国内外にメガネブランド「Zoff」の出店を続ける「株式会社インターメスティック」の女性の働きやすさにフォーカス!

注目企業の躍進の理由や新しい働き方などについて、企業インタビューをしていくこの企画。今回は、国内外にメガネブランド「Zoff」を展開し、眼鏡の製造から小売までを一貫して自社で行う「株式会社インターメスティック」にインタビューしました。

眼鏡の企画から製造、販売を一貫して行う「Zoff」

株式会社インターメスティックは、「メガネが主役の時代をつくる」をミッションに掲げ、メガネブランド「Zoff」を国内外に展開し、眼鏡の製造から小売までを一貫して自社で行う企業です。

アパレル業界で採用されているSPA方式(※)を採用することで、高品質なメガネをリーズナブルプライスでの提供を実現しています。また、毎月多数の最新フレームが店頭に並び、気軽に眼鏡を購入できるよう明るく選びやすさを重視した店舗づくりを心がけています。
(※)製造から販売まで自社で一貫しておこなう手法。メガネ業界ではZoffが初めて導入した

眼鏡を視力矯正の道具としてだけではなく、ファッションとして身近に感じてもらえるよう事業を展開し、国内外で延べ300以上の店舗をオープンするなど、2001年の立ち上げから堅調に成長しています。

会社名 株式会社インターメスティック
住所 東京都港区北青山3-6-1 オーク表参道6階
事業内容 ・眼鏡レンズ、眼鏡フレーム、サングラスの製造販売及び輸出入
・眼鏡/コンタクトレンズのケース、クリーナーその他の眼鏡/コンタクトレンズ付属品の製造販売及び輸出入
・その他上記に付帯する一切の業務
設立 1993年3月10日
公式ページ https://www.zoff.com/

今回は、株式会社インターメスティックの古山さんと稲葉さん、株式会社ゾフ(※)の太田さんの3名に、右肩上がりに店舗数・事業を拡大することができている理由や、育児と両立させる社員・スタッフをサポートする環境などについて尋ねました。
(※)株式会社ゾフはインターメスティックの子会社で、Zoffの店舗運営等を手掛けている

本日お話を伺った方
株式会社インターメスティック 古山央記さん

株式会社インターメスティック
人事部 採用グループ
チーフ

古山 央記さん

取材にご対応いただいたZoffの

株式会社インターメスティック
人事部 労務グループ

稲葉 友里さん

取材にご対応いただいたZoffの

株式会社ゾフ
Zoff ルミネ北千住店
店長

太田 美貴さん

国内外に店舗展開するZoff。その成長要因とは

Zoffの店舗に陳列されたメガネ類

編集部

株式会社インターメスティック(以下、Zoff)さんは、自社にて眼鏡の企画から製造、販売をされていらっしゃいます。街で店舗を見かける機会が多いのですが、現在の店舗数はどれほどなのでしょうか?

古山さん

2001年に下北沢に一店舗目をオープンしてから順調に店舗を増やし、2024年4月時点で国内に約300店舗を展開しています。

また、国内のみならず海外展開も進めており、現在、シンガポール5店舗、香港15店舗、合計20店舗オープンしています。

編集部

店舗数の伸びが非常に良いと思うのですが、成長を遂げられている要因を教えていただけますか?

古山さん

眼鏡は生活必需品であるため、景気や世界情勢に左右されることが少なく、常に一定のニーズが存在しています。その点においてまずは安定性のあるビジネスができているのだと感じています。

さらに弊社ではブランド戦略として「Eye Performance」を掲げています。眼鏡は視力を矯正する器具としての役割だけではなく、目に負担をかけないためであったり、ファッションの一部だったりと様々な役割を持つようになっています。そうした中で、眼鏡の新しい価値の提示、目や生活のパフォーマンス向上を目指していく戦略です。

普段は眼鏡を使用しない人に対して「いかに眼鏡をかけてもらうようにするのか」に着目し、眼鏡自体の質や価格、店舗サービスの質、接客力などに重きを置いています。そういったことが、会社が右肩上がりの成長を遂げることができている現状に繋がっているのではと思っています。

業界初のSPA方式導入や多彩なコラボなどの強みを持つ

Zoffの古山さんが話しているようす

編集部

Zoffさん独自の強み、同業他社との違いを教えてください。

古山さん

Zoffの強みは、コストパフォーマンスです。2001年に創業し、初めて眼鏡業界においてSPAという業態を取り入れました。メガネ・サングラスの企画から生産、販売までを一貫して行うSPAを活用することにより、高品質のメガネを適正価格で提供することができています。

もう1点が、Zoffで働くヒトの力だと考えております。これは弊社の代表(株式会社インターメスティック代表取締役社長の上野さん)も、年度の方針説明などでよく口にしていることです。

働いているヒトこそが差別化ができるものであると考えておりまして、仲間を支え合う文化のもと、失敗を恐れず挑戦したり、お客様の立場に立って考え行動したりする社員・スタッフで構成されています。お客様に対するサービスや姿勢は、私たち独自の強みだと言っていいと思います。

編集部

Zoffさんでは様々な方とコラボしているのをよく見かけるのですが、コラボの多さも御社の強みなのでしょうか?

古山さん

そうですね。コラボ商品は毎年5件以上展開しています。
アパレルブランドをはじめ、モデルやインフルエンサーなど著名な方、アニメやゲームといったエンタメコンテンツなど、本当に幅広いジャンルでコラボレーションをしています。

コラボという形をとることで、普段は眼鏡を使用しないけれども「このコンテンツ/ブランドが好き」という方と眼鏡を繋ぐことができています。

創業から20年余りを経て、第二創業期を迎えている

Zoffの店舗内観

編集部

今後の展開など、差し支えない範囲で教えていただけますか?

古山さん

Zoffでは2024年を第二創業期に位置づけています。更なる成長を遂げるべく、ヒトを中心とした『進化する100年企業』を目指しています。

また、世の中に変革や変化をもたらし、インパクトを残せるようなことに取り組んでいる最中です。お客様や世の中のため、そして従業員のために革新的な発想で、新しい価値を創り、発信していきます。ぜひ今後のZoffの動向にご期待いただければと思います。

編集部

創業から右肩上がりに成長されているなか、第二創業期を迎えてさらに変化を起こそうとされているのですね。これからのZoffさんの動向にはより一層注目が集まることと思います。

管理職の女性比率も上昇中のZoff。女性店長が感じるやりがいとは

Zoffの稲葉さんと太田さんが談笑しているようす

編集部

Zoffさんの店舗では女性の方も多く見かけますが、社員さんの中で女性比率は高いのでしょうか?

稲葉さん

はい、男女比率は若干女性多めです。比例して女性管理職も11%程度アップしており、多くの女性が活躍している会社です。

編集部

店長として働かれている女性社員さんの事例として、太田さんにお話を伺えればと思います。店舗のお仕事をされるにあたってのやりがいを教えてください。

太田さん

新卒入社の社員も後輩スタッフも女性が増えています。自分が店長として指導したとき、「自分も役職者を目指したい」と言ってくれる女性スタッフが多くいます。

そして、今まで自分の部下である4人の女性スタッフを副店長、店長に昇格させることができました。私が働いているところを見て「店長をやりたい」と言ってくれるスタッフがいるというのは、非常にやりがいになっています。

編集部

育成をするうえでの難しさを感じたことなどはございますか?

太田さん

人によって性格も含めてタイプが違うので、マネジメントの仕方も異なります。後輩スタッフの育成やアプローチの仕方は、そのスタッフの性格をもとに一緒に考えていくので、難しいところです。ただ、大変な部分もある一方で、成長していく姿をみるのは嬉しいですね。

男女ともに、育児と仕事を両立する社員・スタッフが多い

編集部

女性社員さんの割合が増えているとのことで、育児と両立されている方も多いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

稲葉さん

ママさん社員は多いですね。また、女性に限らず男性でも育児と両立されている方が多いです。

そのため、子育てとの両立に対して非常に理解がある方が多いです。育児に対する配慮があることと、周囲に応援してもらえることから、子育てをしている女性スタッフが働きやすい環境だと感じています。

太田さん

最近では、うちの男性スタッフも育休を2ヶ月ほど取得しました。店舗スタッフが一時的に減りますが、会社としてバックアップしてもらえるので、女性だけではなく男性の育休も取りやすい環境ですね。

編集部

お仕事と育児を両立されている方のエピソードなどがございましたら、お伺いできますか?

太田さん

店長として店舗に赴任してきて、今が3店舗目なのですが、どのお店にもママさんスタッフが在籍されていました。

初めて店長になったマリノアシティ福岡店では、2人目のお子さんを妊娠された方がいらっしゃいました。ママさんとして育児をしながら働き、産休・育休を取得されたのですが、そのときも臨機応変に対応できました。

稲葉さん

「育児との両立は大変だけれども、Zoffの仕事が好き」と話してくれるママさんスタッフが多いんですよ。社員もスタッフも、みんな”Zoffが好きという気持ちがあること”が共通していることをひしひしと感じます。

編集部

ママさんスタッフの方の存在について、どのように感じていらっしゃいますか?

太田さん

ママさんスタッフには、普段働いているスタッフの手が届かない部分をカバーしてもらえることが多いです。例えばオープン前に作業してもらえたり、若手スタッフの悩みを聞いてもらったり、ママさんスタッフだからこその役割をお願いできています。

多くのメンバーもママさんスタッフにはいろいろと話しやすいようで、メンタルケアもしていただけるので、非常に助かっています。

稲葉さん

私自身も子供がおり、育児と両立しながら働いています。Zoffには先輩ママさんが多く、仕事についてはもちろん、育児に関しても困ったことや悩みがあると聞いてくれますね。ママさん社員同士でかなりコミュニケーションがとりやすく、ありがたい環境にいると感じます。

スタッフの意見から時短勤務の条件を拡大するなど、育児しやすい環境を整備中

Zoffの稲葉さんが話しているようす

編集部

育児と両立される方をサポートする制度などはあるのでしょうか?

稲葉さん

お子さんの看護休暇はもちろん、育児短時間勤務制度があります。時短勤務の適用条件はお子さんが小学3年生を終えるまでと定めていたのですが、2024年4月からお子さんが小学校6年生を卒業するまでと変更しました。

変更した経緯としては、育児されている方がより働きやすくなるように何ができるか調査をしたことがきっかけです。時短勤務をしているスタッフに面談する形で、どうしたら働きやすいか、育児との両立に際して会社に要望したいことはあるかなどを聞き取りました。

その中で、「店舗で働くにあたって、子どもを残したまま遅い時間まで勤務することに不安がある」と回答された方が多くいらっしゃいました。この結果をもとに、時短勤務の適用条件を変更し、育児と両立をしている多くのスタッフがより安心して働ける内容となったと思います。

このようにスタッフの意見や希望を汲み上げて、ルール改定をするなど、会社としても育児と仕事を両立できるような環境の整備を進めています。

編集部

時短勤務制度についてお話がありましたが、普段のみなさんの働き方や働く時間はどのようになっているのでしょうか?

古山さん

Zoffは店舗スタッフが多く、店舗に関してはシフト制です。なので、ママさんだったら朝の早い時間から来て夕方には帰るというライフスタイルに合わせた働き方ができます。

本部での働き方としては、フレックス制度を導入しています。10時~16時までをコアタイムとし、それ以外の時間の勤務については社員個人の自由です。

キャリアの相談もしやすい組織。店舗異動を含めて検討してもらえる

編集部

太田さんは1店舗目は福岡の店舗で、現在は北千住の店舗にいらっしゃいますが、店舗間の異動は多いのでしょうか?

太田さん

そうですね。総合職採用のため、県や地方をまたいでの異動もありえます。私は入社してからずっと福岡で働かせていただいていたのですが、自分の今後のキャリアを考えて北千住の店舗に異動してきました。

「店長以上のキャリアも考えたい」と上司や本部に相談し、東京都の大型店の経験を積む必要があるという結果になりました。機会があればと伝えたら、すぐ大型店のルミネ北千住店への異動の話があり、今まさにチャレンジしています。

編集部

キャリアについて相談ができ、実現に向けてサポートしてくれるということですね。さらに性別関係なく育児に対する理解が深い環境で、結婚や出産といったライフイベントを迎えた後のキャリアの相談もしやすそうで心理的安心性が高いのではと思いました。

メンバーの交流に費用補助あり。ご飯会などを定期開催

Zoffの太田さんが話しているようす

編集部

社内イベントなど、社員さん・スタッフさん同士が交流する場や交流を促す仕組みはあるのでしょうか?

太田さん

最近ですと、2月にルミネ北千住の全館休館日がありまして、その日の昼間からママさんスタッフも含めてみんなで焼肉やボーリングなどのスポーツを楽しみました。

ママさんですとお休みの日に丸1日遊ぶことはなかなかできないですが、会社から支給されるレクリエーション費を活用して、必ずママさんも含めてお店のスタッフと遊びに出かけるようにしています。毎回楽しみにしてくれているスタッフも多いんですよ。

あとは、女性店長同士の絆も強いので、エリアごとの店長が集まる”店長会”の後にはご飯会を開催しています。そこで仕事の話はもちろん、プライベートの話もしています。

編集部

店舗サービスの質の高さにはスタッフさん同士の仲も影響するのではと思うのですが、仲を深めるための制度が会社として用意されているのですね。

求めるのは「他人を思う気持ちがある方」「接客に前向きな方」

取材にご対応いただいたZoffのメンバー3名

編集部

最後に採用に関するお話をお伺いしたいと思います。Zoffさんが求める人物像を教えてください。

古山さん

「人の役に立てるようなことがしたい」など、他人を思う気持ちがあることが、まずベースとして求めている部分です。

我々の仕事はチームで動くことが非常に多いので、仲間との連携や協力が不可欠です。なので、求める人物像としては、チームワークができる方も挙げています。

そして、先ほどお伝えしたようにZoffでは2024年を第二創業期に位置付けていますので、一緒にその第二創業期を作っていける成長意欲の高い方々も求めております。

太田さん

実際に店舗スタッフの面接にきていただくのは、接客業に興味を持っている方がほとんどです。その中で採用にあたって、前向きに接客していただけるかを重視しています。

面接では「今までどんなことをして相手に喜んでもらった経験があるか」を聞くようにしています。エピソードのなかで「ありがとうと言ってもらえたのが嬉しかったです」などお話いただけた方は、積極的に採用しようと決めています。

編集部

では最後に、転職を検討中の方へメッセージをお願いいたします。

古山さん

世の中にはたくさんの仕事がありますが、その中でもZoffを選んで来ていただけると、きっと楽しいことが多いと率直に思いますね。

眼鏡を売るという仕事について具体的なイメージを持ちづらい方もいらっしゃるかと思いますが、やはり専門的な知識や技術が必要だったり、大変なときもあります。

ただその半面で、「人の役に立ちたい」という思いと非常に相性が良い仕事だと思っています。視力矯正で生活が楽になったり、眼鏡をかけることによって自分に自信が持てるようになったりと、我々の事業は人々の生活を豊かにすることができるものだと考えています。

転職に際して不安なこともあるかと思いますが、店長や店舗スタッフなど支え合う仲間がたくさんいる会社です。相手を思う気持ちや、チームワークを大切にするマインドは、どのスタッフも必ず持っていると思っています。なので、未経験の方もご安心いただけるのではないでしょうか。

ぜひ実際にZoffの店舗に来て、働くイメージが持てるかどうかを見ていただき、「働きたい」と思ってくれたのであれば、ご応募いただけると嬉しいです。

編集部

伊達メガネやサングラスを身につけられる方も増え、昨今ではデジタルデバイスやリモートワークの普及で、眼鏡のニーズはさらに多彩になり、高まっていると感じます。

SPA方式によるリーズナブルかつ即日仕上げの眼鏡を提供されたり、様々な方やコンテンツとのコラボをされている御社の眼鏡を求める方も増えるのではと思います。

人の生活や気持ちを豊かにするお手伝いをしたい方、第二創業期という新しいフェーズに身を置きたい方は、フィットするのではないかと感じました。Zoffさんで働くことに興味がある方は、ぜひ公式ホームページなどをチェックしてみてはいかがでしょうか。

本日はありがとうございました。

■取材協力
株式会社インターメスティック:https://www.zoff.com/
採用ページ:https://www.zoff.com/recruit/