、若手の活躍をテーマにお伺いします。ネットオンさんでは、20代の若手社員であっても責任ある立場を任されることがあると伺いました。

林さん

26歳の社員が入社3ヶ月で営業チームのリーダーとなった例があります。通常、リーダーになるのは早くても入社から1年ほど経ってからなので、異例の速さと言えます。

編集部

どのような部分を評価されたのでしょうか?

林さん

自身の行動に責任を持ち、周りのメンバーのフォローを行いながら、行動量/成果にコミットされる姿勢が高く評価されました。

リーダーになってからは、マネージャーと一体になってチームのメンバーをしっかりと牽引してくれています。

評価基準が明確だから目標に向かって取り組みやすい

編集部

社員の活躍を後押しするための制度や取り組みがあれば教えてください。

林さん

まず、人事考課の基準を社内に公開していることが挙げられます。

弊社では人事考課が半年に1度あり、評価は「売上目標評価」と「行動評価」の2軸で行っています。それぞれの評価の基準とそれに紐づく給与レンジが全社員に公開されているので、社員は「自分はこのレベルを目指してやっていくんだ」という明確な目標を持ち、スピード感を持って昇給や昇格を目指すことができます。

編集部

行動評価では、どのような点を重視していますか?

林さん

「ファーストペンギンになろう」「スピード!」など、弊社が掲げる7バリューを体現できているかを評価しています。

編集部

目標に向かって何をすべきかがクリアになることは、自発的なキャリア形成や成長につながりそうだと感じました。

若手や未経験入社でも安心のサポート体制がある

株式会社ネットオンの木嶋社長と林さんがインタビューに応えるようす

編集部

若手社員は仕事やキャリアの悩みを持つこともあると思います。そのような不安を解消するための仕組みはありますか?

林さん

月に1度は必ずマネージャーとの1on1を行っています。面談の進め方は各マネージャーにお任せしていますが、業務上の悩みからキャリア相談まで気軽に話せると思います。

編集部

入社後の研修などもありますか?

林さん

業界未経験で入社してもしっかり成長できるよう、入社後1ヶ月間は営業ロールプレイングや業界知識を体系的に学べる研修を実施しています。営業の場合、最初のうちはマネージャーも商談に同席し、商談後にフィードバックを行います。

また、入社してから1ヶ月間はメンター制度もあります。中途入社の方は即戦力として期待されていることもあって「こんな初歩的なことを聞いてもいいのかな」と躊躇してしまいがちです。それでは本来の実力を発揮していただけないので、週2回のメンター面談で何でも聞いてもらって、入社前と入社後のギャップの解消や、疑問の解消につなげてもらいたいと考えています。

編集部

メンターや上司以外とも気軽にコミュニケーションできる雰囲気はありますか?

林さん

弊社は出社と在宅のハイブリッド勤務ですが、バーチャルオフィスを導入しているので在宅でも出社時と変わらないコミュニケーションが可能です。

在宅だと問題や疑問をひとりで抱え込みやすいですが、バーチャルオフィスのおかげで気軽に話しかけられる環境があると思います。

部署の垣根を越えて全社一丸でプロダクトの成長を目指す

株式会社ネットオンの社員がオンラインの朝会に参加するようす
▲部署を超えた連携を重視する株式会社ネットオンは、朝会や終会など定期的に全社で集まる機会を設けている。

編集部

ネットオンさんは部署を超えた連携を重視していると伺いました。その背景には何があるのでしょうか?

木嶋さん

弊社のビジネスは、開発部門と営業部門、カスタマーサクセス部門など複数の部門が連携することで初めて成功します。

開発部門が良いプロダクトを作っても販売できなければ使ってもらえません。また、売れたとしてもその後のサポートをしっかりとしないと使い続けてもらえません。だからこそ、部署の垣根を越えたチームワークを重要視しています。

編集部

そのようなチームワークを生み出すために、日頃の社内コミュニケーションで心がけていることがあれば教えてください。

木嶋さん

全体の朝礼や終礼のほか、四半期に1度は全社で集まるなど、オンラインやオフラインで適度に全員が顔を合わせる機会を設けています。

編集部

「会社全体で力を合わせよう」という意識は、社員一人ひとりに浸透していると感じますか?

林さん

開発と営業の関係性に課題を抱える企業も多いですが、弊社の場合は自社製品を扱っているという背景もあり「全社一丸となって良いプロダクトを作ろう」という気質が強いと感じます。

また、弊社は社員の平均年齢が約34歳と、比較的若い組織です。社員同士の年齢がそこまで離れていないことも、部署をまたいだコミュニケーションの取りやすさにつながっていると思います。また、社長を含め役職ではなく「さん」付けで呼ぶ文化があるので、上司に対しても話しかけやすいという特徴があります。

編集部

ネットオンさんでは「良いプロダクトづくり」という目標を全員で共有し、一致団結して取り組んでいる様子がよく分かりました。

大切なのは「売上拡大」と「働きやすさ」の両立

編集部

働きやすい職場づくりに関して意識していることがあればお話しいただけますでしょうか。

林さん

先ほどお話ししたハイブリッド勤務もそのひとつですが、ほかにも有給休暇を1時間単位で取得できる制度があります。この制度があれば子どもの送り迎えなど家庭の予定に合わせて中抜けすることもでき、柔軟な働き方の実現につながっています。

編集部

木嶋社長は、企業の成長と働きやすさのバランスについてどのようにお考えですか?

木嶋さん

会社が成長しなければ働きやすさを実現することもできません。そのため、私は「売上拡大」と「働きやすさ」は両立させるものだと考えています。

年齢も学歴も関係なし!ネットオンは世界的企業への夢を一緒に目指す仲間を歓迎

株式会社ネットオンの社員が集合するようす

編集部

最後に、記事を読んでネットオンさんのお仕事に興味を持った方へメッセージをお願いします。

林さん

2025年に労働力人口が大幅に減少すると言われるなか、弊社は日本全国の中小企業様の採用係長として、人材問題の解消に挑戦しています。

まだまだベンチャーフェーズではありますが、成長期にある企業だからこそカルチャーや仕組みを作るところから携わっていただくことができます。1を10にのばすことが好きな方には非常にマッチする会社ではないかと思います。

編集部

会社と一緒に自身も成長できるのは、ベンチャー企業ならではの魅力ですね。

林さん

その通りです。さらに、弊社は数年後の上場に向けて全社一丸となって準備しています。5年後、10年後には「あの企業の創業メンバーなの?」と驚かれたり、「自分の会社、ネットオンなんだよ」と誇らしげに言えるような世界的企業になることを目指しています。

弊社の採用プロセスは書類選考とカジュアル面談からスタートします。疑問や不安な点があればその際に全て質疑応答させていただきますので、まずはお気軽にご応募いただければと思います。

編集部

木嶋社長からも、メッセージをお願いします。

木嶋さん

弊社は年功序列ではなく、学歴も関係ありません。20代のうちから活躍してどんどんキャリアアップしている社員もたくさんいます。このような環境でチャレンジしたいとお考えの方はぜひご連絡ください。

編集部

ネットオンさんの右肩成長の背景には、チームワークを大切にするカルチャーや、入社後の手厚いサポートなど、社員が力を発揮しやすい環境づくりがあるのだと感じました。

本日はありがとうございました。

■取材協力
株式会社ネットオン:https://neton.co.jp/
採用ページ:https://neton.saiyo-kakaricho.com/