21カ国のメンバーが在籍。株式会社Sales Markerが誇る多様性のある組織と「感謝」の文化

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社Sales Markerにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

株式会社Sales Markerは、テクノロジーとデータを駆使し、営業・マーケティング領域に革新をもたらすスタートアップ企業です。「全ての人と企業が、既存の枠を越えて挑戦できる世界を創る」というパーパスを掲げ、インテントセールスSaaS『Sales Marker』をはじめとしたマルチプロダクトを開発・提供しています。

『Sales Marker』は、インターネット上での検索行動データである「インテントデータ」を分析し、顧客の購買意欲やニーズをいち早く察知する営業支援SaaS(Software as a Service)です。日本国内の大手企業や急成長中のスタートアップを中心とした500社以上の導入実績を持ちます。

また、21カ国から集まった多様なメンバーが活躍する同社では、大手グローバル企業出身者から新規事業の立ち上げ経験者まで、様々なバックグラウンドを持つ人材が集まり、新しい価値の創造に日々挑戦しています。

今回は、同社の掲げるパーパスやバリュー、グローバルな組織文化について、CTOの陳さんと人事部の照沼さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社Sales Marker取締役CTOの陳さん

株式会社Sales Marker
取締役CTO

陳 晨さん

株式会社Sales MarkerのHR本部の照沼さん

株式会社Sales Marker
HR本部 人事部 リーダー

照沼 梓さん

「枠を越えた挑戦」を生み出すSales Markerのパーパスとは

インタビューに応じてくれた株式会社Sales Markerの方々

編集部

最初に、御社のパーパスについて教えていただけますか。

陳さん

弊社は「全ての人と企業が、既存の枠を越えて挑戦できる世界を創る。」というパーパスを掲げています。

このパーパスは、2023年12月に旧社名である「CrossBorder株式会社」から現在の社名に変えたタイミングで再定義したものなんです。メンバーが増えたことや、新たな課題に対してさらに一歩進めた取り組みが必要だということで、あわせてMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)も変更しています。

人は、しばしば自分を枠にはめる傾向があると思うんです。例えば、エンジニアならエンジニアリングだけというようにその方の専門性に直結した業務に携わることが多いですし、特に日本では大企業に入って決められたレールに沿って仕事をするというイメージが強いと思います。

しかし、私たちは創業当初から、そういった枠組みを越えた大きなチャレンジがしたいという思いを持っていました。多くの人や企業が既存の枠組みにとらわれてチャレンジできていない現状があり、中でも大企業は既存事業がある中で新しいことへのチャレンジやリスクを取ることが難しく、それが日本の競争力低下につながっていると考えています。

その課題を解決すべく、私たちはインテントセールスSaaS『Sales Marker』を立ち上げました。企業の売上向上を支援することで、従業員の賃金上昇や新たなチャレンジの機会創出につながると考えています。

この考え方を社会全体に広め、全ての人と企業が既存の枠を越えたチャレンジができる未来の実現を目指しています。

組織の特徴:多国籍のメンバーが創り出すダイバーシティ

さまざまな国籍の株式会社Sales Markerのメンバー

編集部

御社の組織の特徴についてお聞かせいただけますか。

陳さん

大きな特徴として、ビジネスサイドとプロダクト(エンジニア)サイドで使用言語が完全に分かれている点が挙げられます。プロダクトサイドは完全な英語環境で、採用段階から日本語スキルは必須としていません。その結果、エンジニア職の応募が多く集まり、むしろ嬉しい悩みを抱えているほどです。

現在、プロダクト組織は約60名で21カ国のメンバーが在籍しており、非常にダイバーシティに富んだ環境です。特筆すべき点として、日本人比率が全体の20%程度、開発者に限定すると48人中3人と10%未満という状況です(2024年11月の取材時点)。

このような環境のため、部署を越えたコミュニケーションも活発です。オフィスでは英語が中心ですが、日本語での会話も可能なハイブリッドな環境を実現しています。ビジネスサイドのメンバーも、英語が得意でなくてもグローバルな環境で働ける体制を整えています。

編集部

グローバルな環境が組織や個人の成長にもたらす影響について、どのようにお感じですか。

陳さん

海外メンバーの知見や視点から、既存の枠組みを越えた新しい発想が生まれやすくなると感じています。プロダクトの改善点や組織プロセスについても、様々な国の先進事例を取り入れながら、私たちならではの組織文化を築いています。

照沼さん

エンジニア含め、明るくてソフトなコミュニケーションが取れるメンバーが多いですね。一般的に想像するエンジニア像と少し異なるのか、国内中心の経歴を持っている人からは「こんなに皆が楽しそうに働いているのは初めて見た」という声をよく聞きます。

例えば、水曜日には陳さんが率先してランチ会を開催するなど、活気のある職場環境を作っています。スピード感があって、忙しいながらも楽しむ部分を楽しんでみんな頑張ろうという雰囲気が社内で醸成されています。

陳さん

確かに、弊社のエンジニアは一般的な「エンジニアは内向的」というイメージと異なり、非常に社交的ですね。出社率も高く、週末には20人程度で自主的に旅行を企画するなど、オンオフのメリハリがはっきりとした文化が根付いています。仕事へは全力でコミットしつつ、オフタイムは皆で楽しむという雰囲気です。

ポジションにとらわれず挑戦し、活躍しているメンバーが多数

株式会社Sales Marker取締役CTOの陳さん

編集部

多様性を持つ組織の中で、メンバーがどのように活躍されているのか教えていただけますか。

陳さん

一例を挙げると、前職で新規事業の立ち上げ経験があるメンバーがいるのですが、彼は部門内で与えられたミッションに対して「もっと大きなことができるはず」と考え、自ら部長に提案してSales Markerでも新規事業を立ち上げたことがあります。

後は、元々カスタマーサクセスだったメンバーは「もっとプロダクトを良くしてお客様に価値を届けたい」という想いを抱いていることを私に直接打ち明けてくれ、育休取得を経てプロダクトマネージャーに抜擢して非常に優れた成果を上げています。

私たちはポジションよりも、まず「その人と一緒に働きたい」という考え方を大切にしています。そのため、もしその人がやりたいポジションがなければ、新しいポジションを作り出し、その目標と会社の目指す方向をできるだけマッチさせています。

■カスタマーサクセスからプロダクトマネージャーになった方のインタビュー(公式note)
https://note.sales-marker.jp/n/nf75835ef2ac3

編集部

これまでの経験を活かすだけではなく、別の職種にチャレンジされる方も多いのでしょうか。

陳さん

そうですね。異業種からの転職者や、現職を変えて新たな挑戦をする社員など、さまざまな形で挑戦を重ねている社員が多いのが特徴です。

例えば、セールス職出身の社員が、マーケティングの重要性に気づき、自らの希望でマーケティング部門へ異動して、会社の目標達成に貢献した事例があります。

また、エンジニア部門にも、元々ホテル業界に従事していた方がいます。その方は現場の非効率さを改善したいという強い思いから、ソフトウェア開発に興味を持ち、独学でエンジニアとしてのスキルを身につけて弊社に転職してきました。

このように成長意欲が高く、またチャレンジ精神旺盛なメンバーが多く活躍している環境です。

カルチャー:バリュー刷新を経ても残る「感謝の文化」

打ち合わせしている株式会社Sales Markerの社員

編集部

御社の社風やカルチャーについて教えてください。

照沼さん

カルチャーをわかりやすく伝えているのが、先ほどお伝えしたリブランディングのタイミングで刷新したバリューです。具体的には「Excellent」「Disruptor」「Speed」「Client Growth」「Respect」の5つとなります。

現在浸透を進めている段階ですが、中でも「Respect」については、過去のバリューでも「Respect for All」を掲げ、社内で重視してきたため、大切にしている社員が多いと強く感じています。

陳さん

リスペクトの要素をバリューに組み込んでいる背景として、会社の初期の頃、Slackで使用される単語を可視化したところ、最も頻繁に使用されていた言葉が「ありがとう」だったこともありますね。上位15位までが感謝に関する言葉で占められていて、人に感謝を伝える文化が根づいていると実感しました。

バリューの改訂は今回で3回目ですが、最初から「リスペクト」は入っていて、今後も残り続ける文化なのではと考えています。

編集部

例えば、どのようなシーンで感謝し合っているのでしょうか。

照沼さん

誰かの行動や貢献によってプロジェクトが前進したときなどに、専用のピアボーナスツールを使って感謝の言葉を直接伝えています。感謝の言葉を交わす頻度は非常に高く、皆が積極的に気持ちを形にして相手に伝えています。

陳さん

私たちの特徴として、感謝の気持ちを伝えることはもちろん、自分の取り組みを積極的に共有することも大切にしています。特に、普段は目立たない場所で頑張っているメンバーにもスポットライトが当たるよう、各自が自分の活動を発信し、お互いが感謝を送りやすい環境づくりを心がけています。

例えば、アシスタントやインフラ周りで働くエンジニアなどの仕事は、ビジネスサイドからは見えにくくなることがあります。しかし、私たちはそういった仕事の価値や意味をしっかりと伝え、自分から発信することを推奨しています。こうしてお互いに感謝し合う文化を、みんなで作り上げていこうとしているのが私たちの特徴の一つだと思います。

圧倒的なスピード感と、社員の夢に寄り添い共に成長する社風がある

インタビューに応じてくれた株式会社Sales Markerの陳さんと照沼さん

編集部

5つのバリューの中で、他に「Sales Markerらしい」と感じるところはあるでしょうか。

照沼さん

「Speed」というバリューがあるのですが、これは弊社が持ち続けている強みです。

元々スピード感に特色があり、新入社員が驚くほどのスピーディーな組織運営を行っています。お客様に対しても、スピードとクオリティを保証したサービスを提供し続けたいという思いを持っている社員は非常に多いです。

その特徴が現れたエピソードとして、新規事業「Recruit Marker」の例が挙げられます。このプロダクトはわずか2週間という驚くべきスピードで開発され、さらにはその後の機能改善なども事業部のメンバーから「お客様にいち早く届けるため、リリース日を今すぐ決めましょう」といった提案があがり、即座に行動に移しました。

また、お客様からの要望があればその日のうちに対応を開始し、すぐに実装するような体制を整えています。お客様の期待に応えるべく、常に期待を超えていこうという動きが、具体的に表れている事例だと思います。

編集部

他にも特徴的な文化があれば教えてください。

陳さん

独自のものでいうと、私たちは各メンバーに自分の目標、Willを書き残してもらう「野望テーブル」という取り組みを行っています。これは1年後、5年後、10年後にやりたいことを具体的に書き出してもらい、その野望の実現をどうサポートできるかを会社全体で考えるというものです。

例えば、ある女性社員は「5年後にポルシェ・カイエンを購入して北海道を旅する」という目標を掲げています。その目標を達成するためには、収入をあげる必要があり、彼女自身は自分をどう成長させるのか、私たちは彼女のポジションをあげるためにどうしたらいいのかを一緒に考えていきます。

ただ、自分の将来像や理想に近づくための道のりなどは時間がないとなかなか考えられないものですので、野望テーブルを書き出す時間をオフサイト合宿で設けるようにしています。

編集部

オフサイト合宿はどのような頻度で開催されているのでしょうか。

陳さん

オフサイト合宿はおよそ10ヶ月に1回の頻度で開催しています。主に春から夏にかけて1泊2日で実施しており、日帰り参加も可能です。宿泊施設も用意して、メンバー同士の交流を深める機会としています。

■オフサイト合宿について(公式note)
https://note.sales-marker.jp/n/n4e5366650c9f

求める人材:枠にとらわれず、変化を楽しむチャレンジャー

インタビューに応じてくれた株式会社Sales Markerの陳さんと照沼さん

編集部

御社が求める人材像を教えてください。

陳さん

私たちは成長企業として注目されていますが、単に「勝ち船に乗りたい」という方ではなく、「組織をより高みへ導きたい」という意志を持った方、具体的にはカオスな環境を楽しめる方を求めています。

スタートアップは常に変化し、既存の仕組みを壊しながら前進していきます。「これまでこうだったから」という固定観念にとらわれず、目標達成のためには新しいことにチャレンジできる方を求めています。そのような方であれば楽しめる職場だと思いますし、私たちも満足できる環境を提供できると自負しています。

照沼さん

最近、大手セールス系企業や外資系企業から転職してくる方が非常に多いです。これまで成果を上げてきた実績がある一方で、次のチャレンジとして「自分で動いて成果を出す」という点に強い関心を持っています。決められた枠の中で成果を出すことに満足せず、もっと自分の力で新しいことに挑戦したいと考えている方が多いのです。

また、これらの方々は弊社に「変化が多くて楽しそう」という印象を持っており、その中で自分のキャリアを築いていきたいという思いを強く抱いているようです。ビジネスサイドの採用ターゲットとしても、特にセールス経験がある方々を意識しており、今後さらにそのような方々を積極的に採用していきたいと考えています。

編集部

取材時点で募集されている「ISC(インテントセールスコンサルタント)」という職種について、具体的にお聞かせいただけますか。

陳さん

この職種は一般的なカスタマーサクセスの枠を越えた位置づけです。私たちは顧客をより深く理解し、根本的な支援を行う必要があると考えているため、あえて「コンサルタント」という名称を採用しています。

顧客の業務内容を深く理解し、場合によってはプロダクトの利用に限らず、コンサルティングの力で課題解決を図ることもあります。従来型のカスタマーサクセスよりも、コンサルティング業務に近い性質を持っています。

重要なのは、「今できること」ではなく「将来提供すべきこと」を考える姿勢です。弊社は顧客の課題に対して、現在のプロダクトで解決できない場合でも、すぐに新しいソリューションを作り出す柔軟性を持っています。

ですので、このポジションは、ビジネスサイドからプロダクトにもっと関わりたい人や、お客様の業務の根本的な変革に携わりたい人に非常にマッチする役割だと思います。

■ISCの業務内容を紹介している記事(公式note)
https://note.sales-marker.jp/n/nb9be328b1758

Sales Markerから転職希望者へのメッセージ

編集部

最後に、転職を考えている方々へのメッセージをお願いできますでしょうか。

陳さん

社員の平均年齢は30代前半で、大手企業での経験を活かして活躍している方が多くいます。ただし、私たちは大手企業出身者だけを求めていたり、年齢を重視したりしていません。

むしろ、これまでの経歴で何らかのチャレンジをし、成果を残してきた方、または明確な目的を持って仕事に取り組んできた方を歓迎します。20代の事業本部長もいれば、経験豊富なベテラン社員も在籍しており、年齢に関係なく実力で評価され、お互いに切磋琢磨しています。

単に「与えられた仕事をこなす」のではなく、「自分が組織をさらに成長させる」という意識を持った方が活躍できる環境です。

社員の多くが表面的には落ち着いた印象を持ちながら、内に強い情熱を秘めています。いわゆる「体育会系」的な雰囲気というよりは、オンとオフのメリハリをつけながら、仕事に対する情熱を持って取り組める方と一緒に働きたいと考えています。

編集部

既存の枠にとらわれない柔軟な発想と、社員一人ひとりの成長を支援する環境を大切にしています。新しい挑戦を楽しみ、どんどんと成長し続けることを魅力に感じる方にはフィットするでしょう。本日はありがとうございました。

編集後記

顧客の要望をその日のうちにプロダクトに反映させるスピード感には驚きました。また、「エンジニアが最も出社率が高い」という話から、エンジニアチームの雰囲気の良さが伝わってきました。

この記事のまとめ

グローバル環境の特徴
  • プロダクトサイドは完全英語環境(日本語スキル不問)
  • ビジネスサイドは日本語中心と部門特性に応じた柔軟な言語環境を実現
  • プロダクトサイドは21カ国から集まり、日本人比率は全体の20%
組織文化・社風
  • 感謝の気持ちを伝え合う文化が根付いている
  • 各メンバーの将来の目標を共有し、その実現をサポート
  • 社員の平均年齢は29-30歳で、年齢に関係なく実力で評価される環境
仕事の特徴・スピード感
  • 顧客からの要望に即日対応するなど、非常にスピーディーな組織運営を実現
  • スピードとクオリティの両立を重視し、新しい価値創造に挑戦
オフライン交流
  • 年1回程度のオフサイト合宿を開催
  • 週末の自主的な旅行など活発なオフライン交流あり
求める人物像
  • 固定観念にとらわれず新しいことにチャレンジできる人材
  • 組織をより高みへ導きたいという意志を持つ人材

株式会社Sales Markerの基本情報

住所 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー32F
事業内容 インテントセールスSaaS「Sales Marker」の開発・運用
設立 2021年7月
公式ページ https://sales-marker.jp/corporate/
採用ページ https://sales-marker.jp/corporate/recruit/
募集職種 ISC(インテントセールスコンサルタント)