若手や女性の活躍を後押しする環境を作り、成長を続けている企業にインタビューする本企画。今回は、イベント用品レンタル事業やイベント会場の設営などを手掛けている株式会社イベント21にお話を伺いました。
「ハッピークリエイト業」を展開している株式会社イベント21
「ハッピークリエイト業」を展開している株式会社イベント21が手掛けているのは、イベント用品レンタルやイベント会場の設営、イベント企画・運営などのイベント関連事業です。
「you happy, we happy!」を経営理念に掲げ、顧客だけでなく社員や地域の幸せを大切にした「三方良し」の経営を推し進めています。
会社名 | 株式会社イベント21 |
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住所 | 奈良県香芝市磯壁2丁目1073−1 |
事業内容 | ハッピークリエイト業 (イベント用品レンタル、イベント会場の設営・装飾・施工、イベント企画・運営・手配、看板制作及び販売など) |
設立 | 1991年4月25日 |
公式ページ | https://event21.co.jp/ |
同社の管理職の女性比率は46%です。入社して3年目の女性社員が管理職を務めるなど、若手と女性社員が活躍できる環境が整えられています。
同社の働く環境やカルチャーについて、ゼネラルマネージャーの小杉泉貴さん、バックオフィス総務・カルチャーコーディネーターサブセクションチーフの坂上奈穂さんにお話を伺いました。
レンタル用品を提案。一歩踏み込んだ問い合わせ対応でコロナ禍でも成長
▲イベント用品レンタルやイベント会場設営などイベント関連のあらゆる事業を展開している
編集部
初めに、イベント21さんの事業内容について伺わせてください。
小杉さん
イベント21は「ハッピークリエイト業」と題して、イベント用品レンタルやイベント会場設営、イベント企画・運営、看板製作やノベルティなどイベントに関連するあらゆる事業を展開しています。
メインとなっているのはレンタル事業で、椅子やテーブル、横断幕、音響機器から家具、寝具、介護用品など、イベントを実施する上で必要となるあらゆるものを取り扱っております。
取り扱い商品の幅広さが特徴で、お客様からすれば用品の借りる先を一つにまとめられるというのが弊社の強みといえるでしょう。
私たちはお客様に「無理」といわないことを心掛けており、ご要望にできる限り応えていくということを社内の共通認識として持っているのです。
編集部
コロナ禍によってあらゆるイベントが自粛、または縮小となりましたが、そのなかでもイベント21さんがレンタル事業を続けられてきた要因として何が挙げられるでしょうか?
小杉さん
イベント21ではコロナ禍になった際に、サービスについて徹底的に見直しました。そのなかで、電話対応の窓口の体制を強化した点が、成長を維持できた要因だと考えています。
弊社はコロナ禍に入る数年前、コンタクトセンター事業部というサービスに特化した部署を立ち上げました。コンタクトセンターはお客様の問い合わせに対応することや、全社的にサービス力強化戦略に特化した部署で、電話やチャットなどあらゆる手段を使ってスピーディーに対応していきます。
とはいえ、単に窓口数を増やしたというわけではありません。例えば一般的なレンタル業者の場合は、お客様がとある椅子のレンタルを要望した場合、単にその問い合わせに対応してそのまま用品を発送するという対応を取るでしょう。
しかし、弊社では椅子の要望を受けた場合、「どんなイベントで使うのか」「イベントに参加する人はどんな人なのか」などの情報についても伺ったうえで、最適な用品を提案させていただいております。
お客様に一歩踏み込んだ対応をすることで、コロナ禍で案件が少なくなる中でもより確実にお客様に選んでいただけるようになったのです。
編集部
お客様の想像を超える対応がイベント21さんの成長要因なのですね。
管理職の約半数が女性、入社3年目でマネジメントを担うケースも
編集部
イベント21さんは女性の管理職も多いと伺いましたが、管理職の男女の割合はどれくらいなのでしょうか?
坂上さん
イベント21の管理職は男性が14名で女性が12名です。割合でいうと46%ですね。
編集部
管理職として女性の社員さんがどのようなご活躍をされているのかお聞かせください。
坂上さん
私も管理職の一人で、バックオフィス系の仕事を務めています。さまざまな女性社員が自分の理想のキャリアを目指してそれぞれ働いていますね。
例えば、拠点を任されている拠点長を担っている女性社員もいます。プレイングマネージャーとして活躍している女性社員の例が多く、現場に出向くのが好きという方も多いです。
弊社はレンタル用品を現場に届けるために車両を運転することもあります。女性も配達や設営撤去など現場に出ることがよくあります。免許があれば、トラックなど大きな車両を運転する女性社員もいます。
編集部
さまざまな部署で女性の管理職が活躍されているのですね。坂上さんはいつごろから管理職を務められていらっしゃるのでしょうか?
坂上さん
私は現在5年目で、入社2年目から管理職を務めています。1年目の頃に企業文化形成を推進するカルチャーコーディネーターという職種で入社し、クリエイティブ事業部に所属しました。
2年目でクリエイティブ事業部の上から2番目のポジションであるサブセクションチーフに昇格し、3年目で部長職に当たるセクションチーフを務めさせていただきました。
4年目に総務の部署に異動をし、現在も、サブセクションチーフとして役職に就かせていただいています。
編集部
2年目で管理職に就かれるとはすごいですね。
坂上さん
管理職に就くスピードは私は同期の中でも早い方でしたが、イベント21では2年目以降に何かしらのマネジメントを担うケースが多いです。2年目で「委員会」と呼ばれるプロジェクトのリーダーを務め、3年目以降にスキルややってみたい!という気持ちに応じて役職に就くという場合が多いですね。
ライフステージに合わせて柔軟な働き方が可能、男性も含め育休取得率は100%
編集部
女性の社員さんが活躍するためにはライフステージの変化に対応しながら働き続けられる環境があることが必須だと思いますが、その点イベント21さんではいかがでしょうか?
小杉さん
イベント21は社員の平均年齢が26歳ということもあり、最近になって産休を取得する女性社員が増えてきました。また、育休取得率も100%です。育休については男性社員について申し出があれば必ず取得させています。
また、2023年度には親御さんの介護の関係で働く時間を制限しなければならない社員がいたため、正社員のままで働く時間を調整する取り組みも行いました。働きたくても働けなくなってしまったという状況が発生した社員に対し、どうするのが一番ベストの形なのかというのは日々議論しています。
そのほか、弊社では障害者雇用にも力を入れており、障害を持たない社員と障害を持つ社員が一緒の倉庫で作業をしています。何かしらのハンデを持っている方でも働ける環境を作りたいですし、多様性を推進するために柔軟な組織でありたいと考えています。
編集部
どんな事情を抱えていても働きやすい組織を目指されていらっしゃるのですね。産休育休については管理職の方も取得されているのでしょうか?
小杉さん
最近では、女性のマネージャーが産休を取得しました。彼女はクリエイティブ事業部の責任者であり、カルチャーコーディネーターとして社内行事も担当するなど重要なポジションを担っています。責任を伴う立場の社員が産休を取得しているということで、他の社員も安心して産休・育休を取得できる流れが作れたと思います。
編集部
管理職が率先して産休育休を取得することで良い循環が生まれているのですね。
喜んで挑戦し成長を目指すことを掲げたコアバリュー
編集部
早い時期から管理職に就くほど若手の社員さんが活躍できている背景には何があるのでしょうか?
坂上さん
イベント21は経営において三方良しであることを目指しています。お客様や地域に貢献していくことだけでなく、社員もハッピーでいるということを大前提としているのです。
経営理念のほかにも、共通の価値観として、「挑戦」や「成長」などのコアバリューを掲げています。ポジティブに新しいことをやってみるという雰囲気が社内にあることが、若手が活躍できている背景として挙げられるでしょう。
コアバリューについては採用の説明や面接でも伝えていますし、実際に入社してからも新しいことに挑戦している先輩社員が多いので、挑戦を歓迎する空気感は文化として根付いていると思います。
編集部
坂上さんは実際に入社されてどのようなことに挑戦してきたのでしょうか?
坂上さん
私は入社1年目から採用面接に参加し、イベント21が採用において求めていることは何なのか改めて気付くことができました。採用に関わることはなかなか1年目で経験することはできないと思います。採用説明会の練習を先輩にお願いしてたくさん行ったり、説明会で使用する資料の構成を見直したり、入社してすぐに様々な経験をさせていただきました。
そのほか、社内研修の運営メンバーとして、どうすれば実りのある研修にできるか先輩や同期と一緒に考えるといったことにも挑戦しましたね。
編集部
1年目からさまざまな経験を積むことができるのですね。研修についてお話がありましたが、どんな研修が実施されているのでしょうか?
坂上さん
新卒で入社した社員については新卒研修合宿が実施されています。10月には25歳以下の社員を対象にメンバーを限定したうえで、10年後の未来を考える研修合宿も行われていますね。
「10years VISION summit by U25.」と呼ばれるその合宿では、10年後にどんな自分でありたいか、会社はどのように成長していると思うか、今後自分自身はどんなプロジェクトに関わってみたいかなどをディスカッションしています。自分のビジョンと会社のビジョンを重ね合わせることが大切だと考えています。
編集部
メンバーを限定した研修合宿というのはプレミアム感が出て一つの目標になりそうです。
コミュニケーションを重視する文化、社内飲み会に補助も
▲社長室の扉が隠し扉になっているなど、オフィスは遊び心に包まれている
編集部
イベント21さんは2021年11月にオフィスを移転されたそうですが、新オフィスについても伺わせてください。
坂上さん
イベント21の新オフィスは入ってすぐのところに吹き抜けの螺旋階段があり、明るくて開放的な場所となっています。また、社長室の扉にも遊び心があり、壁一面に本が並んでいる本棚を押すと社長室に入れるという仕組みとなっているのです。
また、機能性も重視していて、会議室の椅子や机を自由に動かせるようになっています。
お客さまが来社されることもあるのですが、オフィスに入った瞬間に笑顔になれるような場所になっていると思います。
編集部
イベント21さんは「98%の社員さんが仕事が楽しいと思いながら働いている」という調査結果もあるそうですが、オフィスの雰囲気もそういった楽しむマインドを生み出しているのかもしれませんね。社員さん同士のコミュニケーションを促す工夫はございますでしょうか?
小杉さん
イベント21は全国に拠点がありますが、拠点が離れている社員でもコミュニケーションが取れるようバーチャルオフィスを導入しています。離れている場所にいたとしても、気軽に相談できる環境があるのです。
また、コミュニケーション予算というものも設けており、月に1度社内の飲み会の金額を会社が負担しています。飲み会についてもエリアを限ることなく、例えば東京の社員が飲み会のために会社に行って、関西の拠点で仕事をして帰ってくるということに補助が出ています。
弊社は社員同士のコミュニケーションを大切にしていて、一つの拠点で固まって仕事をするというスタイルではなく、全社一致となって働くことを重視しているのです。
▲バーチャルオフィスを導入しており、拠点が離れている社員同士でもコミュニケーションを取っている
編集部
別の拠点の社員同士で仕事をする機会も多いのでしょうか?
小杉さん
イベント21は違うエリア間でのやり取りも多く、別の拠点の社員同士で現場に行く機会もあります。違う拠点同士で集まる機会も多々ありますし、同じ思いを持った社員が団結しながら働いているというのが特徴の一つでしょう。
だからこそコミュニケーションを取るための飲み会というのも大切にしています。面接の段階でそういったことも伝えていますので、飲み会にあまり出たくないという方はそもそも弊社を選んでいないとも感じています。私たちの文化への理解度が高い方に入社いただいていますね。
編集部
入社する上ではイベント21さんの文化に対する理解度というのも重要になってくるのですね。
主体性を持っている人を歓迎、若手でもさまざまな経験が積める
▲「企業文化への理解というのが一つの採用基準」と話す小杉さん
編集部
どんな方がイベント21さんに合っているでしょうか?
小杉さん
イベント21では、自分のビジョンと会社からのミッションを合わせ続ける努力と、行動し続ける努力が出来る人が合っていると言えるでしょう。イベント21ではビジョンとミッションを合わせることを大切にしています。
何事も自分で面白くして、楽しめるそんなスタンスを求めていますし、そういったイベント21の文化への理解が一つの採用基準になります。
編集部
最後に、イベント21さんに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いいたします。
小杉さん
イベント21は年功序列ではなく、主体性を持った人が昇格していく会社です。ほかの会社さんですと何十年と働かないとできないような経験を若いうちから経験できるので、人間的な成長ができます。主体性を持って挑戦できる方のご応募をお待ちしております。
坂上さん
イベント21で取り扱うイベントの主催者は幅広い業種で、法人や個人など属性もさまざまです。私はバックオフィスの担当ですが、営業担当の社員と現場に行くこともあり、自分が好きなアーティストに関わることもあります。
イベントの会社だからこそできる経験がありますので、そういった点に魅力を感じる方と一緒に働きたいですね。
編集部
仲間と一致団結してわくわくしながら働ける環境がイベント21さんにはあると感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社イベント21:https://event21.co.jp/
採用ページ:https://event21.co.jp/recruit.htm