成長企業や若手社員が活躍する企業を紹介していくこの企画。今回は、人事コンサルティング事業などを行う「株式会社Coachers（コーチャーズ）」をご紹介します。
株式会社Coachersとは？
株式会社Coachersは、人事採用、クリエイティブ、マーケティングの各領域を掛け合わせ、企業のHR（※）ブランディング事業を行う会社です。
（※）HR＝human resourceの頭文字を取った言葉で「人的資源」「人材」の意味
株式会社マイナビ出身の代表岡崎優也さんが、経営の基盤である「人」の課題に関わる事業を行いたいと、2022年2月に設立しました。「とりあえず採用サイトを作ったが、応募が来ない」「従業員が定着しない」「HPを変えたいが、どうしたら良いかわからない」といった悩みを持つ企業に対し、課題解決を提供しています。
| 会社名 | 株式会社Coachers |
|---|---|
| 住所 | 東京都中央区晴海3-10-1 Daiwa晴海ビル 3F |
| 事業内容 | HRブランディング事業 (コンサルティング、クリエイティブ、マーケティング、IT) |
| 設立 | 2022年2月 |
| 公式ページ | https://coachers.jp/ |
会社設立2期目にして顧客企業からの信頼を得て、業績を伸ばしている株式会社Coachers。今回は事業成長やインターン生も含めた若手活躍の実情について、代表取締役の岡崎優也さんにお話を伺いました。
Web制作や広告もカバー。採用コンサルとしての支援領域の広さが強み
▲株式会社Coachersが提供するサービスの1つ「PROPEL」
編集部
はじめに、Coachersさんの事業内容について教えてください。
岡崎さん
弊社はHRブランディング事業として、HRコンサルティング、マーケティング、デザインの3つを軸にやっています。担当領域は人事代行から広告運用、採用サイト開設・運用まで採用に関わるすべてなので、かなり広いです。採用の課題は会社によって異なるため、顧客企業の課題に合わせて支援していきます。
編集部
業界の中で、Coachersさんの一番の強みはどこにあるとお考えですか？
岡崎さん
HR領域を軸に一貫性のあるブランディングで経営課題の解決することだと思います。採用コンサルティング会社、Web制作会社、人材紹介企業やマーケティング支援会社、IT企業などと、顧客1社に対して採用関連のサポート窓口が5つも6つもあるというケースは多いです。しかしCoachersではすべてを一貫してできます。
編集部
ワンストップで支援できることが強みなのですね。
岡崎さん
はい、弊社にはそのための人材が揃っています。HRコンサルタントが人事設計を行い、デジタルマーケターが集客設計を提案します。それを基にクリエイターが一貫性のあるデザインでWeb制作を行います。
ビジョン「STAY GOLD with You.」に込めた代表の想い
▲理念の「STAY GOLD with You.」について語る岡崎さん
編集部
Coachersさんは理念に「STAY GOLD with You.」を掲げていらっしゃいます。どのような想いが込められているのでしょうか？
岡崎さん
「STAY GOLD」には「輝き続けよう」という意味を込めています。 働くすべての人がやりがいを持てる環境を作りたい、人々や社会を輝かせるような事業の運営を行いたいと考えているからです。
背景には、日本人が「働くこと」に対してネガティブな印象を持っていることがあります。実は私自身も学生時代にスーツを着たサラリーマンたちの出社風景を見て、あまりいいイメージを持っていませんでした。
仕事を探す時も、やりがいはあまり求めず、休みや給与を条件に選ぶ人が多いですよね。でも、それは「働くこと」の本質を見ていないと思います。働く時間は生きている時間の大半を占めるので、やりがいや楽しさを持てる環境を作りたいと思いました。
編集部
Coachersさんは「STAY GOLD with You.」の理念のもと、働く人だけでなく、会社組織が輝くためのサポートをされているのですね。
顧客と深く長くつながり、2期目も前年比約2倍の売上見込み
▲Coachersさんが入居するオフィスのロビー
編集部
続いて、Coachersさんの事業成長について伺います。設立2期目を迎えた今、売上の変化について教えていただけますか？
岡崎さん
会社設立前の2年間は個人事業主として活動しており、2022年に現在の株式会社Coachersを設立しました。こうした経緯もあり、1期目でも順調に顧客企業からの依頼をいただき、5,000万円の売上実績があります。
2期目の今は第三四半期が終わったところで、見込み売上が約1億円規模になっていますので、昨年対比では約2倍の成長となっています。
編集部
2倍の着地見込みという成長を遂げた理由はどこにあると思われますか？
岡崎さん
ひと言で理由を挙げるとすれば、多角的な視点で社会全般の情報収集・分析をおこなっていることと、その情報をもとにしながら柔軟に発想することを大事にして、斬新なアイデアを提供している点でしょうか。
それを可能にしている背景には、私たちの働く上でのポリシーも深く関係しています。感謝の気持ちを忘れずに謙虚であることや、相手への思いやりの気持ちを常に持つことを大事にしながら、意欲を持ってチャレンジしていく組織なので、顧客にもその姿勢は理解してもらえていると思います。
編集部
Coachersさんがお客様に信頼され、サービスに価値を感じてもらったことで成長されたことが伺えます。クライアントにはどのような企業が多いですか？
岡崎さん
実は、弊社はほとんどの案件についてご紹介を受けて仕事をいただいているんです。業種としては、ニーズ拡大の一方で人手不足に悩む医療福祉業界やITテクノロジー業界が多いです。
また、規模はベンチャーから従業員数百名の企業までさまざまです。事業としては成長しても、ネームバリューの点で課題を抱えていらっしゃる企業も多いです。
編集部
そういった企業の採用だけをお手伝いされるのではなく、企業ごとの課題に合わせて支援されるのですね。どのように提案や支援を行うのでしょうか？
岡崎さん
そうですね。例えば、顧客の課題が「社員の採用がうまくいかない」だったとしても、その解決法は「正社員の採用をお手伝いすること」だけではありません。その課題はDX化で解決できたり、正社員ではなく業務委託人材や他社とのアライアンス（提携）で解決できたりすることもあります。
編集部
Coachersさんは1社1社の課題に寄り添うスタイルで、解決法を提示し、伴走されることで、顧客の信頼を得ているのだと感じました。
20代代表と、新卒入社メンバーから30代までの若い組織
▲代表をはじめ、20～30代の若い力が集結している
編集部
続いて、若手の活躍についてお聞きしたいと思います。Coachersさんでは現在、どのような若手メンバーが活躍されていますか？
岡崎さん
弊社の最年少は2023年春にインターンから入社した新卒メンバーで、最年長は30代前半です。メンバー全員「若手」だと思います。
その中で、今年5月に入社した30代のメンバーは、入社当初から営業マネージャーを務めています。元インターン生の新卒1年目のメンバーは動画事業の責任者をしています。
編集部
営業や制作などの各ポジションで若手メンバーが責任を持って仕事をされているのですね。裁量を渡して任せているのでしょうか？
岡崎さん
そうです。Coachersでは年功序列＜実力主義で優秀なメンバーは役職や経験、年齢、ポジションに関係なく裁量を大切にしています。これは、弊社の設立時に大手企業から独立した個人事業主やフリーランスだったメンバーが参画してくれたため、もともと自律的に動ける責任感の強いメンバーが揃っていたという背景もあります。
編集部
自律して動けるメンバーが多いのですね。先輩メンバーにはどのような方がいらっしゃいますか？
岡崎さん
私と同じようにマイナビでマネージャーをしていたメンバー、金融機関向けのSI営業として社会インフラからDXまで数十億円規模のプロジェクトを経験していたメンバー、施工管理をやっていた女性メンバー、財務をやっていたメンバーなどバックグラウンドはさまざまです。普通の会社っぽくないかもしれません。
若手メンバーのアイデアを尊重するボトムアップ型の組織
編集部
若手メンバーが活躍できる背景にはどのような考え方や制度があるのでしょうか？
岡崎さん
弊社ではメンバーの主体性、組織のモチベーションアップという点から、ボトムアップ型を採用しています。
編集部
若手メンバーの発案で進んだ事例などはありますか？
岡崎さん
若手営業メンバーはSNSを駆使して成果を上げています。また、制作ディレクターの若手メンバーは自分で提携先の会社を決めたり、制作フローを作ったりしています。あとは、うちではインターン生も商品企画を担当していますよ。
インターン生が開発した採用特化型動画サービスも誕生
編集部
インターンのお話が出ましたので、もう少し伺いたいと思います。先ほどインターン生が商品企画を担当しているとお聞きしましたが、どのようなサービスを企画されたのでしょうか？
岡崎さん
色々携わってもらっていますが、1つ例を挙げると、「Recruit Movie Service」の略である「REC（リック）」という企業の採用PR動画を作るサービスです。サイト制作や求人広告に続き、動画コンテンツ制作事業として2023年6月にリリースしました。
■採用特化型動画サービス「REC 」開始のニュースリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000096471.html
編集部
実際にサービスがリリースされたのですね！Coachersさんでインターン生の採用を始めたきっかけを教えてください。
岡崎さん
実はインターン生を採用するつもりはなかったんです。動画の商材を考えていたときに動画制作ができる人を募集したところ、フリーランスの人に混ざって応募してきた中の1人がその学生でした。彼の仕事に対する考え方や将来の独立志望、成し遂げたい思いを聞き、可能性を感じインターン生として入ってもらいました。
編集部
もともと採用予定ではなかったところに、たまたま学生さんとのご縁があってインターン生にされたのですね。2023年春に新卒入社されたのはこの方でしょうか。
岡崎さん
そうです。実はもともと正社員として受け入れるつもりは、本人にも私にもありませんでした。彼に対しては「1社目はネームバリューのある企業に行った方がいいのでは」というアドバイスもしていました。しかし、業務を重ねるうちに本人がうちでチャレンジしたいと言ってくれ、新卒で入社してくれました。
編集部
そうなんですね。インターン生として関わる中でチャレンジしたいと意思決定されたんですね！これからもそういうご縁があるかもしれないということで、今も学生に門戸を開かれているのでしょうか？
岡崎さん
はい。今もインターン生は1人いて、積極的に色々なサービスに携わってもらっています。
編集部
ボトムアップで若い人のアイデアや力を重視するCoachersさんでは、インターン生の成長も早そうですね。
岡崎さん
そうですね。若い人に裁量を持たせるのは怖いこともありますが、インターン生を受け入れる仕組みを整えれば中長期的に幹部候補として育ちます。企業にもっとインターン生が増えればいいなと思いますし、学生も早いうちからインターン生として経験を積んで欲しいです。
インターン生として実務を経験したことは、就職先を決める際の軸になります。新卒の就職は「一生に1回の新卒切符」などと言われますが、そのような貴重な機会を「有名な会社だから」「休みが年間130日あるから」という理由で応募するなんて、もったいないと思います。
「人はご縁」。メンバーによって事業方針も変わる
▲Coachersではインターン生が企画に関わり、新たなサービスを生み出している
編集部
Coachersさんは新卒やインターン生を含め、採用を強化していらっしゃいます。岡崎さんは、これからどんな人と一緒に働きたいと考えていますか？
岡崎さん
どんなことにでも、責任感を持って熱意を注いで行動ができる人、多角的な視野で柔軟に建設的な議論を通して最善の解を導ける人です。一緒に会社の柱を作っていければと思います。
編集部
もともと個人事業主やフリーランスで専門分野をお持ちの方もいると伺いましたが、これからチャレンジしたいという人も歓迎ですか？
岡崎さん
もちろんです。私は、人はご縁だなと思っています。人とのご縁で色々な新しい形を作れることが楽しみです。
自由に発言できる文化。「個人＞会社」の考え方がある
▲おしゃれな共有スペースを含めフリーアドレスで自由に働ける
編集部
Coachersさんの採用サイトで、社内のカルチャ―として「個人＞会社」という項目を拝見しました。自律した働き方を重視するのは、この考えの表れでしょうか？
岡崎さん
そうですね。会社に依存する働き方ではなく、個人のキャリアを見つめて欲しいと思っています。会社はメンバーの現状となりたい姿に合わせてサポートします。
編集部
社内の雰囲気はどんな感じですか？年齢や役職に関係なく発言できる文化がありますか？
岡崎さん
めちゃくちゃ自由に発言する文化です。会社設立の頃はみんなで夜な夜な熱く語り合いましたし、今もメンバー同士の距離が近く、ラフな会話が飛び交っています。働き方も稼ぐことが目的か、ワークライフバランスを重視するかなど、個人の意思を尊重して決めています。
編集部
自律的で自由な社風を感じます。オフィスではコーヒーや紅茶、お茶の飲み放題に加え、「定時後はビールが飲み放題」という福利厚生もあるんですね！
岡崎さん
はい、働きやすい環境ですよ。オフィスは晴海ですが、基本的にどこでも働けます。自律的に働ける人にとっては自由な環境をご用意できます。
編集部
岡崎さん、本日はありがとうございました！
年齢やポジションに関係なく自由に発言し、どんなことにもチャレンジできるCoachersさんの環境や事業に関心を持った方は、ぜひ採用サイトをご覧ください。
■取材協力
株式会社Coachers：https://coachers.jp/
採用ページ：https://www.wantedly.com/companies/company_702543