導入企業は3,500社以上!「識学」の“可能性を最大化”するロジック

さまざまな企業の先進的な働き方やカルチャーをお伝えするこの企画。今回は独自の理論「識学」をもとに企業の課題解決に取り組む、株式会社識学にお話を伺いました。

株式会社識学とは

識学の経営理念
▲「識学を広める事で人々の持つ可能性を最大化する」という経営理念を掲げる株式会社識学(公式サイトから引用)

株式会社識学は、独自理論の「識学」をもとに組織に対するマネジメントコンサルティングを行う会社です。識学とは「意識構造学」から取った造語。モチベーションなどの感情面に依拠することなく組織のパフォーマンス向上させる論理的フレームワークとして、多くの企業に導入されています。

また株式会社識学では「識学をスタンダードにする」という目標を掲げ、組織マネジメントの枠を超えた多様な事業を実施しているのも特徴です。組織課題解決のための「マネジメントコンサルティング事業」をメインに、キャリア事業やプラットフォーム事業、さらには識学に関する書籍の出版などの事業を展開しています。

会社名 株式会社識学
住所 東京都品川区大崎2-9-3大崎ウエストシティビル1階
事業内容 ・マネジメントコンサルティング事業
・キャリア事業
・プラットフォーム事業
・ファンド事業
設立 2015年3月
公式ページ https://corp.shikigaku.jp/
働き方 リモートワーク(最大週4日)

今回は、そもそも「識学」とはどのようなロジックなのか、そして「識学」が多くの企業に支持される背景について詳しくお話を聞かせていただきました。さらに効率を重視した働きやすさへの取り組み、個人のパフォーマンスを向上させる社内の明確な評価基準など、識学のロジックを活用した社内環境づくりについても伺っています。

本日お話を伺った方
株式会社識学事業戦略本部・経営企画部キャリアサポート課長進藤千恵様

株式会社識学
事業戦略本部 経営企画部
キャリアサポート課長

進藤 千恵さん

人と組織の課題解決に寄与する「識学」の取り組み

識学の社内風景

編集部

まず、識学さんの事業内容を教えてください。

進藤さん

識学の主軸サービスはマネジメントコンサルティング事業です。これは主に「識学」という弊社独自のマネジメント理論を経営者の方や管理職の皆様にお伝えし、実践していただく事で組織の課題解決につなげていただくものとなります。

また、ロジックのインプットだけで留まってしまい、「知っているだけ」という状況ですとなかなか組織変革までは至りません。そのため、識学を伝えるだけでなく組織への浸透を進めるべく、実践を継続するためのサポートもしています。

また「識学キャリア」という、私自身がキャリアサポート課の課長として携わっているキャリア事業も行っています。キャリア事業では採用代行業務、採用コンサルティング業務、採用トレーニングを通じて、企業様の採用業務を支援させていただいております。

さらに、「識学転職」という転職サービスも運営しています。こちらはリクルートダイレクトシステムの形で、企業様が直接求職者様をスカウトすることも可能ですし、求職者様が直接企業様に応募することもできます。また、エージェントを通じて求職者様と企業様をお繋ぎする紹介サービスもございます。

認識のズレを整えて組織のパフォーマンスを上げる「識学」のロジック

編集部

識学さんの主軸サービスである「識学」とはどのようなロジックなのか簡単に教えていただけますか?

進藤さん

識学という言葉はそもそも「意識構造学」から来ている通り、人の意識構造に着目したロジックです。人の意識構造は大きく「位置・結果・変化・恐怖・目標」の5つの領域に分けられ、その領域を経た上で行動を起こします。

その上で、誤解や錯覚は起きやすいものです。また、誤解や錯覚は誤った事実認識へとつながるため、不要なコミュニケーションが必要となってロスタイムが発生したり、正しい情報のやり取りを阻害してしまったりします。誤解や錯覚を排除して、組織におけるパフォーマンス向上につなげる、というのが識学の基本的な考え方です。

編集部

誤解・錯覚とは具体的に言うとどのようなものなのでしょうか。

進藤さん

分かりやすい例で言うと、「甲子園に行ったことありますか?」と聞かれたとします。「高校球児として甲子園に出場したことはないな」と考える人は「行ったことがない」、「甲子園球場に観戦しに行ったことはあるな」と考える人は「行ったことがある」と答えますよね。同じ質問であっても、質問の意図が伝わらないと、このような認識のズレが起こってしまい、結果的にコミュニケーションロスが生じてしまうんです。

識学の「誤解・錯覚」の例示
▲同じ「甲子園に行ったことがあるか」の問いでも、意図が伝わらないことで認識のズレが生じる

進藤さん

組織で起こる誤解・錯覚の例で分かりやすいのはお給料の例です。「会社からお給料をもらう」「お客様へサービスを提供する」「お客様から対価をいただく」、この順番を正しく並び替えてくださいと言うと、新卒の方は「お客様から対価をいただくからこそ給料が発生し、サービスを提供できる」と答える場合が多いんですね。

でもこの考え方がまさに「誤解」なんです。実際は自分たちがサービスを提供して、それにお客様が対価を支払ってくれて、その上で会社から給料が発生している。これが本来の順番です。

古代の時代の狩りで考えると分かりやすいかもしれません。「食べる」から「狩りをする」のではなく、「狩りをする」から「食べる」ことができる。そこを誤解して、もらうことが先、自分の価値提供は後と認識していると、「もらっていないからできません」という行動のズレが生じることになってしまいます。

今のお話を聞いていただくと「それはそうだよね」と納得してもらえると思うのですが、実際の組織にはこの認識のズレは多く生じています。そうすると会社もマネジメントに苦労し、組織全体のパフォーマンス低下につながってしまうんです。認識のズレを整えて、その上で組織の課題や修正点を見つけて改善していくというのが識学の目的です。

編集部

考え方の根本の部分に関わる大切なことを教えていただけるんですね。組織マネジメントだけでなく、人間関係の面でも重要になりそうです。

進藤さん

それは確かにありますね。私自身も当然仕事の上で識学の考えを活用していますが、プライベートでも識学のロジックを取り入れることで、頭の中が整っていく感覚があります。仕事だけでなく、普段の人間関係においても付加価値があります。

導入企業約3,500社、リピート率は80%以上の高い支持率

識学の社内風景

編集部

識学さんは2015年3月の創業以来、どのくらい多くの企業様に識学ロジックを導入されてきたのでしょうか。

進藤さん

現在まで約3,500社様への導入実績があり、そのうちの80%以上の企業様がリピートでご利用いただいています。

編集部

組織マネジメントコンサルティングの競合他社様も多い中で、これだけの支持を得ている背景は何だとお考えですか?

進藤さん

識学は事実にもとづく論理的なマネジメント手法であるため、一度識学に触れていただくと「本当にその通りだな」と実感していただけるんだと思います。私自身がそうでした。前職で識学を導入していましたが、ぐうの音も出ない程の納得できるロジックだと感じました。

一部主観で恐縮ですが、クライアント様にも、私と同じように認識されている方がいるのではないでしょうか?「だったら1回やってみよう」と取り入れていただき、実際にやってみると結果がついてくるために、リピートにもつながっているのだと認識しております。

また識学の魅力は、その内容はもちろん、ロジックが確立されていることにもあります。もちろんコンサルタント個人の特性による伝え方の違いは多少あるとは思いますが、ロジックがしっかり確立され、伝える内容が一貫していることが、多くの企業様に導入いただけた理由だと考えています。

編集部

深い納得感のあるロジックを、識学のコンサルタントの方一人ひとりにしっかりと落とし込んだ上で企業様に伝えていることが、多くの導入実績や信頼につながっているんですね。

週4日リモートワーク可能!柔軟な働き方で仕事と子育てを両立

株式会社識学キャリアサポート課長進藤千恵様
▲ご自身も子育てしながら働く進藤さん

編集部

続いて識学さんの働き方についてお伺いします。現在識学さんではどのような働き方を取り入れていらっしゃいますか?

進藤さん

識学では最大週4日のリモートワークを取り入れています。また時短勤務や時差出勤も可能です。

私自身、子育てをしながら週4日は在宅でリモートワークをしています。子どものお迎えが必要なときもあるため、柔軟な働き方ができるというのはありがたいですね。

無駄な作業は徹底的に排除。残業時間を減らしプライベートとの両立をサポート

編集部

識学さんではかなり残業が少ないとお聞きしましたが、月平均どの程度の残業時間なのでしょうか。

進藤さん

部署によっても変動がありますが、現在の残業時間は月平均10〜20時間程度です。定時になると多くの社員が帰宅されている印象がありますね。

編集部

コンサルティング会社というと残業が多いイメージがある中で、かなり少ない数字だと思います!残業を減らすためにどのような工夫をされていますか?

進藤さん

無駄な作業の排除は徹底しています。例えば社内週次会議は1週間に1回曜日と時間が決まっており、フォーマットも確立されているため、無駄な資料づくりに時間を割かれることがありません。

また識学はあくまで上司から設定された目標を達成する人が評価される社内環境のため、残業の有無は評価につながりません。それが無駄な残業の低減につながっているんだと思います。そういう意味でも、子どもを育てながら働く人にとってもありがたい環境が整っていると感じます。

ジムの利用料の負担もあり。働きやすさや健康を支える制度が充実

編集部

働きやすい職場づくりに関して、識学さんでは社員の方々のパフォーマンス向上のために社内環境を整える取り組みにも力を入れていらっしゃいますよね。具体的にどのような福利厚生制度があるのでしょうか?

進藤さん

識学ではウォーターサーバーサービス、スーツ購入費の一部負担など、他社では珍しい制度を多く導入しています。特に社員の健康づくりには力を入れており、がん検診や歯科検診も取り入れています。

その中でも1年くらい前に新しくできた、会社がジム等の月額利用料を上限5,000円まで負担してくれる「スポーツ支援制度」は人気ですね。私自身も含めて多くの社員が使用しています。

編集部

会社としても社員の方の健康づくりに力を入れているし、社員の方の方もしっかりと健康に意識を向けていらっしゃるんですね。

曖昧な基準は一切なし。明確な評価制度で力を発揮できる環境

識学の打ち合わせ風景

編集部

残業のお話の中で評価制度について少し触れられていましたが、改めて識学さんではどのような評価制度があるのか教えていただけますか?

進藤さん

識学の評価制度はルール通り、フォーマット通りです。明確に点数で出る仕組みで評価をしています。

利点は、評価に上司の感情が介入する余地がないことです。上司が気に入っているメンバーに点数を高めにつけるということは一切なく、3か月ごとのミッションの達成状況によって明確に点数が決まります。

私自身、評価基準が曖昧な会社で苦労した経験があるんです。やるべきことが明確でそこに集中でき、達成すればきちんと評価される識学の環境には、大変働きやすさを感じています。

編集部

明確に評価基準が規定されている中で、例えば「業務に直結はしないけれど、効率化のためにマクロを組んだ」「会社の雰囲気を良くするために明るくコミュニケーションをしている」といった数値化できない行動はどうされているのでしょうか。

進藤さん

もちろんそういった行動も大切なので、そこはルールによって担保しています。例えば朝の挨拶をする人としない人がいたとしても「ちゃんと挨拶をするように」と注意するだけの会社もありますよね。

しかしその場合識学では「朝会社に来たら、この位置で皆に挨拶する」ことをルール化するんです。挨拶をしなければルール違反として指摘をする、という状況をつくっています。

編集部

なるほど。「この社員は挨拶をしないな」という上司の心象ではなく「挨拶をしない=ルール違反」という評価基準にされるということですね。明確な基準があるからこそ社員の方も迷うことなく力を発揮しやすいんだなと感じました。

分からないことはすぐに聞けるからこそ、未経験でも活躍できる

編集部

続いて識学さんの社内カルチャーについてお聞きします。識学さんでは普段どのような雰囲気で皆さん仕事をされていますか?

進藤さん

やはり残業時間の低減、業務効率化の意識が高いため、業務時間中は基本的にとても静かです。もちろん休憩中の人は雑談したり談話したりという光景もありますが、業務中は皆ものすごく集中していますね。

編集部

識学さんには未経験からのジョインも多いとのことですが、社内には分からないことを訊きやすい雰囲気はあるのでしょうか?

進藤さん

はい。業務を投げて「あとは勝手に成長しろ」ではなく、きちんとインプットのための教育を行い、知識と経験を積み重ねながら成長してもらう、というのが識学の教育環境です。その中で不明点があれば、いつでもどこでも上司に聞ける環境があります。だからこそ未経験でも多くのメンバーが活躍しています。

やるべきことが明確だからこそ迷わない。今より成長したい人はぜひ!

株式会社識学キャリアサポート課長進藤千恵様

編集部

最後に、識学さんに興味を持った読者の方に向けてメッセージをいただけますでしょうか。

進藤さん

識学はやるべきこと、自分に与えられた役割が明確なため、迷う時間が限りなく少ないですし、迷ったときには上司に相談できる環境があります。集中して仕事を進めた先に、オンとオフの切り替えができるので、プライベートの時間も大切にできます。

やるべきことを明示してくれて、そこに向き合い、不足があれば行動を変えてやり直すこともできる。意欲があって成長したい方には本当にありがたい環境が整っているため、興味を持った方はぜひお問い合わせいただければと思います。

編集部

識学のメソッドを取り入れることで、仕事もプライベートも可能性を広げながら働くことができるのではないかと感じました。本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

■取材協力
株式会社識学:https://corp.shikigaku.jp/
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