株式会社アンモナイトワークスの「成長機会の充実」と実践的インターンシップ制度

企業の若手活躍の背景にあるコンセプトや、インターンシップ制度への取り組みを紹介するこの企画。今回はゲーム事業とマーケティング事業の2つの事業を主軸に業務拡大を目指す、株式会社アンモナイトワークスを取材しました。

株式会社アンモナイトワークスとは

株式会社アンモナイトワークスは、ゲーム業界に特化した自社プラットフォーム「ゲーマーズ・ナビ」を通じて、ゲーマーやeスポーツ選手など特定ジャンルのインフルエンサーと企業のマッチングサービスを主に提供する企業です。

ゲーム領域で培ったノウハウを活用し、2021年にはインスタグラマーやYouTuberなどで活躍する一般のインフルエンサーと、さまざまな企業とのマッチングサービス「Sweetie」をリリースした同社は、個人と企業がフェアに協力し合える世界の実現に向け、事業を展開しています。

会社名株式会社アンモナイトワークス
住所東京都渋谷区南平台町12-13-211
事業内容・WEB広告運用代行
・インフルエンサーマーケティング
・SNSアカウント運用代行
・eスポーツメディア「eSports魂」運営
・eスポーツマッチングサービス
・ゲームコンテンツ関連事業
設立2016年7月
公式ページhttps://www.ammonite-works.com/

ゲーム業界出身の鈴木俊二さんが、“好きな仕事”、“やりたい仕事”の実現を目指して2016年に設立したアンモナイトワークスは、成長意欲を持った20代の若手が日々、切磋琢磨をしながら真摯に業務に向き合っています。

そこで今回は、アンモナイトワークスのカルチャーや若手育成にかける思い、インターンシップ制度への取り組みなどについて、代表の鈴木さんにお話を伺いました。働くことの本質に深く踏み込んだ率直な意見は、転職を検討している読者の大きな励みになることでしょう。

本日お話を伺った方
株式会社ンモナイトワークスの代表取締役鈴木俊二さん

株式会社アンモナイトワークス
代表取締役

鈴木 俊二さん

ゲーム事業とマーケティング事業を展開するアンモナイトワークスの歩み

株式会社アンモナイトワークスの事業内容イメージ画像
▲ゲーム関連事業を中心に事業領域を広げ、WEBマーケティング事業およびメディア運営事業にも注力している(採用求人サイトから引用)

編集部

はじめに、アンモナイトワークスさんの事業内容についてお聞かせください。

鈴木さん

ゲーム会社として2016年に設立した当社は、ゲーム事業とマーケティング事業の2つの事業を主軸としています。2019年には自社eスポーツメディア「eSports魂」と、ゲーマー専用スキルマッチングサービス「ゲーマーズ・ナビ」を創設し、常識に縛られない発想力と堅実な技術力を武器に発展してきました。

さらに、2021年にはゲーム領域で培ったノウハウを発展させ、インスタグラマーやYouTuberといった、ジャンルに寄らず幅広く活躍する一般のインフルエンサーと、さまざまな企業様とのマッチングサービス「Sweetie」をリリースしました。

マーケティング事業ではインフルエンサーマーケティングをはじめ、各種SNS広告やリスティング広告、アドネットワークなどの運用を代行しております。

編集部

アンモナイトワークスを設立された背景や思いについて、詳しくお聞かせいただけますか?

鈴木さん

私自身がゲーム業界出身ということもあり、“好きな仕事”、“やりたい仕事”を実現するために、アンモナイトワークスを設立しました。好きとはいえ、仕事なので楽しいだけではなく、大変なこともありますが、“好き”を仕事にすることでさまざまな困難も乗り越えられると考えます。

好きなことを仕事にした方が楽しいよね、人生もより豊かになるよね、そのようなシンプルな思いが根底にあるなかで、好きなことをやりたいけれど仕事にできない、好きなことは仕事と切り離して考えた方が良いといった考えがあることも理解しています。

しかし、そういうことを唱えている方に対し、“好きなことを仕事にすることは幸せなことだよ”という姿勢を、言葉だけではなく実態として世に唱えていきたい思いがあります。

好きを仕事にする覚悟と責任。アンモナイトワークスの働き方と価値観

編集部

好きなことを仕事にするには難しさもあると思われます。アンモナイトワークスさんの代表としてのお考えをお聞かせいただけますでしょうか。

鈴木さん

当社の業務は、ゲームやSNSが好きという理由だけで活躍できたり、成長できたりする甘いものではありません。やはり、好きを仕事にするには覚悟が必要です。

好きなことを仕事にする楽しさを前面に出し、採用を募ることは簡単です。しかし、仕事には責任があり、成果が求められます。それらを理解しないまま入社をすると、「こんなはずじゃなかった」というミスマッチが生じ、結果として好きなことを仕事にするのは難しいという結論に至ってしまうことが懸念されます。

成果を評価し、もし、成果が出ていなかったら課題を吸い上げ、改善していくことが企業には必要です。こうした積み重ねを“好き”と同じレベルで頑張れる方を当社は求めています。

編集部

「好きなことをただ楽しむことだけが仕事ではない」この意識を根幹に持つことが大切であることがわかりました。

成長志向とチャンス提供のマッチングが活躍につながる

編集部

アンモナイトワークスさんでは、若手メンバーの活躍をどのように評価されていますか?

鈴木さん

メンバーそれぞれが頑張ってくれている一方で、語弊があるかもしれませんが、現時点で十分に活躍しているメンバーはいないというのが正直なところです。これには当社のコンセプトが深く関係しています。ジョインした者を成長させたいというコンセプトを掲げる当社は、成長意欲のある方を求めています。その意欲に対し、当社が与えられるのは成長の機会です。

しかし、その機会を活かすことがまだできず、本人のポテンシャルに見合った活躍をしているとは言えないのが当社の実情です。もちろん、全てのメンバーは成長意欲を持ってジョインしたのですが、会社が求めるパフォーマンスが出せないと、意欲や向上心、モチベーションなどに問題が生じ、さまざまな理由から離脱してしまう者が一定数いるのも事実です。

私が考える活躍とは、期待以上のパフォーマンスを出し、どんどん裁量を得て成長することです。そのような観点から見ると、現状、活躍しているメンバーはいないというのが先ほどの言葉の意味です。

編集部

好きなものが明確にあり、それに対しベストなパフォーマンスが出せることに尽力できるマインドが活躍につながるのですね。

鈴木さん

成長意欲の高い若いメンバーに対して、経験・未経験を問わず、本人の希望・能力・経験・成長に合わせた裁量や成長機会を提供することが成長を促すと考えます。その結果、成果を出し、達成感や自信を得てもらうことが本人にとっても会社にとっても一番良いことだと感じます。

成長機会は、一方的に与えられるものではなく、本人の意思や努力によって勝ち取っていくものです。会社の期待する成長スピードと本人の目標設定、そして実際の活躍度合いが必ずしも一致しないこともあるので、課題も多く感じています。

編集部

一見、厳しい言葉のように思われますが、成長機会を惜しみなく提供するアンモナイトワークスさんは、とても魅力的な企業だと思いました。

若手成長のカギは裁量を持った働き方にあり

株式会社アンモナイトワークスのリモートワークのイメージ画像
▲2020年3月以降、完全リモートワーク環境を継続。合理性を重視し、メンバーのパフォーマンス向上と、組織としてのアウトプットの最大化を追求している(同社Wantedlyより引用)

編集部

アンモナイトワークスさんが若手に与える成長機会とは、具体的にどのようなものなのでしょう。

鈴木さん

結論から逆算してお話すると、裁量を与えることです。私自身、最初に入社したのが大企業だったこともあり、裁量は全くありませんでした。自分で判断する機会を与えられないことが成長を阻害する一番の要因であることを身をもって経験しています。

特に大きい会社だと役割分担が縦割りで決まっていて、部分的な業務しか与えられず、狭い領域だけを日々こなしていく傾向にあります。成果がでても、事業全体を把握することは求められず、目の前のことを粛々とこなすのが仕事では、楽しいはずがありません。

こうした経験から当社では、できる人にはどこまでも裁量を与え、事業全体を統括してもらいたいと考えています。

編集部

裁量を持つには、先ほど鈴木さんからお話いただいた、成長を証明する成果が必要というわけですね?

鈴木さん

おっしゃる通りです。もちろん、すぐに成果を出すのは難しいので、徐々に力を身につける機会を与えます。

例えば、応募数が多いSNSのインフルエンサーマーケティングは、営業とマーケターを分けている企業が多いのに対し、当社は明確なすみ分けをしていません。確かに業務を細分化すれば効率は上がるかもしれませんが、営業担当者がウェブ広告やマーケティングに興味あった場合、営業だけではもったいないと思うのです。

営業スキルがあれば、業種を限定せずにスペシャリストとして活躍することができますが、私自身起業するまでは営業経験が皆無で、営業のスペシャリストを育成するスキルはありません。しかし、営業とマーケティング、双方を一般的な会社で求められるレベルまで鍛えることはできます。

インフルエンサーマーケティング、SNSマーケティング、Web広告などに興味がある人は、各種のマーケティングに関する知識や経験、営業も含めた一通りのスキルを身につける中で、適性や志向性を見極めてほしいと考えます。

また、そうした経験を積む過程で、スペシャリストとして専門性を高めるのか、マネージメントや新規事業など、次のステップを目指すのか、新たな目標を見つけてさらに成長していけるのが理想です。

編集部

さまざまな業務を包括的に経験することで、広い視野を持つことができるのですね。

鈴木さん

1日中、数字とデータとにらめっこをし、人と接せずにいることよりも、外に出て、営業活動をすることで見えてくることもあります。一方で、マーケティングと営業といったように、いきなり全てをやろうとすると混乱が生じます。

本人の適性や志向に合わせ、最初はある程度狭い範囲の業務を担当し、徐々に仕事の範囲を広げてもらうことを大切にしています。メンバーの中には独立や起業を視野に入れている人もいるので、当社の成長機会を自分の糧とし、チャンスをつかんでもらいたいですね。

若手メンバーとのコミュニケーションが課題

編集部

現在、アンモナイトワークスさんに在籍するメンバーは鈴木さんと同じように、“好き”と“仕事”を同軸で考えられている方が多いのでしょうか?

鈴木さん

ゲーム事業においてもマーケティング事業においても、その領域が好きなメンバーが在籍しています。8名のメンバーは20代前半と後半が多く、エンジニアやマーケター、営業、eスポーツ系のライター、Webディレクターなどの職に就いています。

編集部

鈴木さんご自身が好きなことを仕事にしたいと立ち上げたアンモナイトワークスさんですが、メンバーとの距離感をどう感じていらっしゃいますか?

鈴木さん

距離は近いと感じます。ただ、中間のマネージャーがいないので、私自身はいつでもウェルカムですが、メンバーが自分から相談に来ることはほとんどないので、こちらから1on1などコミュニケーションの機会を多く設けることを意識しています。

この相談も難しいところで、本音を引き出すためには心を開いてのコミュニケーションが必要と感じますが、一方で、プライベートの話題などに踏み込むことは、昨今コンプライアンスに抵触するリスクがあるのが悩ましいところです。

私自身、仕事の話をするのは好きだし得意ですが、一方で、仕事の話だけをしていると、どこまでいっても距離が縮まらないもどかしさも感じます。強制する飲み会が一切ない当社は、日々の業務の中でどのようにコミュニケーションを取っていくかが課題となっており、私自身も模索中です。

編集部

メンバーがいきなり企業のトップである社長に相談をするのは少しハードルが高いのかもしれませんね。

鈴木さん

そうですよね。私も会社員時代は社長に相談ができませんでした。また、若い頃は自分語りをする先輩を疎ましく感じたこともありました。そのため、私が若手メンバーとの距離を縮める、というよりは、中間のマネージャー層を作ることが改善につながると感じます。

編集部

現在、アンモナイトワークスさんが抱えている課題に真摯に向き合い、正直にお話くださる鈴木さんの言葉に、誠実さを感じました。

インターンシップ導入の背景にある若手育成への思い

編集部

アンモナイトワークスさんではインターンシップ制度を導入されていると伺っております。インターンを受け入れるに至った経緯を教えていただけますか?

鈴木さん

私の就活体験も含め、日本の大半の大学生が、企業やビジネスのことをほとんどなにも知らないまま、横並びの就活を経て、社会に送り出されることに疑問と課題を感じていたことがインターンシップ導入のきっかけです。

また、若い人を採用し、育てることをコンセプトとする株式会社サイバーエージェントの企業姿勢に魅力を感じたことも、導入を後押ししました。

私がアンモナイトワークスを起業する以前に働いていた3社は、いずれも急成長企業ということもあり、新卒で採用するよりも、すでにスキルがある人を中途で採用するカルチャーが根付いていました。そのため、若い人が大切に育てられ、キャリアを積むといったロールモデルを私自身は体験していません。

「もっと育てて欲しかった」という自分自身の思いと、少しスケールが大きな話になるのですが、社会全体として、若手を育成することは企業や大人の使命とする思いがあります。新卒を育てるためには時間も費用もかかりますが、やったことがないからこそ、やってみたいという考えが根底にあります。

編集部

鈴木さんご自身の就活はいかがでしたか?

鈴木さん

私の学生時代にはインターンシップなどの制度はありませんでしたし、大学院進学者の多い理系学部で大学も学部生の就職支援に熱心ではなかったので、就活では会社のことを就職情報誌や書籍などを参考に調べるしか方法はありませんでした。

今考えるとそのわずかな情報だけで人生の何年間かを投じる会社を決めなきゃいけないこと自体がナンセンスです。それに対し、長期インターンは合理的でとても良い制度だと感じます。

実践を経験でき、ビジネススキルを身につけることできるのが強み

編集部

現在2名のインターン生を受け入れていると伺っておりますが、どのような業務にあたっているのでしょう。

鈴木さん

インフルエンサーマーケティング営業、マーケティング運用を担当しています。SNSが常に身近にある世代である彼らにとって、当社のマーケティング事業は人並み以上にSNSが好きであったり、将来それに関わる仕事をしたかったりという若者にとっては魅力的な仕事に映るのだと思います。

しかし、趣味的にのめり込み過ぎると、我々運用者の思い入れよりも、顧客満足を第一に考えるべき業務スタンスとしてあまり好ましくない面もあるので、インターンシップを通し、好きなことを仕事にすることで生じる責任を感じてもらえたら幸いです。

編集部

アンモナイトワークスさんのインターンシップの特徴や強みを教えてください。

鈴木さん

当社のインターンシップ制度は、アルバイト感覚の就業体験や就活対策ではなく、意欲のある学生層に早期に実際のビジネスに接する機会を提供しています。仕事への理解や意欲、将来への希望などを高めてもらい、学生と企業、双方にとってのより良い就職のカタチを見出すことを狙っています。

インターン生が担当する仕事もメンバー同様、フルスペックなので、すぐに実践に入ることが特徴であり、強みです。“好きな仕事”、“やりたい仕事”の実現のためにアンモナイトワークスを設立しましたが、基盤はどの仕事も基本、一緒だと思っています。

自走力や論理性、合理性を大事にしている当社での経験は、社会に出た時の問題解決力やビジネススキルを高めることへとつながります。

どこよりも成長できるチャンスがここにある。成長意欲がある方を歓迎

株式会社アンモナイトワークスが関連するeスポーツ大会のイメージ画像
▲eスポーツの大会風景(アンモナイトワークスのWantedlyより引用)

編集部

アンモナイトワークスさんのカルチャーや、成長機会を与えるカルチャーに興味を持った読者は多いと思われます。現在、転職を検討している方や読者に向け、採用に求める条件、人物像などについてお聞かせください。

鈴木さん

インフルエンサーやSNS、広告、WEBマーケティングなどの領域で力をつけていきたい方、経験を積んでいきたい方にマッチする当社は、突き詰めてやりたいことができるとか、仕事を楽しくとか、いろいろコンセプトを打ち出しているものの、ジョインした方が成長できるのが最大の特徴です。

どこよりも成長できるチャンスがある会社と捉えていただけるよう、会社の仕組みや業務内容を整備している段階ではありますが、成長意欲がある方にとって当社で過ごす時間は、間違いなく豊かなものになるでしょう。

仕事の目的は生活するための糧を得ることや、自己実現、達成感などいろいろな側面があります。私自身、仕事をやってきたからこそ成長することができました。単にお金もらうために仕事をせざるを得ないというマインドではなく、大きなことを成し遂げたい方や、好きなことを仕事で昇華させたいという方はぜひ、一緒に働きましょう!

編集部

好きなことを仕事にする楽しさと責任、若手育成にかける思いなど、アンモナイトワークスさんの“働くこと”への熱意を感じることができました。

本日はありがとうございました。

■取材協力
株式会社アンモナイトワークス:
https://www.ammonite-works.com/
採用ページ:
https://www.wantedly.com/companies/ammonite-works
https://en-gage.net/ammonite-works_jobs/