ウッドデザインパークが拓くグランピングの新たな扉。成長を支える挑戦イズムの真髄に迫る

ウッドデザインパークが拓くグランピングの新たな扉。成長を支える挑戦イズムの真髄に迫る(求職者向け)

企業成長の背景にある若手活躍や、特色ある事業を紹介するこの企画。今回は愛知県を中心にグランピング施設や日帰りバーベキュー施設を運営するウッドデザインパーク株式会社を取材しました。

ウッドデザインパーク株式会社とは

愛知県岡崎市にあるウッドデザインパーク株式会社は、多彩なグランピング施設や全天候型のバーベキュー施設を運営する、2018年創業のベンチャー企業です。

グランピングという言葉がまだ浸透していなかった時代から、いち早くグランピングの語源である「glamorous(グラマラス)」+「camping(キャンピング)」=「魅力的なキャンプ」に着目し、グランピングという新たなカルチャーを発信し続けています。

会社名 ウッドデザインパーク株式会社
住所 愛知県岡崎市鍛埜町字日面8-4
事業内容 ・グランピング施設の運営
・全天候型のBBQ施設の運営
・セルフカフェの運営
・「遊べるステーキ屋さん」の運営
設立 2018年5月
公式ページ https://wood-designpark.jp/

各種施設の企画から設計、施工、運営までを一貫して自社で行うウッドデザインパークは、20代を中心とした若いメンバーが活躍するエネルギッシュな会社です。

若手が店舗運営や広報、予算や売り上げ管理など重要な業務を担う背景には、どのようなカルチャーがあるのでしょう。取締役兼経理部長の鈴木さんに、企業成長や若手活躍の要因についてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
ウッドデザインパーク株式会社の取締役兼経理部長の鈴木さん

ウッドデザインパーク株式会社
取締役兼経理部長

鈴木さん

一貫体制でグランピング&バーベキュー施設を運営

ウッドデザインパーク株式会社が運営するグランピング施設
▲ツリーハウスが目印の愛知県初のグランピング施設「ウッドデザインパーク岡崎」

編集部

はじめに、ウッドデザインパークさんの事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか。

鈴木さん

当社は愛知県内を中心にグランピング&バーベキュー施設を6店舗、1店舗の飲食店を運営しております。2018年の創業以来、自分たちの感性を大切にした施設を作り、魅力的なアウトドアシーンを提供することで、グランピングというカルチャーを世の中に生み出しています。

編集部

グランピングブームの初期から事業に着手してきたウッドデザインパークさんは、グランピング施設のパイオニア的存在と言えます。御社の強みはどこにあると思われますか?

鈴木さん

各種施設の企画から設計、施工、運営までを一貫して自社で行っていることが最大の強みです。大手リフォーム会社をバックボーンに持つ当社では、廃業した旅館やホテルをグランピングやバーベキュー施設に改修し、新施設として輝きを取り戻すことを大切にしています。

編集部

なるほど。古きを新たにするウッドデザインパークさんの取り組みは、スクラップ&ビルドの脱却にもつながっているのですね。

“良い所取りの自然体験”をリフォーム技術で提供

ホテルのような充実の設備が整ったウッドデザインパークのグランピング施設
▲“良い所取りの自然体験”ができるウッドデザインパークのグランピング施設は、幅広い世代から注目を集めている

編集部

ホームページを拝見すると、各グランピング施設には個性豊かな体験コンテンツが充実しています。ウッドデザインパークさんのグランピング&バーベキュー施設の魅力をお聞かせください。

鈴木さん

従来のアウトドアは、テント設営や食事の準備など手間がかかっていました。あらかじめテントが設営されていたり、ホテルのような設備を備えたグランピングは“良い所取りの自然体験”ができる施設として人気に火がつきました。

グランピング施設は既製品のドームテントを設営すれば手軽に運営をすることはできますが、当社は既存の施設を改修することで建物に新たな息を吹き込むことを大切にしています。

自然のロケーションの中にある古き良き時代の建物をリフォームによって復活させることで、自然環境や歴史など、流行り廃りに左右されない“手作りのグランピング”を提供しています。

編集部

ウッドデザインパークさんが運営するグランピング施設が自然と一体となっているのは、既存の施設を活かした、手作りの運営によるものなのですね。

売上200%アップ!立ち上げが市場を勝ち抜く

全天候型のバーベキュー施設「GAMAGORI SEASIDE MAGIC」
▲手ぶらで訪問をし、海を眺めながらバーベキューが楽しめる「GAMAGORI SEASIDE MAGIC」

編集部

2018年の創業以来、続々とグランピングやバーベキュー施設を出店されているウッドデザインパークさんですが、成長要因について、お考えをお聞かせいただけますか?

鈴木さん

新型コロナウィルス感染拡大の影響により、密になりにくいアウトドアが注目されている昨今、アウトドアの需要が非常に高まっていることが要因として挙げられます。

コロナ禍によって廃業を余儀なくされた宿泊施設をグランピング施設に改修することで、ニーズに対し、スピーディーに対応できたことが成長につながっていると分析します。

また、コロナ禍により、それまでキャンプやバーベキューに興味がなかった方がアウトドアの楽しさに目覚め、ファミリー層から若年層と、幅広い世代からも支持を得たことも成長要因と分析します。近年のサウナブームも追い風となり、今後ますます需要が高まることが予想されます。

編集部

なるほど。売り上げ率はどのようになっていますか?

鈴木さん

売り上げで見ると、毎年150%の伸び率となっており、2店舗の新たなグランピング施設のオープンを控えている2023年度は、200%を見込んでいます。

編集部

新型コロナウィルス感染拡大により、旅行業界や宿泊施設業界は大打撃を受けました。ウッドデザインパークさんにも影響があったのではないでしょうか。

鈴木さん

2018年に愛知県岡崎市の旅館をグランピング施設に改修したことからスタートした当社は以降、スピーディーな出店を展開してきました。しかし、新型コロナウィルス感染拡大の影響から計画が大幅に狂い、苦労をしたのも事実です。

しかし、コロナ禍における行動制限が解除されたことにより、アウトドアの中でも特にバーベキュー需要が高まっています。もともと、ゴールデンウィークなどの大型連休やお盆の帰省時など、友人や親戚が集まる機会にバーベキューを楽しまれる方が多いのに対し、行動制限の解除が追い風になっているように思われます。

将来の投資のために安定よりリスクを選択

グランピング施設に集うウッドデザインパークの社員

編集部

コロナ禍でも積極的に事業に取り組まれてきたウッドデザインパークさんの原動力はどこにあるのでしょう。

鈴木さん

安定よりもリスクを選択し、将来に投資を惜しまないカルチャーが原動力になっているように思われます。チャンスがある全ての場所に出店し、人流がない場所でもオープンまでにどうにかするといったスピード感を大切にしています。

これは、グループ全体のコアバリューとなっており、創業者である会長の挑戦イズムがしっかり根付いている証とも言えます。

編集部

挑戦イズムとして、新規事業への取り組みなどがあれば教えていただけますか?

鈴木さん

新たな事業として、2023年4月に「遊べるステーキ屋さん」を立ち上げました。家でもなく、公園でもない、もうひとつのあそび場として子供たちがおもいっきり遊べる大型キッズパーク併設のステーキ屋店となっており、トランポリンやターザンロープ、滑り台、ボールプールなどの遊具が常設されています。

もう1つが「セルフカフェ」という無人カフェの運営です。2022年9月に1号店をオープンし、2023年度内に15店舗の出店を予定しています。

無人の店舗にはコーヒーをはじめとした多彩なドリンクメニューをそろえたマシーンがあり、利用者様は自分で購入することで席を時間無制限で使用することができます。当社が得意とする“ものづくり”の感性を活かし、内装や家具などの調度品にもこだわっていきたいと考えています。

編集部

グランピング&バーベキューのアウトドア事業に加え、飲食店事業が加わることでウッドデザインパークさんのさらなる躍進が期待されますね。

平均年齢28歳の若手が活躍

ウッドデザインパークの社員と家族

編集部

次に、ウッドデザインパークさんで活躍されているメンバーについてお聞きします。まずは平均年齢からお聞かせいただけますか?

鈴木さん

平均年齢は27〜28歳となっており、社長は40代前半、経営陣は30代前半と、若い世代が活躍している組織となっております。各店舗の店長も20代が多く、中には年間売り上げが億単位の店舗を支えている者もいます。

編集部

メンバー、経営陣共に若い世代が活躍されているのですね。その理由はどこにあると思われますか?また、活躍するメンバーに共通する特徴などがあれば教えていただきたいです。

鈴木さん

若い世代が活躍できる理由としてはまず、当社のグランピングやバーベキュー施設の運営が、若い世代にフィットしていることが挙げられます。グループ企業であるリフォーム会社からの転籍者も10名ほどおり、リフォーム事業を手掛ける中、ウッドデザインパークに興味を持ってジョインする者もいます。

全てのメンバーに共通するのは、自分が楽しいと思えることをどう具体化し、楽しんでもらえることを大切にしていることです。楽しいと感じることが必ずしもアウトドアである必要はありません。これまでの経験や培ったスキルを当社の事業にどう活かし、楽しめるかを大切にしています。

編集部

ジョインされる方はやはり、アウトドアが好きな方が多いのでしょうか。

鈴木さん

私を含め、それほどアウトドアが好きではないメンバーが多いです。仕事として向き合ううちにアウトドアが好きになったメンバーもいますが、私のようにいまだにキャンプを全くしないタイプもいます。

私の場合は岡崎市の山間部で生まれ育ったこともあり、わざわざ出かけて自然に触れ合うことに必要性を感じていないことがキャンプをしない理由です。

このように、異なる価値観や考え方を当社は求めています。都会の喧騒の中で働き、一人暮らしをした経験などがアウトドア事業に活かされることがあるので、むしろ、インドア派のメンバーの方が多く在籍しているのがウッドデザインパークの面白さです。

編集部

ウッドデザインパークさんのグランピングやバーベキューなどの施設が、他にはない魅力にあふれているのは、メンバー1人ひとりが自分が楽しいと思えることを実現されているからなのですね。

店舗ブランディングで自分のカラーを打ち出せる

編集部

ウッドデザインパークさんでは現在、何名の方がジョインされていますか?

鈴木さん

アルバイトも含め、約250名のスタッフが活躍しています。各店舗には社員が2人ほど付き、施設運営やマネジメントを行なっています。

編集部

社員さんの年齢によっては、年上のアルバイトさんをマネジメントすることもあると思われます。各店舗の社員さんはどのようなマインドで業務にあたられているのでしょう。

鈴木さん

社員は30〜40名のアルバイトのマネジメントの他、施設の運営、接客、広報なども担っています。業務は多岐に渡りますが、自分たちで施設をブランディングし、SNSで発信したり、各広告媒体に出稿したりすることで集客をし、売り上げを立てています。

アルバイトのシフト管理や育成など、確かに大変なこともありますが、それ以上に自分の色を出して店舗を作ることにやりがいを感じているメンバーが多いように思われます。

編集部

なるほど。ウッドデザインパークさんが手掛ける店舗が個性にあふれている理由がわかりました。

入社1年で店長に昇格した若手社員の現在地

編集部

ウッドデザインパークさんの若手社員はどのようなキャリアパスを描き、責任あるポジションに就かれているのでしょう。

鈴木さん

当社が運営するグランピング施設で、最も規模が大きい岡崎店では、入社から1年で店長に昇進した20代のメンバーが活躍しています。彼は高校卒業後、5年ほど自動車工場で働いていたのですが、好きなアウトドアに関連した仕事がしたい思いから、当社にジョインした経緯があります。

通常、店長を任せるには1年以上かかるのですが、1年ほどで店長を任せるに至った背景には、アウトドアの魅力を誰よりも知っていることが挙げられます。常に自分自身が楽しむ気持ちを持つことで、お客さまに対しても価値ある提供ができ、スタッフのマネジメントにも活かされているように感じます。

編集部

“好きこそものの上手なれ”とはよく言いますが、まさにその言葉を体現されたロールモデルと言えますね。

やりたいことの実現に向けたスピーディーな行動力を評価

編集部

異業種からの転職の場合、短期間でリーダー的ポジションに就くのは難しさもあると思われます。抜擢するにあたり、ウッドデザインパークさんではどのようなサポートをされたのでしょう。

鈴木さん

当社には、社員がやりたいと手を挙げたことに対し、基本的にはGOサインを出すカルチャーがあります。岡崎店の店長は入社から半年ほど経ったところでテントサウナを設営したいと手を挙げ、実行に移したことがあります。

今ではテントサウナは岡崎店のメインコンテンツとなっており、彼の行動力がスピーディーな昇進につながったと分析します。

編集部

提案を実現するために必要な、組織としての踏むべきステップなどはありますか?また、提案を受けた際、鈴木さんはどのような姿勢でGOサインを出されるのでしょう。

鈴木さん

稟議書を上げて何人もの承認を得る必要はありません。新たな事業の提案を受けた際は、仮にこちらに別案が浮かんだとしても、提案した本人の意思を尊重するようにしています。

実行する前からあれこれ指示を出すのではなく、将来に向けた投資を惜しまないこと、仮に失敗をしてもそこから得ることを大切にしています。

編集部

ウッドデザインパークさんの原動力である“安定よりもリスクを選択する”バリューは、人材育成においても活かされているのですね。

誰もが成長できるウッドデザインパークで夢を実現しよう!

「ウッドデザインパークいちのみや 紡」の外観
▲トルコ製のオリジナルゲルが常設された異国情緒漂う「ウッドデザインパークいちのみや 紡」。コンセプトも社員のアイデアが採用されている

編集部

最後に、読者や現在転職を検討している方に向け、メッセージをお願いします。

鈴木さん

現在置かれている状況下で伸び悩みを感じ、がむしゃらになれるもの、やりがいのある仕事を探されている方は、当社に飛び込んでみませんか?与えられる裁量が大きな当社は、ジョインすることで誰もが成長できる環境があります。

現在、宮城県仙台市に出店を検討しているのですが、そのきっかけとなったのが、仙台出身の社員が地元の仙台に凱旋したいと夢を語ったからなのです。

このように、固い事業戦略をあえて設けていない当社には、社員の人生の中にウッドデザインパークの事業をジョインさせるという考えがあります。

移住先で宿泊施設を運営したい、地元にバーベキュー施設を作りたいなどの夢を、絵空事ではなく、実現できることを当社の実績は示しています。熱意を持って何かを成し遂げたい方はぜひ、共に働きましょう。きっと新しい自分と出会えることでしょう。

編集部

今回、お話を伺うことで、ウッドデザインパークさんの店舗は、ジョインする方々にとっての自己表現の舞台のように感じました。現在活躍されている若手スタッフのみなさんと同じように、熱意を持った方が御社にジョインすることで、さらなる飛躍が期待できますね。

本日はありがとうございました。

■取材協力
ウッドデザインパーク株式会社:https://wood-designpark.jp/
採用ページ:https://wooddesinepark.jbplt.jp/