ERPのエキスパート、株式会社エヌティ・ソリューションズで若手エンジニアが育つワケ

若手エンジニアのキャリア育成における先進的な仕組みを有する企業に迫るこの企画。

今回はERPサービスの導入・開発・運用支援を通じて企業のDXを促進する株式会社エヌティ・ソリューションズにお話を伺いました。

ERPのエキスパートとして企業DXをサポートする株式会社エヌティ・ソリューションズ

株式会社エヌティ・ソリューションズは、豆蔵デジタルホールディングスグループ内において、ERPソリューションに関する導入サポートから開発・運用を主力事業として展開している企業です。

ERP(Enterprise Resources Planning)とは、企業の業務データを一元管理できる基幹システムのこと。ERPの導入によって業務効率の向上やワークフローの改善が期待でき、企業のDX推進に大きく寄与するものとなります。

株式会社エヌティ・ソリューションズが注力しているのは、その中でもMicrosoftがSaaSで提供しているERPサービス・Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations(以下「Dynamics」)を用いたサポートです。Dynamicsのエキスパートとして技術コンシェルジュを務めるなど、その実績は日本Microsoft社にも認められています。

さらにDynamicsの要件定義から基本設計、開発までの一連のフェーズをトレーニングするオンライン教育プラットフォーム「DLP Online」の提供も行い、DX人材育成を進めているのも特徴です。

会社名 株式会社エヌティ・ソリューションズ
住所 東京本社:東京都新宿区西新宿2-7-1小田急第一生命ビル22階
沖縄営業所:沖縄県那覇市久茂地2丁目9番1号サニービル6F
事業内容 ・ERPコンサルティング(SAP・Microsoft Dynamics)
・Microsoft Dynamics365ソリューション
・業務系アプリケーション開発
・Microsoft Dynamics関連トレーニング
設立 2009年4月1日
公式ページ https://www.ntsol.co.jp/
働き方 ・ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
・フレックスタイム制度

株式会社エヌティ・ソリューションズでは、クラウドSaaS型ERPを取り扱っている点を活かし、多くの社員がフルリモートで働いています。また教育事業のノウハウを活かした自社のエンジニア育成にも重点を置いており、働きやすさとエンジニアとしてのキャリア形成が叶う環境があるのが魅力です。

そんな株式会社エヌティ・ソリューションズのERPソリューション事業部 事業部長・南雲さん、管理本部 課長 人事担当・橋本さんに、事業の特徴や強み、エンジニアのキャリア形成や若手社員の活躍の背景などについてお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社エヌティ・ソリューションズERPソリューション事業部事業部長の南雲暢之さん

株式会社エヌティ・ソリューションズ
ERPソリューション事業部 事業部長

南雲 暢之さん

株式会社エヌティ・ソリューションズ管理本部課長人事担当の橋本寛人さん

株式会社エヌティ・ソリューションズ
管理本部 課長 人事担当

橋本 寛人さん

Microsoft社と協業しながらERPの普及・教育を進める

株式会社エヌティ・ソリューションズの提供ソリューション一覧
▲ERP事業を中心に、さまざまなソリューションを提供している(公式サイトより引用)

編集部

はじめに、エヌティ・ソリューションズさんの事業内容について簡単にご説明いただけますか?

南雲さん

エヌティ・ソリューションズで展開している事業は、大きく「ERP」「教育」「DX」の3つに分かれます。その中でも主力事業としているのがERP事業です。エヌティ・ソリューションズでは主にMicrosoft社のDynamicsの展開に注力しています。

10年以上にわたって積み上げてきたDynamicsに関するノウハウ・技術力が日本Microsoft社に認められ、エヌティ・ソリューションズではDynamicsの技術コンシェルジュを務めています。Dynamicsのエキスパートとして、企業に最先端のDXソリューションを提供しているのが、エヌティ・ソリューションズならではの特徴です。

編集部

Dynamicsを中心としたERPは、企業のDX化にどういった点で寄与するものなのでしょうか。

南雲さん

まずERPというのは、「ヒト」「モノ」「カネ」といった企業の持つ資産を一元管理できる基幹システムのことをいいます。その中でもDynamicsの大きな特徴は、サーバー不要で運用負担の少ないSaaS版ERPであることです。それと同時に、その他Microsoft製品との親和性が高いのもメリットです。今後も普及が進んでいく需要の高いサービスであると思っています。

ERPサービスは企業の基幹システムなので、これを導入するだけでDX推進に大きく寄与します。DX事業としてはERPを基盤としつつ、さらにその周辺システムなどのクラウド上での開発も進めています。

編集部

もう一つの主要サービスである「教育」は具体的にどのような事業なのでしょうか?

南雲さん

こちらはエヌティ・ソリューションズのDynamics導入の技術力をパッケージ化して教育コンテンツとして展開しているものです。エヌティ・ソリューションズはDynamicsに関するあらゆるフェーズにおいてトレーニングを実施できる、国内唯一の企業となっています。

エヌティ・ソリューションズでは、2013年からDynamicsの教育サービスをクラスルーム型で実施してきたのですが、コロナ禍をきっかけにオンラインでの教育を望む声が高まり、「DLP Online」を開始しました。多数のユーザーやパートナーにトレーニングを提供した実績を評価され、2022年にはMicrosoftジャパンパートナーオブザイヤー2022Business Excellence部門の「Learning Award」を受賞しています。

エンジニアとして専門性を身に付けつつ、多様なキャリアが選べる

株式会社エヌティ・ソリューションズのエンジニアの研修風景

編集部

エヌティ・ソリューションズさんはエンジニアの方が非常に多い組織体制となっていますが、一般的なIT企業と比べてエヌティ・ソリューションズさんならではのエンジニアの特徴はありますか?

南雲さん

ERPという企業の基幹システムの導入・運用に携わるため、エヌティ・ソリューションズのエンジニアには技術面だけでなく、その企業様の業務を理解することが求められます。その点は他にはない特徴といえるかもしれないですね。

編集部

なるほど。Dynamicsそのものを扱う知識だけでなく、導入先のお客様の業務全般を踏まえた上でサポートが必要なんですね。

南雲さん

その通りです。ただし、企業の一連の業務を理解した上でERPの導入や運用を支援するとなると、それはコンサルタントの役割です。エヌティ・ソリューションズでは「開発だけやりたい」「コンサルタントを目指したい」という個々の希望に応じた多様なキャリアが実現できる環境があるのがポイントです。

エヌティ・ソリューションズのエンジニアは、ITアーキテクト、プロジェクトマネージャー、コンサルタントという大きく3つの道を目指すことができ、それぞれにサポートしていく体制があります。

またエンジニアのスキルとしても多様な選択肢があります。ERP事業部ではDynamicsを突き詰めて専門性を身に付けていくことができますし、DX事業部ではwebアプリケーションなどの幅広い形、多様な言語で開発していくことができます。いろいろなキャリアの形を、腰を据えて実現していくことができるのがエヌティ・ソリューションズのエンジニアの特徴です。

実際に前職でいまいちスキルアップできずにいた方が、自分の希望に応じたスキルを身に付けられる点に魅力を感じてエヌティ・ソリューションズに中途入社していただくケースも多くなっていますよ。

教育事業のノウハウを活かし、エンジニアの育成を技術面・心理面から手厚くサポート

株式会社エヌティ・ソリューションズの「DLP Online」のサービスイメージ
▲新卒や中途採用者を対象に、研修ツールとして販売もしている「DLP Online」を活用。

編集部

エヌティ・ソリューションズさんではエンジニアのスキルアップ支援として、具体的にどのような取り組みをされていますか?

南雲さん

外部向けに実施している「DLP Online」のノウハウを活かして、自社のコンサルタント・開発エンジニアの育成を行っています。

ERPは狭い業界でもあるので、別分野からジョインしてくれる人材も少なくありません。そういった経験者ではない人材を丁寧に育成していくためにも、重厚な教育体制を提供することにはこだわっています。中途入社した社員にも、研修期間が長くて充実していることに驚かれることがよくありますね。

また、未経験に近い社員も安心して働いてもらえるよう、サポート役として育成コンシェルジュを設置しているのもエヌティ・ソリューションズの特徴です。研修の先生役としてはもちろん、OJTやプロジェクト参画してからも、わからないことがあれば質問を受け付けたり、悩みを聞いてあげたりしています。

エヌティ・ソリューションズのノウハウを活かした手厚い研修制度と、心理的サポートも行う育成コンシェルジュの両面からエンジニアの成長を支えています。

編集部

技術面・心理面の両面からサポートしてもらえるのはとても心強いと思います。エヌティ・ソリューションズさんではエンジニアが手厚いフォローのもと自分が希望するキャリアを叶えていける環境があるのですね。

若手エンジニアも増加中!ERP領域未経験でも活躍できる

株式会社エヌティ・ソリューションズ
▲エヌティ・ソリューションズには、心強い先輩社員がサポートしてくれる環境がある。

編集部

エヌティ・ソリューションズさんでは中途社員の入社も多いとのことですが、現在の平均年齢は何歳くらいですか?

橋本さん

現在のエヌティ・ソリューションズの平均年齢は37歳です。ただ中途入社の社員は20代後半から30代の人が多いため、いわゆる若手社員といわれる世代も徐々に増えてきていますね。

編集部

エヌティ・ソリューションズさんの若手社員の成長や活躍を実感できたエピソードがあれば教えてください。

南雲さん

先ほども言った通り、ERPの導入支援はお客様の業務理解が求められる仕事です。特に開発が一通り終わって保守のフェーズに入ったときに、お客様とコミュニケーションを取る上で、いかにお客様の業務を理解しているかはとても重要です。お客様の業務理解に関してすごく努力して成長してくれている若手社員が多いなと感じます。

編集部

ERP未経験のエンジニアの方もいる中で、違う業種の業務まで理解するというのはすごいことですよね。

メンバー間で教え合う文化が若手活躍につながる

株式会社エヌティ・ソリューションズのTeams画面
▲Teams上の「駆け出しPG」チャネル。お互いに教え合うことでレベルを高めていく。

編集部

そういった若手社員の方の活躍を支えるサポートとしては、先ほどの研修や育成コンシェルジュの他にどういったものがありますか?

南雲さん

エヌティ・ソリューションズにはメンバー同士で教え合う文化があるため、その交流を通じて知識を得ることができています。世話好きな先輩が多いですが、その中のひとつにとあるプロジェクトリーダーと一緒にアサインされた若手が、プロジェクトが終わる頃には大きく育っていくというものがあって「宮林塾」という異名があるほどです。現場にはそういったリーダーがいるので、そのもとで勉強できる環境があります(笑)。

またエヌティ・ソリューションズではTeamsを活用したオンライン上の交流が盛んで、その中で教え合うことができていますね。対面で聞くのはちょっと恥ずかしいような初歩的な質問ってあるじゃないですか。でもオンラインで質問できることで質問する心理的ハードルも下がりますし、一瞬で皆に届いて素早い回答が得られるという点でも、若手社員の成長につながっているなと感じます。

95%リモートワーク・産休・育休明け復帰率100%の働きやすい環境

編集部

オンラインコミュニケーションの話が出たので、エヌティ・ソリューションズさんの働き方についても伺っていきたいと思います。エヌティ・ソリューションズさんでは現在リモートワークが主流なのでしょうか?

南雲さん

はい。現在は、95%がリモートワークです。リモートワークが多いIT業界においてもかなり進んでいる方なのではないかと思います。それに加えて時短勤務やフレックス制度も活用でき、柔軟な働き方ができるのが特徴です。

橋本さん

エヌティ・ソリューションズに腰を据えてスキルアップをしてもらう意味でも、働きやすい環境づくりは重要だと考えています。エヌティ・ソリューションズでは子育てをしながら働いている社員もいますが、産休・育休明けの復帰率が100%なんです!最近では男性でも育休を取る社員が増えてきています。そういった点でもワーク・ライフ・バランスを保って仕事をしやすい環境になっているのかなと考えます。

編集部

復帰率100%は素晴らしい数字ですね!エヌティ・ソリューションズさんでは働きやすい環境があるからこそ、自分のキャリアを大切にしながら長く活躍していけるのだと感じました。

フットサル部で若手社員の成長を実感。リアルでのコミュニケーションも盛ん

株式会社エヌティ・ソリューションズのフットサル部集合写真
▲年齢・性別・所属チームなどは関係なくフットサルで交流している。

編集部

リモートワークをされている企業様では、社員同士のコミュニケーションが希薄になってしまっているという課題を聞くことも多くなっています。エヌティ・ソリューションズさんはオンライン上での交流も多いとのことですが、他にもコミュニケーションの機会はありますか?

営業本部の齋藤さん(同席)

リモートワークですとどうしても直接触れ合う機会が減ってしまうので、私の方でもいろいろ計画したり、声をかけたりしているところです。

元々エヌティ・ソリューションズはフットサル部があり、コロナ禍で中断していたのですが、今年の6月に復活したんです。新卒入社をした社員や若い社員も誘っており、フットサル後に飲み会もしているので、そこで新しい交流が生まれることも多いんですよ。

その他非公式な飲み会もやっていたり、事業部単位でオフラインの交流があったりと、社員同士の交流は活発なんじゃないかなと思います。ベテラン・若手問わず皆でワイワイ交流しています!

管理本部部長の小泉さん(同席)

フットサルに参加すると思わぬ形で社員の成長を実感することもあります。入社してすぐのときは引っ込み思案な印象があった子も、久しぶりにフットサルで会うと後輩の面倒を見たり、進んでコミュニケーションを取ってくれたりします。プロジェクトが変わると関わりが少なくなる社員もいますが、こういった機会で成長を感じられるのは良いなと思いますね。

橋本さん

エヌティ・ソリューションズとしても、社員間のコミュニケーションは非常に重要だと考えています。リモートワークやフレックスタイムなどの柔軟な働き方で働きやすさを確保しつつ、コミュニケーションを活性化するために、今後はリモートと出社のハイブリッドワークを進めていけたらと思います。

株式会社エヌティ・ソリューションズのフットサル部のようす

技術を突き詰めたい研究熱心なエンジニアを歓迎

取材に対応して頂いた株式会社エヌティ・ソリューションズ南雲さんと橋本さん

編集部

最後に採用についてお伺いします。エヌティ・ソリューションズさんが採用において求める人物像を教えてください。

南雲さん

ERPを導入する企業様は比較的大手が多いのが特徴です。大手企業様の基幹システムに関わることにやりがいを感じる方にジョインしてもらえると嬉しいなと思います。

また、エヌティ・ソリューションズではERPをはじめ企業のDXを多角的にサポートしています。だからこそ技術に対して研究熱心で、自分で積極的に勉強をしていくようなメンバーが成長していけるのではないかと思うので、そういった点も新しく加わってくれる方には期待しています。

橋本さん

南雲も申し上げた通り、やはりエヌティ・ソリューションズとしては技術を突き詰めていきたい研究熱心な方を求めていきたいなと思います。突き詰める上では当然苦しい部分もありますが、学ぶことを楽しめる方はエヌティ・ソリューションズで成長できるのではないかなと考えます。

そういった熱意を持つ方の成長をしっかりと支えていくために、エヌティ・ソリューションズでも本人の持っているスキルや経験、そして希望を尊重して活躍できるようなサポートを行っています。コンサルタントにしてもアーキテクトにしても、丁寧なトレーニングを行い、長い目線で成長を支えていけたらと考えています。

本当にじっくりと腰を据えてスキルアップをしたい、高度な技術を身に付けていきたい方は、ぜひエヌティ・ソリューションズに来ていただけると嬉しいです。

編集部

ERPという企業にとって重要な基幹システムに関わりながら、丁寧な教育体制で成長をサポートしているエヌティ・ソリューションズさんであれば、エンジニアとして希望するキャリアを築いていけるのではないかと感じました。

本日はお忙しい中、ありがとうございました!

■取材協力
株式会社エヌティ・ソリューションズ:https://www.ntsol.co.jp/
採用ページ:https://www.ntsol.co.jp/recruit/