全て自社プロダクトのポスタス株式会社。店舗運営に革命をもたらすエンジニアの活躍

エンジニアにスポットを当て、企業の魅力やエンジニアが感じるやりがいのある事業を探るこの企画。今回は有償モバイルPOSレジで国内トップクラスのシェアを誇る、ポスタス株式会社を取材しました。

モバイルPOSレジのリーディングカンパニー「ポスタス株式会社」

ポスタス株式会社は、POSレジを中心にさまざまなサービス・機器と連携することによって店舗オペレーションを効率化するクラウド型のPOSサービス「POS+(ポスタス)」を提供する企業です。2013年にパーソルプロセス&テクノロジー株式会社で「POS+」のサービス提供を開始し、2019年12月2日に「ポスタス株式会社」として設立しました。

店舗の売上向上や店舗運営の業務効率化を実現する「POS+」は、飲食店向けの「POS+ food」、小売店向けの「POS+ retail」、理美容店向けの「POS+ beauty」など業種・業態に特化した専用のシステムを提供しています。

この他にもポスタス株式会社では、セルフレジ・券売機「POS+ selfregi」、モバイルセルフオーダーサービス「POS+ self order」、テーブルトップオーダーサービス「POS+ TTO」などのさまざまなソリューションで、効率的な店舗運営を支援しています。

会社名 ポスタス株式会社
住所 東京都中央区築地5-4-18 汐留イーストサイドビル2・3F
事業内容 ・モバイルPOSサービスの提供
・Fintechサービスの提供
・HRテックサービスの提供
設立 2019年12月2日
公式ページ https://www.postas.co.jp/
働き方 ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)

自社プロダクト「POS+」を提供するポスタス株式会社は、全ての開発工程を自社のエンジニアが担い、機能改善や新機能の開発に取り組んでいます。

そこで今回は、同社のエンジニアの業務内容や働きがい、働く環境などを探るべく、人事総務統括部の長谷川健太さんと、サービス開発統括部マネージャーの柴垣行晴さんにお話を伺いました。  

本日お話を伺った方
ポスタス株式会社人事総務統括部長谷川健太さん

ポスタス株式会社
人事総務統括部

長谷川 健太さん

ポスタス株式会社サービス開発統括部マネージャー柴垣行晴さん

ポスタス株式会社
サービス開発統括部マネージャー

柴垣 行晴さん

行政機関とクリニック・整体院に特化したサービスが広がる「POS+」

編集部

有償モバイルPOSレジで国内トップクラスのシェアを誇るポスタスさんですが、最近の事業の動向や、新たにリリースされたサービスなどがあればお聞かせください。

長谷川さん

飲食、美容、小売の3つの業界をベースに事業を展開してきた弊社は近年、市役所や警察署など、行政機関への導入が増えています。また、飲食では店舗のほか、○○ドームや○○スタジアムといったイベント施設や、出店のような業態への導入実績も徐々に増えています。

直近では2024年1月末にクリニック・整体院向けサービス「POS+ healthcare」をリリースいたしました。来院予約や電子カルテ作成、レセプトコンピュータ連携など、クリニックや整体院・接骨院の業態に特化した必要機能を兼ね備えたサービスとなっています。

個社機能を組み込み、全国200店舗を展開する大型美容サロンに導入

編集部

さまざまな業界への導入実績がある「POS+」ですが、具体的な導入事例をご紹介いただけますでしょうか。

柴垣さん

全国に200店舗以上を展開する大型美容サロンに導入いただいております。既存の「POS+ beauty」は小規模店舗への導入が多く、大型サロンに導入することは初めての試みでした。導入にあたっては個社機能の開発も含め、40近い機能改善を行いました。

例えば、ミーティング時間やアシスタントの不在時間、店舗工事など店舗全体の営業に関するメモが残せるメモ機能、予約受付担当者を記録できる機能、予定より早く施術が終わった場合、完了時間を早めることで1人でも多くの対応を可能とする会計後予約枠の解放、お客様がどの媒体から予約したかが一目でわかる予約台帳の刷新などがあります。

これらに加え、大規模なデータ量に耐えられるよう、帳票画面を重点的に性能改善も行いました。

編集部

個社機能として開発した機能や改善した機能は、「POS+」を利用している他社でも活用できるのでしょうか。

柴垣さん

ほとんどの機能は他社様も活用できる機能となっています。弊社では導入後も数多く寄せられる声をもとにプロダクトの改善を行っています。個社対応が汎用的な機能としてプロダクトに搭載され、最終的にはそれがアップデートされ、通常機能となるケースもあります。

編集部

なるほど。要望をしっかり機能に反映し、業界が必要とする機能を搭載することで、さまざまな規模の美容サロンに対応されているのですね。

各業界に特化した独自機能と万全のサポート体制が強み

編集部

自社プロダクトである「POS+」の強みや特徴はどこにあると思われますか?

柴垣さん

業種ごとの独自機能によって効率的で効果的な繁盛経営をサポートできることが強みです。多彩な分析機能とあらゆる切り口で店舗の状況をどこでもリアルタイムに把握することができる他、予約やシフト、原価、売上、在庫、複数店舗管理を1台で一元管理することができます。

また、導入から運用まで万全のサポート体制をとっており、導入前のトレーニングの他、導入後も365日電話サポート、全国駆けつけサポートを行っていることも「POS+」の大きな特徴です。

編集部

店舗運営や経営に大きく関わるPOSシステムなので、カスタマーサポートがしっかり整えられているのは顧客にとっても安心ですね。

長谷川さん

カスタマーサポートについてはデフォルトのサービスとしてご利用いただくことができます。

先ほど紹介した大型サロンでは、稼働前に全店舗で現場の美容師さんやレセプション担当の方にオペレーションのレクチャーとしてトレーニングを実施しました。「POS+」はサブスクのビジネスモデルでもあるため、長くご利用いただけるよう、丁寧なお客様対応を心がけています。

約200名のエンジニアが開発にあたるポスタス株式会社

ポスタス株式会社のオフィス内観
▲社員一人ひとりが能力を最大限発揮できるよう、オフィスにはフリースペースや社内カフェを設置している

編集部

ポスタスさんでは現在、何名のエンジニアが在籍されているのでしょうか。

柴垣さん

開発部だけでも業務委託の方を含め、約200名のエンジニアが在籍しています。

要望をプロダクトの資産として取り込み、貢献できることがやりがい

編集部

クラウドPOSレジ「POS+」を自社開発で展開されているポスタスさんが抱く、自社プロダクトへの思い、やりがいについてお聞かせください。

長谷川さん

お客様のノウハウや要望をプロダクトの資産として取り込み、店舗のオペレーションや体験をより向上させていくことに貢献できることにやりがいを感じています。

前々職で約4年間、個人経営の焼肉屋に勤務していた私は、現場のオペレーションの大変さを理解していたため、それを解決する弊社の「POS+」に興味を抱き、入社を志望しました。

全て自社プロダクトにこだわる理由は「顧客満足度」の向上

編集部

長谷川さんはポスタスさんのどのような開発姿勢に感銘を受け、入社を志望されたのでしょう。

長谷川さん

全てのプロダクトを自社で開発することに共感しました。例えば飲食店では近年、iPadで注文をしたり、店員さんが携帯で席ごとに注文を取ることが増えていますが、売上の集計など基本的なPOSレジの機能はもちろん、勤怠管理にも対応しています。

編集部

単なる会計システムとしてではなく、「あったらいいな」という機能を自社で開発し、新機能として搭載されているというわけですね。

長谷川さん

おっしゃる通りです。CRM(顧客管理システム)においても、LINEと顧客情報を連携し、クーポンの配布やキャンペーンの告知なども自社で作っています。また、1台で30種類以上の決済手段に対応できるオールインワン決済端末「stera terminal」とも連携しているため、カスタマイズ性が高いこともやりがいに感じています。

弊社は、開発を委託することなく自力で作ることができる強さがあります。お客様満足度を考えた時、カスタマーサポートまで全て自社で対応できることが、ポスタスのプロダクトの最大の特徴です。

編集部

自社開発だからこそ、万が一のトラブルにもすぐに対応することができ、ニーズにも柔軟に答えることができるのですね。

プロダクトの意義に共感する仲間と働けることがやりがい

ポスタス株式会社の人事総務統括部の長谷川健太さんとサービス開発統括部マネージャーの柴垣行晴さん

編集部

柴垣さんもキャリア採用とのことですが、ポスタスさんにジョインしたきっかけや、やりがいについてお聞かせいただけますでしょうか。

柴垣さん

前職ではシステムインテグレーション企業に在籍していました。当時、感じていたのは、いくら一次受けでも自社プロダクトではなく、お客さんの要望に沿って開発していることです。現在はたまたま入ったお店で「POS+」が使われていることを目にすることが多く、お客様に価値のあるものを開発していることにやりがいを感じます。

また、プロダクトの意義やミッションに共感している仲間と共に働けることもやりがいにつながっています。この先、もっと大きなプロダクトを作っていくことが目標です。

編集部

同じ思いを抱く仲間がいるからこそ、常に市場に求められるサービスを提供し続けることができるのですね。

入社時は「POS+」の概念をしっかり理解できる研修を実施

編集部

続いて、ポスタスさんの人材育成について伺います。御社ではスキルアップを目的とした研修制度などはありますか?

長谷川さん

中途入社者向けに入社後2~3日間の研修を実施しています。1日目はPCのセッティングや自社理解など基本的なことを、2日目以降は「POS+」とはどのようなシステムであるかを実際の端末を使い、競合他社との比較をしながら理解を深めていきます。「POS+」はiPadなどで会計をするので、Wi-Fiや釣銭機など外部の情報、機材についても学習します。新卒入社者も導入は同じですが、社会人としての基礎を学ぶべく、より時間をかけて実施します。

編集部

入社時の研修ではまず、「POS+」の概念をしっかり理解することに重きを置いているのですね。

資格取得の受験費用を負担、取得者には奨励金を支給

編集部

エンジニアにはさまざまな資格制度がありますが、取得にあたっての支援制度などはありますか?

長谷川さん

弊社が年度ごとに設けている資格一覧があります。そこに記載されている資格を取得する場合、受検費用を会社が負担します。また一部の資格では、取得した際にインセンティブを支給しています。スキルアップに関する勉強会においては今後力を入れる方針です。

編集部

資格を取得することで、エンジニアは現場でどのような業務に活かせていると感じますか?

長谷川さん

資格よりも実務を重視する方は、自分の成果物の1つとして資格取得を取る者などさまざまな考えがあります。なかには自分でポートフォリオを作り、スキルとして資格取得を目指す者もいます。

若手が挑戦できるポスタスの若手活躍カルチャー

ポスタス株式会社の人事総務統括部の長谷川健太さんとサービス開発統括部マネージャーの柴垣行晴さん

編集部

ポスタスさんのエンジニアはどのような環境で日々の業務にあたっているのでしょう。オフィスの雰囲気や、カルチャーなどについてお聞かせください。

柴垣さん

アンケートの結果からあがった声の1つに、若手や新入社員でも挑戦できる仕事を任せてもらえるというものがありました。私自身、入社後すぐに開発リーダーを担い、その後マネージャーを務めています。

中途入社の私が感じるのは、チームメンバーに相談や質問をすると、丁寧に教えてくれることです。このような風通しのよさは、チームに限らず全社に共通してあるカルチャーだと思います。

編集部

入社後すぐ相談できる雰囲気があることは、働きやすさのうえでも重要ですよね。転職を検討している読者にとっても、選社の決め手の1つになると感じました。

働き方は社員に合わせて柔軟に対応

ポスタス株式会社の東京オフィスの社内カフェの様子
▲東京オフィスに設けられた社内カフェは、好きな時に誰でも利用することができる

編集部

コロナ禍以降、リモートワークなど働き方が多様化している昨今ですが、ポスタスさんのエンジニアの勤務形態はどのようになっていますか?

柴垣さん

リモートワーク、または出社勤務の割合を会社の規則として定めてはいません。リモートワークの頻度はチームによって異なります。

長谷川さん

チームにもよりますが、週3回のリモートワーク、残り2日を出社勤務としているのがスタンダードという感じです。

それぞれの業務内容や役割によって出社頻度は異なりますが、それぞれがパフォーマンスを発揮できる働き方を選択しています。

エンジニアの勤務地は東京。大阪オフィスとはビデオチャットで交流

編集部

東京本社の他、大阪にも拠点を置くポスタスさんですが、エンジニアの勤務地はどちらになるのでしょう。大阪のオフィスとのコミュニケーションの取り方と合わせてお聞かせください。

長谷川さん

エンジニアは基本的に東京本社勤務です。マネージャーやゼネラルマネージャーなど一般的な管理職に就いている者は、大手企業様など案件によっては出張することも稀にあります。

営業拠点である大阪とは、関西の案件について営業メンバーとビデオチャットツールを使い、開発部隊の他、カスタマーサクセス、企画などのメンバーと含めてミーティングをするなど、コミュニケーションを図っています。

案件に対してチームを組み、一丸となってお客様の案件を取りに行ったり、課題解決をする弊社には物理的な距離によるコミュニケーションの希薄はなく、円滑に取れているように感じます。

グループ企業に1年以上の在籍でキャリアチェンジができる

編集部

パーソルグループには、グループ内でのキャリアチェンジ制度があると伺っております。こちらの制度についてご説明いただけますでしょうか。

長谷川さん

パーソルグループのいずれかの会社に1年以上在籍すると、キャリアチャレンジ制度を活用し、グループ企業間を異動することができます。ポスタス設立当初はキャリアチャレンジ制度を利用し弊社にジョインした社員が一定数いました。

自社プロダクトを持っているポスタスの事業や、会社と共にプロダクトを育てる楽しさに魅力を感じたことが、キャリアチェンジの理由のように思われます。

目標に対するクリアな評価制度。上司が評価ポイントをフォロー

編集部

活躍の場がさまざまあるポスタスさんですが、評価制度はどのようになっているのでしょう。

長谷川さん

4月と10月の期初で目標設定をし、3ヶ月が経過したタイミングで中間のレビューを行います。目標設定に関しては上司からはあくまでアドバイスなので、本人がポスタスのDNAと自分の業務内容を照らし合わせながら、フィットした目標を考えます。

中間レビューの前には必要に応じて複数回、上司との1on1の場を設け、コミュニケーションを図り、自身と上司、それぞれの評価を踏まえたうえで、最終的なフィードバックを決めていきます。

1on1含めて、基本的にはコミュニケーションがしっかり取れているので、上司と本人評価が大きくずれることはありません。目標未達だったとしても、上司が評価ポイントを探り、フォローするため、目先の数字だけではなく、将来性などを含めた評価制度というのが弊社の特徴です。

編集部

ドライな評価ではなく、見込みや資質などを考慮して評価が決まることは、会社が社員を大切にしていることを如実に物語っていると感じます。

求めるのは自社プロダクトを牽引するスキルを持ったエンジニア

編集部

御社がエンジニア領域において、現在求めているエンジニアスキルについてお聞かせください。

長谷川さん

パートナーを含め、組織が拡大フェーズにあるなか、現在、最も求めているのは開発マネージャーやプロジェクトマネージャーのスキルを持ったエンジニアです。ラインマネジメントやチームマネジメント、プロダクトコントロールも含めて任せられる方を歓迎します。

弊社の開発部隊のミッションは大きく分けて2つあります。企画部署や現場の声から上がってきたものを基に、ロードマップ開発を年間で行っている開発部は、「POS+」の機能をバージョンアップし、より良いプロダクトを作っています。

2つ目は大手様案件のカスタマイズ対応です。プロジェクトマネージャーとしてお客様の内部に入り、プロジェクト遂行におけるコントロールが求められるため、それらを任せられるエンジニアにぜひ、ジョインいただければ幸いです。

編集部

「POS+」をさらにバージョンアップするために、プロジェクトを牽引するエンジニアを求めていることがわかりました。

開発力を高め、課題解決への追求姿勢を持つエンジニアを歓迎

編集部

ポスタスさんの自社プロダクトへの思いや、クリアな評価制度、エンジニアの働く環境に感銘を受けた読者は多いと思われます。最後に、採用におけるメッセージをお願いします。

長谷川さん

Webもアプリもハードも、インフラもミドルウェアも全て自社でできる弊社は稀有な存在です。例えば、SaaSはアプリがベースになりますが、弊社のタブレット型のPOSレジは券売機などもあり、さまざまなシステムに触れる機会があります。

従来のPOSレジに勤怠管理やエンゲージメント管理など、多彩な機能を搭載した「POS+」にはいろいろな領域があるため、開発力を高めたり視野を広げたりすることができます。キャリアアップを目指すエンジニアにとって、弊社は良い環境を用意できると自負しております。ぜひ、弊社でスキルを磨いていただきたいです。

柴垣さん

エンジニアとしてスキルアップを目指す方はもちろん、ただ与えられた要件をこなすのではなく、お客様の抱える課題を追求し、どのような機能を開発すれば喜んでもらえるかといった、現場の体験が向上できることを共に考えられる方を歓迎します。そのような方と、さらなる成長を目指していきたいです。

編集部

全て自社で開発するクラウドPOSレジ「POS+」の開発に携わることは、エンジニアにとってやりがいそのものであると感じます。

また、単なるPOSレジとしてではなく、店舗の売上向上や店舗運営の業務効率化を実現するポスタスさんの一員になることは、社会貢献にもつながることを今回の取材を通して知ることができました。

本日はありがとうございました。

■取材協力
ポスタス株式会社:https://www.postas.co.jp/
採用ページ:https://www.postas.co.jp/content/recruit/