独自の強みを発揮し、成長を続けるのと同時に、働きやすい職場作りにも努めている企業にインタビューする本企画。今回は独自のCMSを活用したホームページ制作サービスを展開している株式会社WEBマーケティング総合研究所にお話を伺いました。
独自のCMSを活用したホームページ制作サービスを展開
▲独自のCMSを活用したホームページ制作サービスを展開している
株式会社WEBマーケティング総合研究所は、独自のCMS(※)を活用したホームページ制作サービスを展開しています。
(※)Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略語。WEBサイトに必要なテキスト情報や画像などを一元管理するツール。
特徴は、ホームページ制作後の更新は顧客自ら更新していくというビジネスモデルを運用している点です。サブスク形式で顧客にCMSを提供し、CMSの操作サポートを提供するなどして安定的に利益を上げています。
会社名 | 株式会社WEBマーケティング総合研究所 |
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住所 | 東京都新宿区西新宿8-1-2-3F |
事業内容 | CMSの開発およびCMSを活用したホームページ制作サービス |
設立 | 2002年1月 |
公式ページ | https://www.akibare-hp.jp/ |
同社はここ5年の顧客数が約4000社増、売り上げは約2億円増と成長を続けています。また、月の残業時間は5時間以内に抑えることを徹底しているなど、ワークライフバランスの実現にも取り組んでいるのです。
同社の成長の背景や働く環境について、人事本部長の小林一成さん、CX本部長の田畑智教さんにお話を伺いました。
CMSとWEB制作がパッケージになったサービス
▲初期費用を抑えたうえでホームページ制作ができるサービスを展開している
編集部
初めに、WEBマーケティング総合研究所さんの事業内容について伺わせてください。
小林さん
WEBマーケティング総合研究所は一言でいうと、ホームページを制作している会社になります。ホームページ制作会社は世の中にいくつもあると思いますが、独自のCMSを開発しており、そのCMSを活用したホームページ制作を手掛けているのが弊社の特徴です。
社名の通り、もともとWEBマーケティングのさまざまな施策を弊社でも実践しており、自社ホームページで集客することができていました。そこで、ホームページで集客できるようなツールを開発していこうということで現在のサービスの形になりました。
編集部
具体的にどのようなサービスを提供されていらっしゃるのでしょうか?
小林さん
弊社ではCMSとWEB制作がパッケージになった「あきばれホームページ」というサービスを提供しております。サービスは初期費用が税抜きで49,800円で、その後は月額税抜き4,900円でサブスク契約をしてもらうという形を取っています。
ですので最初にホームページを作ってしまって、その後は月5,000円ほどでCMSを利用いただけるということになります。お客様自身ですぐにホームページを更新できるというのが特徴の一つになっています。もちろん、かけ放題の電話操作サポートもこの月額でご利用いただけます。
編集部
WEB制作の初期費用を抑えたいというお客様、CMSを扱ったことがないお客様にとって魅力的なサービスですね。
それぞれの業種に特化してサービス提供、売り上げも安定
編集部
WEBマーケティング総合研究所さんの現在の売り上げと、成長の推移についてお教えください。
小林さん
弊社のサブスクを利用いただいている会員様は現在12,000社ほどいらっしゃいます。ですので、サービスの月額費用4,900円×会員様数12,000社で、最低でも毎月約6000万円の安定収入があります。会員数は5年ほど前は約8,200社でしたので、4,000社ほど増えていることになりますね。
総売り上げもここ5年で7億7,000万円から9億5,000万円に増加しており、安定的に成長できています。
編集部
ここまで着実に成長できている要因をお聞かせください。
小林さん
私たちのサービスは中小企業に特化しているのですが、そのなかでもそれぞれの業種に特化したサービスを提供できているというのが成長要因の一つといえるでしょう。
あきばれホームページのなかでも「士業パック」「サロンパック」「歯科パック」というように、それぞれの業種に合わせたサービスを展開しているのです。お客様のなかで一番多い業種は士業の方で2,000社、歯科院が1,200院、整体院が1,000院ほどの規模になります。
編集部
業種に特化したサービスパックを展開されているということで、お客様からしても安心できますね。集客については先ほどもお話しいただいた通り、ホームページが一番のツールになっているのでしょうか?
小林さん
弊社ではホームページを通じたお問い合わせが一番多く、月300~500件のお問い合わせをいただき、実際にサービス提供に至るのが100~250件ほどです。
実際にWEBで集客できている会社がWEB制作を手掛けているというのも、お客様に信頼されている理由の一つなのではないのでしょうか。
編集部
今後WEBマーケティング総合研究所さんが目指す目標について伺わせてください。
小林さん
ありがたいことに私たちはNTTドコモと大型の提携を結ばせていただいております。NTTドコモさんで法人向けにDX商材を展開している「ビジネスDXストア」というサービスを展開されていらっしゃるのですが、そのなかのホームページ制作サービスを弊社が担っているのです。
こういったご縁も大切にしながら今後も成長を続けられ、上場も視野に入っています。今後は上場に向けて採用を強化していくつもりです。
月の残業時間は5時間以内など生産性向上のためのルールを運用
▲全社員がフルリモートで勤務している
編集部
WEBマーケティング総合研究所さんの勤務スタイルについて伺わせてください。
小林さん
WEBマーケティング総合研究所には現在70名ほどの社員が在籍していますが、全社員がフルリモートで勤務しています。勤務時間については午前10時から午後3時までをコアタイムとしたフレックスタイム制を導入しています。
ただ、やむを得ない事情があれば午後2時でも勤務を終えることができ、柔軟に運用していますね。
編集部
リモートワークでは特に生産性をどう高めるかという点が重要になってくると思うのですが、その点はいかがでしょうか?
小林さん
弊社ではリモートでも生産性を担保するため、スペックが高いパソコンやモニターを社員に支給しています。また、WEB制作では工数管理が重要になってきますので、その部分については徹底してPDCAを回せる仕組みを設けていますね。
また、残業時間について月5時間を超えてはいけないというルールを設けており、厳格に運用しています。とにかく時間内で仕事を終わらせるというのを評価のポイントにしているのです。
編集部
残業時間についてしっかり制限を設けることで生産性に関する意識も高まりそうですね。フレックスタイム制を導入されていますが、勤務時間についてはどういったパターンが多いでしょうか?
小林さん
弊社は午前9時を始業にしていまして、その時間に各チームでその日の業務を共有する朝会を開催しています。ですので、午前中に抜けるという方は少ないですね。どちらかというと始業時間よりも終業時間を調整する方が多いです。
田畑さん
一つの例ですが、サッカーが好きな社員はJリーグの試合に合わせて終業時間を調整しているようです。
編集部
自分のプライベートに合わせて柔軟に働ける環境があるのですね。
バーチャルオフィスに社員交流の場の補助制度、コミュニケーションを促す仕組み
▲バーチャルオフィスを運用しており、気軽にコミュニケーションが取れる環境にある
編集部
フルリモートを導入している中で、社員さん同士のコミュニケーションを促すための工夫はございますでしょうか?
小林さん
WEBマーケティング総合研究所ではバーチャルオフィスを導入しています。実際のオフィスにいるみたいに誰かしらが席にいて、気軽にコミュニケーションを取れるようにしているのです。また会議室のようなスペースもありますので、深くコミュニケーションを取ることもできます。
互いの状況については朝会やバーチャルオフィス上で共有していますので、フレックスで中抜けする場合も社員同士が互いの状況を見てサポートし合っていますね。
編集部
オフラインで交流する機会もあるのでしょうか?
小林さん
弊社では社内の人と飲み会をするなど出かける際に、一人1,000円が支給される制度があります。オフィスで仕事をしていたときは飲み会もある程度ありましたので、比較的集まるのが好きな方が多いですね。
編集部
オンライン、オフライン関わらず社員さん同士の交流は活発なのですね。
「結果」を最重要視した人事評価制度、個人だけでなくチームの目標もポイント
編集部
WEBマーケティング総合研究所さんの人事評価制度についてもお聞かせください。
小林さん
弊社では各自の役割を明確にするため「役割定義書」というのを作成しております。それぞれの役割をはっきりとさせて、役割を果たせているか100点満点で評価するという仕組みを取っています。
評価のポイントはあくまで「結果」です。プロセスは数値化することで加点とし、基本的なコンピテンシーはルール化することで、あくまで客観性を重視しております。
編集部
非常にわかりやすいので行動しやすそうです。
小林さん
とはいえ個人の目標だけを達成すれば良いということでもありません。個人の数字だけでなくチームの目標も達成しないと評価が上がらないという点も、弊社の評価制度の特徴なのです。目標達成のためにチームの誰かをフォローすることも評価ポイントとなります。
編集部
フォローし合うカルチャーが評価制度にも裏付けされているのですね。
上場を視野に入れた今だからこそ求めるのは即戦力人材
▲「今のフェーズで求めているのは即戦力人材」と話す小林さん
編集部
最後に、WEBマーケティング総合研究所さんに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いいたします。
小林さん
先ほども申し上げた通り、WEBマーケティング総合研究所は上場を視野に動いています。ですので、今のフェーズではすぐに戦力になっていただける経験者の方を求めています。
具体的にいうと上場準備に携わったことのある方、また税理士や公認会計士などの資格を持っている方、ある程度のスキルを持った方が求めている人材像になりますね。
その上で、さまざまな変化に柔軟に対応できて、結果に対してちゃんとコミットできる方だと活躍できると思います。限られた時間でパフォーマンスを出して、プライベートも充実させながら自分の価値もあげていきたいという挑戦心を持った方の入社をお待ちしております。
▲「ITの領域で成長していきたいという方を歓迎したい」と話す田畑さん
田畑さん
先ほど小林が申し上げたように、即戦力の人材を求めています。ITの領域でご自身が積み上げてきたスキルや経験を生かしながら、さらに成長していきたいという方をお待ちしております。
編集部
上場を視野に入れられているWEBマーケティング総合研究所さんだからこそ、ダイナミックな経験が積めると感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社WEBマーケティング総合研究所:https://www.webmarketing.co.jp/
あきばれホームページ サービスサイト:https://www.akibare-hp.jp/
採用ページ:https://recruit.webmarketing.co.jp/