株式会社ホットリンク：「本質を貫く」SNSマーケティングで若手が活躍！

若手活躍を後押しする企業のカルチャーや制度を紹介するこの企画。今回はSNSへの投稿や口コミなどのソーシャル・ビッグデータを分析し、SNSマーケティング支援サービスを提供する株式会社ホットリンクを取材しました。

株式会社ホットリンク：SNSマーケティング業界のリーディングカンパニー

株式会社ホットリンクは、国内外のソーシャルビッグデータを活用し、成功確率の高い施策を提案するSNSマーケティング支援サービスのリーディングカンパニーです。2013年に東証マザーズに上場し、SNS領域で最も注目を集める企業の1つとして、さらなる成長が期待されています。

会社名	株式会社ホットリンク
住所	東京都千代田区富士見一丁目3番11号富士見デュープレックスビズ5階
事業内容	【SNSマーケティング支援事業】 ■ソリューション・SNSコンサルティング・SNS運用代行・運用型広告・インフルエンサーマーケティング・投稿キャンペーン・クリエイティブ制作 ■SaaS ・BuzzSpreader Powered by クチコミ@係長
設立	2000年6月
公式ページ	https://www.hottolink.co.jp/
働き方	原則リモートワーク（出社日あり）

ホットリンクは、クライアントの売り上げに中長期的に貢献することを目指し、データに基づいた視点で戦略設計から効果測定までを一貫して行うことを強みとしています。

同社の社員の9割が中途入社であり、若手社員の成長や活躍を後押しする社風があります。企業の成長と若手の活躍を支えるホットリンクの取り組みについて、経営推進本部の松井さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方

株式会社ホットリンク
経営推進本部
本部⻑

松井豊さん

ホットリンク独自のSNSマーケティング支援メソッド

編集部

はじめに、ホットリンクさんの事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか？

松井さん

当社は"ソーシャルメディアマーケティングにスタンダードを創る"をビジョンに掲げ、ソーシャルビッグデータとデータ解析技術、独自のメソッドを用いて売り上げアップにつなげるSNSマーケティング支援サービスを提供しております。

事業は大きく分けてソーシャルメディアマーケティングの支援事業と、SNS領域におけるデータ分析事業の2つを展開しております。これまで培ってきた分析・活用力を強みに世界中の人々が"HOTTO（ほっと）"できる世界の実現を目指しています。

編集部

商品やサービスを購入する際にSNSで情報を収集し、SNS上で購入する方が急増している昨今、ホットリンクさんのサービスは企業の売り上げに寄与するというわけですね。

松井さん

おっしゃる通りです。SNS黎明期からソーシャルメディアマーケティングに取り組んできた当社では、ソーシャルメディアに関する数々の成功パターンから編み出した独自メソッドを元に、購買行動プロセス「ULSSAS(ウルサス）（※1）」を提唱しています。これを活用し、UGC（※2）を起点とした、売り上げに寄与するSNSマーケティング支援を行っています。
※1ULSSAS：ホットリンクが提唱するSNS時代の新・購買行動モデル
※2UGC：User Generated Contentの略称。SNSの投稿やブログ、サイトへのレビューなど、一般ユーザー（消費者）が発信するコンテンツのこと

松井さん

具体的には、クライアント様が抱える課題を明確化し、解決のための戦略策定やアカウントおよび広告の運用、キャンペーンの企画から実行、効果測定までを一貫して支援させていただきます。これにより、クライアント様にとって価値あるサービスを提供しております。

データドリブンで高い再現性と成功確率を実現

編集部

SNSマーケティング企業としてのホットリンクさんの強みについてお聞かせください。

松井さん

当社にはSNSマーケティングにおける独自のメソッドや、それに基づくご支援事例が多数あります。インセンティブを用いた単純なフォロワー数増加施策や、一時的な話題性だけを狙った企画ではなく、データドリブン（※）であることを重視し、再現性と成功確率が高いメソッドの開発に力を入れています。
※データドリブン：売上データ、WEB上での解析データなど、収集したデータの分析結果をもとにアクションを起こすこと

当社には、売り上げアップにつながるプロセスの再現性を重視した独自の知見や分析手法があります。これらを活用することで、クライアント企業の目標達成に貢献しています。

さらに、SNSマーケティングのサービス提供だけでなく、日本の情報学、特にAI技術やデータ分析の向上に貢献することを目的に、大学などの研究機関との産学連携にも積極的に取り組んでいます。

「本質を貫く」バリューでSNS黎明期から成長

編集部

SNSの黎明期からマーケティングに取り組まれているホットリンクさんの、成長と事業の発展を支える価値観についてもお聞かせいただけますか？

松井さん

当社では"Focus on essence-本質を貫く"、"Growth hack-成長し続ける"、"One team-チームで成し遂げる"、"Enjoy change-変化を楽しむ"、"Go global-世界を目指す"の5つの価値観を掲げています。

中でも軸となっているのが"Focus on essence-本質を貫く"という価値観です。ホットリンクが掲げる使命や将来像は、目先の数値や表面的な課題に飛びつくようでは達成することができません。
SNS領域でお客様を支援していくためには、本質的な課題、価値は何かを常に考え、行動することが求められます。

そのため、どのような戦略を立てれば売り上げアップにつながるかを1人ひとりが考え、自主的に行動することはこの価値観の中でも最も重要だと考えています。

SNSマーケティング事業の主役は、多彩なキャリアを持つ20代後半のメンバー

編集部

ホットリンクさんでは現在、約100名のスタッフが在籍していると伺っております。入社の経緯や年齢層についてお聞かせください。

松井さん

100名のスタッフのうち、9割が中途入社となっております。平均年齢は35歳くらいですが、SNSマーケティング支援事業では20代後半の若いメンバーが中心となって活躍しています。

中途入社者の中には、入社から1年ほどでリーダーや部長として活躍しているメンバーもおります。彼らの多くは、当社の事業と関連性の高い業界やPR系の代理店といったバックグラウンドを持っています。

クライアント様の課題に対し、コンサルタントやプランナーなど、各自の立場でどう対応するかというクライアントワークにおける一定量の経験が活躍の要因になっていると考えられます。

編集部

ホットリンクさんへの入社を希望する方は、どのような方法でアプローチされるのでしょうか？

松井さん

Wantedlyのような求人サービスからアプローチする方が多いですが、在籍しているメンバーの個人Xアカウント（旧Twitter）にダイレクトメッセージが届き、そこから面接や入社に至ったケースもあります。

編集部

Xを通じたアプローチは、SNSマーケティング支援事業を手がけるホットリンクさんならではの特徴と言えますね。

フラットな組織で中途入社1年での部長職登用も

編集部

先ほど伺ったバリューの1つ"Focus on essence-本質を貫く"は、若手の活躍にもつながっているように感じます。

松井さん

そうですね。本質的な課題を見抜き、価値あるサービスとは何かを考え、アクションを起こすことに経験や年齢は重要ではありません。若手でもベテランでも、自分の思考パターンに固執すると、うまくいく場合もありますが、そこから抜け出せずに本質を見失うこともあります。

編集部

中途入社の方が9割を占めるホットリンクさんですが、社会経験のある方が入社する際に、御社が求めることはありますか？

松井さん

中途入社の方には、入社から2〜3ヶ月は前職で培ったスキルや経験にこだわらず、素直な気持ちで業務に臨むことを求めています。

過去の経験を通して身につけたスキルを当社でも活かしたいと思うことは大切です。しかし、新しい環境では、これまでのスキルにこだわりすぎると成果を出す上で障害になることがあります。

入社直後は当社のメソッドの理解や習得に注力いただき、その上でご自身のスキルを組み合わせることで、本質的な成果を出すための選択肢を広げられると考えています。

編集部

培ったスキルにこだわらないことで、新たな知識を柔軟にインプットできるというわけですね。

松井さん

はい。既存のスキルの使い方にとらわれすぎると、新たな情報を受け入れにくくなることがあります。経験という武器に固執せず、"ホットリンクメソッド"という新たな武器を習得するマインドを持つことが、活躍の要因になると考えています。

実際に、中途入社1年で部長職に就いた20代の社員がいます。この社員は、既存の経験と知識を活かしつつ、新たな学びも積極的に取り入れ、当社のメソッドを吸収しました。そして、前職の経験と新しい知識を組み合わせることで本質を見極め、大きな成果につなげることができたのです。

充実したオンボーディングとチーム制で成果を創出

▲全面フリーアドレスを導入。メンバーが常にコミュニケーションを取り、革新的な発想で仕事に取り組める環境づくりを行っている

編集部

ホットリンクさん独自のメソッドを習得するための研修や、育成制度などはありますか？

松井さん

オンボーディングの取り組みとして、中途入社の場合はそれぞれのスキルに合わせ、約1ヶ月間のキャッチアップ期間を設けています。

また、さまざまな業務に触れていく中で、各業務ごとにオリエンテーションや研修を約10個ほど受けていただき、当社が所有する知識、ノウハウなどの全体像をしっかりつかむといった流れになっております。

社会経験のある中途入社だからといっていきなり業務を任せるのではなく、体系的に当社のメソッドや事業を理解した上で実務に就いてもらいます。その後は数回のフィードバックがありますので、会社としてサポートをする体制は整っています。

これらのプロセスをこなし、入社から半年〜1年のうちに成果を出せるメンバーが活躍するケースが非常に多いです。

松井さん

当社ではクライアント様をご支援する際は、基本的にチームで対応させていただいております。そのため、中途でジョインする方がチームに加わった場合、上席やコンサルタントとして活躍しているメンバーとチームを組んでクライアントワークを担います。

共に働きながら案件の進め方などを学ぶ期間をしっかり設けることで、自分に後輩ができた際にプラスアルファのサポートができるようになります。案件によっては他部署の経験豊富なメンバーたちと働くケースもあるので、キャリア形成の上でもチームワークは重要と言えます。

編集部

チームで案件に取り組むことはOJTにもなり、しっかりと"ホットリンクメソッド"を習得できますね。

SNSマーケティングのプロから直接学ぶ成長機会

編集部

クライアントワーク以外で、中途入社の方が学べる機会はありますか？

松井さん

はい、現在は過渡期ではありますが、執行役員や本部長と一緒に業務にあたる機会を設けています。

これは、経営を担う上で現場の感覚を知ることを重視するトップの考えによるものです。セールスマーケティングの領域で成果を出してきた経営層と共に仕事ができることは、若手社員にとって貴重な学びの機会となり、キャリアにおいても大きなチャンスとなります。

また、マーケティングの観点から見ると、SNSの知識だけでなく、売上につなげる方法を執行役員や本部長から直接学ぶことで、SNSやマーケティング領域のプロフェッショナルとして成長できます。

編集部

なるほど。ここにも御社のバリューである"Focus on essence-本質を貫く"という考えが表れているのですね。

ブラザー・シスター制度と交流会で活発なコミュニケーション

▲リモートワーク対策として、新卒者を対象にブラザー・シスター制度を実施中

編集部

ホットリンクさんでは、社員の学ぶ意欲をサポートする支援制度があると伺いました。具体的にどのような制度があるのでしょうか？

松井さん

はい、いくつかの制度を設けています。まず、「ホットサポート」という制度があり、月額5,000円を上限に学習費用を補助しています。また、新卒者向けにはブラザー・シスター制度を実施しており、先輩社員がサポートする体制を整えています。さらに、入社年次が近い社員同士での交流会も開催しています。

これらの取り組みは、特にリモートワーク下でのコミュニケーション円滑化を目的としています。業務上の質問や上長とのやりとりがしやすくなるよう、まずは気軽に相談できるネットワークを作ることが重要だと考えています。そうすることで、社員の不安を解消し、ネットワークを広げることができます。そして、何気ない会話の中から良いアイデアが生まれることを期待しています。

編集部

新卒や中途など、入社の経緯に関わらず、全ての社員の学ぶ意欲や働きやすさに注力されているようですね。社員が成長する上で特に重要なポイントはありますか？

松井さん

ありきたりかもしれませんが、最も重要なのは本人の努力だと考えています。会社が成長できる環境を用意し、それに社員本人の努力が加わることで、初めて真の成長が実現します。その結果、社員一人ひとりがクライアント様のニーズに適切に対応し、成果につなげることができるのだと思います。