「仕事」も「夢」もあきらめず両立できるエクスライズの、アウトプット重視の働き方とは

独自のカルチャーのもと若手が活躍し、成長を続ける企業にインタビューする本企画。今回は、企業向けのシステムやインターネットサービスの構築・運用・保守事業などを展開している株式会社エクスライズにお話を伺いました。

株式会社エクスライズとは

株式会社エクスライズの理念
▲株式会社エクスライズは「自律」と「挑戦」というキーワードのもとで成長を続けている(公式サイトより引用)

「『自律』と『挑戦』」を理念に掲げる株式会社エクスライズは、システムやアプリの構築・運用・保守をするシステム・インテグレーション(SI)事業、ECサイトの構築・運用・保守などを担うWEBソリューション事業を展開しています。

自らシステムを開発する事業だけでなく、システムエンジニアを育成するコンサルティング・教育事業にも注力し、「ITソリューションエキスパート」として、多角的なIT関連事業を進めています。

会社名 株式会社エクスライズ
住所 東京都渋谷区渋谷 2-5-2 アクロポリス渋谷ビル 3F
事業内容 ・システム・インテグレーション事業
・WEBソリューション事業
・コンサルティング・教育事業
・エンタープライズ・コンテンツ・マネジメント(ECM)事業
設立 2001年12月
公式ページ https://exrise.co.jp/

設立から20年以上経ち、21世紀を駆け抜ける100年企業を目指すという株式会社エクスライズには、ミュージシャンや即応予備自衛官、専門学校生などプライベートでさまざまな活動をしている社員が多くいます。

個人の「やりたいこと」を尊重する株式会社エクスライズの働き方について、代表取締役の牧野典彰さんとSI技術部システムエンジニアの上條広太さんにお伺いしました。

本日お話を伺った方
株式会社エクスライズ代表取締役の牧野典彰さん

株式会社エクスライズ
代表取締役

牧野 典彰さん

株式会社エクスライズSI技術部システムエンジニアの上條広太さん

株式会社エクスライズ
SI技術部システムエンジニア

上條 広太さん

ITソリューションをトータル、ワンストップで提供

株式会社エクスライズが担うシステム・アプリの構築・運用・保守事業のイメージ画像
▲株式会社エクスライズは企業向けのシステム・アプリ構築・運用・保守を担っている

編集部

はじめに、エクスライズさんの事業内容について教えていただけますか?

牧野さん

エクスライズは2023年5月時点で創業から22年目を迎えています。立ち上げ時は私一人だったのですが、少しずつ仲間が集まってくれて、今では30人ほどの社員ががんばってくれています。

エクスライズの事業は、「SI事業」「WEBソリューション事業」「コンサルティング・教育事業」「ECM(※)事業」の4本柱です。なかでも、中核となっている事業はSI事業です。売り上げの規模としては全体の8割程度でしょうか。
(※)ECM:エンタープライズコンテンツマネジメントの略。組織が業務に関する文書・コンテンツをひとつのパッケージに取り込み、統合的に運用する技術やシステムを指す。

編集部

それぞれの事業について、もう少し詳しく伺えますでしょうか。

牧野さん

SI事業では、システム開発に関する業務を一括で請け負っています。企画はもちろん、コンサルティングや分析、設計、構築、運用と、企業向けのシステム、アプリ、ソフトウェアに関するサービスをワンストップで提供しているのです。

次にWEBソリューション事業についてですが、ECサイトをはじめとしたWEBサイトの構築・運用・保守サービスを提供しています。

コンサルティング・教育事業では、システムエンジニア育成プログラムの開発を手掛けています。その他、技術者を教育する場への講師派遣も行っています。

最後にECM事業ですが、企業内にある文書の電子化や、デジタル資産の管理サービスを提供しています。社内コンテンツを管理するソフトウェアを提供し、企業の業務効率化に貢献しております。

世界で15,000社が導入するソフトウェアの公認リセラー

株式会社エクスライズが提供しているソフトウェア「OnBase」のイメージ
▲世界で15,000社以上導入されているソフトウェア「OnBase」について、エクスライズは公認リセラーに認定されている

編集部

ITに関連するサービスを幅広く提供されているエクスライズさんですが、SI事業を提供している企業は数多くあります。その中でも、エクスライズさんの強みは何でしょうか?

牧野さん

エクスライズの強みとしてまずあげられるのは、「エンジニアの教育力がある」という点です。システムエンジニアの教育事業を展開できるほど、エクスライズのエンジニアはレベルが高いです。プロの研修講師も多数在籍しています。

私たちは、あるべき姿として「ITソリューションエキスパート」を掲げています。ITに関するサービスをワンストップで提供している点も、強みとして挙げられるのではないでしょうか。

エクスライズのサービスの質の高さは、外部からも認められています。エクスライズのECM事業で提供しているソフトウェアに「OnBase」というものがあります。OnBaseはアメリカの会社が開発している企業コンテンツ管理ソフトウェアで、世界で15,000社が導入しています。エクスライズは、国内でも数少ないOnBaseの公認リセラーに認定されているのです。

また、エクスライズの取引先は大手の企業が多く、東証プライムに上場している企業様からの受注が8割以上を占めています。

編集部

外部の教育の場に派遣できるほどのレベルの高いエンジニアによって、トータルでITソリューションを提供しているという点は、大きな強みとなっていると感じました。

レベルの高い社員が後輩に技術を伝えることで若手が育つ

株式会社エクスライズの社内勉強会の様子

編集部

エクスライズさんには高度な技術を持ったエンジニアが多く在籍されています。中途採用が多いとのことですが、もともと何かしらエンジニアとしての経験を持った方が入社されているのでしょうか?

牧野さん

エクスライズに入社する社員のほとんどは、エンジニアとしてある程度の経験を持っています。未経験は2割ぐらいではないでしょうか。社員の年齢層としては、30代が一番多いですね。

未経験といっても、エンジニアとしての自己学習を全くしていないという方はいません。IT関連のスクールに通って、エンジニアとしての基礎は習得済みという方が入社しています。エクスライズの新入社員は、「勉強期間は終わっていて、あとは先輩社員と一緒に仕事をしてもらう」という状態からのスタートですね。

編集部

上條さんも、エクスライズさんに入社する前はエンジニアとして働いていたのでしょうか?

上條さん

私はエクスライズに入社して5年ほどになるのですが、入社前はアプリケーション開発のエンジニアを務めていました。

エクスライズに入社した当初もアプリケーション開発をしていましたが、WEB系の現場を担当することとなりました。WEB系は未経験でしたが、現場には実績を積んでいる先輩のメンバーがいました。なので、未経験ではあるもののサポートを受けながら、WEBでユーザーが目にするフロント部分について担当していましたね。

周りのサポートを受けつつ、自分でもWEB系のプログラミング言語を勉強しました。今では、WEBの上流部分についても任せてもらえています。

編集部

先輩からのサポートがあったということですが、相談などもしやすい雰囲気だったのでしょうか?

上條さん

そうですね。自分が未経験であることは周りのメンバーも分かってくれていたので、いろいろと相談させていただきました。

現場にいるメンバーは、その道のエキスパートという方ばかりです。私がWEB系の現場にジョインしたときも、その分野に詳しい方がいらっしゃいました。その方にいろいろと面倒を見てもらったことが、今の自分につながっています。

勤続年数ではなく技術力や貢献度を重視する評価制度

笑顔で話す株式会社エクスライズの社員たち

編集部

エクスライズさんで若手の方が活躍されている理由としては、どのようなものが挙げられるでしょうか?

牧野さん

弊社では若手が活躍しやすいような環境や制度を整えているのですが、なかでも評価制度についてはぜひ紹介したいです。

評価の観点の一つとして、まずは「技術力」が挙げられます。社員それぞれの技術力に合わせて役割、立場を割り振っています。次に挙げられるのは「貢献度」です。お客さんに対する貢献度はもちろん、エクスライズに対する貢献度というのも評価します。

その他、個人がどれだけ売り上げを出したかという「業績」も評価ポイントの一つとして挙げられますし、休暇を計画的に取れているかという「勤怠の安定性」も見ています。

編集部

勤続年数というよりも、現在の技術力や業績などが重視されるということですね。

牧野さん

エンジニアの技術力や貢献度という部分は、ある程度の年数を経て積み重なっていくものでもあります。結果的に会社での経歴という部分が評価に影響する一面もありますが、決して勤続年数だけを重視しているというわけではありません。

編集部

どれだけ技術力があるか、クライアントや自社に貢献できているかという点を重視して評価してもらえるのであれば、入社してそれほど経っていないメンバーを含め、モチベーション高く働くことができそうですね。

リモート率は80%。社員を信頼しリモートワークを推進

リモートワーク中の社員と話す株式会社エクスライズの社員たち
▲リモートワーク中の社員と話すエクスライズの社員の皆さん

編集部

エクスライズさんはリモートワーク率が80%とのことですが、リモートワークの推進は社会情勢が変わった影響も大きかったのでしょうか?

牧野さん

リモートワークは社会情勢の変化によって本格化した部分がありますが、その他にも社員の自主性を重んじるという考えがあります。

エクスライズには長野や新潟、沖縄に支社がありますが、すべて本人の希望でそこに移住しています。地方勤務ができる社員はある程度の実力を持っているため、地方に住みながら自由にリモートで働いても、十分活躍できるだろうと信頼していますね。長野の支社では、15年前からリモートでの勤務を続けている社員がいます。

あとは、エンジニアという職種は時間管理で縛らずとも、実績で成果を評価できるという特性がリモートワークを継続するうえで大きいです。「1日にこれぐらいできるはずで、これぐらいアウトプットできている」というのが見えやすいですよね。

成果の管理がしやすいですし、お客様からしても「成果が出るのであれば自宅で勤務してもらっていい」となりやすいです。

編集部

これからもリモートワークという働き方は続いていきそうでしょうか?

牧野さん

私の夢は「全国制覇」です。47都道府県に事業所を作りたいと考えています。夢を実現するために、リモートワークは今後も必要になってくると思います。

音楽活動や学生など、働きながら夢を追い続けられる環境

株式会社エクスライズの勉強会に参加する社員たち

編集部

もともとエンジニアをやっていたという上條さんですが、数多くあるシステム開発会社からなぜエクスライズさんを選んだのでしょうか?

上條さん

実は、私は以前から音楽活動を続けております。音楽活動を続けながら仕事をするということで、もともとはエクスライズにはアルバイト採用の面接に臨んだのです。

面接で音楽活動のことや希望の働き方を話したところ、「正社員でも働けるのではないか」ということで正社員として採用してもらいました。

編集部

上條さんとエクスライズさんの間で、具体的にどのようなお話をされたのでしょうか?

上條さん

たとえば、勤務時間に関する条件などについて話しました。受注案件のなかには、定時ぴったりで勤務が終了するようなものもあったので、帰る時間が確定しているのが、自分としてはありがたかったですね。

ほかにも、音楽活動のため月に2回ほど平日に休暇を取らなければなりませんでした。そのことについても話したところ、「有給休暇で取得するのであれば問題ない」と言ってもらえました。仕事と音楽活動が両立できるということが、入社の決め手となりましたね。

編集部

個人の事情にあわせて、本当に柔軟に対応されているのですね。

上條さん

エクスライズには、地域振興ボランティアや即応予備自衛官など、さまざまな活動をしている社員がいます。自分のやりたいことに合わせて、みんな柔軟に働いていると思います。

牧野さん

弊社は残業時間も少ないので、仕事が終わった後に自分が学びたいことを学ぶために夜間の大学に通ったり、アート系の学校に通ったりしている社員もいます。

自分のやりたいことを続けられるからということもあると思うのですが、エクスライズの社員は勤続年数が比較的長いです。平均すると7~8年、最長では15年ほどの社員もいます。

勤務時間よりも成果を重視する姿勢で、有休消化率85%を達成

株式会社エクスライズの社内勉強会の様子

編集部

さきほど有給休暇のお話が出たのですが、取得率はどのくらいでしょうか?

牧野さん

有給休暇の消化率は85%です。残業時間は月平均6時間で抑えられています。エクスライズの社員は3人に1人ぐらいの割合で育児をしているため、できるだけ残業を抑えてほしいという思いがあるほか、時短勤務も可能です。

編集部

有休消化率が80%を超えて、残業もほとんどないというのはすごいですね。一般的に「エンジニアは勤務時間が長い」というイメージがあり、ときには突発的な対応が求められるケースもあると思いますが、いかがでしょうか?

牧野さん

エクスライズの22年間の歴史で、どうしても全員の力を合わせて対応しないといけなくなったことは、数回ありますね。最後は3年前ぐらいになるのですが、そのときは申し訳ないと思いつつ、社員にがんばってもらいました。それでも、終わった後はみんな1カ月ぐらい休ませました。

編集部

仕事が終わればしっかりと休むという文化が根付いているのですね。牧野さんの働き方に関する考え方が働きやすさの要因となっているのでしょうか?

牧野さん

私は、もともと働く時間というのに頓着していません。それぞれが実現したいライフスタイルがあって、それを実現するために働いています。勤務時間ではなく、アウトプットさえできていれば、あとは自由に自分のライフスタイルを満喫してほしいと思っています。

私の考え方だけでなく、社員個人が頑張っているからこそ、このような働き方が実現できています。また、お客様にエクスライズの働き方を理解していただいていることも大きいです。「この人ならこれぐらい成果を出してくれるから、時間は問わない」と、エンジニアを信頼していただいております。

編集部

お客様の信頼が働きやすさに結び付いているのですね。お客様から信頼を得られる要因は何でしょうか?

上條さん

普段の仕事からいろいろなことを吸収して、しっかりアウトプットしてきたことが大きいのではないでしょうか。例えば現場のチームで1人、2人と時短勤務をしていたとしても、しっかりと成果を出せていればお客様からすれば大きな問題ではないですよね。

編集部

しっかりチームとして成果を出してきたというのが大きいのですね。

働きやすさのカギは自己学習と勉強会による仕事のスピードアップ

株式会社エクスライズの社内勉強会の様子
▲エクスライズでは数カ月に1回のペースで勉強会が開催されている

編集部

高い有給休暇取得率やほとんど残業がないという環境は、牧野さんの考え方やカルチャーによる部分が大きいと思いますが、働きやすい環境をつくれている要因はほかにあるでしょうか?

牧野さん

エクスライズの社員はみんな仕事が速いです。なぜそんな仕事ができているかというと、やはりそれぞれが自己学習をがんばってくれていて、先輩の背中を見て学ぶという意識が強いからだと思います。

上條さん

一例として、業務未経験で入社してきた社員がいるのですが、「自分でしっかり勉強してきたのだろうな」ということが分かりました。入社前に仕事で使うフレームワークやプログラミング言語について指示していたのですが、本当にがんばって勉強してきたのだろうなというのが伝わったんです。

また、個人での学びはもちろんですが、チームとしての学びの場もあります。数カ月に1回のペースで勉強会を行っていて、内容は各現場での仕事についてであったり、新しい技術のことであったりとさまざまです。それぞれのスキルをみんなで共有するイメージですね。

編集部

チームの勉強会を実施することで、一体感も生まれそうですね。

牧野さん

そうですね。社会情勢が変化する前は、勉強会の後に飲み会も開催していました。勉強会とセットで「全社会」と呼んでいます。年に3~4回のペースで実施していましたね。

上條さん

最近では首都圏のメンバーで久しぶりに集まって土曜のお昼から飲み会をしていましたね。仕事というよりもプライベートな話題が中心で、和やかなムードでした。

編集部

会社の飲み会という堅苦しい雰囲気が感じられませんね。チームの一体感という部分も、お客様の信頼を得ている要因なのだなと感じました。

株式会社エクスライズの社員懇親会の様子
▲社会情勢が変化する前は、勉強会の後に飲み会を開催していたとのこと

ITが好きで、仕事もプライベートも充実させたい人はぜひ応募を

編集部

最後にエクスライズに入社したいと考えている方に向けてメッセージをお願いいたします。

上條さん

働くために、何かをあきらめなければならないと考えている方は多いと思います。しかし、エクスライズは仕事のスキルがあれば、自分のやりたいことと仕事を両立できる柔軟な会社です。

仕事以外で何かやりたいことを持っている方は、ぜひ面接にお越しいただいて、自分のことを語っていただけたらと思います。

牧野さん

いろいろな社員がいますが、エクスライズ全体で共通して言えるのは、社員みんながITが好き、新しい技術などに取り組むのが好きということです。自分の技術を深堀りして、能力を高めて成長していきたいという方は、ぜひご応募いただきたいです。

編集部

社員一人ひとりがさまざまな夢や目標を持ちつつも、「ITが好き」という根本の部分で共通しているからこそ、チームとして成果を出せているのだと感じました。成果を出すことで、お客様の信頼を勝ち取り、働きやすい環境が作れているのですね。本日はありがとうございました。

■取材協力
株式会社エクスライズ:https://exrise.co.jp/
採用ページ:https://exrise.co.jp/career/